無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年04月29日(木) 旅行前でも駆け込み映画鑑賞&ポエムの日々。

 「みどりの日」で休日。でも、旅行前にちょっとでもコンテンツを更新しとこうと、CSを横目で見ながらなんたらかんたら書いて時間を過ごす。
 『クレージー大作戦』、久しぶりに見るが、音楽ギャグのシーンが一番精彩を放っている。とは言え、クレージーに限らずコメディアンの「映画は舞台・テレビに比べて劣る」という法則はクレージー・キャッツについても当てはまってしまうので、テレビで『シャボン玉ホリデー』を楽しみにしていて何度も舞台中継を見ていた幼少時代を過ごしていた身にしてみれば、今の若い人にこれらの東宝娯楽映画シリーズでクレージー・キャッツを評価してほしくはないなあ、と、そんなことは不可能だということは分かっていても、どうしても思ってしまうのである。小林信彦の「同時代に生きていたのでなければ批評は不可能である」という主張は、“遅れてきた”世代の人間にしてみれば、そんなムチャな、という反駁の一つもしたくなるのだが、否定できない真実ではあるのだ。
 小林氏がいかりや長介を追悼して書いたエッセイにあった通り、ザ・ドリフターズの最近の過剰な評価は、かれらの『全員集合!』のVTRが現存しているからである。言っちゃなんだが、「それ」しか見たことのない人間にはそれが最上のものかそうでもないのか、識別などできるはずもない。「テレビの黄金時代」のVTRの大多数が消失してしまっている不幸を、今更ながら憂えるしかないのである。


 朝方、書庫から本を取ってこようとして、積み上げてある本につまづき、こける。けれど、床に散乱していた新聞紙の束がクッションになってくれたおかげで、膝をちょっと打ちはしたが、特に腫れたりするほどのことはなかった。部屋を散らかしていたのが不幸中の幸いであった。……って、部屋を片付けておけば、そもそもすべって転んだりはしないっての。
 ちょっとだけ痛む足を引きずりながら、しげとキャナルシティまで出かけて、AMCで『スクール・オブ・ロック』を見る。
 しげは、予告編でこれを見て、興味を抱いてはいたのだが、主演のシャック・ブラックを一瞬、自分の好きなダン・エイクロイドと見間違えたと言うので、ショックを受けている。この二人が似てるかどうかと聞かれれば、「似てないだろ」としか言いようがないのだが、それを言うとしげは、ますます「オレ、ダンの顔の区別まで見分けつかなくなったのか」と落ちこんでしまうのである。落ちこみすぎて、今日は仕事まで休んでいるが(-_-;)、映画自体は楽しいものであったので、ちっとは元気になってくれたらよかったのだが。

 帰宅しても、パソコンの前に座ってコンテンツの更新。
 今日見た映画の感想を今日のうちに書いておかないと、アップするのが旅行明けになってしまうので、慌てているのだ。アッという間に午前様となってしまうが、劇団ホームページの日記の担当が金曜日、とは言え、もう旅行に出発する日なのでんなもん書く時間はありゃしないのである。日が変わったついでに、そちらの方の書きこみもちゃっちゃとすますことにする。でも慌てているのでネタが思い浮かばない。どうしたらいいものかとしばし悩んで、ふと、ちょうど今、劇団の連中がちょこちょこと連載で「ポエム」を書いていて、大いに笑わせてもらっていたことを思い出した。そこで、私もいっちょう、「ポエム」とやらをでっちあげてみようかと思い立った。
 しかし、実を言うと「詩」と名のつくものを書いた経験など私には殆どないのである(芝居の台本のために書いたものは除く)。高校時代にワケありでちょっとやったことはあるのだが、そもそも、「詩を書く」というモチベーション自体が私の中にないかのだ。
 ふと目の前を見ると、ウーロン茶のペットボトルがあったので、何も考えずに3分で書いたのが次の詩(?)である。

 私はあなたの烏龍茶
 苦くてさみしい烏龍茶
 いつも底には飲み残し
 最後までちゃんと飲んでほしいのに
 苦くて全部は飲んでもらえない
 仕方がないから水で薄めて飲んでもらうの
 緑茶よりはましだと思うけど
 玄米茶と麦茶にはちょっと負けそう
 ほうじ茶ほど辛気臭くはないけれど
 梅こぶ茶の甘酸っぱさには敵わない
 だから私はいつでも二番
 永遠に一番になれない二番茶なの
 ダイエットになら私が一番だと思っていたのに
 最近はカテキン茶ってライバルまで現れてきたわ
 プーアル茶やヤンロン茶はたいして敵じゃないってたかを括ってたけど
 最近は全然見向きもしてくれないのね
 ほんとはあなた太りたいのかしら
 そんならいっそのことお茶でごまかしたりしないで
 ジュースでもポカリスエットでも飲めばいいのよ
 私に気兼ねなんかしないで
 もっと太る飲み物を飲みなさいな
 ほおら増えるわ増えるわあなたの体重
 私はしがない烏龍茶
 苦くてさみしい烏龍茶
 リフレインが入ったからそろそろこのポエムもおしまいね
 お茶を濁してさようなら 
 そう言えば『デカレンジャー』ってみんなお茶の名前なのね
 もう何が言いたいんだかわからなくなってきたからやっぱりやめるわ

 こっちの日記しか読んでない人もいらっしゃるだろうから転載してみたが、我ながらアホな詩である。でも書いたあとで読み返してみると、ミステリや評論の評論や日記より、こういうアホなものの方が私の人格が一番よく表せている気がするのだ。実際、こういうのなら書こうと思えば、数だけなら芭蕉なみになんぼでも書けるのである。
 評判がよかったら、コンテンツに「ポエムの部屋」でも作ろうかとも思ってるんですけど、どうしましょう。いや、「読みたくない」という意見があっても、私は書く時は書きますが(^_^;)。

2003年04月29日(火) メモ日記/メモ日記な夜。
2001年04月29日(日) 涙涸れるまで語ろう/DVD『新しき土』



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