無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年08月20日(水) びっるーのまっちーにがおー!/『金色のガッシュ!!』12巻(雷句誠)

 北朝鮮による拉致被害者の一人、蓮池祐木子さんの母、奥土シズエさんが、19日、胆管細胞がんのため、死去。享年73。
 それなりのお年ではあるけれど、女性の平均寿命が90歳近い現代ではやや若死にだろうかという気すらする。やはり心労が祟ったのだろうか。拉致事件が完全に解決したわけではないが、亡くなる前に娘さんと再会できたのがせめてもの幸せと考えるべきなのかね。なんだか釈然としない思いが残るのだけれども。


 18日、北九州市小倉北区鍛冶町の飲食店「倶楽部ぼおるど」に手榴弾を投げこんだあと舌を噛み切って自殺した男の正体が判明。やっぱり暴力団の組員、城戸真悟容疑者(33)であった(しかしこれだけ明白な事件でも犯人が死んでても新聞はあくまで「容疑者」って言うのね。これじゃかえって「容疑者」=「犯人」って思い込みを与えないか)。
 でもこれで事件の動機がクラブ経営者の暴力団追放運動に対する報復だってことはハッキリしたのである。
 あー、大きい声じゃ言えないがな、あのへんの治安の悪さの原因に、暴力団と警察の“かなりの”癒着があるんじゃないかってことはずっと昔からウワサされてるんだからな。警察、本腰入れて取り締まらないと、ウワサを裏付ける結果になりかねないぞ。
 北九州のイベントがことごとくコケまくってる理由の一つに、「あそこは危ない」というイメージの影響だってあるんである。本気で何とかする気があるなら、動けよ警察。


 キャシャーンにハニーの次には何が来るかと思ってたけど、まさかの『鉄人28号』の実写映画化。鉄人の設定は身長20メートルということになったらしい(原作読めば分かるが、身長はコマによって2メートル程度から数10メートルまでコロコロ変わるのである)。
 ビルの向こうにヌッと現れる感じではなくて、ビルの谷間で縮こまるような雰囲気になりそうだが、まあジャイアント・ロボとは違うしな。特撮は殆どがCG映像になるらしいけど、『G‐SAVER』みたくならんようにと切に願う。視覚効果は『ゼイラム』『タオの月』の松本肇さんだから、そんなにヒドイものにはならんとは思うが、もしもショボイものを作られてコケでもしたら、これから先、特撮モノにスポンサーが付かなくなる可能性もあるんだから。
 でも不安だなあ、製作費が10億円というのは、そんなに高額とも言えないからなあ(だいたい「直接製作費」と言わない限り、宣伝費が半分を締めてたりするのである)。
 キャストはなかなか面白そうなんだが、名前を見る限り、原作からはかなり離れた内容の物語になるもののようだ。

 金田正太郎……池松壮亮(子役にしてはちょっとスタイルのバランスが悪くないか)
 立花真美………蒼井 優
 金田陽子………薬師丸ひろ子(友情出演)
 宅見零児………香川照之
 貴島・レイラ・ニールソン…川原亜矢子(本人もハーフなんだっけ)
 江島香奈………中澤裕子(見事にモー娘。を脱皮したねえ)
 村雨研二………高岡蒼佑(何で「健次」じゃないんだ!?)
 田浦慶太郎……伊武雅刀(最近、頭を剃ってるらしい)
 八城裕美子……西田尚美(もちょっといい役あげようよ)
 加藤志津絵……北川智子
 河合秀之………水上竜士
 高橋清次郎……村松利史
 レポーター……矢沢 心(最近売れ筋らしい)
 秋山 孝………ささの友間
 鬼塚宏志………栗原卓也
 松川健太………森田直幸
 職人A…………諏訪太朗
 職人B…………鈴木一功
 職人C…………森羅万象
 キャスター芹沢明日香……田中麗奈(チョイ役っぽいなあ)
 風鈴売り………妻夫木聡(何だこの役。押井守じゃないんだから(^_^;))
 金田正一郎……阿部 寛(原作じゃ確か名前がなかったと思うが)
 大塚雄之助……柄本 明(ちゃんとお髭を生やしてほしい。声は富田耕生にアテレコで(^o^))
 綾部達蔵…………中村嘉葎雄(完全に特撮映画の定連になっちゃったね)
 
 でも、原作ファン、一斉に言ってるだろうなあ。

 敷島博士はどうした!?

 まあ、ブラックオックスの開発者の不乱拳博士を出せないのは分からなくもないけれども。
 ああ、しかし薬師丸ひろ子もついに母親を演じるようになっちゃったか……。


 『トリビアの泉』、しょうもないネタも混じっちゃいるが(「トリビアの種」は毎回時間食いすぎ)、これまでの放送分の中では一番「へぇ」が多かった。
 でも、それって「台湾の歩行者用信号機の青のマークは赤が近づくと急ぐ」とか「海底にも郵便ポストはある」とか「秋田県では修学旅行生の安否がCMで流れる」とか、その地方に住んでる人なら周知の事実でも、他地方の人にとっては「そんなオモロイことやっとんのか」と笑っちゃうネタが多かったってことなんだが。
 同じ日本の中にいても、九州の人間は本州のことはよく知らない人間が多い。しげなどは三多摩と埼玉の区別がつかなかったが、私だって学生のころは埼玉と栃木のどっちが北にあるか知らなかった。実は今もよくわからない。同様に九州全県の名前を言えない東京人も多かろう。無知と言うより、そういうものに接する機会があまりないのである(全国各地の情報に一番詳しいのは昼間の観光番組ばかり見てる主婦だろう)。
 チャットであやめさんも仰っていたが、「『春の小川』は渋谷にある」ってのは、渋谷に住んでる人なら知ってる人も多いだろうが、地方人には充分「へぇ」だと思う。私もこの知識を最初に知ったのは仕事休んで寝てたときに見た昼のテレビのご当地案内コーナーだった。これで行くなら「『ぬれぎぬ』の語源は博多の伝説」ってのもトリビアになるかな。

 「江戸時代にスフィンクスの前で記念写真を撮った武士がいる」ってネタ、こないだ亡くなった鈴木明さんの『維新前夜 スフィンクスと34人のサムライ』(小学館ライブラリー)を読んでた人が投稿したんじゃないかな。
 しかし、番組中でこの写真の保管者が三宅雪嶺であったことや、発見者が鈴木明さんであったことには一切触れなかった。補足トリビアで触れても全くおかしくないのに、あえて隠さなければならない理由がわからない。
 また、番組内で「写真に映った人物で後に有名になった者はいない」と断言していたが、それがいかに誤りであるかは、この『維新前夜』をお読みになればご理解いただけよう。
 こういう比較的濃いネタのあとに「スフィンクスの目線(視線と言わないと小林信彦が怒るぞ)の先には今ケンタッキーフライドチキンがある」という全くナンセンスな(悪い意味ではない)ネタを持って来るのが対照的で面白いのだが、よくよく考えればこれ、単独だと「へぇ」ではなくて「ふーん」としか言えない程度のネタである。ゲストに出るたび辛い点しかつけない荒俣宏が初めて感心していたのが印象的だったが、これも「組み合わせの妙」ゆえか。 

 松本零士ネタは「パンツから生えたキノコをちばてつやに食わせた」というもの。「ヒトヨタケ」という正式名称は紹介してたけど、「サルマタケ」とは言わなかったのは放送禁止用語に指定されてるのか? こないだ『爆笑問題のススメ』に出てた松本さん、「スターシアやメーテルのモデルは、シーボルトの孫娘に出会った先祖の記憶が私のDNAに伝わったもの」とデンパなこと仰ってたが、これはトリビアに送っても絶対不採用だろうな(^o^)。


 マンガ、雷句誠『金色のガッシュ!!』12巻(小学館/少年サンデーコミックス・410円)。
 しげと私の最近のお気に入りキャラは何と言っても「ナゾナゾ博士」である。普通、主人公を導く「導師」は荘厳な老人だったり、優しい女神様だったりするものだが、「ナゾナゾ博士」だもんなあ(^o^)。
 ガッシュと清麿を助けるために、ティオと恵を呼ぶのだが、ナゾナゾ博士は何でも知ってる不思議な博士だから(なんじゃそら)、ちゃんと恵の携帯の番号も知っていたのである。
 それどころか、最強の敵・ロードの居場所ももちろん知ってるから、“清麿が3日間徹夜して調べ終わったころを見計らって”、その居場所を教えてあげるのである。
 ああ、なんていいやつ(T∇T)。
 魔物退治の展開はそんなに面白いとは思わないんだけれども、キャンチョメと言いフォルゴレと言いウマゴンと言い、普通、真剣な魔物対決のドラマに、こんな「色モノ担当」を主要キャラにはしない。雷句さんは師匠の藤田和日郎よりも鳥山明や尾田栄一郎の感性を受け継いでいると思うけれど、このキャラの「歪み」具合は先達を軽く凌駕しちゃってるのではないか。
 一時期単調な展開で少し飽きてたけど、また続きを読むのが楽しみになってきたのである。

2001年08月20日(月) クルーゾー再び/『パンプルムース氏のおすすめ料理』(マイケル・ボンド)ほか
2000年08月20日(日) 眠い日/『大江戸化物図譜』(アダム・カバット)ほか



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