無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年06月26日(木) 書かでもの記/『コミック★星 新一 午後の恐竜』(白井裕子ほか)

 俳優の八代駿(やしろ・しゅん)さんが昨25日、脳梗塞で死去、享年70。
 八代さんがテアトルエコーの舞台は、大学時代にグータロウくんと一緒に『一発逆転』を見に行ったことがある。主演は小松政夫さんが招聘されていたが、八代さんも司祭役で登場されていた。舞台で右往左往するだけのほんのチョイ役ではあったが、声を聞けば「あっトムさんだ」とわかるので、なんだか昔馴染みに偶然会ったように親しみを覚えたものだった。
 版権が切れているせいだろう、八代さんのトムさんの声はもうテレビでもDVDでも聞けなくなっているが、あの独特のセリフ回しは今でも耳に残っているのである。
 科学実験所から逃げ出した白いネズミを蹴飛ばして、爆発したあと、ボロボロの情けない顔で「どう、なってるんだ、ろう、なあー」って言ったり(文字で表現するのは不可能である)。
 ネズミをいじめたりしなければ百万ドルを相続できるのだけれど、ジェリーにからかわれてついにキレちゃって、思わずジェリーをぶっ飛ばしたあとのセリフ。「しまった。これで、もう、百万ドル、もらえないんだあ。……でも、いいや!」
 もう、あのセリフは二度と聞けないのである。せめて、こんなセリフもあったよねえ、と、ときどき語っていきたい。


 今日まで気がつかなかったが、東宝映画でお馴染みの山本廉さんも17日に脳出血で亡くなっておられた。享年73。
 最近、なにかの2時間ドラマで白いヒゲを生やされてお年を召されたお顔を拝見したばかりだったが……。この人も、脇役一筋だったが、画面の片隅にでも連さんがおられると、フシギと「ああ、私は映画を見に来たんだなあ」という気分にさせられたものだった。
 記念すべき、ゴジラ最初の被害者(いったん助かって、またやられる)として特撮映画の歴史に残る方でもある。平成以降のゴジラシリーズがゴジラっぽく感じられなくなっていたのは、廉さんのような大部屋俳優の人たちが醸し出す「映画らしさ」がなくなっていたことにも原因の一端があったように思う。


 毎日の恒例のようになってしまったが、例の心の弱い同僚、今日もトバしてくれている。
 こないだの会議で途中退席したのは書いたが、会議に出席していたときに決めた内容までキレイサッパリ忘れているのである。ともかくこの人のアタマの中には予め「結論」があって、自分の意向に合わない意見は自然に封殺されてしまうらしい。「それはちゃんとこれこれこういうことになりましたよ」と言ってもムダなのである。かと言って、あまり強く言うと、ブツブツ独り言を言い出すのである。小さな声で「そんなこと言われても私にはムリなんだから、ブツブツ」とか、虚空を見ながら陰にこもった声で呟いてるのである。怖いのである。
 せめてこの人の記憶障害だけでも何とかできないものか。でないと仕事がどんどん歪んでって修正がとても難しくなっちゃうのである。
 とかなんとか考えてたら、いきなり「有休取って帰ります」ときた。なんか虫の居所が悪くなっちゃったらしい。それは私に言われてもしょうがないので、上司に連絡するよう促したのだが、「あの人は聞いてても忘れるから」と来た。
 お前が言うこっちゃねえええええ!
 で、実はその上司も今日は出張でいないのであった。同じ部署にいるのに、お互いのスケジュール、全然把握しあってないのな(-_-;)。


 晩飯は、仕事帰りに買った海苔弁だけれど、なんだか食欲がなくて、帰宅して数時間は食べず。こういうことは滅多にないのだが、やはり心の変調がカラダに影響を与えているのだろうか。


 夜のチャットは、鍋屋さん、お久しぶりのあやめさんと。
 鍋屋さんには「第12回トンデモ本大賞」のレポートを書いて頂いたので、その校正をお願いする。私も一通り見はしたのだが、やはりいくつか誤字の見落としがあった。
 あやめさんにはこないだ、ウチのチャットが「男くさい」と言われていたので、もう、ご来臨下さらないかと思っていたのだが、杞憂であったようで、ホッとする。


 昨日のことであるが、友人の某くんから(^o^)、緊急のメールがあった。
 なんだか血相変えて(メールだから顔は見えないが)「2ちゃんねる見ろ見ろ!」と言うのである。なんでも私や妻のことが話題になっているらしい。
 彼が大袈裟に騒ぐときはたいてい大袈裟なことが起こっているのであるが、言われたスレッドを覗いてみたら、要するに、ここのURLが貼られていたということなのである。
 そこは例の、私が以前は出入りしていて、今は閉鎖されてしまったホームページに関するスレッドで、私のことも何度か話題になっていたのだが、ここしばらくはたいした展開もなく、随分と静かだった。それを寂しく思った誰かが、元住人ということで私を俎上に乗せたものだろう。
 某くんはしきりに「誰のしわざだ!」と立腹しているが、友人に先に怒られてしまうと、私としては「まあまあ」となだめるほうに回るしか仕方がない(^_^;)。
 まあ、こういう好き勝手なこと書いてるホームページであるから、どこぞで叩かれることもしばしばであるので、今更怒ったりもしないのだが、今日になって、某くんは、わざわざ電話までしてきた( ̄∇ ̄;)。
 彼が心配しているのは、しげの動向なのである。そこでいろいろ書かれてることに対してキレたりゃしないかと言うのだ。
 「キレてないよ。状況が違うし」
 「それならいいけど」
 つくづく心配性な悪友を持ったものだ。いや、気持ちはとてもありがたいのだが。
 だいたいしげが泣いたりわめいたり、意固地になったりするのは、私が誰かを「好き」になったり、「好かれ」たりしたときにジェラシってそうなるのであって(と言っても、通りすがりのきれいなねーちゃんに目が行っただけでヤキモチ焼かれるレベルだ)、私が嫌われたり叩かれたりするのは全然平気なのである。つーか、楽しんでるし。今回も、私がネット依存のような書かれ方をしている部分に反応してキャイキャイ喜んでいるのである。……そこまで楽しがられると少しは怒れよって言いたくなるな(~_~;)。
 某くんは、私やしげが2ちゃんねるに書きこみをしてるように疑われてることについても憤っているのだが、いくら私が「どこのスレッドにしろ、2ちゃんねるに書きこんだことは一度もないし、今後もしないよ」と言ったところで、信じない人は信じないものだ。つーか、信じる信じないも、それは読む人の自由なんだから、怒る筋合いのものでもない。いや、怒ってもいいのだが、「怒った」という事実だけで、あとなにかリアクションを取る必要はあるまい。
 実際、どんな罵詈雑言を書かれても、それが、私が日記に書いたことについての感想ならば、ホントに腹は立たないのである。
 一応、何度か書いてることではあるが、私やしげが2ちゃんに書きこまない理由について述べておくと、別にあの掲示板の匿名性について文句をつける気は全くないのである。唐沢俊一さんがいつぞや日記で書かれていた通り、ホンネを語る場として、ああいうものは社会的にも必要だろうと思う。
 つまり、私が2ちゃんに書きこみをしないのは、単に私自身が自分のHNを出さない形で発言することをしたくないだけの話なのである。あそこで名前を出して書き込みしても、本人であることを証明するのにはいちいち手間がかかる。しげも私も、そういうめんどくさいことはやりたがらないぐーたらな人間なのである(めんどくさがりだから日記の更新もしばしば遅れるのであるよ)。実は、2ちゃんねるへの書きこみ方すら知らない(^_^;)。
 某くんもねー、そんなに怒ってばかりいるとさー、2ちゃんに書きこみしてるんじゃないかって疑われちゃうぞぉ(^o^)。
 そこのスレの人たちは、多分、私とウォッチ対象だったサイトの管理人さんとのトラブルとか、閉鎖に至った事情とか、そういうことを私の口から聞きたいのだろうが、相手が表に出て来ない状況で、私が一方的に語るのもいかがなものか。サイト閉鎖直後には、管理人さんになんとか復活してもらいたいと思って、呼びかけもしたり、あちこちツテをたどりもしたが、わかった結論は「これ以上私にできることは何もない」ということである。だからこのひと月ほど、日記で話題にすることもなくなってたのだが。
 2ちゃんねるの方々の中には、私や妻が怒ってるんじゃないかとご心配されてる方もいらっしゃるようなので、語れる範囲の事情は説明しておきます。お気遣い、ありがとうございました。今後、この件に関して日記に何かを書くかどうかは様子見ってことで。m(__)m
 ……しかし、今日のウチのホームページのアクセス数、いつもはせいぜい20件前後なのに、いきなり80件にアップである。これもその管理人さんの人気ゆえかね(^_^;)。


 マンガ、『コミック★星 新一 午後の恐竜』(秋田書店・700円)。
 『ミステリーボニータ』に連載されていた、星新一原作のショート・ショートをマンガ化した竸作を収録。ストーリーはほぼ原作に忠実で、だから面白くはあるのだが、マンガとしてどうかと言われるとこれが判断に苦しむところである。
 もともと寓話性の強い星作品は映像化を拒否するところがある。F氏ものを避けて、できるだけ現代日本の現実に近い作品を選んではいるが、それでも物語と絵柄の違和感を強く感じてしまう。冒頭の『ボッコちゃん』、「ボッコちゃんって、こんないかにも少女マンガなキャラだったの? こんな脳ミソなさそうなマスターがロボットを作ったっての?」なんて感じで見ていくと、星さんの原作自体がつまんないんじゃないかって気までしてくるのである。
 比較的、原作の印象を損なっていないのは『午後の恐竜』、『生活維持省』くらいのものか。
 以下に収録作品のタイトルを挙げておく。
 『ボッコちゃん』(JUN)
 『金色のピン』(川口まどか)
 『天使考』(木々)
 『殺し屋ですのよ』(かずはしとも)
 『おーい でてこーい』(鯖 玉弓)
 『午後の恐竜』(白井裕子)
 『現代の人生』(有田 景)
 『生活維持省』(志村貴子)
 『夜の事件』(小田ひで次)
 『箱』(小田ひで次)

2002年06月26日(水) イカが怖い/『育ってダーリン!!』A・B巻(久米田康治)/ドラマ『ししゃもと未亡人』ほか
2001年06月26日(火) やっかみをキャッチコピーにしてちゃねえ/『高校天使』3巻(加藤四季)ほか



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