無責任賛歌
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2003年06月05日(木) |
なんかタイトル思いつかん/『キカイダー02』5巻(石ノ森章太郎作・MEIMU)/『ヒカルの碁』22巻(ほったゆみ・小畑健)ほか |
また今朝もしげにいきなり起こされる。 「なん、これ!」 という、しげの怒りと憤りと憤怒と激怒と激昂の怒声である。 寝惚けてまた「な、なに?」とからだを起こす私。 しげが凝視しているのは、テレビの画面である。 映っているのは、夕べ仕掛けたチャンネルNECOの『サクラ大戦 轟華絢爛』である。ちょうど6話のオープニングが始まったころで、サクラが桜吹雪の中で刀を振りまわしている。 「『サクラ』……しかも6話?!」 この日記を長く読み続けていらっしゃる奇特な方ならご存知であろうが、しげは藤島康介が嫌いである。あかほりさとるはもっと、蛇蝎のごとく嫌っている。そこまで嫌わんでもいいんじゃないかと思うんだが、嫌いになっちゃったものは仕方がないのである。 それはいいんだが、私が藤島関連、あかほり関連の話をするだけでも機嫌が悪くなるし、ましてや私が「サクラ萌え〜」なんて言ったりすると(言わんが)、後頭部めがけて石や矢やハンマーが飛んでくるのである。 私も命は惜しいので(^o^)、あまりしげの神経を逆撫ですることばかりするのもなあ、と、「サクラ関連のものは買わないから」と約束してたのである。でもまあエアチェックするくらいはよろしかろう、と油断したのがマズかった。でもやっぱ神経、細か過ぎるぞ(-_-;)。 なんとかしげをなだめはしたものの、実は今晩もまた『サクラ』があるのである。なんかまたネチネチ言われそうだなあ……。
翻訳家の厚木淳氏が5月19日に胆管がんのため死去していたことが判明。享年73。 氏の翻訳したエドガー・ライス・バローズの『火星』シリーズは、5年前から改訳・合本が出ていたが、これが最後の仕事となったものか。名実ともに「バローズの翻訳者」として亡くなられたことになる。 火星シリーズは第一作しか読んでないので、とても熱心な読者とは言えない。なにしろ初読の印象が「宇宙ののらくろ」だったのである。フリークな方が聞いたら激怒しそうな感想だが、当時は(例によって中学校の図書館が出会いである)そう思っちゃったんだから仕方がない。まだまだガキで、武部本一郎画伯描くデジャー・ソリスの美しさにもさほど惹かれなかった(つーか、多分私が読んだヤツは現行の絵ではなかったと思う。訳も厚木さんだったかどうか)。 今読み返してみると、スペオペの原典と言うより、「男の妄想」の実現を試みた作品のようで、なんだか面映い。翻訳は適度に読みやすいが、デジャー・ソリスのお姫様口調などはやはり時代がかっていて、島本須美の声で聞いたら思わずイッちゃいそうな(おいおい)。 先日の井上一夫氏に続いて、子供のころから親しんでいた訳者の方の訃報である。寂しさを感じないではいられない。
件の詐欺メール、大流行の模様である。そんなんに引っかかるやつっているんかいな、と先日の日記に書いたが、ネット検索してみると、三千万円を騙し取った例もあるとか。 でもって、そのとき送りつけたメールの数が七万通。一通の請求額が約三万円である。ってことはなにかい? 七万人中の千人が、あんなバレバレの詐欺メールの内容を信じちゃったということになるんかね。こないだ「百人に一人もバカがいるものかな」とか書いたけど、それどころか「七十人に一人」という高確立でバカはいるのである。これって、ご近所で、「詐欺に引っかかった人」を見つけることが確実にできる数値なんだよねえ。まさに「石を投げたらバカに当たる」のである。 基本的に騙すやつの方が悪い。それはその通りだ。けれど、騙される方のこの腰砕けぶりはいったい何なのだろう。コトナカレ思想が日本人の精神に巣食ってるとしても、どうにも腑に落ちない。か、カネが絡んでいるのだぞ、しかも三万円。た、大金じゃないか。なんでそんなに簡単に振り込みができるのだ。それとも、不況不況と言いながら、実はどの家も三万円くらいポンと出せるくらい余裕があるのか。こ、こんちくしょう、庶民のフリして騙しやがったな(←言いがかりである)。 でも、仮にあの文面を信じちゃったとしても、どうして警察や法律事務所に相談しないのかね。いや、まずは知人友人、家族なんかに相談しないか。そうすりゃ誰かが、「それ、詐欺ですよ」と教えてくれるだろう。 バカっつーより、これもまた、コミュニケーション不全症候群の一例のように見えてしまうのである。しかし被害者に対して全く同情できないって状況もおかしいよなあ。
しげが、アマゾン・コムでダン・エイクロイド&ジム・ベルーシ(ブルース・ブラザーズではない)の新譜CD『Have Love Will Travel』を入手。こないだLIMBにも注文してたが、待ちきれなかったようだ。LIMBからも届いたらどうするんだろう。 「先に聞いたらダメよ!」とクギを刺されるが、私はそういう面白くない意地悪はしない。寝ているしげの耳元で怪談を囁いて、悪夢にうなされる顔を見て喜ぶとか、無邪気なイタズラくらいのものである。 けど、ちょっと驚いたのは、封書が私の宛名で届いたことである。名前に拘るしげにしては珍しい。初めは誰かが私の名前を騙って、ヘンなものを送りつけて来たのかと思ったが、考えてみればそんなことをしそうなヤツもしげしかいないのである(^_^;)。 しげも忙しくて、自分のホームページの更新も長らくないのだが、私はあの結構くどいウンチクが好きなのである。またテレビの前にかじりついて、ビデオをコマ送りしながら画面の隅々からデータを見つけ出そうとするオタクな姿を、木陰からそっと見守って「しげ……」とか呟いてみたいのだが(^o^)。
晩飯はスパゲティーをカレーで炒めて食う。 すき焼きのタレをちょいと絡めるのがミソ。けど作るのは簡単でも炭水化物は取りまくりなのである。しげと一緒に食事を取ることがままならなくなってきたので、完全自炊をマジで考えねばならなくなっているのだが、もっと安くて低カロリーでしかもボリュームのある食事メニューはないもんかなあ。
夜のチャットの番人を始めてそろそろ一週間になるが、なんとかペースを掴めるようになってきた感じか。 家事をしたり日記書いたりしてれば、どうしたってチャットに入るのが10時くらいになってしまうが、翌日の仕事のことを考えると、午前様にはなれない。1、2時間の番人が限度である。 その程度のささやかなチャットであるが、毎日どなたかが来てくださっているのはありがたいことである。けれどそのたびに話題になるのが、「男ばかりで暑苦しいチャットだなあ」(^o^)。 しげが仕事で同時参加できないのが(仕事に行ってなくてもパソコンを同時にネットに繋げられないので、できないのだが)残念だけれど、あいつもチャットには飽きちゃったみたいだからなあ。一時期は私よりも頻繁にやってて奨めてたくらいなのに。 よしひと嬢にも先日「チャットに来ない?」と誘ってみたのだが、「反応が遅くて」と遠慮されてしまった。ウチのチャット、なぜかやたら開くの重いんで、ゆっくり考える時間はあると思うのだが。愛上嬢のとこのパソコンは壊れたまま放置しているそうである。鴉丸嬢はもともとパソコンを持ってなくて、其ノ他君ちのパソコン借りてしか使えない。 そういったわけで、なかなかうちの女性陣はチャットに(というより私のホームページ自体に)来てくれないのだが、決して私が彼女たちに嫌われているわけではない(と信じたい(T∇T))。 でもまあ、私んとこは日記、掲示板も含めて、たまに2ちゃんねらーに覗かれたりしてるので、発言をからかわれたくないなあとか考えてる人にとってはちょっと参加しづらい面があることは事実である。「なに書かれたっていいや」という度胸は必要だろう。私は平気でも、そうでない人にまで参加を強いることはできないから、それは仕方がないのである。
今日も鍋屋さんから教えて頂いたのだが、ある掲示板にて私のことが「秘密警察長官」とか揶揄されていたらしい。特高のイメージなのかな。なんか『アドルフに告ぐ』のハム・エッグを思い出して、ウケちゃったのだが、実際にはその掲示板に参加したことはないし(そこでからかいの対象となってる某掲示板の方には何度か書き込みをしているが、それとて定連になるというほどの回数ではない)、もう見飽きちゃっててあまり覗いてないのである。それがどういうわけか、一部の人には私のことが忘れられずに意識されているらしい。 そこの掲示板の人たちが某掲示板を揶揄していたのと同じ行為を私もしていたのだから、基本的には発言する場所は別でも共闘していたようなものである。だからアチラが私をからかうというのは内ゲバをするようなものなのであるが、さて、私を嫌っているらしいその方たちは、そのことを認識しているのかどうか。もちろんそんなに人数が多いわけでもなさそうである。誰かが私をからかってもほとんど反応がなくてスルーされてしまうことからも、私に拘ってる人間がごく少数であることは分かる。だいたい、私のような無名人を叩いたところで、何かカタルシスが得られるとも思いにくい。 となると、そこまで私に執着する動機がなんなのか、ということを勘繰ってみたくなる。 思えらく、その私の批判者の方、実は未だにもとの某掲示板に定連として入りこんでいるのではないか。でもって、そこの管理人さんのファンのフリをしていて、その実、ウラで名前を隠して散々揶揄や批判を繰り返しているのではないか。私に執着するのも、定連としてそこにいたときに、猿呼ばわりされた恨みがあるのかもしれない。 憶測だけでたいした根拠もないが、恨まれるのもネットで好き勝手ものを言おうと書きこみを始めたときに覚悟したことであるので、何と書かれようと全然構わないし、期待に答えて(^o^)、なにか感想でも日記なり掲示板なりに書いてもいいのだが、なにしろ「秘密警察長官」くらいでは、具体的なものが何もないので、この程度のことしか書けないのである。「人間のクズ」と書かれても、それは当たってるから否定できないし(^_^;)。 なんか叩きがいがない人間だとは思いますが、私が別んところで話題にされると、しげがやたら喜ぶんで、今後もご贔屓にお願いいたします。m(__)m
マンガ、石ノ森章太郎作・MEIMU画『キカイダー02』5巻(角川書店・567円)。 表紙のビジンダーを見て、「こんなのボクのビジンダーじゃないやい」と言うのはやめよう。これはMEIMUさんのビジンダーなんだよね。まあやっぱり気持ち悪いとは思うが、ロボットが実際に我々の生活の中に入って来て、慣れてくりゃこれでも「美しい」ってことになるのかもね。 何となく01編に突入。でもプロフェッサー・ギルはまだ生きてるし(死んだのはクローンという設定)、原作でも曖昧だった「シャドウ」の正体とのカラミとかはどうなるんだろ。だいたい全10巻くらいを想定してるのかな。 ココロを持たないらしいイチローを操るミツコはもう全くマッド・サイエンティスト。こんなにのボクのミツコじゃ……いやいやいや。
マンガ、ほったゆみ原作・小畑健『ヒカルの碁』22巻(集英社/ジャンプ・コミックス・410円)。 ジャンプの連載の方は休止中だけれど、第1部の長さを考えると、やっぱり打ち切り、仕切り直しの印象が強い。やっぱり佐為がいないとダメってことなのかな。 少年マンガとして見た場合、どのキャラクターにも余裕がなくなっていて辛い。今や倉田くらいしかギャグメーカーがいないんだもんなあ。佐為とヒカルの掛け合い漫才がどれだけこのマンガの雰囲気を和ませていたか。いや、今だって「青年マンガ」としては充分面白いんだけれども、どうしても「佐為復活」までの場つなぎ話にしか見えないのがつらいんだよねえ。 こういう勝負ものの最大の敵はマンネリとかワンパターンとか言われようが、やっぱり自分を育てた父であり師匠なんである。その「師」である佐為が消えた以上、いくら高永夏がヒカルの前に立ちふさがっても「小物」にしか見えない。普通のマンガならそんなことにはならないのだが、『ヒカ碁』の場合はあまりにも佐為のキャラクターの完成度が高すぎた。 安易に生まれ変わりとかで佐為を復活させてほしくはないけれど、キレイに第1部で終わっておけばいいものをわざわざ第2部まで続けたんだから、何としてももう一度盛り上げてほしいものである。
『月刊ガンダムエース』7月号。 月刊化されて、なんだか「もう出たか」って印象だね。 安彦良和『ガンダム THE ORIGIN 』、ランバ・ラルとアムロの邂逅まで。途中、フラウ・ボゥがヒステリー起こしっぱなしだけど、これがもう、全然かわいくない。昔のフラウ・ボゥはもっとこう、なんつーか、怒っててもその、少女らしい健気さというか、そんな雰囲気が漂ってて「こんなフラウを困らせるアムロって超ワガママ!」とか腹立ててたものだったが(^o^)。 今回の収穫(?)は、「ホワイトベースの食堂には麦茶がある」ってこと。飲んでたのはハヤトだったから、当然と言えば当然なんだけど、ホワイトベースに麦茶はやっぱし違和感あるよなあ(~_~;)。 トニーたけざき『ガンダム漫画』、タイトルが「金髪さんはGメカがお好き? TVと劇場の間で」。『オリジン』が劇場版に準拠した形になっているので、恐らくは登場しないであろうテレビ版メカに対するレクイエムのつもりでもあろうか(^o^)。なんたって、テレビ版と劇場版(と小説版まで)をちゃんと読んどかないと、若い人には何が面白いか、チンプンカンだと思われるからである。いやもう、「Gファイター」って言っただけで笑うしかないものねえ、あれは(^_^;)。でもってザクレロまで出るのよ(^o^)。
2002年06月05日(水) 人間失格かな、やっぱ/『『鉄人28号』大研究』(飯城勇三)/『ちょびっツ』3・4・5巻(CLAMP) 2001年06月05日(火) 一日本しか読んでません/『サザエさんうちあけ話・似たもの一家』(長谷川町子)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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