無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年08月03日(土) 手帳求めて花いちもんめ/DVD『刑事コロンボ 別れのワイン』/『忍者飛翔 桜の章』(和田慎二)

 いい加減、日記の更新が滞りまくってるので、短く書こう。
 今度こそホントに。内容がウス味にはなるかもしれないけれど、まあもともとボケた頭で書いてるから大して変化はないかも。

 しげ、昨日の今日で盗難のショックで立ち直れていない。
 手帳を改めて買いたいと言うので、今日は朝から出かける用意をしていたけれど、いっかなしげが起きて来ない。
 昼を過ぎてついにシビレを切らし(いつものことだ)、しげを叩き起こして天神へ向かう。
 LIMBのポイントカードが溜まっていたので、『刑事コロンボ』『サイボーグ009』など、DVDを5枚ほど、2万円分も買ったが全部ロハ。随分儲かった気もするがそれだけBOX買いをしているせいであるから、贅沢している点に変わりはない。
 しげが注文していたダン・エイクロイドが出演している『ハリウッド・アドベンチャー』、まだ届いていない。店員さんの話によるとどうやら絶版らしいとのこと。「在庫がないか、ほかの店舗に聞いてみます」とのことだが、望みは薄かろう。どなたか見かけた方はご一報を。ほかにも、ダン・エイクロイド情報をご存知の方がありましたら、しげのHPの掲示板にでも書きこんでいただけると嬉しい限りです。

 http://homepage3.nifty.com/aykroyd/aykroyd.html

 丸善を回ってしげの手帳を探すが、手ごろなものがない。一応、気に入ったものがありはしたのだが、値段が6000円。とてもそこまで身銭は切れないので、しげ、泣く泣くあきらめる。おまえが買ってやれよ、と言われそうだが、私とて金欠病で私のサイフには常に見えないアナが開いていて、おカネはそこを素通りしているのである。ンなバカな(-_-;)。
 天神コアのレストラン街に行くと、「カレー研究所」という新しいカレー専門店ができていた。メニューを見ると各国のカレーを「研究」しながら出しているようだ。面白そうなので入ってみる。
 ベースはやっぱりインドカレーが多いようだが、スパイスや具が国によって違うらしい。私は名前だけで笑える「アメリカンステーキカレー」を注文。肉入れりゃいいって発想が大雑把なアメリカ人だ。
 しげは甘口のチキンカレー。味見に一口食べてみて、それでも辛かったらしく、チャツネをボックスから小さな匙で掬ってカレーに入れようとするが、不器用でうまく匙からカレーに落とせない。「もういい!」と泣きベソをかいていたので、仕方なく私がスプーンを使ってキレイに落としてやる。全く気の短い幼稚園のガキを連れてるみたいだ。
 福家書店を回って本を買いこみ帰宅。
 途中、「はかた文具館」にも寄るが、やっぱりしげの気に入る手帳はない。チャック式で、丈夫で、メモ帳の入れ替えが可能で、ペンも入れられるとか、いろいろ機能が付いてなきゃいけないらしい。
 「もしもどうしてもいいのが見つからなかったら、誕生日の祝いにあの6000円の買って」と、ねだられる。
 「誕生日って、来月15日?」
 「そんなに待てんよ! 早めに貰うと」
 ……早いとこ、安くて使い勝手のいい手帳が見つかることを祈ろう。

 ロイヤルホストで食事。
 暑い日が続くので、かき氷が目当て。「ずんだ氷」というなんだかよく分らない名前のかき氷があったが、白玉がふにふにした食感で美味。「ずんだ」という名前のイメージは何となく東北っぽいが、どこかの名品なのかな。
 

 DVD『刑事コロンボ 別れのワイン(Any old port in a storm)』。
 これももう何度目かの再見だけれど、何度見返しても飽きない。誰もが誉めそやす、コロンボシリーズ最高傑作である。LDも持ってるし、前にも感想を書いたかもしれないけれど、まあいいや。
 原題は「嵐の中のオールドポルト」の意。ある意味トリックのネタバラシになってる芸のないタイトルなので、日本語タイトルの方がずっといい。
 毎回、コロンボ役のピーター・フォークと、犯人役の名優との丁々発止が楽しい本シリーズであるが、実際には、歴代犯人の中には、名前が売れてる割に演技が大根って人もいて(誰とは言わんが、『○○ー○○ッ○』シリーズの○ー○船長で有名なアノ人とか。見るからにアホなのに、二度も犯人役演じてるんだよなあ)、作品自体が腑抜けた印象になっちゃってるものも多い。
 その点、『別れのワイン』の犯人、エイドリアン・カッシーニを演ずるドナルド・プリーゼンスは文句なしの配役である。一般には『007は二度死ぬ』の初代ブロフェルドで有名だが、『大脱走』、『鷲は舞い降りた』ほか、100本以上の出演作がある名優中の名優。残念なことに、あまりに重要な役が多すぎて、晩年は『コロンボ』に出演したことはすっかり忘れちゃったらしいが(^_^;)。
 しかし、この犯人がシリーズ中最もユニークな犯人であることは間違いない。なにしろ、全犯人中ほぼ唯一、コロンボの共感を得るという稀有な役柄なのである。ワイナリーの経営権を、ワインの価値も分からぬバカな弟に奪われることを阻止するために犯した犯罪。視聴者の同情は被害者にではなく犯人側に注がれることになる。
 オタクならばこの犯行心理は容易に理解できよう、子供のころ、せっかくコレクションしたオタクグッズを親に捨てられそうになって、殺意を抱いたことがなかったかどうか。私の場合、あまりにそんな経験が多すぎて、母親が死んだときも恨みが晴れた気持ちの方が大きくて、全然哀しくなかったくらいである。多分、親父が死んでも哀しくないな。須らくオタクの道は外道の道か。
 コロンボが、ワインコレクターであるエイドリアンと対等に会話するために、“本気で”ワインの勉強をするところがまさにオタク泣かせ。その懸命の努力があったればこそ、犯人もまた、彼になら逮捕されても悔いはない、と観念するのだから。オタクは、自らの価値を知るもののために死ぬものだ。ちょっと違うか(^_^;)。
 もう一つ、犯人がコロンボに逮捕される決意をするのが、秘密を知った女秘書に結婚を迫られたから。やっぱ、オタクは女よりグッズを選ぶよな。厩火事厩家事(←意味の分らない人は落語通に聞いてみよう)。

 気になるのは、以前は封入パンフに書いてあった、追加声優(NHK放送時には本編がカットされていたので、完全版では追加アフレコをしなければならなかったのである)、なぜか今巻から記載されなくなっている。
 コロンボは故・小池朝雄に代わって銀河万丈さんだということが前巻までの記載で分かるのだが、ドナルド・プリーゼンスの声が誰だか分からない。オリジナルの中村俊一ではないのは間違いないのだが、追加のセリフがヒトコトだけなので全く見当がつかない。
 こういうところ、手を抜くなよユニバーサル。大事な記録なんだぞ。


 マンガ、和田慎二『忍者飛翔 桜の章』(メディアファクトリー/MFコミックス・599円)。
 3巻が先に出たけど、これが『忍者飛翔』シリーズの第一作。
 「幼馴染どうしの恋」とか、「陰ながら少女を見守る少年」とか、今の和田慎二の諸作よりもよっぽど少女マンガマンガしてる展開だけれど、それでも「忍者」って設定だけで当時は充分少女マンガ界から浮いてたんじゃないかな。
 無意味に脇キャラを死なせるあたり(しかも爆死させたり食わせたり、悪趣味が鼻につく)、やっぱり作劇はヘタだけれど(手塚譲りだな)、長編ものよりはまだ見られる。長編になると設定の破綻が激しくなるからな。読み切りシリーズの方が和田さんはまだ体質に合ってると思う。

2001年08月03日(金) 1周年!/TVスペシャル『ルパン三世・アルカトラズコネクション』ほか
2000年08月03日(木) 巻頭言&近頃の若いやつぁよぉ……/『ジェームズ・ボンドへの招待』(ジェームズ・チャップマン)ほか



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