無責任賛歌
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2002年05月30日(木) |
タカリ女の言い分/『東亰異聞(とうけいいぶん)』1巻(小野不由美・梶原にき) |
掲示板に病気快癒祈願の書きこみ続く。ありがたいありがたい。 けれど相変わらず劇団の連中の書きこみが少ねーよなあ。某君は身内から一番嫌われてるってことか。くそ。 ともかく充分睡眠を取ることを心がけていたら、今朝になってようやく鼻の通りがよくなってきた。これなら鼻薬を使わなくてもすみそうだ。 けれど血便はまだ止まらない。 固まりきれずにゲル状態になってる便は赤黒くてまんまミートソースのようだ。えーっと、便の中に血が混じってるのがヤバいんだったっけ。でもこう便が液状になっていては診断のしようがない。うーん、やっぱり精密検査した方がいいんだろうか。
仕事帰りに「王将」で食事。 いつもはセットを頼んだ方が安上がりなのだが、今日は単品を食べたくなって、焼きそばとエビのチリソースを頼む。ご飯はナシ。 食べ終わって、しげに「ワリカンにしようか」、と言ったら、「アンタの方が値段が高いんだからオレが損するやん」と怒る。 私の焼きそばとエビチリを結構な分量分けてもらっててそう言うか。 で、ゴネて払おうとしなかったので結局全額私の奢り。損もクソもあるか、そういうのを「タカリ」と言うのだ。
マンガ、小野不由美原作・梶原にき作画『東亰異聞(とうけいいぶん)』1巻(幻冬舎/バーズコミックススペシャル・693円)。 タイトルにある通り、この物語の舞台は「東京」ではない。 明示という元号は同じでも、そこは帝都「東亰」。 「帝都」と言われると、つい『サクラ大戦』の「太正」を思い出しちゃうけど、どっちのファンにとっても比較されるのはメイワクかな(^o^)。 こういう既存の歴史と似て非なる平行世界を設定した上で物語を綴る方法は決して目新しいものではない。近年の成功例は、山口雅也の『キッド・ピストルズ』シリーズとか、唐沢商会の『蒸気王』なんかだと思うけれど、さて、本作の出来はどうか。 あえてパラレルワールドを設定しなければならない理由が今一つ不明ではあるが、まだ1巻だし、慌てて結論を出す必要もない。少なくとも、出だしは実にワクワクする展開だ。 明治二十九年、夜の帝都に跳梁跋扈する二人の殺人鬼、火炎魔人と闇御前。 男が物見台から突き落とされ、かけつけた人々の前から忽然と消えた火炎魔人。 同じく、路地を行く男の喉笛を掻き切って、文字通り闇の中に消えた闇御前。 果たして彼らは実在するのか、その正体は人か魔か、二人の間には何か関連があるのか、謎を解くべく、新聞記者、平河新太郎は、大道芸師、万造を訪ねるが……。 原作の小説の方は読んでいないのだけれど、漫画版はその語り口が実にうまい。「黒子」の操る文楽人形に物語を語らせる手法は、目新しくはないが、「闇」に支配された明治の世を象徴するかのようで、充分に魅力的である。 絵柄は、今市子と漆原友紀とよしながふみを足して2で割ったような、典型的なヤオイ系の線ではあるのだけれど、明治の「闇」を描くには、これくらい細やかな線で表情を表していく必要があるのだろう。うまく着地できれば、なかなかの傑作に仕上がるんじゃないかな。
2001年05月30日(水) まるでNENNEのように/『帰ってきたハイスクール!奇面組』(新沢基栄)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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