無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年10月18日(木) 風邪、続く。気の利いたタイトルなんて思い浮かばねーや/『トライガン・マキシマム』6巻(内藤泰弘)ほか

 オタアミ当日まであと37日! 37日しかないのだ!

 auのCMに出てる浅野忠信、「鏑木」くらい読めろよ。
 「かぶらぎ」って読むんだよ。
 天知茂の明智小五郎シリーズの音楽やってる「鏑木創」って作曲家がいたろう。昨日見た『十兵衛暗殺剣』の音楽もやってたな。
 ……軽いツカミでした。すみません、まだ熱にうかされてるんです。


 昨日からの熱、未だに続く。咳も激しくなってきたし、痰も絡む。病院行きたいなあ、ゆっくり寝たいなあ、と思っても、今はとても休めるような仕事の状態ではない。かぼげほごほと咳をしつつ、それでも弱音を吐いてはいられない、明るく元気に振る舞わねばとヘラヘラ笑いながら仕事をしていたが、端から見たらヘンなやつに見えたかも知れない。

 ふと気づくと、家の鍵がない。
 自転車の鍵もない。ポケットを全部探しても鞄の中をひっくり返してもどこにもないのだ。
 熱発してるせいか、記憶もすっ飛んでいて、どこかに置き忘れたのかどうかも全く思い出せない。具合が悪いこともあり、今日はタクシーで通勤。
 けれど銀行に寄って無いのでサイフには金がない。
 しげからお金を借りるが、ケチクサイしげのことだから、後々までネチネチ言われるんだろうなあ。
 「ひばり喚くぅよ、金返せ♪」
 ……誰の歌か、わかるかな?


 帰宅して横になり、ともかく寝る。寝て汗かけば、少しは楽になるかと思ったが、1時間もすると、せきこんで自然に目が覚める。
 あふあふと言いながらしげにラーメンを作ってくれと頼む。
 さすがに今日は日記更新をする元気がないが、掲示板の返事だけはともかく書きこむ。
 しげの作ったラーメンは醤油ととんこつのスープを混ぜた山盛り。あと卵を混ぜてある。とりあえず汗をかきたかったので頼んだんだが、なんか作りが大雑把だよなあ。病気の時にはちょっとした気遣いとかがすごくうれしく感じられるものだが、しげにはそんなもんがカケラも無いからな。冷凍庫にはモヤシだってあるんだし、そういうのがちょっと入ってるだけでもココロがほんわかするんだがなあ。
 いや、別に「ほかほか家族」なんて期待しちゃいないけどよう。
 ……あのアニメ、もう覚えてるヒト殆どいないだろうなあ。日々の生活を無理やりコトワザにこじつけるあたりが笑えたが、キャラデザインはマンガマンガしていて好きだったのである。制作スタッフなんか全く覚えてないんだが、アレは誰の絵だったのかなあ。

 余り味気なくて寂しくなってきたので、自分で鶏肉炒めを作る。小麦粉を溶いてエノキと卵を混ぜてお好み焼風にしようとしたが、やはり頭がフラついてるので味付けに失敗。醤油を入れすぎた上に焦げつかせて、辛いんだか苦いんだかわかんない味になった。
 でも作ったものを捨てるわけにはいかないので無理して食う。
 ああ、ますます気分が悪くなっちまったい。


 しげが『ナジカ電撃作戦』に興味を持ったので、第2話を一緒に見る。
 「可憐なパートナーは美しき弾丸と共に」。
 そのパートナーのリラが、ショットガンを片手持ちしてるカットを見て、しげが「なにこいつ?」と聞いてくる。
 「なんかロボットらしいよ」と答えといたが、正確には“ヒューマリット”と言うらしい。
 じゃあ、ヒューマリットってのが何かと言われるとまた説明に困るのだが。
 SFものは作品によってはその用語に権利が発生するものがあるので、ウカツには使えない。いきおい、作品ごとに新しい用語がやたらと生まれることになって困るんだが、「ロポット」「アンドロイド」「ヒューマノイド」とどう違うんだ。
 その辺の面倒臭さをゆうきまさみは『究極超人あ〜る』の中で「ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ」とからかってみせたんだったが、更に火浦功は『未来放浪ガルディーン』の中で「ロボットじゃないよ、オーガニックインフォーサーだよ」と発展形を披露したのであった、って何のネタかわかんないね、すみません。
 ともかく、ヒューマリットってのは「生身の人間に限りなく近いが通常の人間の数倍の能力(身体的能力や知能指数)を備えてはいる」ということだが、そうなるとサイボーグやバイオロイドとかに近い感じなのか。よくわかんないが、出だしの展開が何となく『ザ・ビッグ・オー』に似てるんで、どう奇矯な行動をしていってくれるか、今後が期待できそうな設定ではある。
 こういう「人間でないものがトンチンカンな行動をとる」ってのは、やっぱりルーツは『王子と乞食」や『ローマの休日』あたりにあると思う。いや別にアン王女を「人間じゃない」と言いたいわけじゃないけど、経験を通してヒトとしてのココロを手に入れるって路線を辿る点では同じだからね。
 ……で、ヒューマリットのリラ、いきなり今話で逆立ちしてパンツを思い切り見せているのであった(^_^;)。


 マンガ、内藤泰弘『トライガン・マキシマム』6巻(少年画報社・520円)。
 わあ、GUNG-HO-GUNS、数が増えてやがる。なんか、霞谷七人衆が八人衆にいつの間にかなっちゃったみたいで、ちょっと話ムリヤリ続けようとしてないかって気はするけれど、一応クライマックス近しって感じはするのでまあいいか。
 「例の事件」のせいで(後書きでちょっとだけほのめかしてるけど)、内藤さんも多分随分参っちゃったと思うのに、それがまたバネになっているらしいのが嬉しい。
 「一度罪を犯した者の罪は、永久に消せないのか」
 「暴力を、殺人を、ヒトはヒトを犠牲にしなければ生きられないってコトを完全に否定するのは不可能なのか」
 現実的に考えれば、答えを出すのは簡単な、けれどあえて別の答えを求めてさ迷うヴァッシュの姿は、今までも随分壮烈だった。壮烈過ぎて、ついに悲しい弱音をヴァッシュは吐いてしまった。
 「もうわかんないんだ。どんな表情すればいいのか」
 ああ、このセリフは結構胸に刺さった。
 先が見えなくなった時って、もうなにがなんだかわかんなくなるんだよなあ。でも、そのセリフを口にした、というコトは、それを乗り越える展開を、キャラクターが、そして作者自身も考えているということでもあるのだ。
 物語はいったん、過去へ遡る。アニメでも描かれた、レムとの交流。
 プラントを受け入れることに偏見を持っていなかったレムに、同じように育てられていながら、ヴァッシュとナイブズはなぜ二つの道に分かれたか。それを語り終えたあとに、本当のクライマックスが訪れるのだろう。
 なんの希望も見出し得ないような設定なんだけど、それでも何かの希望を求めて物語は進んで行く。
 ヘンな雑音に惑わされず、内藤さんには頑張ってもらいたいものだ。


 マンガ、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』5巻(小学館・530円)。
 脚本を井上敏樹が書いてるってことで、AIQのぴんでんさんはこんなのまで読んでらっしゃるようだが、すみません、私も読んでます(^_^;)。
 トリコロールの同僚と言うか、アキラの推理のライバルとして登場した新人アイドルの山吹美奈斗、作中に出て来た写真のポーズなんか見てると、釈由美子あたりをモデルにしてるように思うんだが、どうだろうか。
 ストーリーやトリックの方はどうこう言えるほどのレベルではないのだが、犯人のキャラクターが毎回エキセントリックなのはやっばり青少年向けだから「勧善懲悪」でないとってコトなのかな。ドラマとしてはこれ、随分マイナス要因になってると思うんだけど。

2000年10月18日(水) オニギリとわらび座とフリカケと/『彼氏彼女の事情』10巻(津田雅美)



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