無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年10月16日(火) ココロを濡らす雨……詩人だなあ(どこが)/『エンジェル・ハート』1巻(北条司)ほか

 オタアミ当日まであと39日! 39日しかないのだ!

 職場で、同僚に「字がきれいですねえ」と言われる。
 「字配りがまっすぐで、読みやすくて」とまで。しかも複数のヒトに。
 なんかなあ、しげにまた謙遜ぶりっこなんて言われちゃうかもしれないけれど、私ゃ自分の字に本気で自信がないのよ。ちょっと書痙ギミなところがあるので、長いこと書き続けられないし。
 でもだからこそ、誉められると素直に嬉しくなっちゃうのだ。貶されると素直に落ちこむし(^_^;)。
 不思議だなあ、自分の書いた脚本なんかだと、誉められても貶されても、結構冷静でいられるのに、字のこととなると、妙に一喜一憂してしまうのだ。
 やっぱりお袋がムチャクチャ字が上手かったせいだろうなあ。どんなに人から誉められても、母の字には遠く及ばないことを自覚してるから、嬉しいのと恥ずかしいのがいっぺんに来てしまうのである。
 「きれい」と言われるより「読みやすい」と言われる方が嬉しいが、「暖かい」と言われたことはない。でも世の中には、「ああ、暖かい字だなあ」と思ってしまう字を書く人もおられるのだ。
 ムリにきれいな字を書こうとせず、流れるままに書きたいなあとは思うのだが、余り暖か味のある字にはなっていない。まあ、死ぬまでにいっぺんくらい、人が見て心が和むような字を書いてみたいようにも思うが、なによりも歪んだ性格がそれを邪魔しているようである(^_^;)。


 朝方、寝坊しそうになって慌てて自転車で出勤。
 いつもは天気予報を確かめて行くのだが、そのヒマもなし。
 外を見るとやや曇り空ではあったが、晴れ間も見えてはいたので、つい油断をした。傘も合羽も用意せず。
 何となく肌寒く感じていたので、これはヤバイかな? と思っていたら、見事に勘が当たった。実際、悪い勘ばかりはホントによく当たる。
 昼ごろから外は雨模様、一時は土砂降りになった。
 今日も今日とて残業だったので、帰宅は8時近く、外はもう真っ暗闇。
 これで自転車で山越えをせねばならんのか(ーー;)。
 悩んでいても仕方がないので、小降りになったのを見計らって職場を飛び出すが、天も私を見計らったのか、途端にそれまでの小雨がいきなり土砂降りに変わる。
 いやもう、マジで前が見えなくなった。
 もともと目が悪く、鳥目気味である上に、眼鏡には拭っても拭っても水滴が溜まり、クルマのヘッドライトを乱反射させる。
 もう、このへんに道があるはずだ、というカンだけで、ソロソロと進んで行くが、こんな時に限って、横道からヒトやらイヌやらが飛び出してくるのである。
 撥ねられたいのか、コラ。
 こっちはちゃんとライト照らしてるんだから、気がつきそうなもんなのに、どうして間近になるまで道のど真ん中にいて除けようとしないかなあ。
 いや、まだそれはマシなほうで、最悪なのは、無灯火、傘差し、右側通行ですっ飛ばしてくる自転車である。こんなのが何台も私のワキをビュンビュンかすめて行くのだ。事故が起きずにすんだのは、私の注意と僥倖のおかげ以外のナニモノでもない。
 ……雨ん中、携帯でくっちゃべりながら自転車でこっちに突っ込んできた女子高生までいたぞ。なぜ雨の中でまで携帯にすがりつかねばならんのだ。やっぱりどこかイカれてるんじゃないのか。
 なんとか命からがら(いやホント)ウチにたどりついたが、カラダはずぶ濡れ、ココロもずぶ濡れである。
 慌てて風呂に入ってカラダを温めるが、ココロは寒いまま、なかなかもとには戻らない。


 ついさっきまで鴉丸嬢が来ていて、しげと一緒に芝居の練習をしていたらしい。というか、雨に降り込められて帰れなかったのかな。
 大分セリフも入ってきたらしいが、さて、動きはちゃんと練り上げられてるのかどうか。しげも鴉丸嬢も、姿勢が悪いからなあ。
 鴉丸嬢、美人なのに仕草が固いせいで舞台上ではもう一つ映えないのである。その辺、演出がカバーしてあげる手を考えてあげられたらイイ線いくと思うんだけど。今回の脚本、ダンスをあちこちに入れまくったのはともかく「動いてほしい」ってことがあったからなんだが、さて、型が決まらないまでも面白く見せる手をみんなが思いつけるかどうか。
 それにしても、役にハマっているからとはいえ、しげは最近、私生活でも脚本のセリフを頻繁に口にするのである。これが実に癇に障るのだ。いや、どんなキャラかって「化け猫」なんだけれども(^_^;)。
 自分の書いた脚本だからそう文句も言えんが、私はコトバの語尾に「にゃ〜にゃ〜」付けるヤツはでーっキライなのである。
 お前はでじこか。
 でも行灯の脂を舐めるシーンとか書かなくてよかったなあ。そんな演技まで家ん中で練習されてたら、夜もおちおち眠れたもんじゃなかったろう。


 風呂から上がって、更新の遅れている日記をひたすら書く。
 いや、別に長々と書かなくたって、10行程度で終わらせときゃ、追いつくことだって簡単なんだが、なんだかついついあの話題もこの話題もと思っちゃうのだなあ。
 疲れて話題をはしょったりすると、あとになって、ああ、あれを書いときゃよかったって必ず後悔するもんでねえ。
 我ながらバカだとは思っているのである。

 ニフティのオタアミ会議室を覗いてみると、先日アップした『サイボーグ009』の感想へのレスがポツポツと載っている。残業が増えてきたので、すぐにレスをつけ返せないのだが、概ねみなさんもあの1話には感激しているようで、白黒アニメ放送時からのファンとしてはやはり嬉しい。
 何でも世間には「009は初期の丸っこい絵で目はぐるぐる目でないと!」なんて言ってるコアなんだかイッちゃってるんだかわからない人もいるらしいが、『009』の内包するテーマは、既に少年マンガの絵では表現しきれないくらいに深くなっちゃってるんで、さすがに最初期の絵じゃなあ、と考えるのが常識的な判断ではなかろうか。
 もしも『天使編』まできちんとアニメ化するのであれば、「我らヒツジ、群れ集う」のセリフを、あの最初期の絵のキャラに吐かせると言うのか。……それはそれで結構シュールかもしれないな。でもそれじゃ手塚治虫の『罪と罰』になっちゃうぞ、多分。


 マンガ、北条司『エンジェル・ハート』1巻(新潮社・530円)。
 おっと、出版社が集英社じゃないや(^o^)。
 ついに出たバンチコミックスだけど、しげの野郎、一番ほしかった『眠狂四郎』を買って来てくれなかった。そんなにシバレン、キライかよ。読んだこともないくせに。
 前に総集編で読んでるんで今更たいして感想はないが、見返しのところで作者が「これは『シティ・ハンター』の続編ではありません」と断りを入れているのには呆れた。続編じゃなきゃなんだって言われたら「パラレルワールド」なんだそうな。『宇宙戦艦ヤマト2』かい。
 ま、アレだろうな、編集長の堀江ポテト信彦が、「新雑誌は絶対ヒットさせなきゃならないから、好きなものは第2作で書かせるから」とか条件つけて、無理やり北条司に頼み込んで描かせたとか、そんな事情なんだろうな。
 それならそれで、読者にだって、あくまでこれを『シティハンター2』として読んでやる自由だってあるわけで、貶すもクサすも自由ってもんだ。たとえどんな裏事情があるにせよ、読者を無視した創作姿勢に対しては、批判はされてしかるべきだろう。
 これで、ヒロインと香の心が融合して一人の人格になってハッピーエンド、なんてしょーもない結末になるようだったら、もっと罵詈雑言投げつけてやるぞ(^^)。
 

 マンガ、赤塚不二夫『(週)少年アカツカ サイケに笑いたい時には… べしを探せ!号』(小学館・300円)。
 雑誌形式の本なので、やたら広告が載ってるが、全部ガーナチョコで高橋尚子。なんだか露出のしかたが一般的なイメージの陽気で天然ボケなキャラクターと合ってない気がするが、本人は案外したたかなキャラなのかもな。
 いや、広告のことはどーでもいーのだ。
 いつも載ってた予告編が今回はなかったが、そうなるとこれが最終巻になるのか? まだ四冊しか出てないのに早過ぎないかなあ。よっぽど売れなかったんだろうか。
 今回は『天才バカボン』『おそ松くん』『オッチャン』『もーれつア太郎』の四本。いつものやや長めの短編がないが、その分、ラストの『サイケ・サイケビーチにて』は言ってみれば赤塚版『ねじ式』。あるいは赤塚版『エヴァンゲリオン』か。ニャロメとべしの海岸での妄想をマンガにした実験作だ。
 傑作かケッ作か、その評価は分かれるだろうが、赤塚さんがこんなのも描いてるってことを考えると、ホントに行きつくとこまで行っちゃった人なんだなあ、という感慨が起こる。結構幅広く赤塚作品は読んでたつもりだったけど、こんなのもあったんだなあ。
 こうなると、もっとほかの作品も読んでみたいぞって思うんだけども、ムリなのかなあ。次は『ひみつのアッコちゃん』とか取り上げてくれればいいのにって思ってんだけど。

2000年10月16日(月) ファジー理論とエスパーとサイボーグと/アニメ『犬夜叉』『人造人間キカイダー』第一話ほか



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