無責任賛歌
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2001年09月16日(日) |
オタクの輪ッ!……古い(^_^;)/『(週)少年アカツカ/おまわりさんを追いかけろ!号』(赤塚不二夫)ほか |
夕べはマジでぶっくたびれていたのだが、これ以上、日記の更新は遅らせられぬと気張って日記を書く。 だもんで、ほぼ半徹夜。 朝方にはもう睡魔に襲われていたのだが、今日は『パワーパフガールズ』があるのだ、『コメットさん』を見るまでは寝れぬ、寝れぬぞと気張っていたが、意識は朦朧、どの番組も断片的にしか記憶がない。 なんか記憶違いがあったらごめんなさい。 『パワパフ』、前半は『おさらい ステキな博士』、つまりは総集編。 これまでにもガールズの活躍に焦点を当てたもの、悪役たちをフィーチャーしたものなど、総集編は何度か放送されてるが、これ、全部日本語版だけのものらしい。 ああ、となるとDVDが発売されたとしても収録されない可能性は高いなあ(もともと小堺一機のナレーションつきになるかどうかも判らないのだが)。やっぱり全話がんばって録画しておくべきだったかなあ。 予想通り、ダイナモが再登場。これだけのキャラがわずか1話で使い捨てってのは贅沢なアニメだよなあ。 後半、『ワルイことはイイこと!?』、タイトル通り、プリンセスが父親の金の力で全タウンズビルシティーを買い上げて、市長におさまり、犯罪者が罪に問われない法律を作る、という話。 うわあ、この話も何かに元ネタがあったことは確実なんだけれど全く思い出せない。魔女っ子ものとかによくありそうなんだけどなあ。 ガールズはこの法律を逆手にとってプリンセスを懲らしめるのだけれど、このオチの着け方まで、何かにあったよなあと喉元まで出かかっていて、思い出せないのである。ああ、モドカシイ。 どっちかと言うと「トンチもの」に近いネタだからなあ。……もしかして『一休さん』か?
『仮面ライダーアギト』33話、もうあと20話を切ったせいか、ようやく話が転がり出す。 アンノウンの目的は、氷川が唱えていた「超能力者たちの殺害」にないのではないかと推理する北條。見ている視聴者は、難船した「あかつき号」の乗客たちに超能力が発動したことを知っているから、北條の疑問に納得する仕掛け。 この辺、北條をただの無能でイヤミなだけのライバルに終わらせまいとする脚本家、井上敏樹の配慮が心憎い。まあ、こいつがダメなままで終わってもそれはそれでいい役割だが。 『あかつき号』の乗員たちを次々に殺していたのが、アンノウン・エルロードに憑依されていた真澄だということも今回判明。と同時に、エルロードが実体化して真澄は死ぬ。このあたりの畳み掛けるような展開がなかなかにドラマチックである。 真澄役の平岩紙(スゴイ名前だ)さん、松尾スズキさんの劇団『大人計画』の女優さんなんだなあ。 これまでヒステリックな演技ばかりだったのが、自分自身が仲間たちの殺害犯と知って苦悩するあたりの表情がなかなか好みで、ヘタ揃いの主役陣の中にあっては結構いいかも、と思っていたのだが、今回で退場。 う〜ん、ちょっとモッタイナイ。 ともかく展開が早まったのはありがたい。できればそろそろ再生怪人軍団を……ってのはさすがにムリか。
『コメットさん』第25回『忘れちゃった輝き』。 何でそこまでハマってるんだ『コメットさん』という声がどこかから聞こえてきそうだが、気にしない気にしない♪ 前回、地球へやってきたはいいけれど、いきなり二人揃って不登校になっちゃったタンバリン星国の姉弟ミラとカロン。 ミラはコメットさんの、そしてカロンはメテオさんの(^_^;)ところにホームステイすることになったのだけれど、どうしたら二人を学校に行かせることができるか、コメットさんとメテオさんとでは、やり方が全く逆。 メテオさんは、ともかくスパルタ、カロンを星力でさんざん痛めつける。 「どうしたの!? だらしないわね!」 ……って、そりゃずるいよメテオさん。 まあ、そこがメテオさんらしくていいんだけど(^^*) 。 実際、メテオさん目当てで見てるファンの方が絶対多いよな。 ……最近になって気がついたんだが、このコメットさんとメテオさん、二人のライバル関係、まんま『バトルロワイヤル』の前田亜季と柴咲コウのキャラにダブってんだな……っていうか、『バトロワ』のキャラ設定自体、実は古典的なキャラ構成で出来上がっていたのだ。 あの映画、残酷描写ばかりでなく、物語としてよくできている点をもっと評価してもいいと思う。
それはさておき『コメットさん』。 地球の学校に行ったことがないコメットさんは、どんなに辛いところか興味津々。ミラに変身して学校に行くけれど、やる気のない、受験偏重主義の先生の授業なんて、全然つまらない。つい、ホンネで「つまんない!」と叫んじゃったけど……。 先週、解決できなかった問題を今週まで引いたけれど、魔法少女アニメとしては、この解決方法は正解。 「現実の問題を魔法で解決するなんてズルイじゃないか」と文句をつけることは簡単だけれど、アニメは別に視聴者のカウンセラーではないのだ。 不登校の問題が、現実の学校が抱えている問題の本質がどこにあるのか、それを象徴的に指摘するだけで充分である。 この「星国姉弟編」、中盤のメインシリーズとして、スタッフも力を入れているようだ。次回がおそらく完結編、こいつは「キラッとお楽しみ」なのだな♪
ついに我慢の限界、あとはずっと昼寝して、目覚めた時はもう夕方6時。 都合、5、6時間は寝た計算になる。 夜更かしは周囲が静かでありがたいんだが(私のウチは福岡空港の近くなので、昼間は騒音がウルサイのである)、昼間寝ちまうんじゃ、結局は時間のムダ遣いだ。本が数冊は読めたろうに、もったいなかったなあ。 AIQのみなさんとの飲み会は7時半の待ち合わせ。 時間に間に合うか、実はちょっと危なかったのであった(^_^;)。
いつもなら天神までは自転車で出かけるのだが、どうせしげが浴びるほど飲むであろうし、ヨッパライを自転車で連れて帰る愚は、前回でつくづく懲りた。 ……夜の町を、うひゃひゃ、がはは、いひいひひ、えしぇしぇしぇしぇしぇ、と笑う女を連れて歩いていたら、マジで警察に職質されてしまいますがな。
というわけで、今日はおとなしくバスと地下鉄で天神へ。 ついつい、地下鉄に乗客のファッションに目が行ってしまうが、これにはワケがある。 昨日の山口きらら博での「オタク講座」で、岡田斗司夫さんが、前三列くらいのいかにもオタクな客を見渡して、「みんなシャツをズボンの中に入れてるね! ウン、いいんだよ、それが正しいオタクの姿だ!」とイジったのだ。 ……確かに、見渡すと、イマドキの若者たち、みんなシャツを外に出している。私の若いころには全く見られなかった光景だ。 と言うか、感覚が私の若いころと全く逆転しているのだ。シャツ出しなんて、「だらしない」「みっともない」って感覚しかないしなあ。 いったい、この時代の激変はいつ起こったんだ? 私ゃ、気がついてもいなかったぞ。観察力がなかったのかなあ。 学生さんも、うら若き乙女も、みんなシャツ出ししている。 斉木しげるさんじゃないが、「近頃何か、革命でもあったかね?」(by『ゴム脳市場』)と言いたくなるぞ。 ……私も昨日はしっかりシャツを入れていたのだが、なんだか今日はシャツを出してなきゃいけないような気になってしまった。ううむ、『クレヨンしんちゃん』は平気で映画館まで見に行けるのに、この程度のことで心がグラツクとは、まだまだ修業が足りないなあ。
7時前に着いたので、福家書店を冷やかして行く。 しげ、『フルーツバスケット』の1巻を立ち読みして、「つまり、バカな女がなぜかいい男にモテるって話か」と、ヒトコトで切り捨てる。 昨日の「オタク講座」で、岡田斗司夫さんが「小学生に受けてる」と紹介してたので、読む気になったものか。 「……このトシになると、こういう女って腹立つだけだけど」 しげはそう言うが、小中学校のころの女の子ってものは、ちょうど「女のくせに」なんて言われ始める頃で、現実以上に自分を卑下して見てしまうものである。「キミはバカじゃないんだよ、素直なだけなんだよ」と庇ってもらえるマンガがあればすぐに飛びついちゃうものだろう。 確かに、しげぐらいになると、もうちょっと捻って、“バカな女が全くもてない”『ハッピーマニア』みたいな作品じゃないと感情移入しにくいのだろうな。 けどアレだって、捻っちゃいるが、「女はバカでいい」と言ってる点では『フルバ』とたいして変わらんぞ。
7時15分、天神大丸前で待ってみるが、どなたの姿も見えない。 念のためにと、携帯でエロの冒険者さんに連絡を入れてみると、真正面のバス停に既に集まっていらっしゃったのだった。 地下鉄工事が間であっていたので、気がつかなかったのである。 タクシーに分乗して、清水四つ角の「赤鳥」という居酒屋へ。エロさん、ぴんでんさん、しおやさんの行き付けの店らしく、お酒が「脂身三兄弟」の名でキープしてある。\(^▽^@)ノ でもぴんでんさん、退院してすっかり痩せられているのだが。 毎度毎度、酒が飲めない私にとっては新鮮なところばかりで楽しい。
今日のメンツは、エロさん、いちろうさん、ZUBATさん、遅れて、ぴんでんさん、しおやさん。 いきなり、エロさんから「今度のオタアミ、スタッフとして参加してほしいんですけど」と頼まれ、しげともども、思わず二つ返事で引き受ける。 けれど、正式スタッフになるということは、しげと私の二人分のチケット代がAIQに入らなくなるということでもあるのだ。「チケット代も払いますよ」と言ったのだが、固辞されてしまった。 やれやれ、こうなると出来るだけこちらのほうでも販促しないとなあ。でも翌日がコミケってのがネックなんだよなあ。ウチの劇団の連中、殆どコミケの準備で、前日にオタアミ見てる余裕なんて、まずないのである。 修羅場じゃ修羅場じゃ。
とりあえず乾杯。突出しのつくねが美味い。 初めはエロさんが『オトナ帝国の興亡』の同人誌を回覧したり、11月の「オタアミ」のチケットの説明などして、穏やかに駄弁っていたのだが、例によって例のごとく、気がついたら話は縦横無尽、ネバーエンディングなオタク・バトルロイヤルへ。
しげとZUBATさんは、予想通り『パールハーバー』話で盛りあがる。 私が「やっぱりアレは見たほうがいいんですかねえ」と言うと、「ZUBATさん、「始まって1時間20分経って入るといいですよ」とアドバイスを戴く。 ホントにいいのかなあ、それで(^_^;)。 しげが反発して、「ええ〜っ? ダンが出ない3時間があるから、ダンの5分がステキなのに」とムチャクチャなことを言う。途端にZUBATさんが「却下!」 私としげの会話も、よく「漫才みたい」と言われるが、それは単にしげが全ての人間に対して「ボケ」たりうるからであって、誰でもしげに「ツッコミ」入れることは可能なのである。
ぴんでんさんとZUBATさんのバトルの楽しさも相変わらず。 『仮面ライダーZO』だの『J』だの『タオの月』だの『人造人間ハカイダー』だの、クズ映画ばかり取り上げて誉めたり貶したり。 というか、ぴんでんさんがただひたすら、誰が見てもクズなこれらの映画群を誉めまくるものだから、聞いてる我々は感心するばかり。 昨日、唐沢俊一さんが「『千と千尋の神隠し』を誉めることなんて誰にでも出来る。オタクがそんなことをしていては、スキルが低いとしか言えない。真のオタクならば、『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』の上に『ガオガイガー』を置くくらいでなければならない」と煽ってたからなあ。 ぴんでんさん、唐沢さんのアジテーションに乗せられて、すっかり気をよくしていらっしゃったようだ。 もちろん、好きなものを好きだというのに誰憚る必要はないのだ。 「『ハカイダー』には宝生舞が出ている、これで全てを赦す!」と言い切るぴんでんさんの態度には「勇士」という言葉が相応しい。 反作用的に、ZUBATさんがぴんでんさんの「ダークサイド」にされてしまったのはお気の毒であったが。
ぴんでんさんには、新作『009』の情報も色々教えてもらった。 声優さんが新人ばかりだとか、来月放送なのにまだ○話までしか出来てないとか、キャラデザインの紺野直幸さん、コアなファンが(つーか、鳥さん)が、「1巻のころのデザインじゃないと認めん!」と騒いでいるのを聞いて落ちこんでるとか(^_^;)。 自他ともに認める石ノ森ファンのぴんでんさん、「『009』の移民編のオリジナル版、手に入れるまで7冊も買っちゃいました」とサラリと仰っている。若い世代の方には、そういう苦労もあるのだなあ。
エロさん、最近チャンネルNECOの「東宝」「新東宝」「日活」の映画にハマっていて、その魅力をトウトウと語る。 『大盗賊』と『カリ城』の類似性や、『大阪城物語』の地平線を埋め尽くす軍勢を映像にした当時の映画界の底力などなど。 私も「戦後東映時代劇全てクズ論」をぶち上げたりはするが、戦前からの時代劇ファンには別に目新しくもない説であり、はっきり言えばウケウリである。オリジナリティのある意見とは言えない。 エロさんはきちんと映画を見て、自分のコトバで喋っているのだ。半可通な知識だけでモノを言っている自分が恥ずかしくなってくる。
まあほかにも柴門ふみや、いしかわじゅんの悪口なんかでしおやさんと盛り上がったりもしたのだが、キリがないのでこのへんで。
ただ、もう一つ、これはどなたのことかは、一応匿名にしておこうと思うのだが、話がちょっと脱線しちゃって、オタクのオナニー話が始まった時の逸話(^o^)。 「だいたいよう、30過ぎてよう、オタクがオ○ニーの一つもしてないわけないじゃんかよう」 「じゃあ、今もウチでしてるんですか?」 「してるに決まってるじゃんかよう」 「してる最中に家族の方が来たらどうするんですか?」 「バーカ、バーカ、ドア開けっぱなしでやってるわけないだろう、鍵しめてやってんだよう」 「じゃあ、親御さんが、ドア、トントンってノックして、『○○○、どうしたの?』って聞いて来たら、どうするんです?」 「途中でやめるよ」 「やめるって、……できるんですか?」 「そりゃ、ちょっと仕舞って」 ……仕舞って、後で再開するのだろうか(^_^;)。 そこまで突っ込んで聞いてみたかったが、笑いすぎて、その先は聞けないのであった。 でも、あれだよなあ、あの○○さんの、あの豪邸の、あの大画面で美少女アニメ(とも限らないだろうが)上映してナニするってえのも、大迫力だろうなあ。 音声ボリューム、最大にしてたりして。
関係ないが、「オナ○ー」という言葉、ほかにも数限りない呼び方があるにもかかわらず、なぜかオタクは「○ナニー」に固執しているような気がする。 「せ○ずり」も「マ○かき」も「五○組」もめったなことでは使わない。 ひたすら「オナニ○」である。オタクの心をくすぐるような語感がここにはあるのであろうか。
名残は惜しいが、11時に散会。 しげは、いつの間にかカルピスサワーだのなんだのを5、6杯は空けていて、やっぱり二日続けて酔っ払い。 タクシーを呼んで帰るが、ウチに着いても私がトイレに入ろうとすると、「うひひひひ、トイレだって、トイレ〜」と絡まれる。 だから、その、笑いながら絡んでくるなってば、怖いんだよ、気がフレタかと思って。
マンガ、赤塚不二夫『(週)少年アカツカ/ナンにも考えずに笑いたい時には…おまわりさんを追いかけろ!号』(小学館・300円)。 週刊と言ってるくせに2週間に1回しか出ない『少年アカツカ』の第3号。 ニャロメ、バカボンのパパに続いてフィーチャーされるのが、「本官さん」こと、「目ン玉つながりのおまわりさん」もしくは「日本一ピストルのタマを使うおまわりさん」。 ……のわりに、彼の本名が「白塚フチヲ」であることが明かされたり、実は彼が「私設警官」であるという設定を紹介したエピソードが収録されていない。 かと言って、それらが「面白い」かと言われるとそうでもないので、まあ、赤塚作品の代表作にはたいてい出演しているということが一望できるだけでも価値はあるかな。 第一、そんな裏設定、作者自身が忘れてるに決まってる(^○^) 。
今回の収録マンガは、『もーれつア太郎』『天才バカボン』『天才バカボンのおやじ』『ギャグゲリラ』『レッツラゴン』『おそ松くん』の6本立て。 このうち、『おやじ』と『おそ松』に本官さんは登場していない。 初期の『ア太郎』のころは、本官さんも後期ほどには狂気に走ってはいない。 ピストルこそ撃ちまくってはいるものの、ごくマットウなおまわりさんで、ニャロメに制服とピストルを盗まれるあたり、随分お人好しだったりもする。 このキャラクター、当時「警官をバカにしている」という事でクレームがついたらしいが、それがかえって本官さんをどんどんヘンなキャラクターに変えさせていった原因ではなかったのか。 スケベで金の亡者で、どうやら露出狂でホモでもあるようだ。……ここまで開き直られると、警察も「この作者にゃ何を言ってもムダだ」ってことになったんじゃないかな。 ラストの『おそ松くん/脱獄はふたりで』は、まんま、映画『手錠のままの脱獄』のパクリ。前々回の『約束』といい、過去の「名作」に倣うことに余り目くじらを立てられずにすんでいた時代だったんだなあ。
2000年09月16日(土) 電波とスケルトンと二人乗りと/アニメ『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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