無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年09月11日(火) 地球が静止した夜/『ななか6/17』3巻(八神健)

 え〜っと、先にヒトコト断っときますが、今日から数日間、人によっては読んでてちっとばかし不快になることを書いたりする部分が多少あるかもしれませんので、ごくマジメな方は読まれないことをおススメいたします。
 まあ、いつものことか(^.^) 。


 ♪聞ぃこっえそっおっなぁ、鼓ぉ動ぉがぁ、恥ぁずぅか、しぃいぃよぉ♪ どぅおぅしぃてぇ、わぁたぁしらしくは、なっ、いっいぃよぉ♪
 残念ながらテレビ版バージョンで、フルコーラスバージョンを知らない。おかげでカラオケで歌いたくとも歌えないのであった。
 何のことかって、『To Heart』ですがな、18禁エロゲーの。テレビのほうは山口宏の切なくキュンッとした(おええ)脚本のおかげでごくフツーの青春純情アニメの佳作になっとりましたが、ゲームの方はどうもひろゆきちゃんはマルチとまでちゃんとナニしているらしい。
 ……だからしげよ、ええトシの女が朝っぱらからエロゲーなんかやってんじゃないってば。こんな音楽で目覚めさせられるこっちの身にもなれや。


 平常のお仕事に戻って第一日目。
 まあ、遅刻もせずにすんだのはええことであった。……って目標のスキルが低いか(^^)。
 今日から一日の半分以上は職場にいるわけだし、基本的に仕事のことは書かないと決めているこの日記、あまり書くことがなくなっちゃうかもなあ、と思っていたのが大間違い(* ̄∇ ̄*)。
 ……いや、なんつーか、何のことかおわかりの方も多かろうが、もう一回、ご注意。
 気分が悪くなっても知りませんよ。


 定時に職場をあとにして帰宅、なんとか『ジャングルはいつも ハレのちグゥ』の時間に間に合う。……いや、マジメに仕事はしてますってば。
 ホントにこんな面白いアニメがあることに気づかなかったのは痛恨の極みである。やっぱりシンエイ動画はきちんとチェックしておくべきだよなあ。
 既に24話、ということはあと2話で最終回。ハレたちが都会から帰ってくるあたりで終わりってことなんだろうな。果たして保険医とかあちゃんの結婚まで描くのかどうか。少なくともグゥの正体が明かされないままに終わるらしいことは予想がつくが。
 今回の話は原作にもある保険医とかあちゃんのデートをハレたちが妨害するエピソードだが、なんてったって「男が女をホテルに連れこむ」って話で、ちょっと放送的にマズイんじゃないかと思ったが、堂々とやりやがった。(⌒▽⌒)
 ……さすが、『しんちゃん』でもオトナギャグをほぼカットせずに「今夜は……」なんてギャグをトバしているシンエイ。
 あと2話しかないが、まだこの水島努監督の傑作に触れていないというオタク諸君、人生随分損してるぞ。
 今からでも見なさい。


 しげが急に「今日は焼肉だ!」と叫んだので、晩飯はいきなり焼肉。
 しかも「高くても美味い焼肉が食いたい」と言うので、いつも行きつけの「安いだけでただ『肉』である(笑)」某チェーン店にはいかず、比恵の『蛮風』に行く。……いや、確かにいい肉使ってんだけどさ、マジでたっけーんだよ。
 「私は払わん!」
 週末、きらら博にも行かねばならんのに、そんな散財をしている余裕はない。そしたらしげ、
 「私が払う!」
 ……え?
 一瞬、目が点になった。
 あのケチで吝嗇でしわい屋のしまり屋で業突張りの守銭奴の(って全部同じ意味やがな)しげがいったいどうしたのだ。鬼の霍乱か(譬えが違うって)。
 「もう、ガマンできない、今日は行く!」
 なんと言いますか、周期的に思い切り肉を食わねば気がすまない日が来るらしいのだなあ。
 人間、メシ食ってる時にも脳内麻薬は分泌されてるそうだからなあ。
 多分しげのA10神経は「肉を食う」ことによってドーパミンをドバドバ出しているのであろう(^▽^) 。
 ってことは、しげの「肉欲」、いや違う、「食肉欲」、これもマズイか。「肉好き」(これも違うがほかの表現が思いつかん)って禁断症状なのか。
 しげは主に赤身の肉、私はホルモンなどが中心。
 福岡以外の人は意外に知らない人も多いようだが、この「ホルモン」っての、ブタの臓物の俗称である。本当に「ホルモン」を食ってるわけではない(当たり前だ)。クニュクニュした食感が楽しくて、私の幼稚園のころからの大好物なのだが、しげには不評。
 「ゴム食ってるみたい」なんて言われちゃうのだが、ゴムを食ったことがあるのか、おまえ。
 この間から気に入っている「とんとろ」を頼んでしげにも食わすが、これもしげには余り美味しくなさそう。
 薄切りなのに歯応えがあり、かと言って軟骨ほどには固くない微妙なところが美味いんだがなあ。
 もっとも肉の趣味がはっきり分かれているので、いわゆる「肉の取り合い」になるような「死の翼アルバトロス状態」(日本人ならネギ食えネギ!)に陥る危険は、われわれ夫婦にはない。趣味が一致してないほうがいい場合もあるのである。
 ……しかし、相変わらず私の勘は冴え渡っている。
 何となく、今日あたり、夜たらふく食うことになるのではないかって気がして、朝、昼ともに軽くしか食べていなかったのだ。せっかく痩せたこの体重、なんとか維持しておきたいものだ。


 飲み物を買いに立ち寄ったコンビニで、「妖怪根付」を発見。
 しげもこのシリーズは気に入ったようで、二人で1個ずつ買うと、なんと「天狗」の色違いペア。楽しい偶然ではあるが、これは二人とも「天狗になっている」という暗合かな(^.^) 。
 しげ、実は私に内緒で1個買っていて、「青坊主」をゲットしていたようだが、「こんなんかっちょ悪い」と、早速、携帯のストラップを「天狗」に付けかえている。私の携帯には既に「おとろし」が付いているが、そのうち「天狗」も付けてやるかな。
 世間的には夫婦で「天狗の根付」を携帯に付けてるってのも変人扱いされるかもしれないが。


 帰宅してふと気づくと、しげの布団の枕もとに、飲み残したアップルティーのパックが置いてある。飲みかけなら貰おうかと思った途端、また、勘が働いた。
 「おい、しげ。……これいつ飲んだ?」
 ……しげ、黙ってアップルティーを台所の流しへ。
 ……ホントに、いつ飲んだんだ!?


 さて、もう後悔はありませんね?
 いよいよ「あの」ネタでありますよ(^.^)。
 でも、いつも私の日記を読み慣れてる方には、全然意外ではないかもね。

 時刻は10時を過ぎたころ。
 しげはマンガを読んで、のへっと寝転がっている。
 テレビをつけて、何気なく「ニュースステーション」に合わせると、いつも顔は見ているが未だに名前を覚えていない女性ニュースキャスターが、沈痛な面持ちでニュースを伝え始めた。 

 「アメリカ、ニューヨークのマンハッタンにある『世界貿易センタービル』に、“たった今”、飛行機が激突いたしました……」

 映像が切り替わる。
 リメイク版『キングコング』でお馴染みの(そういう覚え方をするなって)、あの無粋なビルの何10階あたりか、確かに濛々たる煙が舞い上がっている。
 ……飛行機が突っ込んだ? ということは「事故」ではないな。
 どこぞの田舎の民家に突っ込んだのならともかく、あんなどでかいビルに偶然ぶち当たったとはとても考えられない。
 狙われたのだ。……って、誰がいったい何の目的で?
 そう思った瞬間、“今まさに”2機目の機影が、ツインタワーのもう一方に突っ込んで行くのが見えた。手前のビルに隠れて、その瞬間は見えなかったが、向こうのビルからも爆発したような噴煙が燃え上がる。

 キャスターが興奮して、「2機目が激突しました!」と叫ぶ。
 もう、間違いない。
 これは「攻撃」だ。
 その瞬間、日頃『サウスパーク』に毒されている私の頭は、「フセインの仕業か?」なんて思ったりしていた。
 私も思わずしげに向かって、「おい、すごいことが起こってるぞ」と声をかけた。
 しげ、「何?」と言って、テレビを見るが、状況が判るとまた、マンガに目を落とす。
 そのあと、時々刻々とテレビは状況を伝えていくが、しげはいっかな関心を示そうとしない。というか、以後、完全なる無視である。
 しげにとっては、こんな自分に何の関係もない、些細なニュースには全く興味がないのだ。

 ……この、しげの、ある意味冷酷な態度のおかげで、私もようやく冷静になれた。
 世間では、しげのこんなノンシャランな態度に対して、「これだけの大惨事に、悲しみの一つも覚えないのか」とか、「自分に関係がないなんて有り得ない、政治的、経済的にも世界への影響がどれだけあることか」とか、激烈に非難する人もあろう。
 だが、「いったい何が原因でこんな事態になり、今後自分にどのような形でこの事件が具体的な影響を与えるか」何一つ解っていない状況で、慌てふためいて「大変だ大変だ」を繰り返す人間の方が、突発的な事態でパニックに陥って周囲の被害を増大させる連中の同類だとは言えまいか。
 しげは世界の情勢に対して全く興味がない。
 政治も経済もしげの世界の中には存在しない。
 日頃がそうであるのに、今日に限って狼狽したりしたら、それこそ不自然だし、「自分」というものをなくしている。
 ましてや、顔も知らぬ人々が死んだことに対して、いきなり哀悼の意を示すような「偽善」を、しげが働くはずがない。

 あの、この日記で私はしょっちゅうしげのことを貶しているので、すわ夫婦仲が悪いのではないかとか、これは「離婚秒読み日記」なのかとか思ったりしてる人がいるかもしれないけどね、実際しげ自身が、そう思ってたりもしてるんだけど(笑)、私がしげと結婚した一番の理由は、この「冷酷さ」なのだよ。
 というのが、私は「偽善」が好きでねえ。
 だって、「安全圏」でものを言うのって、楽じゃないの。表だった批判もされずにすむし、何より汚いもの、醜いものから目を逸らしていられるんだしさ。
 つまりは、人権を声高に叫ぶ人間が一番人権をないがしろにしてるってことだよ。
 ……そういう私の「善人ぶりっ子」に冷ややかな目を向けてくれたのって、しげしかいないわけだよ。
 だったら、私も、しげに対しては「本気」でぶつかっていかなきゃならんでしょうに。日頃、しげを貶しまくってるのはそういうわけです。

 事件の続報は次々に入り、そのたびに状況は変化していく。
 攻撃されたのは、センタービルだけではなく、国防総省、ペンタゴンにも飛行機が突っ込んだこと。
 ピッツバーグでも墜落した飛行機があること(これは目標を達成できなかったものか)。
 突っ込んで行ったのは「戦闘機」だったという情報も流されたが、機影を見る限り、あれは戦闘機などではない。普通の航空機だ。
 案の定、「航空機はハイジャックされたものらしい」というニュースが流れる。

 攻撃目標の無差別性(非戦闘員も狙われたという意味)から、標的が「アメリカ」そのものであることはどうやら見当がついた。そう考えると、これは実に「効率的」な攻撃である。
 なにしろ、自分たちの手持ちの武器を用意する手間は全くないのだ。
 攻撃する武器も敵のもの、目標も敵のもの、それでいて、何千人もの犠牲者を出すことができ、こちらの犠牲は数人ですむ。
 ちょうど偶然、午前中に『ニュースの裏には科学が一杯』という本を読んでいて、「カミカゼアタックが失敗したのは、加速すると翼に揚力が働いて、目標を飛び越えてしまうから」と書いてあったのだが、となると、あの操縦をしていたパイロット、相当な腕の持ち主だということにもなる。
 「飛行機の訓練をする」だけで甚大な被害を敵に与えることが出来るのである。考えてみれば、こういう効果的な攻撃が、今まで一度もされていないということのほうが稀有なのではなかろうか。

 いや、そういう戦闘がなかったわけではない。こちらの人的被害を最小に、敵の被害を最大に、という攻撃、超有名な事例が一つあったではないか。
 ベトナム戦争におけるアメリカ軍の「枯葉剤」の使用である。
 あの、ナチスドイツですら、毒ガス兵器を開発しておきながら、連合軍による更なる報復ガス攻撃を恐れて使用できなかった(一部、実験的使用に留まった)、大量殺戮の手段を、アメリカ軍は採ったのだ。
 今回の攻撃、まるでアメリカ軍の顰に倣ったようである。

 パレスチナ解放民主戦線が犯行声明を発表した、とニュースがあり、すぐさま否定の声明も出された。
 犯人の特定は錯綜しそうである。これも、実行犯が確実に死亡しているのだから、隠蔽工作としても非常に効率的である。
 何より、「やろうと思えば、アメリカという国を攻撃する手段はいくらでもある」と知らしめた効果は大きい。事件の背後にいる犯人たちが特定できたとして、何らかの報復措置が採られたとしても、それ以上にアメリカをビビらす効果があると判断した結果の攻撃ではないのか。

 ただ、逆にこの攻撃が効率的であれば効率的であるほど、同時に犯人たちの「効率的に行わなければならなかった」事情もまた、浮きぼりになってくる。
 犯人たちには、独力でアメリカと戦えるほどの力がないのだ。
 ある程度バックがいるにしても、正面きってアメリカと戦争できるほどではない。だから、「同時多発テロ」ということは、「継続的にテロが行えない」ということでもあり、この時点でわずか4ヶ所しか狙えなかったということが、犯人たちの限界を示しているとも言える。
 しかし、犯人たちはこれを将来への「布石」であると考えたのではないか。
 つまりは、全世界の「反米勢力」へのアジテーション、呼びかけである。
 「アメリカを憎んでいるやつらは俺たちのほかにもいるはずだ。今はまだ君たちは立ち上がれないかもしれない。だが、たとえ小さな力でもこういう手段をとることができる。ベトナムがなぜアメリカに勝てたか。小さなゲリラ活動の積み重ねだ。恐れることはない。アメリカの繁栄もいつかは終わる。それを終わらせるのは君たちだ」
 さて、これに呼応する勢力がどれだけ出てくるか。
 これほどの事件が起これば、その態度を各国は明確に表明せざるを得ない。
 身を寄せるべき、反米勢力を確認し、結束を固める地盤を作る。
 それが犯人たちの最大の目的であったように思えてならない。
 にっほんっの、たっちばっは、びっみょおっだなっ、と♪

 ……で、ここまで引いて参りましたが、もう、お気づきになった方もおりましょう、この作戦、『ガンダム』の「コロニー落とし」のアレンジですね(もう誰かが言ってるかもしれないが、個人の日記だから気にしない)。「仲間がどこにいるか」を探すって意味では『ジャイアントロボ』(アニメの方)「世界制止作戦」のバリエーションとも取れる。
 ……誰だ、犯人たちに日本制アニメ見せたのは(^▽^) 。

 テレビがだんだん激突シーンばかり繰り返すようになってきたので、飽きてきて寝る。っつーか、そんなんばかり見てるから、日記の更新ができんのだ。
 明日には恐らく「ほかのアングル」からの映像も映し出されることであろう。それを楽しみに今日は寝ようっと。


 マンガ、八神健『ななか6/17』3巻(秋田書店・410円)。
 6歳以降の記憶をなくした七華、一時的に記憶を取り戻す。
 わあ、まだ3巻だと言うのに、結構ハードなテーマに触れちゃったぞ。
 こういうシチュエーションコメディーものって、案外深刻なテーマを内包していることが多いんだけど、そのことに「あえて触れない」ことが長期連載のためのヒケツではある。
 例えば、『オバQ』とかでもそうだけど、「正ちゃんとQちゃんのように、もともと住んでる世界の違うものはいつか別れてしまう」ってのが昔は定番としてあった(でもこのパターン、『うる星やつら』以降、現在では見事に崩れ去っているけどね)。だから、オバQがオバケの国に帰って行きそうな話は極力避けていたんだよね。
 この『ななか』のような「記憶喪失もの」も、定番な流れで行けば、「いつか記憶を取り戻す」ことが物語の終わりになる。つまり、作者は「どうやっても記憶が取り戻せない」という状況を作り出すことに腐心していれば、連載を続行させられることになるのだ。
 でも、今巻では一時的にせよ、ななかの記憶が戻る。しかも、「記憶が戻っても稔二と七華の間は修復できるのか」というところまで話を持っていった。
 こうなると、「記憶が戻りました、めでたしめでたし」のパターンはもう使えない。作者は、物語を楽に終われない道をあえて選んじゃってるのだ。
 ……でも、自分の創ったキャラクターが好きだからそこまで突っ込んで話が作れるんだよなあ。ガリ勉に戻ったななかを見て、稔二は「今のななかは苦手だ」と言うが「嫌い」とは絶対にに言わせないのね。そういう「キャラクターに対する気配り」も、作者がこのマンガを大事に作っているんだなあ、と感じさせてくれて、好感度が高いのである。

2000年09月11日(月) ミステリとワンピースと/『ONE PIECE』1〜5巻(尾田栄一郎)



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藤原敬之(ふじわら・けいし)