無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年07月28日(土) アイ・ラブ・アッシー。……違うって(-_-;)/『スーパーロボットマガジン』第一号ほか

 どうもどうも。
 更新は順調に遅れております(^.^; オホホホ)。
 なんだかねえ。
 しげとパソコン使う時間がかぶってきちゃってるものだからどうしてもねえ。
 しげが使い終わって書きはじめるとどうしても午後8時を過ぎちゃうんでね。疲れがたまってる時は9時には寝ちゃうから、もう日記書く時間なんてないわけです。
 てなワケで、この土曜の日記を書いてる今は既に水曜の朝ですが(^.^; オホホホ。
 なんとか先週の短縮版は消したし、ゆるゆると参ります。

 ……しかし1週間前の記憶を掘り起こして日記書くのはなかなかしんどいっすよ。あとになって、「あ、あれ書き忘れた!」ってことも多いし。
 でも断片的な記憶つなげただけでも、アレだけの分量になるのだから(21日のヤツなんか「字数オーバーです」の表示が出ちゃいましたよ。原稿用紙20枚越えとったんか)、しっかりした記憶力のある人はもっと凄いでしょうねえ。
 ……栗本薫さんのホームページなんて、私の3倍くらい毎日書いてるし。
 おっと、プロの作家さんと比較しちゃ、不遜ってもんです。


 朝っぱらからしげが「寿司でも食いに行っかぁ!!」と叫んでいる。
 ……私に向かってではなく、寝床で、出し抜けに、なんの脈絡もなく、そう叫ぶのである。
 「寿司が食べたいの?」と聞くと、「いや? 別に」との返事。
 なんじゃそりゃ、と思って黙っていると、また、
 「寿司でも食いに行っかあ!!」
 「……だから、寿司食べたいんじゃないのか!?」
 「スーパーミルクちゃんだよっ!」

 昨日買ったDVDアニメ『スーパーミルクちゃん』の口癖の真似だったのだ。
 紛らわしいことするんじゃねえ。
 第一、なぜ口真似を?

 しげは昨日のうちに見てしまっていたらしいが、私はまだなので、ともかく見てみようと『スーパーミルクちゃん』を見る。
 テレビ放送されていたころに時たま見てはいたが、なんつーか、まあ、どーしょーもないギャグが好きな人でないと、はまれねえんじゃないかと思いつつ、爆笑してたアニメである。

 大統領がいる。
 どこの国の大統領だかはわからない。なんたって、毎回窓の外の風景が変わるのだもの。ニューヨークだったりエジプトだったり大阪万博公園だったり。
 カバみたいな変な顔で、頭に謎のコブがあり、言葉の語尾にデカパンみたいに「〜ダス、〜ダス」と付ける。
 大統領の机の上には綾波レイフィギュアや、黒い三連星フィギュアが置いてあったりする。オタクなのかな。
 その大統領の秘密捜査官みたいなのがスーパーミルクちゃんらしい。
 でも見た目はどう贔屓目に見てもただの赤ん坊か幼稚園児。ミルク飲むし、しょっちゅうヨダレたらしてるし。
 で、何がスーパーなんだか、肝心のそれが全く解らない。
 何か事件が起こるたびに大統領は電話でミルクちゃんに事件の解決を依頼するのだが、ミルクちゃんが事件を解決したことはただの一度もないのである。
 放火も暴動も宇宙人の襲来も、ミルクちゃんは「解決したつもり」になって最後に一言。
 「んじゃ、寿司でも食いに行っかあ!」

 まあ、アニメ自体は面白いです。投げ遣りなギャグが意外とハマるし。
 でも、つまりなにかい。
 しげは「家事をしたつもり」になって、ただ「寿司だけ食いたい」と、こういうことか。
 シメたろか。


 そろそろ腰の調子もよくなってきたということで、しげが映画に行きたがる。
 もう少し大事はとった方がいいと押しとどめるとまたふてくされたような顔をするので、なら買い物くらいはするかと、「寿司でも食いに行くか?」と誘う。
 やれやれ、これじゃ結局しげのご機嫌取りだ。
 しげはしょっちゅう、私が「優しくない優しくない」とブツクサ文句垂れてばかりいるが、そのせいで私はいつの間にか自分が冷酷で極悪非道なヤツだと思いこまされているのではないか。でも、自分でも日記を読み返して気がついたことだが、私は殆どしげのアッシー(死語)でありミツグくん(笑)である。
 まるで奴隷みたいにしげの世話してばかりいるものなあ。離婚訴訟でも起こせば、私の方がしげから慰謝料取れそうなくらいだ。
 なんだかしげとの関係にすっかり慣れちゃって、感覚が麻痺してしまっているが、実際、なぜあんなグータラ女と一緒にいるのかと追求されると、うまく説明はできないのである。
 いや、理由はしげを見てたら面白くて退屈しないからなんだけどさ、それを言うとしげは「ええ〜? それだけえ?」とまた文句を言うのである。
 唯一はっきり他人も納得できる理由を自分で否定すんなよ。それともお前、自分のこと「癒し系」とでも思ってもらいたいか?

 しげは結局「食事だけれなら行きたくない」と駄々をこねたので、私一人で買い物に行くことにする。
 確かにしばらく寿司も食ってなかったので、たまにはフンパツしてやろうと、回転寿司のくせしてやたらバカ高いネタばかり流しやがる「寿司大王」に行く。
 何しろ一番安いネタだって130円、たいていのネタが200円以上だ。ウニなんか600円も取りやがる。
 でもあれだよ、他の回転寿司が、キュウリを挟んで量を減らしておきながら「ハイ、ウニでござい」と堂々としてるのに比べたら「ウニは高いのが当たり前なんだぜ、べらぼうめ」って態度は、潔くって好きなんだなあ。
 で、近所の寿司屋じゃ、ここのネタが確かに一番美味いことも間違いではないのだ。ううん、満足度から行けば、少々お高いのもしかたがないか。 
 おかげで二人分、20皿近く取ったら、それだけで5000円は軽く越す。……やっぱり1年に1回くらいしかここには来れないよ。o(ToT)o


 持ち帰ってきた寿司をしげに与えて、夕べは全然パソコンを扱わせてもらえなかったので、今日は出来るだけ溜まってた日記を書こうと悪戦苦闘。
 本屋で買ってきた本もパラパラ読んでるのだが、夏バテのせいか、読んでる最中にいきなりコトン、と落ちてしまうことも多いのだ。おかげでなかなか一冊読み切る、ということができない。
 マンガならさっさと読めるんだが、さすがに『攻殻2』と『陰陽師』はまだ読み切れていない。
 まとまった休日がほしいなあ。


 先日、友達から「読んだか?」と教えてもらっていた実業之日本社発行の『コミック伝説マガジン』第一号、ようやく本屋を見まわって見つける。
 殆どの本屋で見かけないというのはやっぱり売り切れたってことなのかなあ。
 でも中身は『コミックバンチ』同様、おサムい限りである。

 手塚プロダクション『鉄腕アトム』の新作、完全に低年齢層向けで、これは『少年』連載のものとも『サンケイ新聞』連載のものとも明らかにテイストが違っている。
 まあねえ、子供向けなら子供向けでいいんだけどさ、巻頭カラーの『オリンピアの挑戦』なんて、『地上最大のロボット』のヘタな焼きなおしじゃないか。
 ブラック・ジャックや写楽保介を競演させるのもアザトイばかりだが、気になるのは作画を担当しているのがどうも手塚プロの若い人ではなさそうなことだ。描線があちこち震えまくっているのである。制作は『手塚プロダクション』とあるばかりで、さて、実際の作画は誰なのやら。一応公式には「生前手塚治虫のアシスタントをしていた人たち」ということになってるようだが、名前を出さないというのは責任の所在をはっきりさせないための「逃げ」かなな、などと穿ったことも考えてしまうのである。
 『手塚治虫物語』を描いてた伴俊男かなあ、とも思うのだが、久松文雄っぽくもあるのだ(『冒険ガボテン島』の新作なんかを見るとね)。誰か手塚プロに詳しい人いませんか?

 永井豪『オモライくん2001』。
 ストーリーはいい。何しろ昔と全く変わってないんだから。
 でも描線とコマワリがもうどうしようもない。永井豪の線は『手天童子』『凄ノ王』あたりからどんどん死んでいったから、しかたがないことではあるのだが。
 何がダメかって、どんなに線を描きこんでいても、オモライくんの「臭い」が新作からは漂ってこないのだ。
 旧作は私の永井豪マンガの中でも最も好きなものの一つなだけに、この凋落ぶりは残念でしかたがない。

 『プロレスヒーロー列伝・力道山』『新1・2のアッホ!』『新しまっていこうぜ』『TheかぼちゃワインSequel』『まいっちんぐマチ子先生』『踊るせぇるすまん』『嵐のフィールド』と、タイトルだけ並べていくと、なぜ今復活させねばならないのか分らないものばかりだ。
 というか、いまや若い世代の編集者たちが「懐かしい」と思うマンガが、80年代の爛熟期のものに集中してることが分るのだね。
 だから、たとえ現役マンガ家でも、横山光輝に『伊賀の影丸』の新作を描かせようとか、松本零士に『光速エスパー』を、とかいう、ひと世代前の読者に合わせた企画はあがってこない。
 『アトム』と『オモライくん』は、さすがに80年代のものばかりでは目玉がない、と考えたための窮余の一策、という気がしてしかたないんだよね。
 いや、80年代のマンガでも、「一世を風靡した」ものが他にもあるはずなのだ。例えば、ラブコメをもう一度描かせるとして、なぜ『かぼちゃワイン』で、『タッチ』ではないのか。あだち充に断られたと見るのが正しいんじゃないか(三浦みつるならひまそうだ、とか、そんな感じのラインナップなんだよなあ)。 次号の作品も、予告を見る限り決まってるのは『力道山』『しまっていこうぜ』『かぼちゃワイン』『マチ子先生』『アッホ』と、更に目玉を欠いたものばかり。3号でつぶれるんじゃないか、ホントに。


 なんか復活ものが続くが、それでも『伝説マガジン』に比べりゃ遥かにパワーがあるのが、『スーパーロボットマガジン』第1号。

 ああ、また始めやがったと思いつつもつい見てしまう石川賢の『ゲッターロボアーク』。
 ちょっと待て、『號』のラストでリョウも號も……だぞ、と思っていたら、今度の主役はネクスト……だ。
 ……まさかミチルとの間に? でもミチルだって『真』で……。
 伏字が多いのはネタバラシになるからですが、でもゲッターロボ・サーガはマジで燃えます。

 というか、この本「熱」過ぎ。
 あとの作家陣も長谷川裕一『超電磁大戦ビクトリーファイブ』、冨士原昌幸『鋼の救世主』、坂井孝行・伊藤伸平ほか『マジンガーZアンソロジー』ときたもんだ。
 セリフは「!!」だらけ、全ページタチキリのオンパレードだよ(^_^;)。
 次号は『ダイターン3』特集で板橋しゅうほう登場だとか。多分、さ来号あたりには島本和彦や破李拳竜やMOO念平も参加するのであろう(笑)。

 息抜きマンガの、はぬまあん『いい旅ロボ気分』。タカラが開発中の「ドリーム・フォース」というロボットをルポしてるんだけど、これが面白い。
 いや、あのタカラですよ、リカちゃんの。それがいきなりなんで「鉄人やマジンガーの疑似体験が出来る玩具(つまり戦うロボット)」を開発しようなんて思い付いたのか。
 「振り動かし開閉できる二本のアーム! 相手の打撃で脱落するアーマー! センサー部分が叩かれれば機能停止! オプションパーツでカスタマイズも自由自在!」
 で、価格が48000円。
 ……うーんと(^_^;)。
 外形がクレージーゴンかガンヘッドって感じだからなあ。せめてモビルスーツみたいな感じだったらそうそう悩まないんだけど。
 一番笑えたのは、はぬまさんが広報担当の女性に「どう思われますか?」と質問したら、「私はこういうのはちょっと……ロボットならやっぱり可愛らしいペット型の方が…」。
 広報がそれじゃいかんだろう、というツッコミよりも先に、タカラでこれを作ってる方がなんか違うだよなと思うことしきり。……いっそ、「戦うリカちゃん」作っちゃどうだ。
 ……あ、それがスーパードールリカちゃんだったのか?


 しげが淋しがるので、夜、結局二人でコンビニに買い物に行く。
 まだマンションの階段を降りるのはゆっくりしかできないようだが、歩けないわけではないよう。
 明日から仕事にも行くということだし、とりあえずぎっくり腰騒動も一段落か。
 でもそれでも家事はあいかわらずやらない気でいるんだろうなあ。



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