無責任賛歌
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2001年06月04日(月) |
Nobles oblige/『韃靼タイフーン』1・2巻(安彦良和) |
おお、今朝の体重は85.2キロ、順調に減ってきとるな。 ……って、元の体重に戻ってきただけじゃん。そろそろいい加減、85のラインを切りたいんだがなあ。いったい何が足りないというのか。
世間ではネパール国王一家惨殺事件がどうのと騒いでいるが、ここまで遠く離れた国だと、興味がわくわかない以前に、何をどう考えてよいのか、皆目、見当がつかない。 何しろネパールなんて、スガオくん一家が引っ越してった先って知識しか私にゃない(^_^;)。
「おまえ、世の中の知識って全部マンガから仕入れてるだろ」 「えっ?! それ以外に学ぶものってあるんですか?!」 はい、クイズです。このギャグ誰のギャグでしょう♪
それはそれとして、文化的な背景の全く解らぬ国のことである。 言っちゃなんだが、報道してるマスコミだって事件の猟奇性に引かれてニュースにしてるだけであって、別にネパールに詳しいわけでもなんでもないと思うわけだ。 それが証拠に、新聞じゃネパールの王制について、日本のような象徴制だが政治的影響力はあると説明しているが、これ、意味がわかって読んでるやついるのか。 象徴制なら政治的影響力があっちゃマズイだろう。 コトバ自体に矛盾があるんで、これ一つ取ってみても、ネパール王の立場ってのが、日本人の考える「象徴」とは別の意味を持っているんじゃないかと推察される。 で、推察されるだけでどんなものかはまるでニュースからじゃ解らんのだな。 国王一族を、結婚に反対されたって理由で殺した新国王が自殺して、新新国王が即位して、「あれはただの銃の暴発だった」と発表して、新新国王が即位することに民衆が反対して治安が乱れてって……。 え? いや、まず国王が新国王に殺されたってことは民衆はもう知ってるわけでしょ? それを今更「銃の暴発」のヒトコトでごまかせるとでも?(ネパールの王室ってバカ?) それに新新国王の即位になんで反対運動が起きるわけ? もともと王室にトラブルの火種でもあったの? 王位継承順ってのが決まってないのか? ほかに王位を継ぐべき人でもいるの? 何がどうなってそんな展開になるのか、日本的常識じゃ全く理解不能じゃないの。 そういった文化的背景を説明しようとしないんじゃ、見てるほうは、へえ〜、ふ〜んで終わるしかないがな。 ニュースは何を伝えたいのか? 何も伝えたくはないのだろうな(^^ゞ)。
でもイギリス王室と言い、「王族だって人間だい」というのが世界的な現実だとするなら、日本の天皇家のあの品行方正ぶりってのは何なんだろうね。もしかしたら奇跡に近いことではないのか。未来永劫そうだとは言わんが、少なくとも現在の天皇家において、今回のような事件が起きることは有り得まい。 意外と知られちゃいない事実だけれど、昭和天皇、現天皇、皇太子と、結婚にあたっての周囲の(天皇家以外の)反対は確かにあったのだが、全て、本人たちの意志で押し切っているのである。 もちろん、親の反対はない。常に「本気で好きならいいよ」である。 ……解るかな? もし結婚の相手次第で皇位を捨てねばならぬ事態が生じるならそれも構わないと今の天皇家の人々は考えてさえいるのだよ。 現実的にそれはなかなか難しいとしても、実は、世界で最もリベラルな王族であることは間違いないのだよなあ、日本の天皇家って。 昔、お袋が、別に天皇礼賛主義者でも何でもなかったけど、「ああいう礼儀正しい人たちがいてくれるとホッとするよ」と言ってたのは確かに首肯できなくもないのである。 オトモダチにするには気詰まりだけど、“象徴”ならまさしく納得ってところか(^^)。
まあ、遠い国のことより、目下私がアタタ、と頭を痛めているのは、キャナルシティからのメガバンドール(ダイエー系列)の撤退である。 確かに家電はヤマダ電器やコジマ電器で買うほうが安いし、スポーツ用品は私にゃ縁がないし、あそこで買うものってなかったんだけど、集客力が減って他のテナントにまで悪影響が出るのは困るのである。 ましてやAMCが潰れるようなことになったらまた博多から映画館の灯が(+_+)。だから私ゃ天神東宝になんか行きたくないんだってば。 ああ、でもてっきり潰れるのはリバレインの方が先と思っていたのに、キャナルが危なくなるとはなあ。
仕事から帰ってひと寝入り。最近は二度寝しないと疲れが取れない。 昨日も『アギト』を録画し損ねるし、『犬夜叉』もあまり熱心に見なくなったし、ちょっとエネルギーがダウンしているのは否めない。 「最近見るアニメや特撮がないなあ」というコトバを吐く人は多いが、見る側のエネルギーがなくなってる場合の方が圧倒的に多いのである。 枯淡の境地に辿りつくのも悪くはないが、20代でそれ言ってるやつはちょっと老けすぎてないかね。少なくとも『パワーパフガールズ』や『クレヨンしんちゃん』は毎週追っかけて見る価値はあるぞ。
マンガ、安彦良和『韃靼タイフーン』1・2巻読む。 安彦さんもすっかりアニメからご無沙汰してしまったが、書きたい作品が、「現代まで生き残っているアラハバキ党が、ロシアの世界征服戦略に対抗して、日本から孤立しながらもロマノフ王朝の末裔の姫を守ってゲリラ戦を繰り返す」なんてんじゃあ、アニメの企画が通るわきゃないよな。 一応、北方民族を「アラハバキ」、ロシアを「ザバイカル」、アナスタシア姫はクローンと、少し設定を「緩和」してはいるものの、“問題”はてんこ盛りである。 ザバイカルのトップはイっちゃってるヤツだし、「アラハバキは天皇家より古い」だの「北方領土返せ」だの、危ないセリフの乱れ撃ち(^_^;)。ちゃんと連載が続けられるのだろうかという不安が大だ。 それにしても『韃靼タイフーン』とは凄い題名をつけたものである。「韃靼」というコトバも若い人には何のことか分らないだろうが、もともとバイカル以東に住むタタール人などのモンゴル系、トルコ系の遊牧民族を指す言葉だ。でも、安彦さんは「韃靼海峡」(間宮海峡)を視野に入れて、このタイトル付けてるんじゃないかって気がする。 つまり、樺太からこっちの土地はもともとロシアの土地でも日本の土地でもなくアラハバキの……。 さあ、果たして3巻は出るのかな?
なんだかえらく固いマンガのように思われるかもしれないけど、安彦マンガ恒例のヌードシーンもちゃんとあるのでご安心を(^^)。 セイラさん以来のお姫様キャラ、アナスタシアもいいけど、多分、安彦さんが初めてメガネっ娘をヒロインに据えたとおぼしき日出子ちゃんも萌えるぞ。ずっと制服で通してるところもよく解ってらっしゃる(^^)。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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