無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年05月07日(月) フライド・エッグ・ムーン/『三毛猫ホームズの恐怖館』(赤川次郎・竹内未来)ほか

 朝から微熱、からだがダルく悪寒もするので、職場に連絡を入れて、遅刻して行く。仕事を一つこなすたびに熱が上がるような気がして(気のせいじゃないって)、帰宅するころには眩暈は最高潮。
 咳は出るはクシャミは出るは、こないだ風邪にかかったばっかりだと言うのになぜだ。どうして世のウィルスは私ばかりを狙い撃ちしてくるのだと思いながらの帰り道、マクドナルドの垂れ幕にダブルたまごバーガーの写真が。
 ああ、そう言えばしげはたまごバーガーが好きだったよなあ、マクドナルド自体は「食べるものがない」と敬遠しているのに、たまごフェアの時だけは寄りたがってたものなあ、とぼんやり思い出す。……こんな書き方してるとしげが過去の人のようだ(^o^)。
 やはり熱に浮かされていたのだろう、ふらふらと吸い寄せられるように店に入ると、気がついたらたまごバーガーばかり四つも注文していた。
 で、帰って見るとしげも珍しく、かしわめしにとり弁当を買って来ていた。鶏と鶏でかぶってるじゃないか、材料から料理を作ってくれないのかと考え出すと悲しいが、お互い具合が悪いのだからし方がない。ともかく栄養をつけないと体が持たない。……と食べながら気がついた。
 しげの買ってきたのが鶏、私の買ってきたのが卵、あ、こりゃ気が合うじゃん♪

 やっぱ熱あるわ、おれ(ーー;)。

 『犬夜叉』『コナン』を漫然と見るが、ああ、『コナン』のOP替わっちゃったなあ、パラパラのブームもあっという間だったからなあ、くらいの感想しか浮かばない。冗談でなく、見ていたはずなのにストーリーが全く思い出せないのだ。熱が出始めていたのであろう。
 それでもパソコンの前に座り、メールチェックなどをしているのは業か(^_^;)。

 外に本を買いに行く元気はないので、しげが山積の本の中に隠していて、私がまだ読んでなかったマンガを何冊か読む。

 赤川次郎原作・竹内未来作画『三毛猫ホームズの恐怖館』。
 ミステリーの少女マンガ家によるコミック化が、この数年でドッと増えたが、正直言って、「これは!」というものに出会えることは少ない。
 もともとミステリマンガの「傑作」というもの自体が少ないのだ。二階堂黎人が手塚マンガのミステリ性に注目して短編集を編んだりしているが、客観的に見ればたいしたレベルではない。
 絵で見せるマンガは、映画と同じで、サスペンス・スリラーならともかく、本格ミステリにはあまり向いていないのだ。ましてや基本的に叙述トリックを基本とする小説がマンガになった時、その魅力が半減するのは如何ともしがたい。
 その点、もともとたいしたトリックを使わない三毛猫ホームズシリーズなら(初期のはいいのもあるけど)、キャラクターの魅力で見せられる、と踏んでのマンガ化かもしれないが、片山義太郎も晴美も石津もありきたりな少女マンガキャラで収まっているのが残念。

 青山剛昌原作・太田勝と江古田探偵団作画『名探偵コナン 特別編』10巻。
 わあ、一年前に買ってたマンガなのに、まだ読んでなかった。まあ先に11巻、12巻読んでたからって困るもんじゃないからいいけど。
 で、コナン恒例揚げ足取り(^^)。ネタバレだけど別にいいよな、コナンだし。
 「悪夢の逃避行」。このトリック、ワゴンの前に人が来たら一発で終わりです。
 「メッセージ」そんな暗号残して死ぬくらいなら、その前にちゃんと子供の仲直りくらいさせなさい。
 「消えた女優」蘭や小五郎を拉致するメリットが犯人にはありません。自分の犯行をバラすようなものです。
 「浜辺の殺意」犯行の証拠自体を隠蔽しなければトリックがトリックとして成り立ちません。コナンが来なくても警察が捜査すれば犯人は簡単に捕まります。
 「ぬいぐるみの謎」ダイヤはヒモでは結べません。
 「臥竜湖の怪事件」恐竜が今も生きているなんて信じる人はいません。
 子供向けとは言え、「特別編」シリーズは本編にもましてひどいね。チャチでもいいから整合性のあるトリックを考えてほしいなあ。


 ウチの劇団のホームページのリレー小説『ピクニック』、よしひと嬢のところでストップしていたが、しめきりギリギリになってようやくUP。
 と言っても、物語の展開は前回のしげのところからほとんど進展しておらず、登場人物たちは未だに目的地にたどりついていない。
 ううむ、2回目を受けたときに、目的地の描写をするかどうか迷って、まあ、あまり想像の余地をなくしてもなあと遠慮してその直前で止めたのだが、こうなると解っていたら、さっさと現場にたどりつかせるべきであった。
 リレー小説の難しいところはいろいろあるが、書き手によって物語のテンポが食い違ってしまうこともその一つだ。
 合作とちがって「打ち合わせナシ」が建て前のリレー小説の場合、ともすれば、意外過ぎる展開や逆に間延びした展開、視点の変化やいきなりな人物の登場など、物語の整合性を狂わす要素が続出してしまうものだが、それを回避することは実は並大抵のことではない。
 3回目、4回目の内容は明らかに最初の2回のテンポからすると間延びしている。実は意外な展開で物語の方向性が見えなくなるより、こちらの方がずっと厄介なのだ。支離滅裂な展開は支離滅裂で対抗すればなんとかなるが、間延びした展開には一応の結末はつけねばならない。無視するわけにはいかないのだ。
 でも残り回数は4回……(・・;)。
 10回、20回と続く話ならともかく、短編の場合、無意味なシーンの挿入は極力避けねばならない。8回予定の話で回想シーンまで入れてどうするんだよ、と私はしげに言った。
 いや、回想シーンを入れたいなら入れたって構わないよ、けどね、それにはちゃんと意味があったのだ、ということを示す展開を、後を継ぐ者は考えなければならないんだよ? おまえ、後の人がなんとかしてくれるとしか考えてなかったろ?
 ……半分終わった段階で、解かねばならない伏線は何一つ始末がついてないのだ。どうせーっちゅーねん。
 なのにしげの野郎、「だったらもっと伸ばせばいい」とこきゃあがった。
 それは「ルール違反」と言うものだ。
 こうなると相当アクロバティックな展開を見せねば始末はつきにくい。いくつかアイデアを思いついてはいるがそれが使えるかどうかは次のこうたろう君がどんな展開を見せてくれるかにかかっている。
 頼むよ、こうたろう君(T_T)。



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