無責任賛歌
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うわあ、どうしちゃったんだろう、昼寝をして起きたら、午前中何してたか、きれいサッパリ忘れちまってるぞ。 で、続きである。 もちろん今日のこの機会に『ギャラクシークエスト』のパンフだのグッズだのを買ってやろうと思っていたのだが、給料日前で泣く泣く諦めたのであった(T_T)。 近いうちに改めて映画を見に来ねばな。 映画を見終わって、会場を出ようとしたら、女房が「エロさん来てるよ」と指を差す。 なるほど、足早に会場を出ようと急がれている姿はそれらしい(私は視力が弱いので人の識別はもっぱら仕草に頼っている)。ロビーで待ち構えて(通せんぼするみたいだな)二言三言挨拶するが、「あのファンが○○○ところがいいですねえ」と、やはり感動されていたようでほっとする。 お急ぎのようだったのであまり長話も出来なかったが、かと言って、どこかに流れていくには手持ちの金が三百円しかないのであった。……いや、前日また本買いこんじゃってたせいでね(^_^;)。 エロさん、お誘いできずにすみませんでした。 「それにしても、おまえ、よくエロさん来てるって分ったな」 「エロさんの仕事、明日休みでしょ? ネットの日記を見てても映画観に行くの火曜の夜が多いし、多分来てると思って。それにエロさん、途中で席を移動したでしょ? そのとき、いつも着てる服が見えたから」 「……よく、そんな、人の仕事の休みの日まで覚えてるもんだな」 「……どこの店がいつ休みかとか、気になるものなの!」 女房はてっきり浮世離れしたやつだと思い込んでいたのだが、結構、生活臭いやつだったようだ。 それにしてもホームズとまではいかないにしても、立派な探偵の才能である。これでどうして女房にミステリーが書けんのかが不思議なのだ。 マンガ、加藤元浩『Q.E.D.』9巻。 本格ミステリのゲーム性を追及し、必ずしも殺人事件に拘っていない点、また、探偵があくまで狂言回しで事件の傍観者に過ぎない点などがこのシリーズの好ましいところである。 今巻の2編は今まででも出色の出来。相変わらず線が硬質で、人間の微妙な表情を描けていない欠点はあるが、プロット、トリックともに『金田一少年』よりはずっとレベルが高い。 「ケーニヒスベルクの橋」を渡る方法があるとは知らなかったなあ。今まで私が読んだクイズの本にはたいてい「オイラーが渡れないことを証明した」としか書いてなかったぞ。「理系ミステリ」に見せかけていながら、それが実は「心理トリック」をしかける伏線になっているあたり、相当な実力である。 生意気なだけだなあと思っていたヒロインの水原可奈も、最近はだんだんかわいく見えてきた。出来れば10巻、20巻と続いて欲しいんだが。 あだち充『いつも美空』3巻。 3巻目になるというのに、作者がまだどういうことがやりたいのか分らない。ソフトボールマンガになるのか、演劇少女ものになるのか、超能力SF(^o^)になるのか。全然方向性が見えんぞ。 ……と言うか、作者も迷走してるんじゃないかな。 キャラクターの幅が狭い人だから、シチュエーションを一本ビシッとしたものにしないとシマラナイんだがな。でも展開が妙に川原泉の『笑う大天使(ミカエル)』に似てるんだがな〜。まさかああなってこうなってみたいな展開になるんじゃないだろうな〜。ちょっと心配だな〜。 夏目義徳『トガリ』2巻。 「現世での108日間で108の『罪』を集めてくること」という「シバリ」がまだ物語に緊張感をもたらすには至っていない。内容的には1巻の拡大再生産で、もう少し新しい展開が出てきてもいいように思う。 蛭田達也『新コータローまかりとおる! 柔道編』27巻(完結)。 長かった『コータロー』シリーズもついに終わり……じゃないんだよな。まだコータローの両親出て来てないし、次からは『最終章』だそうな。通巻するとやっぱり百巻越えるんだよな。……でもそれだけ続いていてもマンガのレベルが落ちてないからすごいもんだ。 今回のオチもなかなか粋である。コータローが面白いのは、ギャグなようでいて意外と本格的な格闘マンガであるからってことや、キャラクターの魅力など色々挙げられようが、ひとえにコータローが「粋」だからだ。 ……でもここまでキャラ増やしたら、最終章、収拾つかなくならんかなあ。 CSでぼんやり長谷川一夫の『源氏物語』見ていたら、音楽がまたまた伊福部昭で、馬の早駆けのシーンに『怪獣大戦争』マーチがかかっていた。……伊福部音楽は神格化されつつあるが、あの人、こういういい加減な仕事も数多くしているのである。ちょっとどうかと思うけどねえ。
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