無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年03月18日(日) めおと変態/『セクサドール』(石ノ森章太郎)ほか

 休日だけれども出勤。と言っても午前中だけだし、帰りに買い物もできるのでまあいっかな。
 この間から女房が「マクドナルドの照り玉バーガー食いたい」とぴーぴーうるさいので買ってきてやる。女房はやっぱり寝ていたが、「ハンバーガー食うか?」と聞いたら「食う」と言って起きてくる。
 ポストの中に郵便局の不在通知が入っている。送り主を見てみると、「アートスフィア」。わわわっ。シティボーイズミックス『ラ・ハッスルきのこショー』のチケットではないか。女房のやつ、また寝ていて郵便に気がつかなかったな。
 いつも「一日中寝てるわけじゃない」と嘯く女房だが、それなら全ての郵便が不在通知になる事実はどう説明をつけるのだ。
 慌てて郵便局に電話して、夕方に届けてもらうようにする。
 6時過ぎにチケットが届く。ちゃんとS席3枚、5月3日の分だ。前の方でもやや端のほうの席。チケット販売2時間後だとこんなものか。ともかくこれで東京行きは完全決定である。今月と来月は節約せねば……って、『ガメラBOX』に『ブルース・ブラザースBOX』もあるんだよう。食費を減らすしかないじゃないか。
 ……来月はラーメン生活だな。
 チケットと一緒にチラシも封入されていたが、表はタイトルのみ、裏は会場と問い合わせ先のみ。出演者の写真すら載っていない。情報量は必要最低限に絞られているのだが、それがかえって潔くすっきりしたデザインになっているのはさすがである。ウチのチラシはこうはいかないものなあ。
 来年の仕事の予定が先日決まったのだが、5月6日に休日出勤なんぞが入っているのである。……危うくニアミス(・・;)。もっともぶつかったらぶつかったで仕事を誰かと交代してもらったのに違いないのだが。
 
 女房に「飲み物持ってきてくれ」と頼むと、突然、口にお茶を目いっぱい含んで「むふふふふ」と気持ち悪い笑い声を立てながらせまってきた。
 思わず女房を蹴飛ばし「な、なんだ!?」と叫ぶと、女房はお茶をゴクンと飲み干し、ドアのカレンダーを指差して、「あれのマネ」。
 見ると、そこに掛かっているのは「妖怪暦」で、寝ている人間の口から精気を吸い取っている妖怪「山地乳(やまちち)」の絵が。
 何が楽しゅうて貴様はこんな毛むくじゃらのトンガリ口のナインティナインの岡村似の化け物のマネをせにゃならんのだ、この変態めが。
 ……ちなみにこの『絵本百物語・桃山人夜話』から採られた絵だが、山地乳に寝息を吸われている若衆、年配のオヤジと同じ蒲団に寝ているのである。……するってえと、こいつ、ホ○……?(・・;)

 なんだか最近女房の変態度は以前よりも更に輪をかけてグレードアップしてきているのである。

 昼間疲れてぐっすり寝ていたので、ビデオも本も少しだけ。
 録画しておいた『仮面ライダーアギト』8話。
 一杯地にまみれたアギトのリベンジ編、というのは定番だが、おもちゃの飛行機を見ているうちに飛んで攻めてくるカラス男の弱点を発見するあたりが、描写不足でよく分らない。
 真魚が、壊れたベッドを修理している翔一の姿を見て、自分の父を殺したのが翔一であるはずがない、と納得するのもちょっと展開があっさりしすぎているのではないか。「超能力少女」と言っても、こう簡単に迷いが生じる程度の能力だと、今一つドラマを牽引していけるほどのベクトルには欠けるのである。
 謎の少年、またひとまわり大きくなっちゃったが、このへんで打ち止めだろうなあ。アンノウンの正体のヒントがまるで出てこないので、どうもシナリオライター、先の展開をあまり考えてないんじゃないかという気もしてくる。アギトにギルスにG3と、三本のドラマを互いに関連させつつ進めて行くというのは大変だろうが、なんとかうまくまとめてほしいものだ。
 今日は深夜にも、『サンデージャングル』で『アギト』の特集をやっていた。三人の主役は女性週刊誌の取材も受けるほどの人気で、その秘密は「くしゃっとした笑顔が癒し系」だからなそうな。でも番組のプロデューサーは「癒し系って意味はよくわかんないんですけどね」と正直にコメントしていた。
 私なんぞは藤岡弘の生きざま見てた方がよっぽど癒されるがなあ。
 ヒロインの秋山梨奈ちゃんは今年から高校一年だそうな。素顔はフツーの女の子である。おおっ! いつも番組では髪を下ろしていたが、髪を上げると首筋にホクロがっ! これはチャームポイントだっ! ……って何を娘みたいな女の子に入れこんでんだ(-_-;)。
 私も結局、女房と同じく変態(T_T)。

 ビデオ『D』episode2。
 この監督、てっきりダーティーヒーローものがやりたいのかと思っていたら、そうじゃなくてただ単にグロがやりたいんだな。隕石怪獣が鶏にとっつくってのも明らかにグロ狙い。
 見ていてどうにもイライラするのは、まともな神経を持った人間が誰もいないってことだ。「どうせ死刑囚だから怪獣にぶつけちまえ」って、『スケバン刑事』でもやってた設定ではないか。というか、西部劇でならず者を保安官にしたてたネタあたりがルーツだろうから、新味のないこと夥しい。
 安手の『県警対組織暴力』の中に怪獣とロボットぶちこんでるようなもので、主役も脇役もみんなさっさと死んでくれないかなー、とこちらも殺伐とした気分になる。
 ああ、あと一話か。見るのキツイなあ。最後に一人くらい、清純なヒロインが現れて、「もうこれ以上、人を殺すのはやめて!」とか主役に涙ながらに訴える……なんて展開にはならんのだろうな。

 マンガ、石ノ森章太郎『セクサドール』1・2巻(完結)。
 先日から石森さんの旧作を少しずつ揃えていこうと買ったもの。エロマンガでもちゃんとSFしちゃうってところが石森さんらしい。
 というか、「ロボットに心はあるのか」とか「人とロボットの間に愛は生まれるのか」とか、これ手塚治虫の『鉄腕アトム』と同じテーマではないか。手塚さんの存在って、やっぱりトキワ荘の人たちには抜き差しならないほどの影響与えてるんだよなあ。トラウマに近いのかもしれない。

 さあ、明日仕事をすれば休日だ。今度こそ原稿を……書ければいいな。



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