無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年10月05日(木) ちょっと浮気(?!)とSFJAPANと/『荒野のコーマス屋敷』(シルヴィア・ウォー)ほか

 昼、職場の女の子が食事を作ってくれる。

 ……言っとくけど不倫じゃないぞ。勘違いするなよ女房。

 たまにこういうことがあるのだ。
 おかずは麻婆豆腐に薄焼き卵、デザートに杏仁豆腐。
 「薄焼き卵は自信作なんですけどぉ」と言うので食べてみると、これが本当に美味。ほんのりと甘味があるがしつこくなく、黄身と白身のバランスも絶妙。正直に感想を言うとすごく喜ぶ。更に食器を洗って返すと「ありがとうございますぅ!」と本気で感激される。
 後片付けくらいやりますよ。一人暮し長かったし。大人の男は食器洗いなんかしない、という思い込みが強いのかなあ。博多はまだまだ男尊女卑か。

 帰宅後、博多駅の紀伊國屋でまた本を買いこみ、マクドナルドで月見バーガーを食べながら『SF JAPAN』を読む。メインは筒井康隆の大傑作『大魔神』。ラストは前三作にも増して悲惨かつ美しい幕切れ。これが映画化されなかったと言うのは残念無念。徳間社長、死ぬ前にどうしてGOサインを出してくれなかった(T_T)。老けても筒井はまだまだ終わっちゃいないことを確認。
 唐沢なをきのマンガ、どれだけ筒井作品を読んでるかと言うイヤらしいコンセブトだが面白い。オチが『到着』だよ『到着』! いやあ、さすがなをきさん、SFを知ってるなあ。……何のことかわからん人はもっとSFを読もう。
 他にも諸星大二郎のインタビューだの夢枕獏の『闇狩り師』の新作だの、もう垂涎の一冊。メンバーのみんなも買わんかね?

 シルヴィア・ウォー『荒野のコーマス屋敷』読む。
 生きている人形、メニム一家シリーズの第2作。四十年間、正体を隠し通して来たメニムたちが、初めてコミュニケーションを交わすことになった人間、アルバートくん。これが、人はいいけどドジでノロマな役立たず……って「のび太」かい。彼は高速道路が敷設され屋敷を追い出されそうになるメニム一家のために立ち上がるのだが、作戦は当然のごとく失敗につぐ失敗。
 更にアルバートくんはメニム家の長女ピルビームに惚れてしまい、果たして人間と人形の間に恋は成就するのか? というハラハラする展開になるが……。ユーモアとファンタジーとセンチメンタルが程よくミックスされた佳作。
 マンガ、小畑健『ヒカルの碁』9巻。ヒカルと佐為の間にチラリと不協和音が見えてきたのが新展開の予兆か。いよいよ目が離せなくなってきた(ワクワク)。



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