無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年08月28日(月) 完治には1週間以上かかりそうです/ドラマ『百年の物語』ほか

 朝から病院、仕事はサボリ。
 いや、ちゃんと許可は取りましたよ。電話で、女房の付き添いだって言って。
 やっぱ、「ちょっと車にハネられちゃって……」と言うと、みんな驚くなあ。

 レントゲンに40分もかかる。どこ撮影してんだ○○病院。
 患部をあっちこっちいじくられて、相当痛かったらしく、左足にギプスを嵌めて診察室から出て来た女房は、半分、涙目である。

 帰宅後、すぐに横になる女房。ほっかほっか亭でうな重とチキン南蛮弁当を買ってきて食わせる。ギプスが重い上に、ちょっとした振動でも痛みが走るようで、食事するのも苦しげ。
 しかも精神的に退行している。私がほんの少し、パソコンしようと側を離れただけで、泣き出すのだ。
 昨日、私がタクシーすっ飛ばして事故現場に駆けつけてくるとはまさか思っていなかったらしく、思いがけない「幸福」を味わってしまって、女房の心は「さぴしんぼう」になってしまったのだ。
 ……大林宣彦か、お前は。

 この二日で読んだ本。柳田理科雄『空想科学読本3』、藤臣柊子『みんな元気に病んでいる』『先生だって悩んでる』。
 藤臣さん自身、鬱病を現在も治療中。精神病は決して迫害されるものではない、という作者の視点には賛成だが、昨今の少年犯罪を思うにつけ、社会が精神病に背を向けてきた悪影響を感じないではいられない。放置か隔離かって、対処が両極端なのだものな。

 雑誌、『アサヒグラフ』『ダ・ヴィンチ』のここ二ヶ月のバックナンバーを一気に読む。
 深田恭子について、「自分の中にあるキャラクターを表に出すのがうまい。だが『恐怖』を演じるのには苦労していた」と、誉めてるようで役者としての中味が薄いことを証明するような記事。記者も記事を書くのに苦労したのだろうな。

 DVD『うる星やつら4』、『エクセル▽サーガ』7巻、『地球防衛企業ダイ・ガード』8巻、『ブギーポップは笑わない』6巻、『フリクリ』3巻。
 ブギーポップはこれで完結。物語としてのカタルシスをあえて外した展開は実験的ではあるが、原作を読んでいない者にとってはとっつきにくかろう。原作の忠実な映像化作品も見てみたいが、無理かなあ。

 夜、ドラマ『百年の物語』見る。
 ありきたりで底の浅いキャラクターばかりで最低の出来。橋田壽賀子がここまで重宝されるテレビ界というのはやはり病んでいる。
 タメイキ(´。`;)。



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藤原敬之(ふじわら・けいし)