無責任賛歌
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2000年08月09日(水) |
姓は愚奈印、名は南公/映画『ジュブナイル』ほか |
……って、誰も知らんか。 で、軟膏の話である。足に皮膚炎を患っているので、軟膏を塗っているが、これがなかなか治らない。 今日、ふとその軟膏のラベルを見てみたら……
痔軟膏だった。
朝から風呂場掃除の続き。 やっと終わって、湯を張り、試供品で貰った入浴剤「はまなすの湯」を入れる。これが半端じゃなく、血の色のように赤い。 これは多分、突然×が××しても××ないように赤いのだろう、などとバカなことを考える。バカと言えば子供の頃、「はまなす」って、浜辺で栽培する茄子のことだと信じてたなあ、と、思い出に浸る。
父親の店(実家は床屋)に行き、昨日買った手紙文例集を渡す。 更に、辞書のいいのはないか、と頼まれる。お袋の遺品の中に辞書の類は腐るほどあるんだが(それこそ戦前の辞書まである)。家捜しさせるのも何だし、そのうち、と言い置いて辞去。
その足で天神東宝で映画『ジュブナイル』。 あと十日ほどで上映終了なのに、客が多い。映画フォーラムでも絶賛の嵐なので、口コミで人気が広まっているのかも。 待ちの行列で、後ろに並んでいた中坊らしいカップル、彼氏は無理矢理彼女に連れて来られたらしく、見る前から「つまんねえよ、『上海ヌーン』の方がいいよ」とうるさい。近頃の中坊は女あしらいが下手だなあ、と嘆く……って、当たり前だ。でも多分この男、早晩フラれるな、と勝手に想像してほくそ笑む。 嫌な中年。
『ジュブナイル』はよかった。 もちろん帰り際は滂沱の涙なのだが、女房には気取られないようにこっそりトイレに行ってグスグス泣く。これでももうすぐ四十郎。
スーパーで買い物して帰宅。 帰った途端、読売新聞が契約の更新に来る。以前はサービスに電子レンジだの自転車だの、結構高価なものをくれたものだが、最近それが禁止されたとかで、くれるものもゴミ袋に洗剤とセコくなった。 でもこっちのほうが何となく嬉しいのは、「消えもの」だからだ。製品は却って邪魔になったり、あっても自分で選んだものではないので、使い勝手が悪いことが多い。これで二ヶ月は洗剤に不自由しないぞ。
マンガ、奥瀬サキ『コックリさんが通る』3巻、阿萬和俊『ガダラの豚』1巻、藤原カムイ『西遊記』3巻、石川賢『宇宙長屋』読む。 『宇宙〜』に出てくる大家さんのモデル、今見て気づいたが古今亭志ん生。……って、誰も知らんか。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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