山ひとつ乗り越えて来し妻のためタオル贈らん宝石でなく
妻と久しぶりの外食。 ここのところ互いに何かと忙しかったので、気晴らしもかねて。 昼間のうちに、会社近くの雑貨屋に入る。 なにかちょっとしたプレゼントを、と思い探す。
キレイなもの、高そうなもの、飾れるものに 目が向いていた独身時代と違って、 かわいいもの、安いもの、使えるものに目が行く。 選んだのはクマの柄のタオルを2枚。 妻がどんな風に使うかを想像しながら。
外食先に選んだのは、ラーメン屋。 かばんからプレゼントを出す。 喜んでくれる妻。 二人で食べるラーメン。
なんだか、のんびりとした夜。 デートが終わり、帰り道。 離れ離れに帰らなくていいんだ、と二人で喜んでみたり。 当たり前のことを、改めて実感できた一夜。
同じ星眺めなくても気の通う二人になれりひとつ屋根の下
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