ぽあろの文芸日記

2001年02月02日(金) 冬の像

  頬を刺す寒さも澄める雨上がり

仕事を終え、外へ出ると、
暗がりの中、路面が濡れているのに気づく。
雨が振ったの止んだのに、無縁でいた自分が怖くなる。
駐車場までの短い道のりの中。
全身のうち頬のあたりだけを露出し、
そこでのみ寒さを受け止める。
痛いくらいの寒さ、でも不思議と心地よく。
しんと静まり返った雨上がりの夜の駐車場に
しばしたたずんでみる。

  冬の夜の凝縮されし像となり我ただ一人駐車場に立つ


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