ぽあろの文芸日記

2001年01月25日(木) 蜜柑の灯

  蜜柑の灯今宵は風邪の子でいたい

寝室に、薄明かりをつけて。
妻が用意してくれた蜜柑。
風邪の身体に、ほのかな甘さとやさしい酸味が広がる。
子供の頃、風邪をひくと
母が炬燵の上にたっぷりと蜜柑を盛ってくれたものだ。
安心する色、穏やかな味。
すうっと眠りにつけたのは、風邪薬のおかげではない。

  風邪の子になりて見る夢蜜柑色


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