2003年07月19日(土)
『災害に国を奪われ、逃れた地にて住まう者に一族を奪われ、故国復興の願いを託されてひとり生き延びた有翼の少年。仲間の遺志を胸に、名を口にするのも禁忌とされるある人物に会うために人間界へと逃れた彼は、その背中の翼を異形と厭わず綺麗だと称する青年と出会う。自分を逃すべく散った凄惨な仲間の死の恐怖と罪悪感に、人と関わることから逃げようとする少年に、青年は凛然と告げた。「俺は死なない」――。絶望の中から光を見出した少年が、再生のためにいま立ち上がる――!!』…と、小説の裏表紙などに記してある解説文の如く書いてみましたが。
私が中3の時に書いてた長編ファンタジーです(笑)
解説文はかっこよさそうに書いてみましたが、正直なところ、世界観負けしている小説だったと思います。設定負け、というか。
10年…も経ってませんが、執筆当時から10年弱経って、しみじみと至らない作品だったといろんな点を客観的に見ることが出来ます。
時が経つたびに読み直しては、ここはこういう展開にすればよかったのにとかこういう描写にすればよかったのにとか、毎度そう思いながら10年弱。
もう一度書き直したいなぁ〜…と今日突然、風呂の中で思いました。
でもルーズリーフ95枚、ページ数にして190ページの長編を読み直すだけでも面倒くさいのに、構想練り直して書き直すなんてもっと面倒。
それでも数年前に、書き直そうとしたことがありました。
数年前に公開していたオリジナル小説サイトで、もともと違う題名だったこの作品を『飛行少年神話』と新たに題して連載していました。サイト自体が3ヶ月ほどの命だったので、未完に終わりました(笑)
今、本気で書き直そうと思ったら、きっと全く違う話になってしまうんだろうなぁと思います。おそらく主人公の性格からして違うものになるのではないかと(笑)
でもやっぱり面倒なので書き直す気にはなりませんね。
2001年07月19日(木) 『水中花』制作秘話