2001年04月09日(月)
何か書こうと思ったことがあったのだけど、忘れました(笑)よくあるよね、いざやろうとすると忘れるのって。私だけ?
仕方ないから予告通り、小説制作秘話第三弾でもやるか。
これ第四弾までで終わりなんで、もうしばらくお付き合いくださいまし。
ってか、だんだん秘話自体いいかげんになってきます(笑)
ものぐさ太郎癖が出てきたようです。でもとりあえず頑張って書きます。
ちゅうことで、今日はゾロル小説『rainbow chaser』です。
ネタバレなんで、未読で気になる方は先に小説読んで下ると嬉しい。
というわけで『rainbow chaser』制作秘話。
えー、ほのぼの甘いゾロルというリクで書きました。
虹の話にしよう、と思いついたのは、布団の中でした。寝る直前。
(私はリクSSは眠る前の布団の中で考えることが多いのです。)
この時点で考え付いたことは、
・虹を追いかけるルフィ
・レインボーカラーのキャンディーをルフィにあげるナミ
と、これくらいでした。
最初の時点で考えてた大まかな流れは、
「朝、虹を発見したルフィがゾロを起こす。ルフィ、突然虹を追いかけて家を飛び出していく。だが勿論虹に近付くことが出来るわけもなく帰宅。するとナミが来ていて、お土産(?)に虹カラーのペロペロキャンディーをルフィにくれる」
ってなカンジでした。確か。多分。きっと・・・。
でもこれは、こういう話にしよう、と思って考えた流れじゃないですね。
「ルフィは虹を追いかけるけど追いつかないのは当たり前だから、家に帰ってくるんだろう。その後どうするか?あー、食べ物で釣っとけ。悲しいことがあっても食べ物を出されたら次の瞬間にはそのことは忘れてしまう。うん、これは私の書くルフィらしいじゃないか。私のルフィはお子ちゃまだしな。よーしそうしよう。ってか、オレサマが虹色ペロペロキャンディー食いたいなぁ・・・」
という思考で考えついた流れです(苦笑)
最初からパラレルのつもりでした。ベランダに出るってのにこだわってて。
でも実は実際書き始めてルフィがゾロを起こしてゾロが起きるってトコまで書いたとき、これはパラレルじゃなくてもいけるかも、と思って一度書き直しをしてみたんです。
でも、ゴーイングメリー号の船内で同じ状況を作るのが厳しかった。
なんとかすることは出来なくもなかったけど、不自然な作りになりそうだったのでいさぎよく諦めて、最初に考えたとおりパラレルに戻しました。
で、書き始めたとき、ケンカ話じゃなかったんですよ。
普通にゾロを起こして、ゾロは唸っててすぐに目を覚まさないってカンジで。
それが、最初の数行を書いててふと考えたんです。
・・・雨上がりに現われる虹。雨上がり。雨。ケンカ。ケンカ翌日の虹。
そういう連想でケンカ話にしよう!とまた最初から書き直し。
ケンカ話、と決めてからはイメージが固まって書きやすくなりました。
そして例の如く細かい部分は書きながら作っていきました。
サンジの「スペシャルモーニング、プレーンオムレツのレインボーソース掛け」は確か布団の中で考え付いたし、ルフィが虹を追いかけててこけるってのは、お風呂に入ってて思いつきました。
ケンカの内容も、最初は考えてなかったから文中で明かそうと思ってなかったんだけど、ルフィが謝るシーンで具体性が欲しくて急遽考えました。
あ、ゾロとサンジの同居中にルフィが転がり込んできたって設定も、流れるまま思いついて書きました。
ゾロとルフィが同居してるってイメージはなかったので。
ってか実はこれと同時に別のパラレルも書いてましてね、それも5人が幼馴染みっていう設定なんですけど、家が近所ってことになってるんですよ。
私の中でそのパラレル話とこの虹ケンカ話はつながりがあるんです。
つーか、繋がってるんです、話の設定的に。
なので、後々このパラレルを公開したときに矛盾する部分が出ては困るのです。
で、彼らの家は一軒家設定。しかも典型的日本家屋。ベランダはない。
ベランダにこだわりたい私は、ゾロとサンジをマンションに越させました。
引っ越す理由といったらやはり大学進学とかだろう。
とするとルフィはついてこれない。一緒に住めない。
だって年齢的に彼はまだ高校生の設定だから。
それだと長期休暇に遊びに来るしかないな〜。寂しいだろうな〜。
ってわけで遊びに来たって設定が出来上がりました。
そしてそれを後から利用して、ケンカ理由も出来ました。
しめたしめたってカンジですよ、心境は(笑)
締めもなんとかなって、とりあえず成功、と。
でも失敗してます。
私は三人称の書き方が変なんですよ。視点がころころ動いてしまう。
虹を追いかけるルフィ、から、こけたルフィの元にゾロが現われる辺り。
一旦ルフィ視点になったのに、気付くとゾロ視点に戻ってる。
突然頭の上から降ってきたその声に、ルフィは首を上に向けた。
って辺りはまだルフィ視点なんですよね。
なのに気付くとゾロ視点に。おいおい。
私の悪い癖なんですよ。視点が定まらないでふらふらしちゃうのは。
心情を書きたい人間だから、視点が移動しちゃうのかな。
最近はきっちりとした一人称を書く練習をしてます。
一人称って苦手です。昔は一人称しか書けなかったけどなァ。
私の三人称は読みにくいだろうから、一人称の方が読みやすいかも。
でも三人称が基本で書いていきます。
あとがきにこんなことを書きました。
「余談ですが、実はこのエピソード、一部実話だったり(笑)さてどこでしょう?
」
ここでバラしてしまいましょか。
ベランダから虹を見てて突然虹を追いかけていった、という辺りが実話です。
私の実体験(笑)いや、マジです。
走っていったらいつか近づけるかもと思って。
しかもこれ、小さい頃の話じゃないです。中学生くらいの頃(苦笑)
延々と歩き続けましたね。消えちゃったので諦めて帰りました。
アホだろ、自分(笑)
私の書くルフィは思考・行動がコドモな傾向があるらしいです。
(でもサイトに公開してるものはまだそんな傾向ないかな。
作り途中のものにはそういう傾向が現われ始めています・・・)
それって自分の行動パターンをルフィに当てはめて書いてるからみたいです。
でもそんなルフィが好きだったりして(笑)
ちなみに私も食べ物で釣れますよ(笑)肉は別に好きじゃないですけど。
書き忘れてた。この話におけるゾロとサンジの関係。
ルフィの行動とゾロの心境を重視したので、ゾロとサンジはあんまりだらだら会話を交わさないようにしました。そしたら言葉にしなくても考えてることが判るというツーカーな二人に出来上がってしまった・・・。
でもこれが意外にも私のゾロ&サンジコンビ像にマッチしてたので、そのままツーカーを貫いておきました。二箇所しかそんな部分ないけど。
パラレルにおいては二人、こんなコンビ具合がベストです。
高校生時代はこうちょっと皮肉のぶつけ合いみたいな会話ばかりしてたんでしょうが、同居なんぞし始めたら阿吽の呼吸、みたいのが出来てしまったんでしょうかね(笑)
それに拗ねるルフィ、ってのもアリかもしれない・・・。
話がずれたところで、『rainbow chaser』制作秘話終了です。
次回はラスト、『至近距離恋愛』制作秘話。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
いつも長くてすみません・・・(汗)