ケイケイの映画日記
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2012年10月28日(日) 「エクスペンタブルズ2」




私ゴトですが、10/26は誕生日でした。当日は家族に祝って貰い有り難や。その時夫が「明日は昼ご飯奢るわ。それから映画でも観よか?」と言うのです。まぁありがとう、お父さん♪とくれば、当然ご飯も映画もゴチと思うでしょ?それがチケットカウンターまで来たらアナタ、「映画も俺が払うのか?」えぇぇぇ!何それ?お父さんが払ってくれると思って、悪いからコレにしたんやんか。それやったら、一人で別の映画観たのに!と憤りましたが、私もひとつ歳を重ねて大人になってます(←なり過ぎの年齢)、そのまま私が払い、スクリーンへ。しかしこれが面白かったのだな。夫と一緒ではなかったら、多分観ていないので、ちょっと得したかも?監督はサイモン・ウェスト。

バーニー率いる凄腕軍団の「エクスペンタブルズ」。今回のミッションはCIAより墜落した輸送機に積まれていたデータボックスの回収です。しかし簡単に事が運ぼうとしたとき、ヴェラン(ジャン・クロード・バンダム)率いる悪党集団に阻止され、あげく不幸な事が起こります。怒りに燃えた軍団は、復讐に立ち上がります。

歌で言えば、全編サビのような作品。銃撃戦、人海作戦の格闘、ジェット機や戦車での追撃、ドカンドカンの爆撃大作戦。只々これの繰り返しです。しかしロートルと言えど、一時代を飾ったアクション俳優たちは、キラ星の如く老いて今でも華やか。見応えも楽しさも充分です。出演は上記の二人の他、シュワちゃん、ウィリス、ドルフ・ラングレン、チャック・ノリスなど。現役からはジェイソン・ステイサムとジェット・リー。今回若手としてリアム・ヘムズワースが爽やかに出演。クリス・へムズワースに似てるなぁと観ていたら、弟なのでした。紅一点はユー・ナン。私の大好きな「ツゥヤーの結婚」ヒロインですが、全然違うのでびっくり。今回は現代的で知的な印象の役です。

ワクワクするけど、ドキドキはしない。これだけのメンツですもの、バンダム一人なんて、お茶の子さいさいですわよ〜と思って見てたら、その通りになります。バンダムって性格悪いらしいし。関係ないか。シュワちゃんに向かって「失敗したら、溶鉱炉に溶かすぞ」とか、「I will be back」の多用他、ユーモア溢れる気の効いた台詞が、楽しさをアップしてくれます。ちょこっと心温まるエピソードも入れてみました的なところも、展開の邪魔になっていません。

ところで個人的に私が楽しみにしていたのは、チャック・ノリス。初登場シーンは絶対これだと思い、横の夫に「チャック・ノリス出てくるで!」と囁いたところ、「そうか」だけ。えっ?

大昔家事や育児に忙しく映画館なんか行けなかった時、週末にレンタルビデオを観るのが、私の最大の楽しみでした。夫はアート系など辛気臭い映画は大嫌い。私が充分娯楽作だと思う作品でも、行間なんか読んでたまるかの人なので、当然私とは嗜好が違います。しかし私も夫に合わせているうち、シカトしていたB級アクションの面白さもわかってきました。で、夫のいない時は私だけが好きなもの、夫の居るときは二人とも楽しめるもので、作品は選んでいたわけね。

当時うちの夫婦に大人気だったのが、チャック・ノリス。「地獄のヒーロー」シリーズや「デルタ・フォース」なんか、めっちゃ楽しんで二人で観たなぁ。作品は今じゃ何にも覚えていませんが、温厚で思慮深そうなノリスの風貌に、彼が一味違うアクションスターに見えたもんです。もしかしたら風貌に騙されてたのかも?でも思い出の俳優であるのは確かなはずなのに、終わって「チャック・ノリスの事覚えてる?」と夫に聞くと「ブルース・リーに負けた男やろ?」と言う返事。何?その一般的な答え?「『地獄のヒーロー』は?」と聞くと、「そんなんもあったな」ですと。えぇぇぇ!これ程思い出に差があるとは・・・。何十年暮らしても、夫婦はわからん事だらけですね。

と言う具合に、ガハガハ喜ぶばかりではなく、色々感慨深い思いにも駆られたので、私的に有意義な鑑賞でした。昨日「1」をテレビでやってましたが、更に進化した感じです。テレビだと言うのを差し引いても、こちらがもっと潔くて面白かったです。ドロドロ、パッツンパッツンのスタローンの顔も、終わり頃には男前に見えてきます。私は時間の関係で字幕で観ましたが、これは吹き替え版の方が面白いかも?かつて「エクスペンタブルズ」の面々にワクワクした方には、皆さんご満足出来る作品です。


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