♀つきなみ♀日記
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2005年04月04日(月) 玉虫激怒!!ぬえ狂乱!!郵政民営化法案

ってことで、二足のワラジの一足の方が年度始めで、もう一足は新入◎員研修担当で、いつもはピチピチで元気ハツラツ〜なんだけど、さすがに疲れ気味のつきなみ♀です。

今日の夜のニュースは、TVもラジオも、郵政民営化法案の政府案を取り上げて「玉虫色」「鵺のような」って言葉のオンパレードなんだよね。

それはともかく、玉虫と言えば、教科書で多くの人が覚えている、法隆寺の「玉虫厨子」を思い浮かべるんじゃないだろうか。

須弥座は宣字形で、その上に単層入母屋造の宮殿が安置される厨子の、宮殿部の縁を飾る透彫金具の下に玉虫の羽が敷きつめられていて、現在は金銅菩薩立像が安置されているんだけど、作成時には釈迦三尊像だっと言われている、飛鳥時代から伝わる国宝だ。

昭和20-30年代生まれだと、異色の童話作家、平塚武二さんの「見たことがありますか、玉虫の厨子の物語」を国語か、道徳で読んで憶えている方も多いかもしれない。

玉虫は甲虫目タマムシ科に属する昆虫なんだけど、上翅(じょうし:かたくなった前翅(まえばね)で、翅鞘(ししょう)ともいう)が、光の当たる角度によって、色を変える。

緑色から赤交じりの紫色までに変わるその羽を、厨子に張りめ、作成当時の美しさは想像のしようも無いほどであったと思われるんだよね。

実際に玉虫を見たことの無い人も、あるいは国語や道徳で習わなかった世代は、中学日本史の教科書の過半には、飛鳥芸術の真髄として、この「玉虫厨子」を知り、「玉虫色」の感覚を憶える。

じゃぁ、「ぬえ」は漢字だと「鵺」って書くんだけど、こりゃなんじゃろって言えば、ちょうど、NHKの「義経」で、丹波哲郎さんが渋い演技を見せ、登場中の山場を迎えている、源三位頼政が退治したとされる、頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似るという妖力をもった怪獣なんだよね。

って、今でもこんなへんてこな名前が、普通に知られているのは、世阿弥さんが作った謡曲に、この話が登場してるからと、最近では、角川映画のご存知、横溝正史さん原作の「悪霊島 (1981) 」の宣伝キャッチコピーで「鵺の鳴く夜は恐ろしい……」てのが使われたので、’70代生まれの私もぼんやり記憶にあったりするんだよね。この金田一耕助さんは、料理の鉄人の鹿賀丈史さんだ。石坂浩二さんは東宝版なんだよね、って関係ないけど。

この二つの言葉は、(すべて大辞林@この辺の書き方は好き)

「玉虫色」
解釈のしようによって、どちらとも取れるあいまいな表現。

「鵺」
つかみどころがなくて、正体のはっきりしない人物・物事。

ってことで、笑っちゃうのは用例として「政界の鵺」 「玉虫色の改革案」って書いてあるんだよね。

でも、今回の郵政民営化法案は、きっと今までは苦笑しながらも、表現を許していた玉虫は激怒し、鵺も狂乱する程、欺瞞に満ちていて、最終的に政府、そして自民党、そして今、権力や財力を握る人達が、この国をどう導こうとしているのかが、ハッキリ出てきているのを、ごまかしと、先送りにすることで、自分達のブロックの利益を守ろうとするものだと言うことがハッキリしてきている。

詳細については、あまりにも多岐に渡るので、一つずつ書いていくことにするね。

って事で、25時過ぎたんで、今日は長い前振りってことで<=おいっ!

じゃ、またね。





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