【THE METROPOLITAN OPERA】 指揮:James Levine カルメン:Olga Borodina ドン・ホセ:Neil Shicoff ミカエラ:Hei-Kyung Hong エスカミーリョ:Ildar Abdrazakov
ニューヨークに着いた日の夜8時。 2年ぶりのメトロポリタン歌劇場。 懐かしさもあるけれど、今回は1階席。 景色がかなり違うものですね。 客席を取り巻くシャンデリアが天井へ引き上げられるのと同時に、 客席が少しずつ暗くなっていきます。 このちょっとしたシャンデリアの動作ひとつで、 ワクワクしちゃうオノボリサンな私。
レヴァイン登場で拍手♪ 生レヴァインにワクワクする、やはりオノボリサンな私。<(;~▽~) 遠目なので顔ははっきりと見えないけれど、 モジャモジャ頭だけはよく見えマシタ。(笑)
有名な序曲の始まり。 あれ?思ったほどの迫力がない・・・。 オペラの序曲ってこんな感じなのかな。 コンサートオケに慣れてる私には、少し物足りなく感じました。 オペラはほとんど見ないで過ごしている私。(^-^;A カルメンを生で見るのも初めてのこと。 そんな私がほかと比べることなどできるはずもなく、 この公演そのものを経験不足の私がどう感じたか・・・くらいしか、 書くことができないのですが。(_ _;)
全体の印象は、私にはちょいと物足りない感じでした。 なによりもカルメンが物足りなかった。 多少(?)ぽっちゃりした体格だというのは構わないのです。 でも、カルメンの妖艶さ、奔放さ、熱っぽさがないと、 しらじらしくカルメンの魅力半減です。
声量もあるし、歌も上手なのだけれど。 動きにしても、声そのものの表情についても、 どことなく硬さが見られました。 ホセをくどく場面でも、これでくどかれちゃうかなぁ、みたいな。(笑) オープニングだったからかなぁ〜〜。 エスカミーリョもカルメン同様に、ちょっと硬く感じました。 歌も上手だし、声質もよかったのだけれど。
ホセはとてもよかったです。 まるでストーカーのようにキレていく様もキモかったし、(爆) カルメンを殺してしまった後の、悲壮感溢れる歌声もよかった。 ただ、カルメンを刺す場面の演出が、私は気に入りませんでした。 「え?今刺した?」みたいな・・・。 ぜんぜんハラハラドキドキしない。 カルメンが横たわり、ホセが歌い始めて、 「あ、やっぱり今刺されたのね。」と。 ほかのカルメンを見たことがないので、 普通どうなのかはわからないけれど、 私にとっては、かなぁり物足りない演出でした。
それからミカエラ。私が一番気に入った歌手でした。 とても素直な声質で、ミカエラの性格に合っていたように思います。 アリアも美しくて、聴き応えがあり、 ミカエラの出てくる場面は全部楽しめました。
それから見事だったのが、 カルメンとその友人たちによるジプシー・ソング。 聴いててワクワクしまくりました。すごい!
この有名なカルメン。 もっと楽しめるかなぁと思っていたのですが、 私にとっては、想像していたほど感動を味わったり、 ワクワクしたりできるものではありませんでした。 (期待しすぎちゃったのかなぁ・・・f(^-^; ポリポリ) でも、私がそう感じただけで、 もしかしたら今後語り継がれるような歴史的な公演だったのかも?!
それにしても、アメリカの屋内は寒い!!! ノースリーブの女性たちがまったく寒そうにしていないのが不思議。 あちらの人たちの肌感覚は、日本人とかなり違うようです。 とにかくどこへ行っても冷房効きすぎ、寒かった・・・。
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