想い出の樹

2004年09月21日(火) 【NY発】カルメン

【THE METROPOLITAN OPERA】
指揮:James Levine
カルメン:Olga Borodina
ドン・ホセ:Neil Shicoff
ミカエラ:Hei-Kyung Hong
エスカミーリョ:Ildar Abdrazakov

ニューヨークに着いた日の夜8時。
2年ぶりのメトロポリタン歌劇場。
懐かしさもあるけれど、今回は1階席。
景色がかなり違うものですね。
客席を取り巻くシャンデリアが天井へ引き上げられるのと同時に、
客席が少しずつ暗くなっていきます。
このちょっとしたシャンデリアの動作ひとつで、
ワクワクしちゃうオノボリサンな私。

レヴァイン登場で拍手♪
生レヴァインにワクワクする、やはりオノボリサンな私。<(;~▽~)
遠目なので顔ははっきりと見えないけれど、
モジャモジャ頭だけはよく見えマシタ。(笑)

有名な序曲の始まり。
あれ?思ったほどの迫力がない・・・。
オペラの序曲ってこんな感じなのかな。
コンサートオケに慣れてる私には、少し物足りなく感じました。
オペラはほとんど見ないで過ごしている私。(^-^;A
カルメンを生で見るのも初めてのこと。
そんな私がほかと比べることなどできるはずもなく、
この公演そのものを経験不足の私がどう感じたか・・・くらいしか、
書くことができないのですが。(_ _;)

全体の印象は、私にはちょいと物足りない感じでした。
なによりもカルメンが物足りなかった。
多少(?)ぽっちゃりした体格だというのは構わないのです。
でも、カルメンの妖艶さ、奔放さ、熱っぽさがないと、
しらじらしくカルメンの魅力半減です。

声量もあるし、歌も上手なのだけれど。
動きにしても、声そのものの表情についても、
どことなく硬さが見られました。
ホセをくどく場面でも、これでくどかれちゃうかなぁ、みたいな。(笑)
オープニングだったからかなぁ〜〜。
エスカミーリョもカルメン同様に、ちょっと硬く感じました。
歌も上手だし、声質もよかったのだけれど。

ホセはとてもよかったです。
まるでストーカーのようにキレていく様もキモかったし、(爆)
カルメンを殺してしまった後の、悲壮感溢れる歌声もよかった。
ただ、カルメンを刺す場面の演出が、私は気に入りませんでした。
「え?今刺した?」みたいな・・・。
ぜんぜんハラハラドキドキしない。
カルメンが横たわり、ホセが歌い始めて、
「あ、やっぱり今刺されたのね。」と。
ほかのカルメンを見たことがないので、
普通どうなのかはわからないけれど、
私にとっては、かなぁり物足りない演出でした。

それからミカエラ。私が一番気に入った歌手でした。
とても素直な声質で、ミカエラの性格に合っていたように思います。
アリアも美しくて、聴き応えがあり、
ミカエラの出てくる場面は全部楽しめました。

それから見事だったのが、
カルメンとその友人たちによるジプシー・ソング。
聴いててワクワクしまくりました。すごい!

この有名なカルメン。
もっと楽しめるかなぁと思っていたのですが、
私にとっては、想像していたほど感動を味わったり、
ワクワクしたりできるものではありませんでした。
(期待しすぎちゃったのかなぁ・・・f(^-^; ポリポリ)
でも、私がそう感じただけで、
もしかしたら今後語り継がれるような歴史的な公演だったのかも?!

それにしても、アメリカの屋内は寒い!!!
ノースリーブの女性たちがまったく寒そうにしていないのが不思議。
あちらの人たちの肌感覚は、日本人とかなり違うようです。
とにかくどこへ行っても冷房効きすぎ、寒かった・・・。



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中嶋 [HOMEPAGE]

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