想い出の樹

2004年07月30日(金) 音楽のある生活

先日ある親子が
「順子先生のコンサートを聴きに、ペンションに泊まってくるんです」
と嬉しそうに報告してくれました。
お教室に来るようになってから、
音楽を楽しむ機会が多くなった・・・と嬉しい言葉を添えて。

このお教室を開いてからずっとずっと願ってきたこと。
それは「音楽のある生活」です。
はじめに音楽ありき。
これが本来あるべき姿のはずだから。

ピアノはとても難しい楽器で、
上達しようと思うと、かなり練習が大変。
しかも一人でがんばらなきゃいけない。
シビア〜な世界です。
そんなシビアさを楽しみに変えてくれるのが、
「音楽のある生活」だと思うのです。

いろんな曲に出会い、
いろんな演奏家に出会い、
いろんな刺激を受けること。
それらがピアノを練習する楽しみに繋がるのだと思うから。

弾きっこ大会、クリスマス会、ホームコンサート、そしてソレイユ。
すべて「音楽のある生活」を生徒さん達に提供したいという、
一環したテーマが私にはありました。

ということで、提供したつもりでいた私。
でもある頃から、
生徒さん達の刺激を「私が」受けていると感じるようになりました。
特に大人の生徒さんたち。
本当に音楽のある生活を楽しんでいるのだもの!
仲良くなった者同士スタジオへ練習に出かけたり、
演奏会へでかけたり。とってもとっても楽しそう。

理想のピアノ講師像を求めての「義務感」が大きかった私。
いつの間にかその影響を受けて、義務から解き放たれていきました。
音楽を楽しむ自然なピアノ講師の影響を、
一番大きく受けるのは子どもたちです。
私が楽しみながら練習している姿。
私が演奏会へでかける姿。
私がCDを聴く姿。

「今こんな練習にはまってるんだぁ。」
「今度弾く曲ね、こういう曲なんだよ。」
「この人の演奏すごくいいの!」
「この間の演奏会感動した〜。」
心の底から発せられる言葉を、子ども達は耳にします。
与えようという気持ちではないから出てくる言葉。
そんな自分が嬉しかったりします。
音楽のあるレッスンって、こういうプラスアルファの部分が、
すごく大きく影響してるんだなぁと実感します。

生徒さんたちが、お互いに交流を深め合っていたり、
演奏会にでかけたり・・・。
そんな報告を聞くと、本当にとてもとても嬉しい。

Mちゃん、順子先生のコンサート楽しんできてね〜♪


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中嶋 [HOMEPAGE]

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