今話題になっているディープ・ブルー。 ふとチャンネルをつけたら、この映画の映像が流れていて、 「絶対観るべし!!」と楽しみにしていました。 期待通り、すばらしい映画だった♪
ナレーションは必要最小限。 映像と音楽だけの映画です。 映像だけでも充分感動できるけれど、 ここまでの感動は得られなかったと思う。 音楽の力ってすごい。
また、この映画は美しい場面だけではなく、 弱肉強食というシビアな面も取り上げていました。 自然のもつ残酷な面を隠さず、正直に取り上げるという姿勢がすばらしい。 ケニアへ行ったときもそうでしたが、 「かわいそう」という気持ちや恐れと同時に、 これが本来の自然の姿なのだ・・・と、 妙に納得した気持ちになれるのでした。
人間は、他の人に殺させて、残酷なシーンを知らずに食べられるから、 「かわいそう」なんて言葉が出てくるのだろうな。 残酷さでいったら、わざわざ食べるために養殖までしちゃう、 そんな人間の方がずっと残酷。(^-^;A こういうシビアなシーンを、 「かわいそう」の一言で済ませるようなことはしたくないな。
で、一番感動したのは、深海のシーン。 海溝や発光性の生物、想像の域を越えた不思議な生物。 ここには未知の世界が広がっていて、心が躍ります。 地球って広いんだ、まだまだ未知の世界がたくさんあるんだ! そんな喜びに満たされたのでした。 未知の世界を自由に想像できるって、楽しい!!
以前は、子どもの感性が羨ましかった。 自分も子どもの頃は感性が豊かで、想像力あふれていて・・・・。 谷川俊太郎のある詩を読んで、 「私も遠い遠い駅に何か忘れ物をしてきてしまったんだろうか。」 なんて切ない思いにかられることもありました。 でも、最近思うのです。 大人にしか味わえない感動がある、と。 大人の感動には深さがある、そう思いませんか?
感動できる瞬間を、たくさんたくさん自分に与えていきたい。 様々な感情に素直な自分でありたい。 常に感性を研ぎ澄ましていたい。 豊かな感性で音楽的に生徒たちと接していきたい。 私という人間の表現者でありつづけること。 これが一番一番大切なことなのかもしれない。 大人って悪いもんじゃない。 感性は廃れていくものではなく、年輪を重ねていくもの。 そう考えると、年をとるのが楽しみになりますね。
ディープ・ブルー。この夏お勧めの映画です。(^-^)
|