想い出の樹

2004年07月24日(土) ディープ・ブルー

今話題になっているディープ・ブルー。
ふとチャンネルをつけたら、この映画の映像が流れていて、
「絶対観るべし!!」と楽しみにしていました。
期待通り、すばらしい映画だった♪

ナレーションは必要最小限。
映像と音楽だけの映画です。
映像だけでも充分感動できるけれど、
ここまでの感動は得られなかったと思う。
音楽の力ってすごい。

また、この映画は美しい場面だけではなく、
弱肉強食というシビアな面も取り上げていました。
自然のもつ残酷な面を隠さず、正直に取り上げるという姿勢がすばらしい。
ケニアへ行ったときもそうでしたが、
「かわいそう」という気持ちや恐れと同時に、
これが本来の自然の姿なのだ・・・と、
妙に納得した気持ちになれるのでした。

人間は、他の人に殺させて、残酷なシーンを知らずに食べられるから、
「かわいそう」なんて言葉が出てくるのだろうな。
残酷さでいったら、わざわざ食べるために養殖までしちゃう、
そんな人間の方がずっと残酷。(^-^;A
こういうシビアなシーンを、
「かわいそう」の一言で済ませるようなことはしたくないな。

で、一番感動したのは、深海のシーン。
海溝や発光性の生物、想像の域を越えた不思議な生物。
ここには未知の世界が広がっていて、心が躍ります。
地球って広いんだ、まだまだ未知の世界がたくさんあるんだ!
そんな喜びに満たされたのでした。
未知の世界を自由に想像できるって、楽しい!!

以前は、子どもの感性が羨ましかった。
自分も子どもの頃は感性が豊かで、想像力あふれていて・・・・。
谷川俊太郎のある詩を読んで、
「私も遠い遠い駅に何か忘れ物をしてきてしまったんだろうか。」
なんて切ない思いにかられることもありました。
でも、最近思うのです。
大人にしか味わえない感動がある、と。
大人の感動には深さがある、そう思いませんか?

感動できる瞬間を、たくさんたくさん自分に与えていきたい。
様々な感情に素直な自分でありたい。
常に感性を研ぎ澄ましていたい。
豊かな感性で音楽的に生徒たちと接していきたい。
私という人間の表現者でありつづけること。
これが一番一番大切なことなのかもしれない。
大人って悪いもんじゃない。
感性は廃れていくものではなく、年輪を重ねていくもの。
そう考えると、年をとるのが楽しみになりますね。

ディープ・ブルー。この夏お勧めの映画です。(^-^)



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中嶋 [HOMEPAGE]

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