想い出の樹

2004年06月04日(金) 西洋の精神世界

ちょっと難しい題名にしちゃいましたが・・・。
先日パッションという映画を見てきました。
たぶん聖書というものを少しも知らない人は、
わけがわからないだろう・・・という映画。
実際彼は、わけがわからなかったらしい。(笑)

私はというと、
クリスチャンにとって、イエス・キリストの受難が、
いかに重要なポイントなのかを、
「痛い」思いをしながら実感してきました。
この映画のテーマは、キリストの「苦しさ・痛さ」を
少しでも理解するためにと描かれたのでしょう。

西洋人にとって聖書から与えられる精神性というものが、
どういうものなのか・・・もっと知りたい。
映画を見て強く感じました。

私は高校中退しているとはいえ、
キリスト系の高校に2年以上いたし、
両親と姉はクリスチャンだし、
教会の日曜学校に通ったこともあるし、
教会で英語を習っていたこともあるし、
牧師さんの説教なんて当然のことだったし・・・。
そういう経験のない人に比べたら、
聖書というものがどういうものなのか多少知っているわけですが、
キリスト教の精神世界をどれくらい理解しているかと言われると、
全く理解していない・・としか言えません。

ということで、岩波新書から出ている聖書を購入し読むことにしたのでした。
で、マタイ・マルコ福音書を読んで思ったこと。
やっぱり理解できない・・・・。(^-^;A
悲しいくらいにわけがわからない、というのが正直な感想です。

これを読まれているクリスチャンの方、
悪く受け止めないでください。m(_ _)m
例え自分がクリスチャンではないにしろ、
キリスト教というものの持つ精神世界を、
もっと理解したいと思っているのです。
でも、わからない。。。。
もう一度旧約聖書も読んでみたいな・・・と思って、
読書は途中ではあるのですが。
今のところ全くわからないのです。

まず、キリストの受難そのものが理解できません。
何故キリストの受難が「神のお心」だったのか、それもわからない。
人間の罪を許してもらうために、キリストが十字架にかけられた?
何故なのか、それもわからない。

ここらへんは旧約聖書を読まないとわからないことなのかな。
一神教というものに強烈なものを感じています。
ただ強烈なものを受けただけで、その内容は理解できていません。
西洋人にとって神とはどういうものなんだろう。
自分の罪を悔い改め、神に祈るとはどういう精神世界なんだろう。
絶対的な存在・・・ってどんな感じなんだろう・・・。

う〜〜ん。
子どもの頃は神様っていう言葉が今よりずっと身近で、
お祈りとかしたことあったんだけどな・・・。
別に神様を信じているとか信じていないとかじゃなくて、
母親(その頃は父親クリスチャンじゃなかったので)の習慣で、
なんとなぁくやっていただけだったからかなぁ。

イエス・キリストの物語も、物語として受け止めていたところが大きい。
宗教として受け止めていたのではなく、
どちらかというと「道徳的」なものとして受け止めていたんじゃないかな。
なので、「神様」という存在への意識や、
イエス・キリストの受難に対する意識などは、全くなかった。。。

ということで、まだ二つの福音書しか読んでいないけれど、
読めば読むほどわからなくなる私なのでありました・・・。
クラシック音楽はキリスト教と密接な関わりがあるので、
少しでも知りたいなぁと思うのですが、
自分の知らない世界を理解するというのは、
とてもとても難しいものですね。

とりあえず、まだまだ読書途中なので、
最後までがんばって読もうと思います。







 < 過去  INDEX  未来 >


中嶋 [HOMEPAGE]

My追加