休み明けの午前中は戦争である。(うちの定休日は水曜日) 朝っぱらから、しょーもない物確(物件確認)とウザったらしいクレームの電話が、途切れることなく鳴り響き、フロアは騒然。ワタシの心は殺伐。
そして、また鳴り響く一本の電話。 電話線を引っこ抜きたい衝動を堪えて、作り笑顔(声)で応対する。
「お電話ありがとうございます。賃貸のクスクスです」 「お世話になりマっす。オレンジホームでっス。物確よろしっスか〜」 「はい、どうぞ〜」 「島之内、700万、まだありまっスか〜?」 「申し訳ございません。そちらは終了いたしました〜」 「わっかりっシタ〜。毎度ありやっシタ〜(ありがとうございました)」
カチャン♪
月に1〜2度恒例の、外国人の業者さんからの物確である。 間延びした外国人訛りながらも、業者っぽい妙にこなれたしゃべり口調が、ささくれ立ったワタシの心をいつも和ませ、励ますのだ。 外人さんも異国の地で、こんなしょぼい不動産取引戦争して頑張ってるのだ。 ワタシも、もちょっと頑張ろう。 オレンジホーム、いつもアリガトウ。 いつか、物確以外の会話をしてみたいものだ。
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