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2004年03月01日(月) give me some advice

昼を過ぎた頃に曇り空から雨に変わる。空気は生温かい。ここ数日は天気が変わりやすい。いっそ、空模様だけを書き連ねる日記にしようかと一瞬だが本気で考えた。冬は本当にもう戻ってこないのだろうか。

恋愛をしたことがなくても、恋愛小説は書けるというが、人にアドバイスする点でも、ある程度までは似ているのではないかと思った。根本的に人間関係における信心だとか慈悲が存在するゆえに、問題は恋愛に限ったことではないからだ。体験談というのはほとんど当てにならない。普遍的な恋愛論というのが存在しないように一つのパターンが誰にでも適用されるはずはないからだ。恋愛は生身の人間が複数関わってくるゆえにそのパターンはさらに複雑化・多様化する。小説は、基盤とする人間関係の上にあくまで自由な想像に徹すればいい、それだけの違いである。

他人の、まして私なんかの意見を聞きたがる、恋する人間達が未だに理解不能である。美しい恋愛小説のような物語を現実に求めているのだとしたら、その時点で自分は現実世界に生きている人間で、他人に作られた主人公でもないことに気付くべきだと言いたい。たいていは理想と現実のギャップに苦しんでいるだけだ。その理想とは何だ。自分は神でもなければ他人を操ることなど不可能である。要は、「愛している」のか「愛されたいだけ」なのか一度でも自分に問いただしたことがあるかどうかだ。あまりに単純すぎる結論である。


川村 |MAIL