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ただ一つの思いに執着しているだけの自分に気付いたとき、自分に対する偽りの罪の重さに打ちのめされる。人と人との間に、偽りの流れ込むことができる空間は目に見えずとも常に開かれているのかもしれない。一方的にそれを閉じることも、閉じたように見せかけることも不可能なのだ。それぞれが認識の上で、その空間の存在を知ることで初めて、偽りそれ自体は全て流れ去ったかのように見えるだけである。しかし、そこに他者の存在しない自分自身という空間に偽りがあるとしたら。それが見つかったとしたら。どこから生じたのかさえ分からないとしたら。罪であることを認めるしかない。自分自身を裏切った罪。自分自身に偽られたその未熟さ。偽る事を無意識に許した自分を悔やんだら、もうくり返すことは意識的に選択されないはずだ。
川村
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