昨日に続き、温かい。昨日は見上げて深呼吸したくなるほどの青空。そして、何より日差しに熱を感じる。これじゃまるで「春」。目を閉じると、まるで春の陽気のもと、京都の疎水沿いを散歩しているような幻想が現れる。春といえば京都なのだ。記憶。懐かしさに春を求める。それでも本当の春は、まだ遠い。律子さんの家にお茶に呼ばれる。すごく優しい方。そして良い奥さんという雰囲気でいっぱい。私には備わっていないだろうほどの本当に暖かな親切さが嬉しかった。今日は雨。雪も解け始めていた。ここでは珍しくも、コートの繊維を通して不快なほどの湿気を感じる。バイトの帰りなどは、視界が霧で覆われていた。はるかに高い空までも覆っていただろう。