2001年01月17日(水)
第二詩集

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弱気にならないで
みているひとはきっといるから

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『別れたはずなのに』

あの人とはもう終わったことで
ふり返る必要はなかったのに
どうしてあの時振り向いたのか

電車は予想通りの状態
ヒトは急いで歩いているよ

心の奥で消えたはずのもの
赤い炎は燃え尽きたもの

思いこんで消していた日々
また燃え上がる瞬間に
打ち明けた日がよみがえる
時間は変わらず刻まれている

ヒトはどうして急ぐのか

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『わからずにいるのは』

まわりのことなんて
考えたことなんてなかった

ただ君がいて僕がいた

このまま2年前のことを
忘れられたらいいのに
不可能ばかりが頭をよぎる

二人でいても何か
近づけない壁があって
乗り越えられないのを
他人のせいにしてた

わからずにいたのは
僕だったんだね

いつもわかってるって言ってた

とりあえず口から出た言葉
君の心を傷つけただけ
それもわからずに
答えばかり求めてた

苦しくて涙を流したときも
考えるのは僕じゃなく
断った君の態度だった

わからずにいるのは僕なんだね

たとえその言葉が
真実であったとしても
傷つけたこと
きっと消えないと思うから
この深い悲しみから抜け出すときは
すべてを大きく包み込んだとき
今の君にはいえないけれど

そこに真実はないよ

今の僕に言えること
君を捕まえたなら
きっと放しはしない
どこか遠くまで
連れ去るから

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『落ち着いた心で』

心はようやく落ち着いて
二人仲良くなって
今までの道のりを忘れてしまう

あんなにも苦しかった
あんなにも迷ってた

この紅く染まり始めた世界で
幸せをかみしめる

どうして今まで気付かなかったの
問いかけて黙った

そんな君を心から好きだと思う

こんな時間が続きますように

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『とりあえず』

風が通り過ぎたあとで
二人はお互いを見つめてた

なぜだろうか

昔から一緒だったかのように
手をつないだまま止まった時間を
街が再び動かすまで
永遠とも感じる瞬間

とりあえず今日は

とりあえず明日も

そんな感じで進んでいく

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『向こう側には』

この恋を越えたところに
なにがありますか
誰に聞けばいいのですか

叫んだときには
もう一人だった

踏み込めない一線
君の領域
神聖な存在
僕にはもう届かない

この恋を越えれるならば
その向こう側で
君は待っていてくれますか

そのときは優しい笑顔を見せてください

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『祭りのあとで』

「このごろ僕たちは笑っていない」
そうつぶやいた君を見て
もう終わるのかなって思わされる

運命はいつも皮肉で
言葉では言い表せないときだってある

そんな気持ち君はわかっているよね

求めて拒まれてそしてまた求めて
果てしなく続くメビウスの輪のように

そうして少しずつの前進を繰り返す

こうして二人ここにいるだけで
大きなエネルギーを使い
いつしかかみ合わない歯車を
お互い隠し持って
愛想笑い

疲れた原因

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『いつだって』

いつだって思っていた
今だって

誰よりも思っていた
今だって

反応をしてほしかった
うつむいてほしくなかった

慈悲をくれた君は
今思うと残酷な人
わからない人

本当は好きになって欲しかった

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『新しい時代』

惑わすだけ惑わして
突然消えたあの人
何も残していかなかった

やがて来る新しい時代に
連れていけなくなったのが
この僕にとり不本意だった

今まで変わらなくやってきて
これからも変わらなくやっていく

それならいっそ忘れようと
何度も考えて
何度も泣いて

結局生きられなかった僕が
新しい時代に
一番ふさわしくなかった



『あの時消えたのは』

雨の降る放課後
並んで帰った記憶も
消そうとしている
今の僕にはもう必要ないから

新しい目標ができて
自分なりの計画を立てて
当たり前の生活を捨てよう

そうしなければ
消えた思いは救われないから

他人を頼りにはできなくて

光る海まで走って
飛び込んだ気分

自分を見つける旅に出たい
そうしなければ
明日が見えないから

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『ジャックはどこ』

あの日からジャックは消えた
プライバシーがどうとか言って

ジャックはどこ
今何をしてるの

雨の中去っていった
失った自分を求め
理由なんかなんでもよかった
ここから動ければ

何も残さずに出て行った
知りたがりのジャックはどこ

僕がここにいる理由を見つけたいって
何度も聞かされた

見つけられたら帰ってくるね
わからないから帰れないよね

まだどこかで考えてる
ありもしない答えを求めてる
気付けばいいんだけれど

知りたがりのジャックはどこ

捜しに行くのはよそうよ




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