2001年01月18日(木)
第一詩集

『あのときは』

君を見ているという事実に
ぼんやりと気付き始めたあの時は
まだ、冬だった
何気ないしぐさが降り積もって
心の中の君が膨らんだ
あの時はまだ
偽りの自分がいて
雪の中で一人

また冬は過ぎ、春がきた
僕は心だけをあの時に残して
深い思いのままで
これからも

+++

『ひどすぎた夕焼け』

待っているっていったのは僕が勝手にすることだから
仕方が無いとは思うけれど
帰って行く生徒たちを見ながら
自分を責めた

不器用だから口下手だから
言葉にすればなぜか軽くて
伝えたいのは
結局残るのは
今のこの「待つ」ということ

それでもいいと思う
いつかわかってくれる時まで

+++

『連絡できず』

いつも一緒に遊びたいと思っている
君はどこにいるの
この気持ちにつぶされそうになる

連絡できず

楽しいことは確かにある
それなりに不自由なく暮らしている

でも君が足りない

それは大きく違うこと
どこにいるの

連絡できずに

+++

『心の安定』

落ち着いた心で
過ごす毎日が
こんなにもつまらなく
早く過ぎるものだと知った

あのころは
一日が長かった

それはあなたを探していたから
何時もはらはらしてた
あなたの好きな人もわからなかったから
何時もどきどきしてた

+++

『悲しみと喜び』

悲しみと喜び
それは一枚の紙
表と裏

悲しみが大きくなれば
喜びもまた大きくなる

信じたい君の言葉
変わらない気持ち

今は悲しみが広がるだけだけど

+++

『君がこっちを見てくれるなら』

君がこっちを向いてくれるなら

僕はすべてを捨ててでも

手を大きく広げて

よく見えるようになろう

+++

『思い込んでた恋心』

思い込んでた恋心

僕はひたすら走ってた

君の思いに気付かないまま

+++

『孤独につつまれて』

夢から覚めると暗い孤独につつまれる

夢の中ではあんなに楽しそうにしてくれてたのに
あんなにはしゃいでいたのに
何が悪かったの?

僕は今まで君を傷つけないように隣にいた
君が僕にしてくれたことのすべてが
頭の中に残っている

夢から覚めると苦い孤独につつまれる

目の前で道が二つに分かれてる
君の心にもう僕はいないんだね
何が悪かったの?

夢の中で君が僕に微笑みかけてくれた
僕の心にはまた君があふれてる
別れを選んだ君に
何も言えない僕の

精一杯の勇気

ありがとう  ごめんなさい

道は二つに分かれていた

+++

『偽り』

何が起こっても
君を想う気持ちは変わらない
そんな自分は
偽りの自分

変わりゆく気持ちに気づいて
おびえている

+++

『冬の浜辺で』

人のいない

冬の浜辺で

僕たちは笑いあった

今という時を

存分に楽しんで

+++

『おきてがある』

人の心に入っていくのが
どれだけ難しいかを知った

アプローチは届かなかった

押しすぎると嫌われる

恋人だけが入れる境界を
誰もが持っている

権利のない者が入ると
きっと罰を受けるだろう

だから恋は難しい

+++

『センチメンタル』

今の僕は
君がよく分からなくなっている

はっきり言えばさよなら

でも気にかけている
そんな君に
夕暮れを見るたびにセンチメンタル

心で笑っている君は何
本当の気持ちは何

自分のことはっきり言った

もう、待つだけだから

人を好きになることの
本当の意味を
知ってるつもりでいるから

この思い止まらない

思い出になっても
忘れない

君を愛したことに
後悔はない

だってこんなに好きになれたから

+++

『間違った選択』

いつも想っていた

何が二人を分けたのか

喜ばしくしていただけで
結局何もできなくて
一年が過ぎたあの時
何を想っていたかなんて
もう忘れてしまったこと

いまさら何もできないから

ありがとう

こんなになるまで見つめてくれて

本当にありがとう

願いはきっとかなえられないけど
こうして一度出会った君を
手放してまで
守りたい人を見つけたんだ

困らせてしまったこと
謝りきれないけど

突然の別れ
許してはくれないね




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