|
|
■■■
■■
■ インド事の顛末 六日目
朝四時におきる。ところが左腕に激痛が。うめいているともう集合時間でなんとかヒルタさんに知らせてもらって間に合った。その後薄暗い待ちを抜け空港へ。チェックインをすませ、意味のない、ところが何重ものセキュリティをくぐり抜け、空路、コインバートルへ。飛行機はエアバスA360とこれまた結構新しい機種でびっくりする。デカン航空だって。 到着し、今度は四台の小さなバスに分乗する。これから、山を延々と四時間登り続けるらしい。コインバートルはハイドロバードよりも緑が豊かで少しのどかで安全な感じがする待ちでした。市内・郊外とぬけ、見上げる大きな山々が見える方角を目指す。 ハイドロバードででこぼこ道がどうのこうの、と書きましたがその日ではありませんでした。舌をかみそうになるような振動の中、密林の中へと入っていく。途中猿とかいっぱい。いろは坂みたい。(道路状況も道幅も、何もかも比べようもないが)断崖絶壁を見下ろしながらガードれーなしのバス同士のすれ違い、など、「そういえば中国の山奥で日本人のバスツアーが事故にあって人が死んだとき、なんでそんなところ行くんだよ、と思ったけど、私も死んだらそう思われるんだろうな」と心の中でつぶやきましたよ。長い道中、つたない英語なのにニコニコといろいろなお話をつきあってくださったエメリーが隣だから、ま、一緒に死ぬ相手としては不足はない、とか思ったり。いろいろ大自然の中、妄想はふくらみます。
山を登ること数時間、まるでマチュピチュか、というような光景が広がる。まさに空中に浮かんでいる都市。都市だけではなく、紅茶畑やコーヒーの木畑も断崖絶壁に張り付くように見える。インドにきて、ありの大群のような人の山にも息をのんだものでした、この光景は「いい意味で」息をのんだ。美しい。こんなところであの有名なインドの紅茶は作られているのか、と非常に感慨深い。 到着したところはもっとすごいところだった。今までの苦しい道中の対価のようなリゾートホテルだった。涼しい高原の風が駆けめぐる中、小さなコテージが点在するすてきなホテルだった。もちろん、作りの古さや雑さは否めないが、これはこれであじがあるんじゃないか、と思えるほどです。
その後、休息をとりたい気分なのに、無理矢理近くのやはり農業のパイロットプロジェクトを見学。そこでは、崩壊した紅茶市場の代わりにカーネーションで活路度開こうという計画の話を聞く。大変に興味深い。私の次のトピックは、おそらくコットンの次に、カーネーションでインドの未来はない、ということを主張することになるんだろうな、と思った。 実際にカーネーションの苗を植えてみたりもする。一日中勉強はできないが、こういうことなら一日中やっても楽しめる、と誇らしげに語っていた韓国人が面白かった。 その後やっとホテルをエンジョイ。グループミーティングで私とヒルタさんだけはみんなのレスポンスのない意味不明な計画をぶちあげていましたが、ほかの方々の実りあるディベートをしておりました。逃げるようにバーへ行き、少しお酒を飲み、夕食を食べ、この日記を書き、寝ることにする。
明日くらい、休日だといいのに・・・。
2007年01月14日(日)
|
|
|