NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 インド事の顛末 二日目

数時間の睡眠。一時間おきに、下の階の掃除のおばさんの声、犬の鳴き声、コーランの放送、に起こされて全く寝た気がしない。それでも、集合時間の11時になりそうなので、早めに起きてシャワーを浴び、少し散歩。
 イクリサット(ICRISAT:農業研究所のようなもの)は外の人間でごった返す状況と異なって非常にのどかでよい。生暖かくも、草のにおいだけで気分がいい。そうこうしているうちに、講堂に集まる。どうやら、コーネルの学長がたまたまインドを訪問中で、今日の昼に、イクリサットにきて少しスピーチをするらしい。あの人も、お供も、額に赤いのをつけられていた。スピーチは簡略でなかなかよかった。さすがに、この国の人は、特にトップの人はスピーチになれている。そして、どこの国も同じだがお供の人の方が偉い人よりも横柄に、偉そうな態度だ。

 その後、民族音楽と舞踊を鑑賞。非常に洗練された舞踊を持つことを知る。型と安定感を必要とするなかなかに優れた舞台だった。周りの四人の踊り手はいただけないが、中央の人はさすがにすばらしい。首が左右に平行移動する技を取得したい。

 そして庭に移動して、バーベキューの昼食。チキンがおいしいのも途上国の特徴だ。まあまあおいしい。カレー類が始まった。この生活が後二週間続くんだろう。同じ寮に住む、ハイドロバード出身の人が駆けつけてくれてイサカ話に花が咲く。今日の昼食は、南部にしては全くスパイシーではないとのこと。私にとっては十分なのだが・・・。
 そして、今度は、別に講堂に移り、医療関係のレクチャーを受ける。出てくる感染症の数の多さにびっくりするが、結構予防注射あっているので安心だ。なんせ、死ぬ思い出一日に七本も立て続けにうったんだから。しかも総額400ドルよ?それでも、やはり水は気をつけなくてはいけない。イクリサット内は安全らしい。
 少し休憩して、先生と数人とで散策。地平線を見渡しながら畑を散歩するのは気分がいい。湿地にて、多くの鳥を観察。同行する先生がいろいろな専門家なので話がおもしろい。NHKスペシャルを同時上映で数本みている気分だ。(ただし、英語がわかればね。わかんんないのよね。専門用語すぎて)こうして少数で話しながら、安全で心地のよい風景を旅するのは大歓迎。もうこの研究所の中だけで過ごしたい・・・。


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2007年01月09日(火)



 インド事の顛末 一日目

 1月5日、早朝、私だけ朝早く一足先にニューヨークに到着していたので、JFK空港へは夜になってほかのメンバーと集合。デルタ空港のターミナルは古く、とても混雑している。中に入ってもゲートを見つけるのが大変で、成田空港を彷彿とさせる。
 なんか夜ご飯とか食べている間に、出発時間の夜9時20分。そういえば、この前JFKを出発したとき(シラキュースヘの帰りの便だった)もこんなスモッグのかかった感じだったなぁ、尾翼の飛行機各社のマークがうっすら浮かび上がっていい感じだ、とおもっていたらスケジュールもこの前と一緒。搭乗に一時間遅れ、離陸待ちに一時間半遅れていた。出発前から気が重くなる。つい二日前は日本にいたのに、今度の行き先はインドだ。

 14時間上のフライトの末やっとムンバイに到着。たまに地図をチェックすると、ドイツだとかのヨーロッパ各国、オマーンとかの中東各国、を通り過ぎていた。(「あ、ここでいいよ、目的地は」と幾度となく思った)機内食は、ノースウェストのあの食べることを躊躇わせるまずさにくらべたら全然いけるね。朝食の方がボリュームがあったのがおもしろかった。
 ムンバイ空港に降り立つと、あの途上国独特の空港のにおいがする。すこし湿っていて、かすかに生臭い、でも、においの味は乾いている、そんな感じだ。(わかっている。意味不明)えらいスピードが速いベルトコンベアで運ばれてきた荷物をピックアップした後は、延々と長い列に並び国内線にチェックイン。そこから国内線ターミナルへバスへ。空港を非常に遠回りするせいか、結構走る。イリューシンなど、日本ではみなくなった飛行機が並んでいて目を楽しませてもらったが、不安にもさせる。
 実際国内線ターミナル、国内線の飛行機に搭乗するといい意味で期待は裏切られる。結構、きれいなターミナルだし、飛行機に至ってはボーイング800だ。ほぉ・・・。そしてまた数時間。最終目的地、ハイダラバードに到着。

 現地時間の朝4時とか5時。みな一様に憔悴しきっているが、それでもお出迎えをしてくださるお姉さんに花輪をかけてもらい、記念写真。おでこに変赤い朱をさされる。乾くとぱりぱりとれた。

 そこからまたバスで一時間弱。やっとICRSATという農業研究施設に到着。もうインドの窓からの景色を楽しむ元気もないし、そもそも曇っていて、夜だし何も見えない。手際の悪いチェックイン作業の末ついた部屋が写真。うん。もうどうでもいいのだよ。倒れた瞬間に寝た。睡眠薬で飛行機中ほとんどずっと寝ていたのにね。それが朝8時。

でも、11時30分には集合だそうです。修行の始まりを予感させる長い一日目終了。

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2007年01月08日(月)



 新年挨拶

 急遽チケットをとり、お正月は帰国することになったのですが、あわただしい滞在でしたね。年末の忙しい時期ですし、多くの人とスケジュールがあわせることができずに残念でした。

 短い滞在でしたが、NYCよりはるかにストレスフルなイサカ生活(いいところもあるんだけどね)を考えるとリフレッシュできたのではと思います。それは、お友達とお話をするという一点のみで、気持ちが切り替わるものでした。別に、おいしい日本食を食べても、ま、おいしいサンドイッチがアメリカにはあるし、と思ってしまいます。

 滞在中、よかったこと。
・東京に戻ってきているお友達に会えた。正月のアドバンテージ。(サトシさんとか、ハセガワくんとか。)
・年末年始は道路がすいていて、車の移動が楽。
・寒くない。
・瑠さんちでおせちがおいしいものだと教えてもらった。
・「カレキチ」のカレーはやっぱりおいしい。
・坂がない。

 滞在中残念だったこと。
・とても思い出がいっぱいつまったキャピタル東急ホテルがなくなっていたこと。(新しくていいホテルならいくらでもあるのに、どうして壊すのか意味がわからない。)
・テレビが輪をかけてバラエティが多くなっていて、つまらなくなっていた。(なんでああも字幕を出すのか意味不明)
・滞在先にネット接続がなく、おかげで合計30時間くらい無駄にした
・秋葉原がヲタクというより変態の街なんじゃないかと思ったこと。


 私はカウントダウンも(当然紅白関連も)、餅も、風呂も、初詣も参加しておりません。コンスタントにいろいろ通年を通して消化するのがあるべき姿だと思っていますから。

 明日からインドです。滞在中にいろいろネタを作ったのですが、インドの話が今年最初の話題になるんでしょう。これからもよろしくお願いします。

きよ

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【追伸】写真は上から、銀座でとった写真、31日の銀座。1日の東京駅。

2007年01月05日(金)



 そして誰もいなくなった

 いやー、人がいない。

 大学生の頃そんなに友達は故郷に帰ったりしませんでしたよ?正月に。夏休みだって結構帰らなかった。なのにどういうことでしょう。普段からそれほど共有スペース(キッチンとかバストかトイレ)に人を見かけない不思議な寮ですが、それでもこのフロアに20人弱住んでいたんですよ。だから、トイレの前にある私の部屋からは、ドアの開閉の音とかちゃんと聞こえた。その音から聞こえる人間模様があって楽しいものでした。

 おいおい、朝4時になんでシチューを作り始めるのよ?

とか、

 朝7時ころシャワーの音とかすると、早起きさんだねー。私は二時間前にシャワーを浴びたところだよ。寝る前に。

とか、思ったものですが・・・。今は。

 音がない・・・・。

 ゴミ箱だって、一日で一杯になっていたのに、誰もいれてない。私のゴミだけだ。キッチンだって、ものを放置しておいても誰にも迷惑かけない。

 誰もいなくなったこの建物、この街。

 私も帰ろうかしら。

追伸:暇になった私はラケットボールの日々です。

追伸2:誕生日に関連してお手紙やものを送ってくださった方本当に感謝に尽きません。ありがとうございました。私自身は誕生日を迎えて嬉しくはまったくありませんでしたが、気を遣っていただいたことは嬉しく思います。

2006年12月23日(土)



 誕生日を終えて

 敢えて、何も言いませんでしたが誕生日でした。一人で終了させました。逃げ切った感じです。でも逃げ切れませんでした。

 ま、いろいろな人が行っているかと思いますが、昔漫画とかドラマとかで接していたドラマの舞台の登場人物の年齢になってしまうことが誕生日ですよね。

 考えてみれば小学生の頃は、『ちび丸子ちゃん』みて、中高生の中間期末試験に費やす苦労を見て、歳を取るのは嫌だな〜って思ったものです。実際にその年齢になってみると、大学受験の歳でも、しっかり『もののけ姫』とか『エヴァンゲリオン』とか映画見てたし、っていうか、新宿でお昼ご飯を食べるのは毎日楽しみだった。(週に一度しか行っておりませんでしたが)普通にエンジョイしてたよ?ね。これは良い意味で期待を裏切られた。

『19』というきたがわ翔の漫画を読んでは、お〜大学生はそんなに遊んでOKなのか、と思ったものですが、さすがに90年代初頭のバブル最盛期とは違って結構バイトなり勉強なり苦労していた人は多かった。DCブランドとかこだわってる友達は一人もいなかった。これはネガティブに期待を裏切られた。(ここだけの話『五年生』とかはリアルだと思うよ。)

『就職戦線異状なし』をみて、就活をすれば、こんなに「いい目」に会えるのか、と思ったものですが、それはそうでもなかった!史上最悪の不況下で、みなさん苦労しておりました。私も石油公団の内定がジュンちゃんが総理大臣になって初めて改革について発言のやり玉に挙がって取り消されたものです。これは痛いほど裏切られた。

『東京ラブストーリー』?
『白線流し』?

 いやー参ったねw。こう考えると裏切られてばっかりだよ。
(考えてみれば、アルフォンスだってグリフォンだってでてきやしないし(笑)

 ま、考えてみれば、物語は、ありきたりの80年近い一生の、長くて数年。短くて一日足らずをきりとったものでしょ。そんなエキサイティングなことを日々望んで生きてちゃいけないってことか。

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2006年12月17日(日)



 都会とひとりぼっち

さて、いつも人がいるのかいないのか分からない寮ですが、さらに人がいなくなりました。
みんな色々終えて故郷に帰っているようです。
帰るところを失った私はここにいるしかないのですが、一人で田舎はちょっと辛いですね。しかも車がないのは。

「これがNYだったらなぁ・・・」

って一日に何度も思ってしまうのですよ。
確かにNYにはお友達が一杯いましたが、(っていうが今もいるんだが、全員一人残らず国に帰るらしい(゚д゚)NYだったら一人でも結構遊べたんですよね。

これがNYだったらなぁ・・・。

昼過ぎまでねていたとしても、今みたいにお金がなかったとしても・・・でも、夕方以降にたっぷり時間があったら・・・

・リンカーンセンターでオペラかニューヨークフィルのコンサートに行ったのに。(学生は格安で高価な席がかえる)んで、めちゃくちゃ綺麗なドレスで着飾った人みてびっくりしながら、シャンパン飲んでほろ酔い加減で音楽聞いて、歩いて20分くらいの帰り道を散歩できたのに。
・メトロポリタン美術館で開かれる(MOMAでもやってるんだろうか?)ジャズコンサートにいったのに。(近所の小さいジャズバーならお金もそんなにかからない)
・母にナイショで、(そしてどうせ後でばれて大変なことになるが)彼女のクレジットカードでミュージカルをみちゃったり・・・。
・自転車かローラーブレードでマンハッタンの下まで降りて帰りは24時間やってる地下鉄でほどよい疲労感とともに帰宅してぐっすり眠れたのに。

そこいくとさ、イサカは、何かできてせいぜい夕方まで。5時までよ。2時3時に起きる身としてはなんもできませんわな。夜?うん。でかけてもいいけど、街におりれば、5分で端から端まで歩けるし、開いてる店は一つたりとも無い。

キャンパス?もちろんゴーストタウンよ。いつもの鹿さんがあるいてるだけ。

まいった。せめて車窓から景色でも楽しめれば、とおもうが、あのふざけたバスはもっと数が少なくなるし。

早起きして何かすれば?うん。良いアイディアだ。ラケットボールが私にはあるじゃないか!ところがあのスポーツは解しすぎてせいぜい1時間半が精一杯なんですよね。

八方塞がり。うん、旅に出よう。


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追伸:写真は私の憧れのリンカーンセンター

追伸:あっ!日が変わっていた。しまった。参ったな(謎)

2006年12月15日(金)



 テスト期間とあの子の事情

 この二週間テスト期間です。何度も言いますが、幸いにして私はテストはないのですが、大量に資料のプリントアウトが必要だったり、私の部屋のあるフロアから40時間以上でなかったり、提出物を提出にしにいくときには、キャンパスにむかいます。そして、ま、一通り図書館なんぞを巡るわけですよ。お友達がいればいたで、すこし英語を話そうか、という気分になりますから。

 学部生だったころにもそういえばテスト期間があったな、なんてこと思い出します。りえちゃんとまさしくんと三人で民法とか憲法とか勉強してたな、なんて懐かしい思い出があります。篠崎町という江戸川区のファミレスで深夜まで。

 さて、テスト期間といえば、女の子に変化が見える期間でもありました。それは、やけにみんな、爪とか眉毛とか化粧とかが丁寧に、綺麗になるということです。きっとお部屋とかもめちゃくちゃ綺麗になっていることでしょう。(男の子はパソコンのデスクトップとかが綺麗になったりするんですかね?)

 いやー懐かしい。テスト会場にはいると、いつも体育会に所属するあの子はジャージしか着てこないくせに、しっかりマニキュアも、何層にもぬって、眉毛のまぁー整っていること。そうした子たちがわんさかいたものです。

 そこで気づいたんです。ここでもそうかな?と。そうでもないんですよね。
1.まじめで、忙しいし、集中力があるのでソンなことする余裕は全くない
2.もともと、する必要を感じない環境にある

 どっちでしょうね。私は2.だと思うんだけどな。みなさんも学生時代テスト期間になると、いろいろ変わった方ですか?

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2006年12月11日(月)



 スリリング

 講義も終了し、テスト週間中です。私の場合テストが無く、提出部が代わりに八個もあるのですが、流れ作業のように黙々と読んで書いて、プリントアウトして・・・ということをしてたらだんだん終わりが見えてきました。おいおい、締め切り前に終わるのか?というスリリングさも薄れてきたとおもったら、また新たなスリリングなことを小耳に挟んでしまいました。

 学期の終了と共に、公共交通機関(というかバスだけなんだが)が止まると。ただでさえ時間通りこないし、本数が少ないのに、さらに少なくなると?

 この前も吹雪の中30分も待たされたんですが。

 さて、備蓄してある食糧もすくなくなってきました。あと二日分です。米・冷凍肉・タマネギ・パスタ・トマト缶を大量にかって、あとは調味料だけですごいバリエーションを作り出してきた私の夕食も、もともとの備蓄がなければ終わりです。

 さー後がないぞ。どうしよう。スリリングだ。マイナスの気温の中、あのふざけたバスを乗り継いで買いに行くようなことも、だんだんアホらしくなるんですよ。全部外食ですませるような金もないし、何より寒いし。

 どこかに行こうかと思っています。セーラムとか、ニューイングランドに小さな街を訪ねようかと。

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2006年12月07日(木)



 そういえば静かな12月

 12月なんですね。まだ年賀状作ってないんですよね。デザインも決めていない。(いや、ま、例年と同じコンセプトでなんですが、あれはあれで結構面倒くさい作業があるんですよ。というわけで今年もこうご期待。欲しい人で、まだ住所を私に伝えていない人はご一報を。別にたいしたものじゃありませんが)

 今年ほど、予定のない十二月はないのじゃないか、と思うので、思い切って携帯とかメールとか使わないで過ごしてみる十二月の一週間、とか自分でチャレンジしてみようかと思っていたりします。みなさんはどうですか?忘年会とか色々ありますか?この街には、親しい人も少ないし、遊ぶところもないし、どこかに行く金もないし、そういう貴重な年末を体験するのを楽しみにしています。

 学校などの集団生活になかなか溶け込めない子供がいる。そういう子供が大人になって、ごく普通の社会人として、社会に溶け込む。逆に、ラグビー部の主将をはっていたような活発な子が、結構、大人になって、社会に溶け込めなかったりする。

 大人は一人でも今は特に困らない。イサカに来て余計なアポイントを入れてくる奴がいなくなって本当にすがすがしい。一人でも楽しく生きていける。だから大人って素敵だ。しかし、子供の場合、一人きりになりがちな子は、周りから余計なことを言われる。私なんて強制的に放課後に遊ばさせられたものだ。あれほど意味の分からな小学校時代の思い出はない。「放課後残ってサッカーしなさい」と命令されたんだよ。いみわかる?一人でも十分楽しい子供に、「友達を作って、仲良くやりなさい」と一方的に指導するのは、たぶん間違いだ。

 今の社会は、友達ができることが、とんでもなく価値のあることだと教えている。私の知っている、あるお父さんは、娘に対して、友達といい関係を気づく中学生活を送って欲しい、と何度も私の前でののたまわった。これも忘れがたい頭の悪さ加減だ。本当にそうだろうか?

 もちろん、友達に価値がないとはいわない。しかし、そんなに押しつけるようなことかな。別に、友達が本気で欲しかったら、自然にできるだろう。溶け込めない、というのは、騒げないことだ。笑ってはしゃぐことが、友情をはぐくんでいる、というのは妄想がすぎている。

 友達というのは、たとえば、メールをたまに交換するだけとか、1年に1度会えるだけとかでも良い。私は9年つきあっているが今だの本名もしらないメール友達がいる。年齢も全然違っているとか、極端な場合、相手は友達だと思っていなくてもべつに良い。それでも、立派な友達だ。毎日会って、じゃれ合っているばかりが友達ではない。人それぞれである。

「友達は一生の財産だ」とよくいわれるが、つまりせいぜい財産程度のつまらないもの、という意味かと思う。親しげに近づいてくる奴よりも、無愛想だけど自分の楽しみを知っている奴の方が、つき合ったら断然面白いものだ。

 さ、静かな12月にしよう。

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2006年12月04日(月)



 沈思黙考 再び 4題

ちょっと最近のことをまとめて書いておきましょう。

1.論文の嵐
 人それぞれ選択している授業が違うので、それぞれに今、学期末ということで、佳境を迎えている。(しかも、アメリカの大学はセメスター制だから、一つの学年が終わると考えても良い)
 今日道ばたであった、タクちゃんは一回で二時間半のテストがあるという、すごい話を聞いたが、私もすごいよ。なんと提出論文六個。意味が分かりません。私は写真のように一つの論文プロジェクトに一つのフォルダ(色違い)を用意して、その中にすべての関係する書類やデータを入れています。そして、その日に取り組む作業を忘れ物せずに、図書館に持って行けるようにしています。「今日は、統計と、農業やるから、白いのと緑を持って行けばいいかな」みたいなかんじ。

 しかも、全く系統が違うので面白い。例を挙げてみよう。

・「GDPの増加には、雇用率・農業セクター・工業セクター・貿易の四つの分野がどのように関係するか、計量経済学を使って調べてみよう。」
・「インドのコットン作業は、世界のコットン市場の中でどのような位置にあるのか、競争力アップのためには何が必要なのか?」
・「情報コミュニケーション技術は、途上国の発展にどれくらい寄与するのだろうか?農業発展経済学の議論の変遷から技術の役割を考えて、実際のデータで実証をしてみよう」

 などなど。別に内容はどうでもいいのですが、やってることが系統的にばらばらで、一体どうしてこうなったんだろう?と不思議になります。しかも、トピック自体は何を選んでも比較的自由なのですが、私がなんとなく簡単にいけるだろう、と践んだトピックが上記なのですが、どれも結構タフで、それもびっくりした。果たして終わるんでしょうか?そういうスリリングさの中で作業をしています。

2.インド
 一部の人には言いましたが、来年初頭、二週間ちょっとインドに行ってきます。ガンジスの悠久の流れを見て、汚れた精神を修行し直してくるつもりです。というのは嘘で、いろいろ調査とかするみたいです。学校だかどこからかお金が沸いて出てきたので(いや、本当に簡単に援助が増額されたんだ。事務のおばちゃんに軽くはなしたら次の日に増額。いえーい。)、そうした補助があるのならば、嫌いだが途上国に行ってみるか、ということにしました。無事に帰ってこれると良いのですが。是非、私の大好きなチキンティッカマサラを本場で食べたいですね。あと、象さんに乗りたい。インド象でしょ?おみやげにサリが欲しい人?といってみる。(あんまり期待しないように)

3.ストラップ
 突然ですが、携帯ストラップ募集しています。送ってください。携帯電話だけでなく、USBメモリーにもつけたいのです。ここにきて、USBメモリーなくしたの3個目よ。あんな小さいのすぐになくすって!すぐ忘れるし。なくすたびに4/5千円もかかるんだから!アメリカで使っている携帯のストラップも壊れてしまいましたので、是非、これは!と思うものお待ちしています。もちろんお礼につまらんものが山のなから届きます。鹿の首とか角とか。

4.アイデンティティ
 いやさ、朝鮮総連の強制捜査のニュース見たんですが、あれ、すごいね。なんで、あの人たち3世代も4世代も国籍を維持しているんですかね?本当に不思議だ。アイデンティティってそういうものなんですか?日本より快適な生活空間と、美味しいものも、美人も、たくさんある国が国籍をあげるけどこない?といってくれれば、何も考えることなく日本国籍なんて捨てるが、やっぱりそういうことじゃないんでしょうか?いや、生まれ育ったとかならわかるんだけど、あの人たち親の世代から日本育ち日本生まれなんでしょ?ああも、意地になって色々不都合を被って暮らすのってなんなんでしょう。意地なんだよ。意地。国へのアイデンティティなんてここ150年くらいにできた理念だからね。

2006年11月29日(水)
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