NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 そこにあるパラダイス

 宿題で、開発経済に関する理念と、経済発展に関する戦略を考える、という感じの宿題があるんですよ。

 理念(パラダイム)ってなんだろ。。。なんだろ。。。と意味が分からず、一緒に勉強してる人に電話してみたんですよ。すると、「パラダイムについて日本語で書かれたファイル送ろうか?」と送っていただいたんですよ。

 メールを開いて思わず吹き出した。
 こんな衝撃的なメールは、久しぶりかもしれない。



件名:『開発パラダイス』

内容:ここに行けばどんな夢も叶うというよ。
添付ファイル:開発パラダイス.pdf



 笑った。記念に、エントリーしておこ。


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2006年10月16日(月)



 無料酒食

 ずっと前のことになりますが、タダ酒・タダ食いをするためだけに数年に一度の選挙を楽しみ生きてる某県民と一定期間過ごしたことがあります。いろいろカルチャーショックはありましたが、あれからというもの、誰かが「日本国民を代表して」とか「国を挙げて・・・」とかいう言葉を聞く度に、君と、あいつらは一緒にしないでくれ、もし一緒なら北の再チャレンジに一緒に参加してもいい、くらいの気持ちになるものです。

 ま、それとは関係あるかないか分かりませんが、この大学に来て、もう20回くらい、スナックとワインとソフトドリンクが振る舞われる会がありました。すべては出席してないのですが、さすがにこんなに回数を重ねるとそれなりに親しくなるもんだな、と思います。(週末に、会ったりするほどではない。所詮、道ばたや教室や図書館で挨拶する程度。そしてインド・アフリカ人系は私にとって見分けがつかないので、挨拶されるまで気づかない。最低だね、私)

 ビジネススクールはもっと多いと聞きますし、こうして人脈を作る(作らせられている、ともいう)のも教育の一環なのかもしれません。(そういえば、飲み食いが基本的に禁止されてる図書館で、図書館の説明をするのにやはりレセプションが開かれたのはおもしろかった。書架と書架の間でワインを傾けるのは趣がありました。わびさび。もえ。)

 日本だったら、みんなで居酒屋でもゼミや研究室の人といく感じなのだろうか、などと想像していまいます。ま、ベジタリアンとか宗教とか色々面倒なことが多いので、ディナーに誘うのも一苦労ですし、何より、こうしてさくっと終わってくれるのはありがたいことかもしれません。二次会、三次会と、「次はガス室か?」と疲れた体を引きずってつきあい必要もありませんし。

 学校を離れて、プライベートな時くらい、会う人を限定させてくれ、と思う人にとっても好都合ですね。そして、なんといってもタダなので、生活に困窮している私にとっても「夜ご飯食べなくてイイかな」なんて思えて嬉しくなる。立って食事をしていると、必死の形相で酒食に群がっていた群馬県民とも違う感じがして許容できる気がする。(あ、いっちゃった)

 課題をちゃんとこなしていない先生の前だと伏し目がちになったりするあたりも、こうしたパーティの醍醐味なのかもしれません。

 残念なのは、今日の白ワインがせっかくNY州にいるのにNY州さんじゃなくて、大しておいしくなかった。(どうせ、グラス半分も飲めないのだけど)


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2006年10月14日(土)



 忙しい恥ずかしさ

 フォールブレイクという名前の四連休、私は、第二の故郷ニューヨークシティに行ってきました。大好きなお友達と、こよなく愛する、韓国・日本・タイ料理屋さんでお話しして、楽しい時間を過ごすことが出来ました。イサカ生活が禁欲的でつらいわけではないのですが、やはり出来ないことは多いですよね。バスを降りた当初は、街の汚さや、店員の無礼さ、人の多さ、空の狭さなどに困惑したものですが、もはや森の住人なのでしょうね、私は。

 本当は行くべきではないくらい(行ってはいけないくらい)、いろいろしなければいけないことは詰まっているのですが、投げ出して行ってしまいました。

 考えてみると、忙しいことはずいぶん恥ずかしいことですよね。手一杯感がせせこましいし、余裕のない感じが貧乏たらしく感じます。涼しい顔して、「ほい、できたよ。じゃ、遊びに行くか?」といっていた方が幾分も格好いい。たまに、忙しいことを自慢する話を散見されますが、あんまり聞いていて楽しい物じゃないですよね。幸い、お友達からそういう話を聞かないので、今回もエンジョイできましたが。(そういう話をする奴を私が避けているから友達に同じアイディアを持った人が集まるのは必然ともいえる)流した汗の量=仕事量であるわけでもありませんし、試験勉強=机に向かう時間でもないからです。

 つまり、彼氏/彼女に贈ったプレゼントの総額よりも、スマイル一つで相手をクラクラさせているような人のほうがずっと格好いい、ということでしょうか?しかも得られる果実は大概後者のほうが大きいことが観察される。

 来年の今頃は、「修論?あー適当にやっておくよ。それよりも来週のゴルフ会いつにする?」とか、「就活?ま、なんとかなるんじゃん。そんなことより、大陸横断の旅の日程だけどさ・・・」とかいう話をしていたものです。(なぁ?ミチアキさん)

 うん。知ってるよ。今私の目の下には隈があることを。全然イケテナイな。

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追伸1:写真は、NYC滞在中に食べたものたち。

追伸:キムさんの火遊びの話は別にネットのニュースでさんざん流れてるから、メールとか電話とか必要ありません。

2006年10月12日(木)



 目的化する手段のスパイラル

 慣れない環境でも、三ヶ月耐えるとそれなりに、それなりになるものよ、みたいなアドバイスを誰かに頂いたものですが、苦手な授業がある度に憂鬱な気分で階段を上っている自分がいます。そして、成長の成果を感じることは全くない。

 授業のスピードについていけず、どうやったら教室内での理解が早く・深まるのだろう、といろいろ試行錯誤している日々です。(しかも、カリキュラムの進度が日本の典型的な大学の二倍で、質としても難しい)

 そういう試行錯誤の日々がルーティンになっているのがおもしろく思ってきた。例えば、

1.「分からないな〜。どうしたもんかね・・・」
2.「そうだ、板書を写す時間に理解をしようとすればいいのではないか?デジカメで写真撮って後でノートで写せばいい訳か」

3.図書館で検証作業。百科事典かよ、と思うくらいの、分厚い教科書を読むが英語で書いてあるので分からない・・OTL

4.自宅で、さらに検証と理解。日本語教科書参照


 という一週間がどんどん続いている。ツールがデジカメだったり、ノートをとらないことにしたり、ちょ〜詳しくとってみたり、と試行錯誤をしているだけで、所要時間・作業負担は全く変わっていない。

 私の友人の一人で、試験勉強に望むのに、まず速読を、とか、まずOCR化を、とか延々と周辺環境の整備を続けて本来の試験勉強に割くリソースが無くなっている人がいましたが、同じかもしれない、と思いました。

 あれだね。彼女・彼氏にプレゼントを用意するのに、包装紙にとても時間とお金をかけて、結局プレゼント自体は、あり合わせのやすいものになってしまった、みたいな感じだろうか?

 準備運動で疲れ果てるアスリート。

 本命のあの子のメールアドレスをゲットするのに、その子の友達を口説き落とすのに一生懸命な男の子。

 化粧品選びに時間をかけて、化粧技術は全く向上しない女の子。

 浮気隠しのための周辺事実の構築作業に一生懸命で浮気相手の待ち合わせに遅れて、相手を怒らせてしまう人。

 韓国にエステ目的で旅行したのに、カルビで毎日腹一杯。

 せっかく作ったロケット延々燃料入れたまま放置プレイして、結局日本海に墜落。

 バーゲンセールに行くのに交通費三万円。

 せっかく作ったCELLもPS3にしか使われず、さらに、そのPS3も売れ行き期待できない。

 
 ま。いろいろ考えられる。そういうときこそパラダイムの根本的な変化が求められるわけだ。

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追伸1:
 そうこうしているうちにテストでしたよ。今日。はは。不可はとらないように、と一生懸命作戦を立てたので概ね想定の範囲内の出来じゃないかと思いました。

追伸2:
 最後の写真。試験勉強の心強いお供が日本から届きました。かりんとう。(甘味は欠かせない)お茶(コーラは一本で飽きる。飲み過ぎると吐き気がする)目薬(疲れ目に最適。眠気覚ましにも。)

2006年10月06日(金)



 引きこもりの週末

ひさしぶりの更新。でも、別に理由はない。

 だんだんと、そして劇的に改善された私の部屋の環境のおかげで、どんどん私は引きこもりになっている。昔はそれでもお友達が私のところに毎晩・毎日訪ねてきてくれたので、それでも「引きこもり感」が無かったのですが・・・。楽しかった。たこ焼きみんなで焼いたり、ごろごろしたり。部室のような自室でしたね。

 改善の原因は、二つのハードウウェアの導入によるものです。一つは炊飯器。一つは、冷蔵庫。炊飯器はamazonで購入。あれですね。基本的に米は保存が利くし。炊けば、卵とハム焼いただけでも夜ご飯に出来るから最高です。以前は、保存されていた食べ物だけですませようとすると、どうしてもチョコバーか、ポテトチップだったのですが、これほど改善されるとは。そして冷蔵庫。同じフロアにすんでいたこの寮の唯一の日本人の女の子が環境に耐えきれず(個人差がある。私は全く不満はない)ほかの寮に引っ越したのです。新品で購入された2万円くらいの冷蔵庫を格安で引き取ることに成功。これで、大好きな冷たい飲み物がいつでも飲めます。(共同冷蔵庫だとあんまり場所を占領できないし、いちいち補給するのが面倒なので、ぬるいまま飲んでいたりした)

 そのうえ、今週はフォールブレイク前の中間テストと会って、私のリソースの95%はあの「計量経済学」に費やされている。そのため、どのパーティの誘いも断り、ベッドの上で、床の上で、椅子に座り、ごろごろごろ全く理解が出来ない教科書とウェブサイトの文字だけを追って今週末は過ごしてしまいました。快適な椅子がNYかた届けばもっと引きこもることでしょう。ふっふっふ。

 それでも、一時間だけ外に出たんですよ。山を下り、ダウンタウンへ。何もないから仕方なく作った感の否めないリンゴ祭へ。リンゴが産地のNY州らしく、そしてアメリカの規模で作るものだから、全くリンゴのありがたみがない。リスが持ってるドングリほどの価値なんじゃないか?と思うくらいゴロゴロそこら中に転がっていた。

 それでも、お腹がすいたので、屋台で、ポテトでつくったお好み焼きみたいのを食べてみました。おいしかった。ポテト好きな私とは良いけれど。でも、結局、トマトケチャップのあじを付けじゃないと食べられませんよね?あとサワークリーム。そこいくと、お好み焼きとか、パジョン(チジミ)とかのほうが味わい深いかもしれない。NYにいたときにさんざん、こういう祭に行ったけど、これは見たこと無かったね。ジロス(?GYROS)はもう食べ飽きた。うん。NYにいたときに、なぜかジョギングをしに外に出たはずなのに腹一杯になって帰宅した思い出がよみがえる。楽しゅうございました。

 そして、私の嫌いなカントリーミュージックが演奏され(どうしても好きになれない)、その前で踊る人々。こういう光景もどっかでみたことがある。途中で会った韓国人のお友達は上機嫌で踊っていた。(彼の家は、工場建設のために国から家を追われ、あてがわれた家は荒野のど真ん中、その上、さらにアメリカ軍の移転のためにさらに場所を最果てに移されるという、話を聞く。踊っている場合でも、イサカに来ている場合でもないんじゃないか?と思うが、おもしろい話だった。さすが半島。やることが違う)

 こんな小さな街でも、やっぱり祭は必要なのですね。家族単位での楽しみで十分なのかと思いきや、ちゃんとコミュニティとしてもエンターテインメントを供給しなくてはいけないらしい・・・、と思いながらまた山に帰りました。私は。ええ。鹿やリスの住む森の中へ。

 そして、木曜日のテストをどうやって落第しないですむか、という方法を延々と考え続けるのです。おかげでまた不眠症だよ。

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追伸:私の住所について。何人かにお問い合わせを頂きました。
私の住所は以下の通り。

112 Sage PL Room#217
Ithaca, NY, 14850
Unated States

です。きっと少なくとも年末まではここにいるでしょう。その後は未定。代わったらまた告知します。そしてお手紙いつもありがとうございます。ちゃんと返信しているので、首を長くしてお待ちください。なんせ、この前荷物送ったら12日間かかたもので。知ってる?NYCまでも6日掛かったのよ!?

2006年10月03日(火)



 黄昏ゴルフ

 なんか、宿題とか、読みなさい、と言われたものをきっちりやっていたら、一週間でまとまって遊べるのが土曜日の午前か午後か、くらいな状態になっているので意味が分かりません。適当に手を抜きたいのですが、加減が分からず苦戦をしています。

 でも、ちょっと体が硬くなって、腰痛もひどくなってきたので、運動をしたい!したい!したい!と思っていたので、思い切ってゴルフにお友達を誘っていくことにしました。

 午前中は雨だったのですがお昼すぎから回復し、お友達が来るまで迎えに来てくださって、コーネルの練習場へ。(北キャンパスに後フルコースと練習場がひっついている)

 見渡す限りの芝生と木々。ネットで囲まれた日本の練習場とはだいぶ違います。気分が非常に良い。しかも夕方とあって黄昏時に日差しを背中に受けて遠くにゴフルボールを飛ばすのは気持ちのいいものです。

 そう、ゴフルボールが思ったように飛べば。の話。

 飛ばないんですよ。大学の頃に練習していた時の方がよほど上手に飛べたのに。少なくとも、ちゃんと上に飛んだ。なのに、全然飛ばなくなってしまった。思い立ってちゃんと練習しようと思いました。がんばろう。河北君も頑張っていたし。田無の練習場で。

 機嫌も良くなり、体を動かして帰ってきた土曜日夕方に、月曜日までの課題を仕上げようと思ったら手が思うように動かない。うーん。困った。とりあえず、寝ながら本でも読むか、ぐー。昼寝。

 広い空の下、広大な芝生を眺めてゴルフボールを打っていたら、気持ちまで大きくなってしまったらしく、なぜだかネットでゴルフセットは購入してるし、勉強も明日へ先延ばししてしまいました。黄昏ゴルフの土曜日でした。

 ほら。この辺がイサカです。レンジに入ってきては草とか食べてる鹿さんたちも今頃は寝ているんでしょうか?玉が近くに飛んでも動じない鹿さんたちの度胸が私にもほしいです。っていうか鹿を眺めながら練習できる練習場なんてそうそう無いよ。軽井沢のマラソン大会にでたときに「72」とかいう、それはもうまばゆいくらいの綺麗なゴルフ場と練習場をみたものですが、ここも負けちゃいない。しかも一籠4ドルよ。コースを回っても三千円もしないのよ。うん。勉強もがんばるけど、ゴルフの練習も頑張ろう。雪に閉ざされたらロッククライミングもしちゃおうかしら。

 脈のないエントリーになりましたね。寝よう。


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注:最後の写真は私の知っている人ですが、この写真だけはアメリカではありません。日本です。参考までに貼り付けておきました。気にしないでください。お見苦しい写真でした。

2006年09月24日(日)



 だめな生徒の創造性

先生:「私は、あなたの専門性を生かして、何かの過程を説明する英文を提出するように言いましたよね?あなたと同じコースのタクヤは何を書いたか知っていますか?日本における開発プロジェクトの成立過程ですよ?私は今回いくつかのエッセイを読みましたけど、私はびっくりしました。そして忘れられません。あなたの専門は朝ご飯なのですか?今日もあなたの朝ご飯はベーグル?」
kiyo:「あ、いえ、そういうわけでは・・・。あ、まだ食べていません」
先生:「ま、このクラスは英語の練習ですから、内容は何でも良いのだけど、とってもびっくりしました」
kiyo:「すいません。創造性に乏しいもので、思いつきませんでした」
先生:「それでベーグルについて書くなんて、すごい創造性ですね。でも、内容としてはとってもおもしろかったわ」
kiyo:「ありがとうございます」
先生:「褒めていません。次はもっと専門的な内容で書いてきなさい」

と、今日そんな一こまがありました。
いや、英語の授業をとっているのですが、課題の内容が何かのプロセスを説明するような英文を、5段落、3ページ弱で書いてくる、というものでした。

一生懸命考えたのですが、何も思いつかなかったので私が書いたのは『おいしいベーグル朝ご飯の作り方』あんなに先生をびっくりさせるとは。参った。でも、あんなに文句言われること無いのに・・・。と今日一日中不満だったので、訳したものをアップデートしちゃいます。笑ってください。

 もちろん原文は英語だけど、わざわざアップしても読むの面倒だろうし。どんな風に英語でかいたの?と思う方はメールでも。

 はじまりはじまり〜。あ、内容はフィクションです。
(いつもながら、このサイトの内容はすべてフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません)

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『ベーコンエッグベーグルの作り方』

 もっともNYで有名な朝ご飯の一つは、ベーコンエッグベーグルです。あなたは、ベーグルじゃなくても良いかも、と思うかもしれませ。でも、それは間違い。ベーグルに代わるものはありません。なぜなら、ベーグルの、低カロリー、腹持ちが良い、堅いなどの性質を考えれば、朝ご飯のベーコンエッグにはベーグルが一番なのです。その秘密は、ベーグルの作り方にあります。ベーグルは、ほかのパンと違って、作る過程の中で煮るからです。この、ベーグル、エッグ、ベーコンの素敵なコンビネーションは、世界でも有名なグルメな人々であるニューヨーカーから認められていることなのです。
 ベーコンを料理するのは時間がかかるので、ベーグルとトーストは二番目に調理します。ベーコンを料理するときのポイントは、オイルを使わないこと。ベーコンは、多くの脂をふくんでいるので、よけいに加える必要がないのです。レンジの熱がベーコンから脂を出して、しばらくすると唐揚げのようになります。おそらく最低10分くらいはかかるでしょう。ベーコンがかりかりになったら、この過程は終わり。
 次のステップは、エッグとベーコンを加えることです。ベーグルのサイズを考えると、卵は一個で十分。エッグは最初に溶いておきましょう。たまにレストランでは溶かずに使っているところがありますが、朝ご飯は、歩きながらやオフィスの机の前で食べることを考えれば、エッグは溶いて、調理してどろどろではなく、固形にしたほうがいいでしょう。エッグが堅くなる前に、素早い動作で、塩・こしょうを加えましょう。さらに、好きならばチーズを加えてもいいです。チーズは、まるでとろけるピザのそれのような、香りを与えてくれます。(量は、それぞれのお好みで)
 最後のステップは、ベーグルにそれらを加えることです。クリームチーズと一緒に食べるベーグルではないのですから、ベーグルの甘みをたのしむだめに、ベーグルは焼いておきましょう。実はそのほかにも理由があります。ベーコンは元々塩っぽいものですから、料理したベーコン・エッグ・(チーズ)は、少ししょっぱいのです。だから、ベーグルは、この強い性質に退行するためにも、すこし強い性格を持っておく必要があるのです。トーストしたベーグルは香ばしい香りと、より素敵な甘みをもつものです。片方のベーグルをベーコン・エッグをのせたベーグルにのせれば、ベーコンエッグベーグルはできあがり。
 スナックショップやダイナーでこの料理を注文することが出来ます。混雑した店内で、「プレーンベーグルに、ベーコン・チーズをください!」とさけべば、あなたもニューヨーカーとして認識してもらえるでしょう。店員さんが、アルミホイルと油紙にベーグルを包んでくれた後は、トマトケチャップのパックを持って行ってもいいでしょう。私の観察ですは、多くの人がケチャップと一緒に食べていまいます。しかし、店員さんがトマトケチャップを入れてくれるとは考えてはいけません。自分自身で入れるのです。一度、この味を知ったならば、あなたはたとえ三ヶ月食べ続けても飽きることはないでしょう。私は知っています。なぜなら、私自身三ヶ月食べ続けたし今も食べているから。

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 訳文を書くのに30分くらいかかったんだが、こういうことしてるから夜寝るのが遅くなるんですね。

 

 写真は校内の風景を。


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2006年09月21日(木)



 異国の話をしてみよう

 だんだんイサカが寒くなってきた。日本であれば九月でも、汗ばむ気候が無くもない。ほら、この季節台風とか熱帯低気圧になって蒸し暑かったりするじゃないですか?

 しかし、日中でも半袖では、厳しくなってきた。もっと厳しくなるのだろうな、と思っていた日曜日(昼過ぎまで寝て、さらに寝ながら、youtubeで『東京ラブストーリー』を3話続けて見てリカに惚れ、メールの返事をやはり寝ながら書いて、『のだめカンタービレ』を30回目くらいになるが読み返していたらベッドの上で四時になった。うん、ネットとレッツノートさえあれば私はベッドの上だけで一週間は過ごせるね、っていうか括弧の中が長すぎですな)、寒くなってきたなー、紅葉も始まった?っていうか寒いといえば、NY。もっと寒いといえばソウルだなー、と変なことを思い出した。

 そういえば去年の冬ソウルに行った。(春も行ったが)そうです。あそこはNYより寒かった。(文字通りの「さむい」という意味ですからね。勘違いしないように。松っちゃんとかがいう「さぶっ!」という意味も含まれているように思うが、この場合のみそうではないと思ってください。そこの人。そう、君だ。みちあき)

 これだけ寒ければ、辛いものも食べられるかもしれない、と思って勧められて試したトッポッギはやっぱり食べられなかったが、通りを埋め尽くす屋台の湯気を見ると、「お〜これが韓国では暖かみを感じる風景なのかもしれない」と思ったものです。日本でいう植木に稲わらが巻いてあったり、温泉宿の浴場から立ち上る湯気だったり、赤提灯の灯りだったりするようなものだろうか?(にしちゃ、わざとらしいまでに「可愛い格好」をするくせに、女の子たちがスルメを囓ってたりするのはいただけない。この辺がさむい)

 いずれにしても、少し思い出すために、ベッドの上で、あのときの画像を眺めていると、今自分の周りにある環境とも違うことがわかる。そして同じところもある。大陸特有の少し薄い色の土や、少しほこりっぽい町並み、開発か内戦か環境への関心の薄さかわからないけれども太い幹の少ない街でした。でもイサカくらい坂道が多いところとか、大学がどこも山の上にあるところか似ていたりするんじゃないか?とか思ってしまう。

 ここにはヨンセイ大学で食べたソウルで一番おいしいスンドゥブチゲはない(本当だよ。一番おいしいんだから)

 世界がもし100人の村だったら?きっと100人とも同じところがあって、違うところもある。ミサイルをとばそうと思う人がイサカにいるかもしれないし、キムチが嫌いな人があの半島にもいるかもしれない。東京ラブストーリーを知らない日本人もいるかもしれないが、レバノンで空爆を受けて逃げまどっている人の中には、いつか「かーんち♪」と呼ばれることを夢見ている人がいるかもしれない。

 こういうと、結論は、差別とか偏見とかカテゴライズとかやめよう、ということのように思えるかもしれないが、そうではない。三国人呼ばわりもすればいいと思うし、今日もどこかで起きている虐殺と破壊に無関心でいればいいと思う。でも、自分が好きなこと、見つけたことを同じように思った奴が世界のどこかにいるかもしれない、と思えるだけで結構わくわくできるんじゃないかと思う。

日本庭園・明治建築を見て興奮すると言っていたファンドマネージャーがいた。
敗戦の日には靖国神社にいくといったパンクバンドのドラマーがいた。
正月駅伝をこよなく愛する文学研究者もいた。
短歌を毎日作り続ける農協職員もいた。
アイドル狂いのめちゃくちゃ格好いい男性モデルもいた。
大江健三郎を信奉するイラク人有機化学研究者もいた。
全裸でシャワールームで懸垂をすることを日課とするハウス系DJもいた。

でも、きっとそんな人もっといるかもしれない、と思うだけで人の話を聞くのはおもしろい。

やっとおちがついた。
さ、宿題に戻ろう。うん、あと五時間はかかる。がんばろう。


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写真は上から
・どっかの門。東大門とかそういう系の門。南かもしれない。よくしらない。シティホールが近くにある。
・屋台をみて喜ぶ私。
・滞在したホテルが南山というところにあって、山の上にあった。その窓からの風景。

2006年09月18日(月)



 彼の足跡

※伊藤・京大名誉教授にガウス賞のメダル授与
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060914AT1G1401114092006.html
 世界の数学者が組織する国際数学連合は14日、社会の発展に貢献した数学者を表彰する「ガウス賞」の第1回受賞者となった伊藤清・京都大学名誉教授(91)にメダルを授与した。来日中のジョン・ボール総裁が同日、京都市内の病院で手渡した。

 伊藤名誉教授は「私の仕事を数学以外の応用分野へ橋渡ししてくれた人々に感謝し、喜びを新たにしている」とのコメントを発表した。また若い数学者を支援するため、賞金1万ユーロ(約150万円)全額を国際数学連合の奨学基金へ寄付することを申し出た。

 同名誉教授は偶然が左右する不規則な現象を解く「確率微分方程式」を提案し、1980年代以降の金融工学に貢献した。

※ガウス賞とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%82%B9%E8%B3%9E
ガウス賞(Carl Friedrich Gauss Prize)は、社会の技術的発展と日常生活に対して優れた数学的貢献をなした研究者に贈られる賞。4年に一度の国際数学者会議(ICM)の開会式において授与される。フィールズ賞やネヴァリンナ賞と異なり、受賞資格に年齢制限はない。これは、その人の業績が知られ、実社会に広まり影響を及ぼすまでに、時として非常に長い時間を要するためである。

2002年、ドイツ数学会と国際数学連合が共同で設けた賞で、第一回授賞は2006年。その名は「数学の王様」ガウスが1801年、一旦は発見されながら見失われてしまった小惑星セレス の軌道を最小二乗法の改良により突き止め、再発見を成功させた故事に由来する。受賞者には金メダルと賞金が授与される。本賞の基金には1998年にベルリンで開かれた国際数学者会議で生じた余剰金が充てられている。メダルの意匠は表面がガウスの肖像、裏面がセレスの軌道を表す曲線と円(小惑星)、正方形(square:最小二乗法に因む)。


という記事にふれたんですよ。
日本は基礎研究強いねー。オタクの発祥の国だから儲からないマニアックなところが好きなのかしら?
って思っていたところ。

図書館で彼の本を発見!!(画像が無くてごめんなさい)

もう90歳になろうかという大家ですが、どうやらここコーネル大学でも教えていたんですね。

こういう著名で素敵な方の足跡を所々で発見できるので、この大学の図書館は暇つぶしに書架を覗いているだけでもおもしろいですね。バードウォッチングのように、地の巨人の足跡を発見してみるこの頃。

でも、彼のいたずっとあとにここに学びに来た日本人、私は、すでに統計学の基礎でつまずいている。 っつーかあきらめようかと思っている。

よし、彼に聞いてみよう。

「君は誰かね?」
「は、きよひこと申します。」
「うん、よくきた。きよひこ君。質問は何かね?」
「は、最小二乗法の基礎の理解だけでも、私は二週間掛かってしまいました。そもそも数学などわからないのですが、どうしたら、私はできる・・・」
「ここは山の上にあるが、この山は土と岩と木でだけで出来ている山ではないのだ。この山は先人の残した知の成果が集積している山なのだ」
「あ。でも、寝不足で山登り30分していくのは本当につらいのですが・・・」
「愚か者」
「数字たちの声をよく聞きたまえ。君はx軸のある範囲にある曲線との間の面積をそのまま積分しようとしたな」
「ええ。それがその面積こそが確率だと聞いたものですから」
「君はなんにもわかっとらん。君がしているその積分!その積分にはちいさなちいさな数たちが押しつぶされようとしているのだ。君が今朝眠そうに踏みしめたこのビルの前の土のように!」
「え。だってそこは道・・・」
「ちがう、君の足下には知が眠っておる。それを踏みしめたのだ。君が今日宿題で積分して、まとめてしまった数たちのように。数の声を無視したな。時間をかけて声なき声を聞きたまえ。そうすれば私が見つけた『確率微分方程式』のように偶然が必然に見えるようになるのだよ。時間だ。それがすべて、君に教えるだろう」
「は。私が愚かでした。しかし、明日までの提出なんですが。」
「ふむ、よろしい。きよひこ君。80年数学に人生をかけた私でも、眼にした数字の量は無限大に収束しなかった。私の人生を費やして紡いできた数字すら有限なのだよ。君が取得しようとしている単位も有限だ。ゼロには収束しないだろう。安心したまえ。大丈夫だ。少し疲れたのでこの辺で眠らせて貰うよ。夢の中では、私の単位時間は微少になる。そこを微笑するのが私の趣味でね。ではまた。いつでも来たまえ。君のような愚か者はいつでも大歓迎だ。x軸の上にすら君の知は到達してないのだからな。和でしか君を引き上げられない。かけたらもっとどん底だ」

というアドバイスを頂きました。


落ちが付いたかわからない。
もう何もかもわからない。
統計なんてほっとうけいー。

寝よう。


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2006年09月14日(木)



 図書館と鳥の関係

 高校卒業以来、というか高校二年生から数学なんてほとんどしたことがないのに、なぜか、今になって微分とか、積分とか、指数・対数の話とか、関数のグラフとかと戦うことになり、毎日図書館で過ごすことが多くなっています。(っていうかほんとにいろいろ無理よ。数学。そういえば予備校で生徒に教えたことあったなぁ・・、という内容を思い出しながら、ネットで高校数学の解説サイトを覗いたり、どこかの大学の統計学講義のPDFやPPTをとってきたりして取り繕っていますが、どこまで通じることでしょうね)

 そんな毎日ですが、大学の中にはいくつか図書館があります。私がよくいるのは大学の奥深くに存在する図書館。ま、ベーシックで大学は緑がいっぱいなのですが、この図書館は隣が森。森の住人と化した私にはもってこいですね。(最近気づいた。前世はモリゾーか、トトロだと。パンダ?うん。パンダとかナマケモノとかマンボーもとても近いものを感じるね)

 眠くなったらソファに移り、二つ並べてぐっすり寝ます。熟睡です。この大学は一つ一つの図書館が大きいので、人口密度が低くて良いですね。静かで、空調の音と、誰かがノートパソコンをいじっている音しか聞こえない。

 窓を見ると緑だし。夜は漆黒だし。いいね。

 そんなかんじでまたふらふらと書架の間を散歩していたら、窓辺に双眼鏡がおいてあるじゃないですか!びっくりした。これでバードウォッチングをしろと?

 しましょうか。というわけで、陽の出ている出ている間はたまに窓辺で鳥を見ています。全く詳しくないのでよくわかりませんが、いろいろ飛んでいます。びゅーんってとぶのもあれば、だらだら飛んでいる人もいて、結構レパートリーに飛んでいることがわかります。

 これはGDPデフレータと緑の専有面積と共和党の支持者の割合をパラメータにしたら鳥さんたちの元気具合がわかるのか?うん、ソファに寝ながら計量経済学を夢の中で使ってみようか、と思ってしまうほどエンジョイしています。

 とつぶやいてみたりして。(何を調べますか?っていわれて、「背番号と打率の関係では?」といって「まじめにやれ」と怒られたのは本当の話です)

 ご丁寧にも、鳥の図表と本までおいてあるのですが、だいたい、一度見つけた鳥は、本を参照している間にどこかに行ってしまう。こういう八方ふさがり感も、今の私と一緒だ。

 私にとって、と、私の睡眠時間と、残り少ない食費と、宿題提出までの残り時間と、やっていることの価値のなさと、歩きながら妄想に浸る時間をパラメータにしたら、大樹の下で蒼井夕優タソと語らう余裕は全くない計算されたよ。

 お。やってた意味があったじゃないか。

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追伸;
 船関係の話。毎回レスポンスがこの話に限って皆無(一応メールは頂く)だとしても、続けるよ。譲れない一線だ。エンターテインメントとして書いていたとしても、少しは作者の思いのままに。





2006年09月13日(水)
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