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■ 発掘の日々
最近、部屋の片付けをしている。というか、本をダンボールに整理して入れる作業が、私の場合、片付けとなっている。本棚がいくつかあるのだが、最も古い本棚には、やはり地層のように最も古い資料が眠っている。
そうした、発掘した「戦利品」を楽しんでいると、案の定父として進まないのは、お約束だろうか?(たとえていうならば、転校したその日から、遅刻しそうになり、急いで走っていると、曲がり角で女の子とぶつかり、その子と朝のホームルームで再開して「あーっ!!」っていってラブストーリーが始まって・・・、のようなお約束である)
昔の自分の残した資料を眺めていると、自分の本質がまったく変わっていないことがわかった。大変興味深い。
1.「国際」がなんとなく好きだった 幼稚園のころだと思うが、そのころ、母に何度もお願いして出してもらった祖父の残した百科事典の一冊が見つかった。その一冊には、世界の国旗シリーズがあり、各国の国旗が並んでいた。何度もみたらしく、そのページだけ取れかけていた。あー、このころから、なんとなく世界の話を聞いたり、考えたりするのが好きだったのか、と感慨深くなった。あの頃の時代背景を考えれば当然だったのか、それとも、あの頃から母は稀代の嘘つきだったのか、今でも覚えている言葉がある。「国旗に赤い部分が多ければ多いほどその国は、悪い国である」と。そのときに、日の丸の赤い部分は、どの点で悪いのか、非常に悩んだものである。自分の子供には、正しい知識を与えたいものである。
2.いつだってマイノリティ 高校の頃に書いたレポートがでてきた。自慢ではないが、2年連続で優秀選に選ばれた。内容が非常に面白い。各年ともテーマが、「沖縄」・「戦争責任」・「東アジア関係」・「環境問題」etcなどのテーマから各自選んで書く、というものだった。皆さんも予想できると思うが、99%の学生の結論は「沖縄の人は虐げられている」、「戦争責任を明確に」、「アジアの国との関係は重要だ」、「環境を大切に」といったものである。論集に選ばれるだけあって結論の導き方と論旨が明確だった。さて、私の場合は非常に面白い。 私の一年目のレポートの結論は「日米地位協定が十年前から議論されていて、締結されてから数年たっているのに、いまどき沖縄の人が、騒ぐのは非常にナンセンスだ。知識不足は罪だ」。二年目は、「日韓基本条約を忘れて騒ぐのは、国を挙げて馬鹿な証左。途上国は、無視したほうがベター」といったものだった。我ながらびっくりした。この頃から、予定調和というか、みんなと一緒の結論にたどり着くのが嫌いだったらしい。 (ちなみに、沖縄県民・三国人に対して直接的に批判される表現は先生によって変更されていた。ちょっと問題だと思った。)
3.英語苦手 1998年に受験した、私の大学の受験問題がでてきた。とても懐かしい。私の選択は、数学・英語・国語、だった。回答してみても、今でもちゃんと解ける。(時間は、おそらく当時寄りかかったと思う。英語以外。)私の大学のレベルが低いのか、私の能力が低下していないのか、どちらかだ。当時のメモをみていると、どうやら数学・国語は満点だったが、英語はあんまりできていなかった。そう、私はいつだって英語は苦手だった。もちろん今でも苦手だ。ただ、あの頃よりは、できるようになった、ということだけだ。
2006年08月12日(土)
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