NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 フリマ

 なにもひきつけるもの無いサブジェクトですが、私もあまり乗り気ではない。学校の体育館や校庭で週末によくみかけるフリーマーケット。最初のころはおーなんだなんだ!行ってみよう!ととてもわくわくしていたのだけど、私が外国人だからでしょうか、それほど面白いものでもない。(もしくは私が衣服に興味が無いからでしょうか)これが激安なものがたくさん!というのならば、それなりに面白いのかもしれませんが、実はそれほど安いわけじゃないんですよね。移民の人たちが自分たちの国の特徴ある衣服を売っているのを見ると、見るものがありますが、それにしても足元を見ていて結構高い。値段交渉の余地があるんでしょうか?
 それでも、やっぱり日本とは違うのだな、とは思います。マーケティングが根本的に違うのでしょう。並んでいるものも全く違う。アンティークでも、ランプ・ロウソク入れだけで店を持っているところもあるし。そういう風景を見てると異国情緒たっぷりですな。そのほかにもお婆さんやお姉さんが自分でデザインして作った衣服・装飾品などが並んでいて偶に会話を楽しんだり。ま、道を歩いていて先を急ぐ必要が無ければ、週末の一こまにどうぞ。





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 私は特に映画に出てくるような見慣れないランプが面白かった

2005年04月18日(月)



 美への奉仕者とメトロポリタンと英語学習

 今まで取り上げなかったのがちょっと不思議だった。メトロポリタン美術館。余りに余りに余りに大きすぎて、どう紹介していいものが実は迷っていたかもしれない。学校のIDを持っていると実は無料で入館できるということもあって、セントラルパーク散歩のついでに立ち寄ったこともしばしば。特別展示だけじっくりみたり、印象派のそれも一つ二つの部屋でぼーっとしてみたり、イタリア美術のある吹き抜けの噴水脇のベンチで本を読んで帰ったり、とかなり贅沢な使い方をしている。自然史博物館のほぼセントラルパークを挟んで反対側にあるメトロポリタンは世界有数の美の殿堂。名立たるアーティストの作品が所狭しと、ふんだんに展示され、一つ一つみていたのではとても一週間でも足りないくらい。そしてその美を維持し、展示し、研究する人が学芸員(キュレーター)という人々です。実際に話を聞いたりあったりした機会は無いのだけど、実はリタイアした人たちと気軽に接することが出来る。日本でもそうだけれども(本当のこというと実はごく限られた研究施設や博物館・美術館だけらしいが)学芸員の人たちは自分の専門分野については大学・大学院で講座を持つほどの知識をもち、日々研究を重ねなければその職務を全うすることはできない。
 そして、メトロポリタンの美術鑑賞ツアーに参加すれば実はそういったリタイアした学芸員や大学や研究所に勤めていた研究者の方々にじかに説明を受けることが出来るのです。その人生の大半を、美の維持と研究に費やしてきた人々の語り口は、美への尊敬をこめ、そしてとても楽しそうに話す。美術学とはなにか、当時のアーティストは何を考え、どんなメッセージを伝えようとしていたのか、そんなことを館内を案内しながら説明をしていってくれるのです。

 彼らはやはり、大学などでの講義や講演の経験が豊富なため、その説明はとても分かりやすく、そしてなんといっても格調高い英語で説明をする。一度なぜそれほど洗練した英語を話すのか、と聞いたところ、「洗練された美術は洗練された英語でなければ説明が出来ない、ところが、それは決して難解なわけではなく、優れた美術ほどそのメッセージは明快なのだ」といっていました。(と、言っていたように聞こえた。私の英語力が解析するところによると・・・OTL)
 いつも思うのだけれども、やはり一流の人によるものは何であれ、根本的な原理を完璧に理解しているだけあって、何がどう面白いのか、という、その魅力を知るには一流の人の説明と作品に接するのが一番なのだと思う。大学のころも、いかに複雑な分野の話であっても、一流の先生が講義をする講座であれば、学生はちゃんと出席していた。
 メトロポリタンは実は英語学習が出来る場と、一生をささげるだけの魅力があるものが世の中にはあるのだ、ということ再確認できる場と、一流の美術に囲まれて楽しむ場、としての三つの意義が実は私の中にはあるのだ。






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 展示室を廻っているとそこかしこでそのようなツアーの情景を見ることが出来る。途中から参加してもいいし、興味のある作品の前に止まっているのであれば、そこだけつまみ食いしても面白いのかも知れない。

2005年04月15日(金)



 青空本屋

 なんでだろう、と思う露店がNYでは散見される。日本ではあまり見られない。その一つが本屋さん。ずらっと組み立てられた机の上に並べられた古本の数々。確かに東京とか、週刊誌をゴミ箱から拾ってきたホームレスたちが売りさばいたりしているが、こっちはれっきとした活字本だし、なにより普通の本。どうやら買い取りもしているようで、考えてみれば買い取り制(売れ残っても返品できない)の本流通システムを持つこの国では、古本屋も新品本屋もそれほど代わりが無いのでしょう。(だからこそ、新品本のセールなど日本ではまず見られないものがある)
 そして結構足を止めて、見てる人もいるんですよね。国が違えば成り立つ商売も違うのだな・・・と思います。神保町の本屋街は健在なのだろうか、毎週足を運んだ中高生時代を思い返さずにいられなくなります。





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「在庫」の量もやっぱり店によって違う

2005年04月12日(火)



 カリスマタコス

 以前NYの屋台の話はしたと思います。(しかも何度か)別にNYに限ったことじゃなくて東京にいたときから偶にガイドブックやテレビで近所の店などの紹介を見て、「あーこの店有名だったんだー、ま、確かに美味しいっちゃおいしいわな」と思うときがあります。有名なんてそんなもの。まずくは無いけど病み付きになるほどでもない。しかも近所にあれば、その価値たるやもっと下がってしまう。
 これもそんなお店の一つ。私はこれまで97th、94th、99thと近所を転々と引越しを繰り返してきたのですが、数少ないクロスタウンの双方向道路(一方通行じゃない、しかもイースト側へセントラルパークを横切ることが出来る道路)にいつも夕方からやってくる一台のトラック。(なんていうんでしょ?このタイプ)そして深夜までじつは客足の途絶えることが無いのです。タコスのお店。家族なのかなーっていつも思うのですが、おばさんを筆頭に、おねーさん、おにーさん、おじさんと大体6・7人が乗り込み営業中。2ドルの安価ということもありけど、なにより味もいいし、野菜が新鮮だ。お好みのトッピング(ライム、マヨネーズ、二種類のチリソース)を好きなだけかけて食べる。体調の悪いときは、一番安い肉を使っているのでしょう、そんな安い肉と油のこげるにおいであんまり気分はよくないけど、お腹がすいてて、さらに深夜だと、東京でラーメン屋に行く気分でついつい買ってしまうのです。あの人たちはどこから来て、どこに帰っていくのだろう・・・。偶に不思議に思う。





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これがそのお店。
ある友達は私がとめたのも聞かずに、チリソースをなみなみと。
「郷にいれば・・・」などとつぶやいて、後で顔を真っ赤にしておりました。


2005年04月11日(月)



 めくるめく幻想の世界

 先週テストが終わったこともあり、今週は新居のネット環境(やっとまともなブロードバンドが手に入った)や新しい椅子の購入の連絡(e-bayにて購入。何を買ったかはまた今度)などに費やし、日本からお客様もきていることだしと、色々雑事や楽しみにあふれた一週間を過ごすことが出来ました。(そういえば、学校の見学ツアーでCNNに行ったりと、学校の行事もちょっと浮かれ気味だった)そんな楽しみの目玉がサーカス。地下鉄で広告を見つけてから行きたい行きたいと思っていたんです。マディソンスクエアガーデンにサーカスがやってきた!わくわくして二週間前にネットでチケットを購入。前から三番目という絶好の立地でした。
 はじめに司会者の人が国家をみなに起立を促して歌う辺りが「おーアメリカだねー」と思ったのですが、さすがエンタテインメントを心得ている。はじめから、クラウン(ピエロ)が観客の心をつかみ、すぐにステージは、動物や出演者であふれます。象さんが名物なのでしょう、たくさん出来て後は、ラクダ、リャマ、シマウマなど多少珍しい系の動物たち。そして始まるショーの数々。ショーの合間合間も全く開きさせないし、観客の参加のさせ方もうまいですよね。ピエロが観客席を廻って、司会者に色々な質問をさせるんです。例えば、馬とシマウマはトレーニングの難しさに違いがあるのですか?とか。巨大なバルーンを観客席に投げたり。無理やり、ステージに観客を引っ張ってくることしか考えられない単純なパフォーマンスじゃない。やっぱりエンターテインメントとか広告系とか人の心を短時間でがっちりつかむ仕事をしてる人はアメリカで何もせずに街を歩かせてショーを延々と見せておいたほうがいい、と思うのです。本当のことをいうと実は、ショーの技術自体はそれほど凄いものではないんですよ。他のサーカスとそれほど違うところは無い。馬術にしても、虎さんのショーにしても、象さんたちにしても、空中ブランコにしても。要はコンテンツの並べ方と演出。マジックだってそうなんですよね。話術によって観客の注意を操作してしまうから不思議に見える。それは簡単そうでとても難しい技術なんだけど、達人に達するとここまですごいんだ、という好例がそこにはありました。
 一番盛り上がってきたところで、象さんのショーです。広いステージも増産で埋まるととても迫力ありますね。

 めくるめく不思議な空間の演出は時間の経つのも忘れてインターミッションの時にはとても疲労感を感じたものです。盛り上がって盛り上がって盛り上がって・・・、そんな驚きと笑いと連続をプロデュースする仕事は素敵ですね。とてもアメリカ的。低い声でとても心強いしっかりとした声で話す黒人の司会者、他方で、にくめないいたずらなスターピエロ、職人気質をかもし出すアクターたち、華やかさを演出する綺麗なお姉さんたち。舞台装置にしてもそれほど高価で先端なものでもないのに、そういった実は計算しつくされたデザインによって私たち観客は別世界に引き込まれていくのでした。気づいたときは紙ふぶきの中で拍手を送っているのです。






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2005年04月10日(日)



 突然来る春

 どこの国でも同じなんでしょうね。昨日まで涼しく、コートなしでは過ごせないくらいだったのに、いきなり外に出てみると熱気が・・・。昨日確か日本に電話したときに「NYはまだ寒いよー」なんていっていたのに、なんてことでしょう。シャツに、カーディガンだけでも暑い。夏物が入ったダンボールはどこへいったか、などと思いをめぐらせてしまいました。考えてみれば、朝シャワーを浴びても、学校に着くまでに髪の毛が乾いているし、寒気がしない。(そういうことをしているから風邪を引く)
 なんといっても、学校についてみると、キャンパス中に人があふれている。みんなピクニック気分。もっと暑くなると(それはきっと数日後)水着着てくる女の子とか、上半身裸でフリスビーする男の子とかが出てくるんですよね。





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冬は誰もいないのに、暖かくなると人であふれる

2005年04月07日(木)



 おつかれさまでした

 8ヶ月前、友達とはじめていったウッドベリーコモンで買い物にさしたる興味が無い私は、仕方なく、「あー、じゃ靴でも買い換えるか」とおもって買ったのでした。その時の靴が私の望む要素を持っている靴で、(かといってとてもこだわりがあるわけじゃなくて、1.底が固い、ぎざぎざ、2.デモ黒い、3.どこでもはいていけそう)とても使い心地が良かった。最近、ここ数ヶ月ゴムの底が擦り切れてしまい、中の空洞が見えてきてしまった。あー変える時期かなと思ってもなかなか買い物に行く機会に恵まれず今日まで過ごしてしまいました。そして、ついに新たに購入。同じメーカーの同じモデルの同じサイズ。
 試してみると、違和感が・・・。あれ、こんなに硬かったっけ?
 実際写真のように比べてみるとこの八ヶ月間で随分変わったものですね。





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皮質から形からまるで別の靴のよう。

2005年04月05日(火)



 行き先は星の大海

 NYをはじめて訪れた人に良く聞かれる事は、どの博物館に行ったほうがいいのか、ということ。焼きうどんと焼きそばは、好みによってその優劣が決まるのと同じように、博物館の大小に関係なく、いずれも素敵な一面を持っていると思うのですが、何を期待しているのか分かりかねる質問ですよね。「巨人」と「ふぐちり」どっちがすき、と言われたって・・・、といった感じです。
 というわけで、マンハッタンないにあるいくつかの博物館の特徴を説明して、選んでもらうことにしているわけですが、アメリカ自然史博物館は私の家から近いこともあってみんな散歩がてら行くようですね。ずっと前に「恐竜博物館」と紹介したような気がしますが、目玉はまだまだあって、プラネタリウムもその一つです。神殿のような表玄関の様子とはうってかわって、実は自然史博物館の裏は巨大な球体を中心として、ガラスで作られたSF的な建造物になっているのですね。そしてその中がプラネタリウムになっている。高校のときに手作りプラネタリウムを作ったことを思い出します。一生懸命説明を覚えたのだけど、英語で聞くととても新鮮ですね。ゴトウプラネタリウムに行った世代としては、こんな施設が身近に存することがウェストアッパーサイドに住む誘引になっていることを実感せずにはいられない。





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この中に入れると思うだけでどきどきする。
フジテレビの球体も他に考えが浮かばなかったんだろうか。

2005年03月29日(火)



 思い出の部屋

 先週金曜日のことですが、私はあたらな新居に向けて引越ししました。何度か前の部屋に(といっても契約期間は残っているが)掃除をしに戻ってきたときにとった写真です。この部屋に住んだのは六ヶ月足らずでしたが私だけでなく、みんなとも、どきどきしたり、わらったり、一生懸命考えたり、色々な歴史を刻み続けたのだと思うと少し悲しい気分になります。NYにきてこれほど長い間一つの部屋に住んだことが無かったことも一因でしょうか。この次に住む部屋でどんな体験をするのかなど想像もつきません。ただただ、今思うのは、次の部屋をまた何ヵ月後かに旅立つときこそ(実は契約期間がまた何ヶ月という単位でしかないOTL)明るい未来に向かって意気揚々と後にしたい、と思いました。この部屋は運良く安く、本当はとても賃貸料金が高い部屋を借りることが出来ました。これからの私の長いか短いか分からない生涯の中でもこんなに豪華な部屋に住むことは一生無いだろうというセレブな生活をすることが出来ました。それも私の大切な友達の一人の厚意によるものです。そして、今度もとても素敵な人の厚意によって、素晴らしい部屋を借りることが出来ました。今度の部屋は二部屋あるので、ちょっと古いのが問題だけど、また別の快適感が待っていそうな気がします。そしてそして、なんといっても今回の引越し作業を手伝ってくださったのは他でもなく私の友達6人でした。
 部屋のこと一つ取ってみてもNYにきて、色々な人の親切によって支えられなければならない私の生活が見て取れます。日々の感謝を忘れずに、明日もより良い明日をgetするために向かって、みんなと頑張ってみよう、と思ったのです。





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広く思えたのに、なんにもなくなると狭い感じがするから不思議。
今度は新居の画像でも紹介します。

2005年03月28日(月)



 メランコリックに貴方を待ってる

 いい加減飽きちゃったんだよねー。ただ、私が椅子の上で君を待ってるだけなのに、道行く人はみんな見るし、隣に座って一緒に写真をとろうとする人まで居る。早く店から出てきてくれないかなー。そうじゃなければ、一緒に中につれってくれても良かったのに。ま、お店の前に、椅子がある分だけいつもよりましなんだからいっか。

 といっておりました。そして、隣に一緒に座って写真を撮ろうとしたらことごとくそっぽをむかれ(つまり、カメラのほうを向いてもらえませんでした)犬の写真も何枚目?ほんとはいくらでも出てくるんだけどね・・・。あまりやると食傷気味でしょ。(専門コーナーでも作ろうかしら。『NY在住の犬の生活』なんちゃって)

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クールそうな顔だけあって本当に君は涼しげにまっていた。
でも、きっと待ってる人が来ると笑顔になるにちがいない。

2005年03月27日(日)
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