NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 君を迎えに・・・

 この一年間に幾人かの方がNYにいらしてくださいました。そのたびに、私はJFK空港に(一度、ラガーディアと、ニューアークをお互い勘違いしまくった情報を与えて、とんでもないことになったこともありましたが)迎えに行きます。そのとき以外十五分以上同じ電車に乗ることなどめったにないマンハッタンの地下鉄を利用しています。逆に言えば、JFKに行くときは気合が入ってしまいます。本を持ったか?プレイヤーは持ったか?など軽い遠足気分。東京だと、一時間半くらいの乗車時間なんて結構あるんですがね。大体タイムズスクエアから一時間半くらいの距離。最後にARI TRAINというものに乗り換えます。1番ターミナルから2・3・4・・・とターミナルを経由して行きます。ターミナルによっても到着するために要する時間が変わるのはそのためです。(随分違う。だからANAの2番ターミナルと、アメリカンエアラインの8番ターミナルとでは十五分は違う)
 行きは一人で、帰りには久しぶりのお友達と一緒にお友達と自宅にむかえるのはハッピーな気分で一杯になります。だから、電車も苦じゃない。他方で送った後はとても寂しい気分でこの電車に乗るわけです。まるで別世界のようなコンコースの綺麗さ!地下鉄との落差があまりに面白くて毎度写真にとってしまうのです。





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汚くて有名な地下鉄とは対照的な清潔さ。
NYの来訪者に「お、綺麗じゃん」って思わせておいてこの後地下鉄に乗せるんだから詐欺だよね。

2005年03月24日(木)



 何がそんなに楽しいの?

 あるチャイニーズレストランに飲茶を食べに行った日のこと。たくさんたくさん、飲茶を詰め込んで満足してエレベータに向かうと奇妙な表示を見つけた。一見すると普通の緊急避難場所の表示。緊急時にはエレベータではなく、階段を使いましょうね、というものらしい。チャイナタウンだけあって、漢字と英語の両方で表記されている。
 と、そこまでは普通なのだけれども、イラストが・・・変。日本にもあるように、表示はデフォルメされた人が階段を下りる図。ところが、良く見ると、炎は避難する人のすぐ背後まで迫っていて鬼気迫るものがあるし、炎の大きさたるや人以上になっている!!なのに、何故か彼(彼女?)は階段を嬉しそうに下りているではないか!(特に跳ね上がった両手がポイントか?∩(・∀・)∩ )
 なんなんだろう・・・。もうちょっとデフォルメ考えられなかったのかな?これじゃ、このイラストから「わーい、火事だ火事だ〜♪」という声が聞こえてきそう。





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やったー火事だー。後ろ足まで跳ね上がっている
まるで下にお友達が訪れたような気分で降りる避難者

2005年03月23日(水)



 雪の中の"The Gates"

 フォルダの中に埋もれていた写真を見つけました。二月中、セントラルパークでクリストによるThe Gatesという不思議な企画があったのは紹介したとおりですが、2月の葉が落ちてしまった色あせた感じもあるセントラルパークで、鮮やかなオレンジはとてもいいタイミングだ、と思っていました。そして思えば二月は同時に、例年より大雪に見舞われました。大雪の次の日に、スノーブーツを履いてセントラルパークに朝駆け出していきました。人がいない雪景色の中のThe Gatesはどのようだろう、と。酔狂とも思えますが、こうして記録に残して紹介できるのだから、ま、よしとしましょう。
 今では元通りになってしまったセントラルパークですが、二月は恐らく、セントラルパーク史始まって以来の賑わいをあの季節にしては見せていたのだと思います。そしてそのタイミングを計ったかのように、雪景色の中のオレンジのゲート群をみせてくれた天候。なかなか偶然とは思えないものを感じます。





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こんな景色、たった一ヶ月間のGatesの中でもレアでしょう。
記録に残せたことちょっと鼻高々です。

2005年03月22日(火)



 果てしない道程

 ここに来て、私のPCのデスクトップに出来たフォルダがあります。それは、こちらで書き始めた英文エッセイのドキュメントファイルです。はじめのうちはフォルダを開いても目的のドキュメントを探すのが一瞬で出来たほど少なかったのに、今では、ソートを利用しなければならないくらいに増えました。生来、文章を書くのがすきだった私は、英文を書くことも色々な語や叙述方法を工夫しはじめるのに、それほど時間がかからなかったように思えます。最初は随分言いたいことをかけずにフラストレーションもたまり、そして何より論述方法が日本のそれと全く違っているので、あなたのは英訳に過ぎません、と言われ、それでもどうすればいいか分からず閉口したのも覚えています。ところが、学校の課題なのだから仕方が無い、と毎週何通か、書き続けています。何度か、ああーまぁ結構上達したんじゃん、と思ったこともありますが、提出するたびに帰ってくるのは一行たりとも赤ペンが入っていないところがない、目が痛くなるほど鮮烈な赤で埋められたエッセイだったもの。帰ってくるたびに

              _| ̄|○

 あと、何度書けば、まともなものが書けるものが来るのでしょう。
 

毎度毎度この調子。背景は最近夜ご飯のときに見ている「school rumble」
余りに私の気持ちを表してくれているのでシャッターを押す。

2005年03月21日(月)



 例えばこんな週末<写真一杯特別編>

 あーあ、長いようで短い一週間のスプリングブレイクも終わりに近づいてしまった。確かに他の勉強はしたかもしれないけど、学校の宿題は手付かずだぞ。まいったなー、でも全くする気が起きない。休みが長かったせいで、体内時計も狂いまくり、体がいつもは4・5時間で済んでいた睡眠時間も、10時間も取るようになってしまった。これを元に戻すのは大変なのに。そしてそれを元に戻したら引越ししなくちゃいけないし、そんな欝欝した気分の中、さて、どこかへ行こうと思い立ったわけです。いつまでこの国にいれるか分からない身分なもので、やっぱりいけると気に入っておかないとなんのためにNYに済んでいたのか分からなくなる。と思ったわけですね。
 そして、以前からいってみたかったBotanical Gardenに。十一時からそんなことを思い出すなんて・・・。_| ̄|○  鬱
 気を取り直して、ネットで検索。するとグランドセントラルから電車がでているというじゃないですか。そして往復の乗車券と、入場券がセット販売されている。これしかない!と思い、早速グランドセントラルへ。

 何度来てもいい駅だ。大好き。この行きかう人々の目的地に向かって歩く顔が見ていて飽きないし、なんといっても高い天井に荘厳な造り。これまでも、これからも何世紀も旅人が辿り着き、旅立つのを迎え続けるに相応しい建物です。ちょっとグランドセントラルの駅に行くのに道順をミスってしまい、一時間電車を待つことに。ちょうど、お昼を食べてなかったので、地下のフードコートでお昼を食べることに。中華を選択。パニーニもかなり捨てがたかったが、中華のビュッフェにあったロメインが魅力的だった。

 こんな感じ。『お〜い、お茶』を売っているのを見つけて、奮発する。機嫌がすこぶるよい。この旅行気分を手軽に味わえるNYは大好きだ。よそ者だからだけじゃない、色々な所に別世界が広がるこの小さな島は住む人を開きさせない魅力があるからだ。
 チャーハンとロメインを同時に注文したせいで、多少食べすぎで気持ちが悪い。OTL。そして乗車時間に。一度ここから電車乗ってみたかったんだよね。一年前、この街に着てから初めて訪れた場所が国連の次のここだったんだ。神殿のようなこのビルに入ってみて、感動とともに、いつかここから電車に乗ってどこかへ行こうと決意。そして今実現。感動極まりない。NY住人としての成長を感じずにはいられない。向かう場所は、25番ホーム(Track25)

 カートを引いてお菓子とジュースを売るおじさんに、かなり惹かれたがどうせ、食べれないので我慢。全席自由席で、結構綺麗で乗り心地がいい。気になるのは、窓が日本のものよりも少し、小さいかな?っていう程度。

 電車の中はこんな感じ。しばらくして電車が出発すると、車掌さんが現れて切符を改札。そして、カチカチカチカチと不思議な動きで切符に印をつけて(勿論このときポーラーエキスプレスの不思議なおじさんを思い出したのはいうまでもない)自分の席の上についているクリップのようなものにしるしを挟んでいく。これってアメリカのスタンダードですよね。どこへいっても、このように椅子の上についたクリップに何かを挟んでいく。
 目的地に到着。入場券を見せて、入園。ダンディなおじさんにどこで事前にチケット買ったの?と聞かれ、グランドセントラルで買えることを伝えてちょっと鼻高々だ。ところが・・・OTL(←何度目だ?)
 分かっていたし、十分予想していたことといえ、木々は葉を持たず、花は見つけられない。あっても小さな小さなつぼみ。参った。

 閉園時間も実はすごく近いので、とりあえず一周することに。(といってもかなり広大なので、小さい半径で一周ね)すがすがしい。マンハッタンからこれほど短時間でこんなところが目の前に広がるとは。ブロンクスズーを思い出す。動物の代わりに植物が。いくつか広大な森の公園の中に施設が点在。地図を良く見ると、林道のおくに滝がある。
 

 日本のそれと比べると多少しょぼい気がしないでもない滝だけどね。しょうがない、険しい山々が続く日本と比べちゃいけません。マイナスイオンがあるんじゃないかと想像するだけで、森の中をへとへとになるまで歩いて十分満ち足りているマイナスイオンを滝の周りで更にお腹一杯にする。
 走行しているうちに閉園まで後数十分しかないことに気づき一路、目玉施設の巨大温室に。

 枯れ木の中とはいえ、ビルしかないマンハッタンから一歩抜け出して小道を散歩するのは爽快感が倍増するというもの。ビル群を逆に借景として眺めるセントラルパークもいいけれど、見渡す限り、森の中、というのも格別だと気づく。

 やっとのことで(結構歩いた)、夕日の中輝く温室へ。まるでどこかの国の国会議事堂のように左右対称でそして豪華絢爛な外見。外からのぞくだけでも、中は植物に満ちていることが分かってぞくぞくしてくる。中は蒸し暑い。高温多湿。そりゃそうだ、熱帯雨林を再現した施設なのだから。そしてここは世界各国の「蘭(らん)」を集めていることでも有名。曲がりくねった道を歩くたびに見慣れない蘭が目を楽しませる(見慣れなくても蘭は蘭だと分かるから不思議だ)

 外の、ともすれば殺風景ともいえる景色とは一転、ここは色とりどりの花で満ちている。ぼーっと眺めるもよし、じっくり細部まで観察するもよし。なによりも私の嫌いな虫がでてこない熱帯雨林なんて本当にパラダイスだ。やっぱり一生のうちに使い切れない程のお金を持つんだったら、2億もかけて宇宙旅行なんぞせずに、こういう庭園を自宅の前におきたいね。
 そして、この建物を管理人に追い立てられながら後にして、Botanical Gardenのゲートまであるくことに。かなり疲れているが閉園するのだから歩かざるを得ない。目の前が駅なのが、カナダの動物園と違う点で、ほっとする。

 駅のベンチで、明日はさすがに、学校の準備もしなくちゃ行けないし、そのほかにも「やっぱり来週からはもうちょっとしっかり勉強しなくちゃなー」と思いながら電車を待っていたわけです。やらなきゃあかんなー、と思えるようになっただけでも、植物園の効果があったというものか。待つこと二十分。グランドセントラルの一駅手前のイーストハーレムで下車、自宅に帰ったのでした。こういう素敵な週末を過ごさせてくれるNYに感謝。





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2005年03月20日(日)



 今日はみんながアイリッシュ

 今日は、St.Patricks Day。アイルランド移民のお祭りの日です。アイルランド移民と聞いて私は、JFKと、その家族(特に強引なビジネスで成功したJFKのお父さん)の話、もしくは、ショーン・コネリーくらいしか頭にありませんでしたが、どうやら1840年代ポテト飢饉を逃れるために、アイルランドから大量にアメリカに渡ってきたのが多くのアイリッシュの起源らしい、なんてこをこの国に来て知りました。(実は、この国で暮らす移民にはそれぞれに大量流入の契機になった歴史があるのです)
 いつもはショッピング客で賑わう5thアヴェニューを、アイルランドの民族衣装(タータンチェック)を着て、ハイランドパイプ(注※)を演奏しながら練り歩く恐らくアイリッシュであろうおじさんたちと、高校生や警察消防の人からなる、パレードオケたちが、目の前を通過していきます。

 こんな感じでみんなキルトをはいて、勇壮に更新をしているアイリッシュのおじさんたち。いつどこで練習したのでしょうね。そして、

 そして、普通にパレードらしいパレードをしている、高校生や市民団体。
見物客も、緑色のものを身に着けて応援です。どうやら緑色がアイリッシュをあらわしているらしく、今日はみんなでアイリッシュになってお祭りをするんだとか。そして、なんといっても、その晩はみんなアイリッシュパブにいってギネスビールを飲むのが慣例なんです。といっても私はそれほど飲めないので一杯で文字通りいっぱいいっぱいですが、みんなその日ばかりは緑色のギネスビール片手にバーで語り明かします。





↑クリックすると注の中身が出ます

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2005年03月19日(土)



 壊れた文明

 今まで何度も行っていたのに、気づきませんでした。それはそういうデザインとばかり思っていたので。マンハッタンから自由の女神を見るにはバッテリーパークが一番(というかほぼ真南なので南端部分からしか見ることが出来ない)かと思いますが、そこには色々な碑が建っています。朝鮮戦争を記念するものから、ずっと昔の船乗りの記念碑など。その中に、壊れた地球のオブジェがあります。このオブジェは、ワールドトレードセンターのアーケードにあったものらしいです。テロがあり、瓦礫の中から発見されたとか。今まで説明を見たこと無かったのですが、それまでは、うまく壊れた感じにデザインしたもんだ、とばかり思っていた私が恥ずかしい。本当に壊れたのだから・・・。休日で人だかりが出来ていたので、偶々説明を読んだのでした。なんにしても、数奇な運命をたどったものです。作者はきっと、未来永劫あの金融の中心地で、ビジネスエリートや観光客に見上げられることを考えながらデザインに及んだはずなのに、今ではパッテリーパークを訪れる人にテロの凄惨さを伝え、悲しい顔しかむけてもらえないオブジェになっている。





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元は輝く綺麗な球体だったとか

2005年03月16日(水)



 エリートだって、たれたれ

 日本にいたときにディスカバリーチャンネルか何かで見たのですが、動物保護専門の警察がNYにはあるとか。そうでなくとも、馬さんがわらわら歩いていたり、NYでは動物もみんな大活躍。そして一番活躍しているのはなんと言っても犬。いたるところで警察犬を見ます。警察犬養成システムが日本よりも遥かに大規模なのでしょう。ところで、触ってみたことあります?空港などで見かけると忙しそうにしているので、触ったら悪いかな、っていう気分でいたのですが、ついに思い切って声をかけてみました。どうやら、警察犬を運用する警察官が、NYの公園の治安を管轄するパークレンジャーとだべっていたようです。彼らは普通に触っているじゃないですか。とうわけで、この撮影の後で私も触らせてもらうことに。
 警察犬といえばエリートの中のエリート。厳しい訓練を経て、顔つきもうちのゴンちゃんとは大違い。きりりとひきしまり、任務を忠実に遂行すべくいつも真剣な顔をしています。それがどういうことでしょう。誰かに触られると、ゴンちゃんと同じ。たれたれ、たれたれ。そんなことでいいのか、というくらい、そんじょそこらのわんちゃん位、いや、もっとたれます。人間のエリートも色々な誘惑に弱いように、犬も同様だということでしょう。





↑たれいぬのクリック。

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かわいがられるのは誰だって大好き。
黒い人が警察官。緑の人たちがパークレンジャー。

2005年03月15日(火)



 暇人の買い物

 実は昨日土曜日から、一週間のスプリングブレイクに入ったのです。去年は確か、ラスベガスから国立公園めぐりのたびをしたのだけど、今年はなんの予定もなし。(国際免許の期限が切れているからどうしようもない)暇をもてあましていったところはバスでニュージャージーに渡り、mitsuwaという日本のスーパーマーケット。ダイエーとかイトーヨーカドーがそのまま出来たみたいなものです。なんでもあるし、全てが日本式。そこで、から揚げ定食を食べて(津山の山の中で食べるより美味しかったw)、『聞茶』を購入。なんと2ドル50セントもして、かなりへこんだ。OTL
 アー暇だ暇だ、と思いつつ、本屋でマンガを買い、更に食料品売り場へ。目的としていたアジの刺身がうっていなくて更に落胆。そして結局購入したものが下の写真です。
・ジャイアントポッキー(洒落)
・豆乳二パック&にがり(手作り豆腐に挑戦だ)
・にら(餃子を作るのに必要でしょ。あんまり売ってないんだよね)
・しらす(好物だが、なかなか釜揚げシラスは売っていない)
・ぶり(この間寿司屋でカマ焼きを食べて美味しかったので)
・生讃岐うどん(乾麺かゆで麺はよくあるのだけど、これはない)
 バスで行くのであまり重いものも持つ気にもならない。というわけで、これだけで我慢。
 バスの中で、「とりあえずー、今晩はぶりやくじゃーん、んで、明日の夜は、シラスにネギとあぶった油揚げ刻んでご飯にかけるでしょー、それだけじゃ、つまらんから、手作り豆腐で遊びながら食べよう。そうそう、昼ごはんはあのうどんでokだなー。んで、明後日当たり、餃子だ。誰か呼ぶか?あーそんときに、手作り豆腐出したら喜ばれるかな?」なんてことを考えつつマンハッタンの夜景を眺めながら帰ってきたのでした。





↑クリックすると驚愕の真実

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あまりに暇だとこういうことになる。
普段買えない物をかって楽しむ一週間。

2005年03月14日(月)



 目の肥えた客と大道芸

 NYに来た当初は、地下鉄に乗っていると、いきなりギターなり、パーカッションを抱えた人がやってきてずんどこ演奏しておひねりをもらったりする光景にびっくりしたものですが、慣れるとなんとも無い。たまに、友達と一緒にいるときに、優れたパフォーマンスを見せてくれる人がいると私も一ドルくらい友達と相談してあげたりするのですが。(なんか、一人でいるときに、財布をそういう人の前で出すのが怖いからね。私は臆病者。)
 勿論、公園や地下鉄構内など、人通りの多く、場所がとれるところでもやっています。東京都では、確か「ヘブンズアーティスト」っていうんでしたよね?免許制で、火は使ってはいけないとか、なかなか無粋なことをするのが日本。NYで多くの大道芸を見たけど、別に交通の妨げになろうとすれば、主催者は注意をするものだし、危険であれば十分に広さをとってから行っている。任せればちゃんとやるもんだ。彼らだってそれで整形をとっている場合もあるし、少なくともお金をもらおうとしているんだモノ。NY市民はそういうものを見慣れたせいで、目が肥えている。「おおっ!」と歓声が上がるものをみせないと中々財布の紐は緩もうとはしない。その結果、どんどん洗練されたものを見せるようになり、パフォーマーたちのそれは、もう舞台でもいけるんじゃないか?くらいなものも少なくないのです。何より私が面白いと思うのは、手品と一緒で、口上が一番大切な要素だということです。内容よりも大切と要っていいかも知れない。段取りと、客の注意をそらさないその語り口は本当に見事なのです。これもNYの文化を形作るの一面の一つ。





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かっこいいダンスを見せた後にメインイベントの空中宙返り。
お客さんを参加させるのもポイントか?

2005年03月12日(土)
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