NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 衆人環視のスケート

 ミステリーでもなんでもありません。ま、一応NY在住と題うっている限りは、これを紹介しないわけには・・・。自由の女神やエンパイヤみたいなもんでしょうか。この季節、世界一有名なスケートリンクがオープンしています。ロックフェラーセンタにあるスケートリンク。横浜ランドマークタワーにあるシアターのように、四方を高い建物で囲まれて、リンク自体は一番低いところにあります。観光客のみなさんがそれを見下して、まるで刑務所の運動場が監視されているような状態。ちょっと恥ずかしいですよね。すごいうまければそれでもいいのだけど・・・。
 夏は、ここはカフェになります。ロブスターサンドが有名ということでいったこともあるのだけど、あんまり美味しくなかったような気が。とっても高かった思い出しか残りませんでした。

↑さあ、どうぞ。
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マイナス七度の気温の中、氷の上へと出陣していく。

2005年03月11日(金)



 ウォールストリートに牛がいる

 このサブジェクトを見てぴんと来た人は、観光目的でNYにきた人の中でもレアな存在でしょう。観光ルートからは少し離れているし、ウォールストリートもブルックリンとか対岸からビル群を眺めるだけでわざわざいってみて見上げる人もいないことですから。他方、証券・銀行系の駐在の人は知らない人はいないでしょう。ウォールストリートに巨大な牛がいます。うわさでは、株価を突き上げる力強さを表現したとか。(本当かどうか分かりません)実際に見てみると私の身長より大きい。首にのってみたくなるのが人情かと思うけど、結構大変。(したことないけど)
 三越のライオンさん、私の学校にあったピラミッド、華厳の滝、と同様、てっぺんに行ってみたくなってうずうずしたのは事実ですが、みんなしないのですね。ジンクスとかあるのかな?これにのったら、自分の保有している株価が急上昇するとか、TOBに成功するとか。(笑)ホリエモンのってみなさい。





↑クリックすると答えが出現。

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どう考えても2メートル以上はある。
オレンジの袋を持っていないほうがウォールストリート名物の牛。

※3月6日分をアップしました。NEW表示が無いのでお気をつけ下さい。

2005年03月10日(木)



 この島の上から

 NYで一番有名なビル。エンパイヤステートビルディング。1931年、102階建てのビルとして立てられたこの建物は今も観光目的だけでなく、オフィスビルディングとしても使われている。新築された首相官邸のときに思ったのだけど、やっぱり多少お金がかかってもランドマーク的なものはインパクトがあって美しくないといけないですよね。ホワイトハウスだとか、クレムリンだとか、ビッグベンダとか。世界的認知されるものであってほしいものです。そしてこのエンパイヤはその代名詞みたいなものでしょう。
 この屋上からの眺めはマンハッタン島の中心部からマンハッタンが360度見渡せます。あがってみて多くの人が思うことでしょう。意外と小さいと。それでも、びっちりと隙間無く立てられていることをいまさらながらに驚くことでしょう。「資本主義の象徴」とはよくいわれることですが、何を持ってそういうのでしょうね。資本主義しか繁栄の道が無いわけではないし。非常に多面的な顔を持つNYについて、アメリカの象徴といえなくもないけど、実は何とでも言える。中国人移民が多いことをもって「中国人のエネルギーの象徴」、喫煙者にとって最も住みにくい街であることをもって「不平等課税システムの街の象徴」、ペットが多いことをもって「ゴールデンレトリバーの楽園」など、なんとでもいえるのです。ある人のことを一言で言い表せないように、この街もなんとでも表現できる。愚かな人間の利己的な利益追求の結果の退廃的な街、のような表現は多少短絡的過ぎる。
 この街を見下ろしているとそう思うのです。





↑結局高ければいいってもんじゃないわけだ

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眼下にマンハッタンの光景が広がる。
中心の黒い細いビルは国連本部。

2005年03月07日(月)



 心わき踊る朝食を

 アメリカンスタイルの朝食をとるたびに思い出す人がいる。もう国に帰ってしまった韓国人なのだけれども、彼はアメリカンな朝食を愛していて(というか、あまり母国では馴染みが無いのでとても新鮮に思えているようだった)学校に行く前に寮の内線でよくダイナーに誘われたものだった。私はいつもサイニーサイドアップのベーコン二つ乗せだったのだけど。
 そして今偶にブルックリンにあるダイナーによくいく。というのも、ブルックリンからのマンハッタンの眺めが好きだし、季節の変わり目ごとに写真を撮っているからだ。きっと、アメリカ人が育んできた大切な文化なのでしょう。日曜日はブランチを、老舗のダイナーで家族とともにとる。そこにはやはり年老いたオーナーがいて、待たせてしまった客をすまなそうな顔で一瞬見つめ、抱き寄せるように席に案内する。そしてその客との数語の会話が実は双方にとって週末の楽しみの一つだったりするわけだ。私も、なぜか腕を組まれて席に運ばれた。そして、注文するのはいつもと違って、パンケーキにイチゴ・クリームのせ。メープルシロップをたっぷりかけて、それを目の前にすると心ウキウキにならざるをえない。それはこれから始まる休日への期待なのか、それともイチゴのせいなのか・・・。
 そういった嬉しい朝食をとるのも、NYというよりも、アメリカの休日の一こまで、私は愛してやまない。
 





↑クリックせよ。

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手前が、ウィークデーの注文;Two sunny side up eggs with bacon
そして、奥が私のウィークエンドの注文。

2005年03月06日(日)



 ガス灯の下で

 ブルックリンに用事があってとぼとぼとイーストリバーを吹きすさぶ風に吹かれ襟を立てながら歩いていると、昼間だというのに、街灯に明かりがついているのを見つけました。なぜ気づいたのだろう?同じ昼行灯だからか?などとわけのわからん冗談を考えて、あまりの切れの無さに挫折(OTL)したわけですが。
 ガス灯ですね。小学校のころ、「明治時代の学習を終えて先生が明治時代を通して、一番大切だと思うことは何だと思いますか?」(「大切」だとか定義が明らかに出来ない言葉を使っている時点で愚問だと思うが。今思えば。)という質問に対して、私は「ガス灯が出来たこと」と答えたのを思い出します。その後十五年くらい経過して初めて私はガス灯を見たわけです。その感動たるや・・・。意外と街灯っぽくないのですね。というのも、ロウソクのようにゆらゆらと揺らめいているものなのですね。白熱灯のような感じかと思いました。
 今でも答えようじゃないか。廃藩置県でもなく、廃刀令でもなく、大政奉還でもない、明治時代、貧しい人も、政治変動に携わることなくその日その日の営みを慎ましやかに過ごしていた人たちを照らした公共の灯り、ガス灯こそ明治時代の一番の意義である、と。江戸時代、上下水道の整備すらなされたやに聞く。それでも、私は思うのです。中国の有人ロケットと一緒。テクノロジーとしてはちゃっちいモノだとしても、未来を夢見る子供たちにとってのインパクトたるやとても大きなものだったのでしょう。夜安全に夜道をたらしてくれる全く新しい公共財の出現、新時代の夜明けの明かりだったことでしょう。
 生まれて初めてみたガス灯の下でそんなことを考えてしまいました。





↑クリックしてみて。

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炎は意外と細く、長い。
今度は夜中にみてみたいね。

2005年03月04日(金)



 映画の祭典

 なんか、つまらないサブジェクトで恐縮です。すぐに分かるでしょう。アカデミー賞です。一ヶ月くらい前からNYでも街角に広告が出るようになって、あーこの季節だな、と思ってしまいます。そういえば去年は寮の部屋でkensukeと一緒にデランシー(マンハッタンの果て)から一緒に運んできた巨大テレビで見たんだった・・・。なんてことが思い出されます。演説の内容も随分分かるようになったぞ、なんて感慨深さもありますが、やっぱりアメリカが育み、多くの人に愛されているものをテレビだけとはいえ同じ国で共有できるのはいいものですね。受賞者のスピーチもみんなかっこいいし。ただ歌を口ずさみ終える人、初めての役者の指導者だった祖母への感謝を述べるもの、マイノリティがチャンスを得て、獲得を達成したことを誇り高く語るもの、それぞれです。特に感動したのは、おそらく「eternal sunshine」の脚本賞のときだったと思うのだけど、(本当に定かではない)受賞者が妻への感謝を表すのに「54年と半年」といったところでしょうか。キリのいい55年でも、54年でもなく、「54年と半年」なんですよ。とてもハートフルなスピーチですよね。
 勿論目の覚めるような美しい女優たちがにこにこしているのも艶やかで、アメリカを感じます。来年も、この国でみることができたらな・・・。その前にトニー賞だ。






↑エンピツ投票ボタン

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写真は主演女優賞のHilary Swank。
私としてはeternal sunshineが大好きだったので、Kate Winsletを推していたのだけど。

2005年02月27日(日)



 私も外へ連れてって

 にゃー。この街を歩いていると元気にお行儀良くお散歩しているわんちゃんは沢山見るのですが、何故か、にゃんこは見ない。どうしてだろう・・・と考えたのですが、猫と一緒に住んでいる人は結構いるんですよね。結局日本のように、民家が立ち並んでいるわけではなく、全てが高層アパートなので、さすがのにゃんこも自由に出入りができなかったりするのでしょう。偶にお店にいつもいるにゃんこがお散歩してたり、店番してたり、入り口のちょうど真ん中で昼寝をしてたりしますが、それは一階のお店のようにドアの開いたところにいるからなんでしょう。
 そして、ちょうどお散歩をしていたら(考えてみたら私かなりお散歩してますね)窓からなにか私を見つめる視線を感じるじゃありませんか。お、病気で表に出られない薄幸の美少女が一目ぼれをしてくれたのか!?と思いきやそういうわけでは全く無く、(かわいい、という点では一致していますが)まどから真剣に私を見つめていました。表に出たいみたいです。にゃんこと一緒に住んだら散歩に出ることにしましょう。





↑クリックすると猫。

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にゃー。遊びに行きたいにゃー。

2005年02月25日(金)



 団子の一日

 きっと簡単に予想できることですが、NYでは何でもかんでも手に入ります。価格もちょこっとだけ高いだけで、手が出ないわけでもなんでもない。本だってほんの数百円の違いなんですよ。ところが、なぜだか日本のものが貴重に思えて仕方が無い。たとえば日本人のパーティに午後の紅茶でももっていこうならば神ですよ。
(神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!)
 こんな感じで歓迎されるかも。本当に不思議です。高いならともかくね。ま、私もしばしば日系スーパーに行くわけですが、団子の元を買ってみました。なんとなく。はい、勿論和菓子やもあれば、団子も買えないわけじゃない。ところが、なんとなく、うむ作ってみるか、という気分になってしまったわけです。
 コネコネ。水でこねてゆでるだけ。簡単。キナコも買って・・・。ところが、案の定作りすぎてしまいました。中にチョコレートを入れたり、抹茶を混ぜてみたりと色々遊んでいるうちに十個以上。団子は五個も食べれは十二分ということが身にしみて分かりました。なぜ、あんな粉からこんなに胃にもたれて気持ち悪くなるものが出来るのだろう?不思議でした。
 でも、おいしかった。お茶を入れるのを忘れちゃ駄目ね。お茶を日本から送っていただいた方多謝。





↑クリックすると驚愕の秘密が明らかに。

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 そこに広がる和風の空間。でも、食べ過ぎに注意。

2005年02月23日(水)



 消えちゃうハート

 過去ログを見ていると雪の話題ってけっこうしているんですね。これで最後にしましょう。NYの人たちは雪が降るとスキーやスノボーまで持ち出して、公園で遊びだすのですが、色々絵でお絵かきして遊んでいます。これもその一つ。とっても面白いのでぜひ紹介させてください。いつか消えちゃうけど、大きな大きなハート。なんてセンスの良い遊びなんだろう、と思ったのですがどう思いますか?
 ほかにもたくさん沢山楽しい雪遊びみつけたんだけど、本当にいつでも散歩が楽しい街です。





↑クリック。

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 ペタペタペタペタ。歩きながらハートを描いたのは誰?

2005年02月22日(火)



 昨晩からの大雪

 夜半から降り始めた雪はたちまちまたNYの街を覆ってしまった。オレンジ色の街灯は、雪が降ると街をその色一緒に変える。漆黒だった夜の空中や、夜になればいつも夜の色に変化してしまう元々濃い色のビルも何故かその時だけはオレンジ色に染まっているように見える。それでも降り続く雪は、空中でそのオレンジ色に照らされて、まるで夜光虫のように実は一直線ではなく、舞いながら地上に降りてくることを私たちに教えてくれる。降り積もりにつれて雪は止むことの無かった街の音をも包み込み、この街の一番静かで一色の世界を演出してくれる。
 それをみたくて、私は夜中の三時。アパートを出た。
 空気の冷たさは、色と音とに加えて、感覚をも一つしか感じることを許さないようだった。





↑今日は恥ずかしいのでクリックしてくれなくても・・・

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 降りしきる雪の中佇む私。

2005年02月21日(月)
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