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 真夜中をすぎれば。

深夜12時をまわれば覚める夢でも
それで今日一日を過ごせるなら構わない
君のささやいた言葉なら
みんな本当のことに変えてあげるよ

まぶたの裏にはみずたまり
助走をつけて飛び越える
もうすこしモウスコシmousukosi
大丈夫心配しないで
こうやって、ずっと来たんだから

2005年12月08日(木)



 こんぺいとう。

何ひとつ確からしいと思えずに君の世界の中心に触れたい
あげられるものがあるっていうのなら惜しくはないよ魂までも
君が要るものはあたしの持っているもののなかにはひとつもないの?
この刹那あたしが消えても明日は来る ジョージ・ブッシュでもダライ・ラマでも
ほんとうのきもち以外の言葉なら何でも言える 君はトモダチ
いつか見た空の色だね隣には君がいたよね夕焼け小焼け
ストーブのない部屋なんかじゃ泣けなくてサウナみたいにあつくしてみる
ランプから「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」世の中そんなに甘くはないし
ドラえもんのポケットだったら出せるかな こすると君の飛び出すランプ
5分だけ何も見ないで聞かないですぐに笑えるようになるから
砕かれた願いと共に知ったのは 長さと深さが比例しないってこと
優しさと残酷さって紙一重「ごめんね」の意味あるなら教えて
際限のない人間の欲望がなによりいちばん絶望的です
約束はちちんぷいぷいおまじない何があってもこれで平気だ
君の名をひとさしゆびでこすったら君が飛び出てくればいいのに
後ろとか見てしまう日もあるけれどちゃんと守るよ指きりげんまん
ワンランク上のあたしをひっさげていつかは君に追いつけますか
君と手を繋いだならばどこまでもいける気がした最果てまでも
こうやって何人騙してきたんだろ 知ったかぶりで君をかわすの
これ以上近づかないでそこからは一触即発危険領域
勘違いすぐにしそうなあたしでごめんちゃんと心に言い聞かせとく
重荷にはなりたくないからお願いだからやさしくなんてしなくていいよ
入り口で足踏みばかりを繰り返す 世界の果てまでさらってください
かさぶたはたったひとつの置き土産 剥れてしまえば何もなかった
とげとげも齧ってみればほの甘いコンペイ糖よまあるくなあれ
もし君が上手に騙してくれたなら開いて見せる準備はあった
飛び方を忘れた小鳥は開けられた扉の隣に凍えて絶命
モニターに並ぶ活字に恋をした声も知らない恋人同士
捨ててきたつもりのものに囲まれてそれが生きるということだった
遠いからやさしくできる人も居てゲンソウだよと君はわらった
この穴を埋められるパテのあるお店どなたかご存知ありませんか?
助けてと誰に言ったらいいんだろう誰に助けて欲しいんだろう
帰りたい場所がどこだかわからないふわふわどこへ行く根無し草
戦わないで、帰責しないで、それはそのまま、そこにあるだけ
とげとげを丸ごとふわり包み込む真綿は痛くも痒くもなくて
まだ君の気づかずにいる肩の荷を降ろす力になれますように
振り子を揺らすいちばん簡単な方法は となりで揺れるだけなんだよ
ちっぽけな自我など笑い飛ばしてあげる 霧散して、消えてなくなれ
コンペイ糖のとげとげも齧ってみれば甘いあまいお砂糖でした
この際何もかも委ねてしまったら?あっけなくそう言う 心は
扉の開いた籠から飛び立てずに小鳥は凍えて、いつか、絶命
頑なな吾の心はその殻でいったい何を守れるつもりなのか
さよならを言葉の裏に秘めながら送信ボタン押す手はふるえて

2005年11月30日(水)



 資格。

あなたを愛してもいいのかとか
あなたに愛されてもいいのかとか
私が心配するのは、
たとえば、そういうことです。

笑ってもいいのかとか
泣いてもいいのかとか
怒ってもいいのかとか、
私がここに居てもいいのかとか、
たとえば、そういうこと。

ごめんね。
なにもしてあげられなくて。
でも、君にほんとうに伝えたいのは
そんな言葉じゃない。

2005年11月27日(日)



 残がい。

優しいことゆってどうせまた、
すぐに消えていなくなるんでしょ。
残がいの山に囲まれて
抜け殻ばかりかき集めて
あたしは少しずつ
身動きが取れなくなっていく。
いなくなるならせめて
何も残さず行ってよ。
胸を締め付けるにおいも
優しい記憶も何もかも
お願いだから一緒に持っていって。
これ以上もうたくさん。
だからもう、優しくしないで。
あたしに近づかないで。
いつか消えてなくなるなら
何もいらないから。

2005年11月24日(木)



 満水。

放流警報が鳴ったら、
あなたは急いで逃げてね。

目を閉じて、
両手で耳を塞いで
なにも見ないで、
なにも聞かないで。

全部流れてからっぽになったら
またちゃんと
なにもなかった顔で笑えるから
だからごめんね、
今だけ、知らないふりをしてて。

安全水位に戻るまで。

2005年11月22日(火)



 オリオン座。

君にまだ権利はないけど信義則上の義務なら私にあるかも
Help me なんて言う資格もないね 伸べられた手を振り払うなら
悪魔にも心を売り渡しそうな夜 君の声が聞きたくって
いつか見た南の空のオリオン座 今日もあの日もおんなじ光
モニターに友の名前の懐かしき ふたり歩いた雨の夕暮れ
どちらかが決して重すぎないように想いを量る天秤ばかり
シナプスのかたちに我ら操られ 君の世界か青き画面は
渡されし文庫にひらりはさまれて 絵はがきのうら 愛の言霊
人らしくなりし掌 手を繋ぐことをためらう音楽室の少女
サンダルで歩く砂浜に足を取られ 伸べられた手を握れず 海辺
今はまだ、話すわけにはいかなくて、胸の合間に秘めごとひとつ
手の届く確かなものに身を委ねられず、ないものねだり、ばかり
幾度となく、手触りを確かめる、手のひらに、祈りを込めて
いつか泣くあたしの横に君がいてふるえる肩をそっと抱くんだ
向けられる愛のベクトルに足を竦ませて、子供が、ひとり
一歩前へ!ただ明日を思い描いて、僕らは進む
自らを慈しむことを覚えた。君の、大切なひとになった日に
ありがちなパターンね。君の魅力は、そんなところじゃないのに
いっしんに乳を食む幼子の後頭部の愛らしき、ひるさがり
この世界を知り初めし君に我らが残せるものとは
愛させて、くれるのならば、愛されて、あげられるのに

2005年10月31日(月)



 落下する。

伝えたいきもち。
この胸のぬくもりを
ずっと
抱きしめていよう。

できることなら
君に
何もかもあげたい。
もしもそれが
難しいなら
せめて
たくさん笑っているね。
それだけは
君に
あげられるから。

君の隣で
いつか笑おう。
この胸のきもち
君に
ちゃんと伝えるから。

2005年10月23日(日)



 危険物。

可燃物につき火気厳禁。
近づくと、噛み付く恐れアリ。
ご注意ください。

2005年10月21日(金)



 ひみつ。

嘘は言わない。
でも、ほんとうのことも教えてあげない。
つかず離れずが、きっといちばん。

2005年09月11日(日)



 あでぃくしょん。

淋しくなるね、きみがイナイと。依存症なあたしに、お気をつけあそばせ。

2005年09月06日(火)
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