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 名も無き人へ。

前略

さっき考え事をしていて、
ちょっとだけ気づいたことがありました。

いまさら気づいても仕方ないんだけど、
あのときもしも気づいていても
あたしの気持ちが変わったわけじゃないんだけど、
だけど、ごめんね。
たぶんあたしは慣れないことに舞い上がって
少し思い上がっていたんであって、
だから、今はちょっと反省しています。

今さら気づいても遅いんだけど、
今さら言っても遅いとは思うんだけど、
だけど、ありがとう。
たくさんの想いや勇気をもらったから。

私は何もしてあげられなかったけど
あなたの欲しいものを私はあげられなかったけど
今はあなたの幸せを遠くから願っています。

もしもまたいつかどこかで出会えたら
そのときはまた一緒に
お酒でも飲みに行きましょうね。
あなたが知っている私よりも
きっと少しは、
いい女になっていると思いますから。

2003年01月17日(金)



 あくるひのために。

ふと箱の中に見つけた
昔の自分が、
ずいぶん、まぶしく見えた。
それはきっと
単なる小さな気の迷い。

時も人の想いも
いつか必ず移り変わってゆくもの。
それなら確かに
この手の中にある今を
あなたと行けたらそれでいい。

大丈夫。
ただ、光の射すほうへ。

2003年01月11日(土)



 私たちはただ前に進むだけ。

取り返しのつかないたった一つの失敗。
そしてどんなに悔やんでも、
もう、元には戻らない。
だからあたしは後ろ向きの後悔ではなく
せめて二度と同じ失敗をすることがないように、
前向きの反省だけをしようと
そう心に決めた。

だけど失ったものはあまりにも大きくて
心にぽっかり開いた穴は塞がらないままだよ。

あたしは一人ぼっちで
あの人の言葉を思い出していた。
そうして、やっと取り戻した自分を
また見失いかける。
そういえばあの頃から
ずいぶん悲しいことも多かったっけ。

あの人がくれたものを
決して失くさないようにと心に誓う。
だって、人の想いが
どんなに移ろい行く不確かなものだとしても
その刹那にきっと嘘はないから。

一人ぼっちには慣れてるし、頑張るのは得意だから
だから全然心配しないで。
今までもこれからも、何も変わりはしない。

ひとつ、ニュースがあるの。
今年はね、きっといい年になるよ。
こうみえても勘は鋭いほうだから
信じてくれて大丈夫。
ほら、この道の向こうに
明るく光射すのがみえるでしょう?

2003年01月10日(金)



 ここにいる意味。

どんな些細なことでも誰かにに伝えられることが何かありますように。そう思いながら毎日生きている気がします。自分ひとりで何かを目指す意味なんて私にはあんまりなくて、存在意義は人とのかかわりの中にしか見出せないから。
面倒なのは、そのわりに自分からアプローチしていくのが苦手なことと、相手の何気ない言動をいちいち気にしすぎ、考えすぎてしまうこと。まあでもそれがなくなったらそれはそれで私じゃなくなっちゃう気もするから、これでもいいのかなーと思わないこともないけどね。
たぶん、”存在意義”とか、大げさに求めすぎること自体に無理があるのだろうとは思いつつ・・・。

2003年01月08日(水)



 雨。

ほんとはね、
雨降って、地が固まればいいと
そう思っていたんだよ。

ほんとはね、
今でもなんだか腑に落ちない。
だってまだ私の目には
赤い糸が見える気がして。

だけどどんなに雨が降っても
もうその地が再び潤うことはないのか
それとも雨が降ることは永遠にないのか
それは私にはわからないけれど
どちらにしても
とにかくあなたは結論を出した。
それなら私はただ黙って
心のうちで応援するだけです。

その答えを、二人が選んだのなら
私の出る幕ではない。
きっと、それは
他の誰も知ることのできない
二人だけの領域なんだということ
そのくらいは
私にだってわかるつもりだから。

今日はなぜか私までが
ひどく悲しくて切ないよ。

2003年01月05日(日)



 ないものねだり。

風の音。
青い空におひさま。
大きく吸い込んだ
空気の冷たさに
少し、
心がふるえる。

自分で選んだ場所。
だから大丈夫。
ひとりじゃない。
みんないてくれる。
だから今だけと
わかってはいるのに
ときどきひどく
淋しくなって
空を
見上げたりする。

殻の内側で
ちゃんと頑張っているから
大丈夫でしょ?
そこに
待っていてくれる人が
ちゃんといることも
私は確かに
信じていられるから
だから、平気だよ。

2003年01月04日(土)



 ばかだねえ。

私が悲しくなることなんて
ないはずなのに。
それとも私たちも、
引かれあっているのかな。
そうならいいような気もした。
あの星の、引力で。

2003年01月03日(金)



 荒野に、ひとり。

たとえ大きな舞台の真ん中で
スポットライトを浴びていなくても
広い荒野に咲く一輪の名も無き花にまで
光は当たっているのです。

いつか彼方からたどり着いた旅人の
心を癒やすかけがえのない小さな花になれる日まで、
どうかその場所で、
凛と、顔を上げ、背を伸ばし、
美しくささやかに咲き続けていてください。

時には孤独な悲しみにくれても心配しないで。
星の輝きはいつでも
あなたの上にありますから。

2002年12月31日(火)



 井の中の蛙。

外の世界は知っているのですが
今のところ出て行くことができないので
少し、疲れてしまいました。
誰かが上からのぞいてくれるときだけ
少しだけ安心している、
そんな自分が、
ひどく、嫌いになりそうです。

2002年12月30日(月)



 やきもち。

どこの誰とも知らないあなたに
私はひどく、嫉妬しているようです。
くだらないとは知りつつも
まだ、それほどには、
自信を持てずにいるので。

2002年12月27日(金)
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