東京の片隅から
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PTAの会議が夕方で、半休をとらないと出席できない。 開始時間までそこそこ時間があったので「ウィーン・ モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を見に行く。 日本だと「ウィーン世紀末」と書かれることが多いけど、実際には世紀末初をまたいでいるので、「モダン」の方が正しいんだろう。 絵画だけじゃなく、家具や食器や衣服やウィーンそのものの都市計画など、当時の生活全体を取り上げた盛りだくさんの展示で、ミュシャもそうだけど、芸術が生活に結びついたところ、工業製品で大量生産が可能になったという点で近代社会だなぁと思う。アールヌーボーやアールデコほど装飾的ではない直線を打ち出したデザインは、バウハウスとかに繋がっていくのかな。 個人的にはシューベルトの眼鏡とメッテルニヒの鞄がツボ。 絵画も印象派の流れなんだけど、フランスでのちょっと表現が違っていて面白かった。クリムトはデッサン主体。割りと扇情的なポーズを取っているものが多くて、でも画家とモデルの関係じゃなくて絶対手を出していたな、というのが判りやすすぎる(苦笑)。身内などを描いたデッサンとタッチが全然違うもんなぁ。油彩は「エミーリエ・フリーゲの肖像」が目玉。自分の店を持っていた独立した女性だったからか、凛として青のドレスも美しい。絵の衣装を服飾学校で再現したものも展示されていたけど、すごく装飾的。実用性ゼロ(笑)で歌舞伎の衣装みたいだなぁと・・・。
もうちょっとゆっくり見たかったけど、駆け足でざっくり観覧。 PTAの会議は30分ほどで終了し、そのあと執行部の打合せ。いろいろやらなければならないことが多い。 意見は言うけど、建設的な方向じゃなくて単にケチをつけたいだけ、みたいな人が一人いて、彼女に振り回されている。そういえばそういう面倒くさい人、学生時代にもいたなぁと思い出す。
眼の調子が悪かったので1週間ほどコンタクトレンズを休んで眼鏡にした。 眼鏡の間は抗菌目薬も点眼してみた。眼が楽だし、痒みやドライアイなども減ってきて、調子が戻ってきた。 やはりアレルギー性結膜炎とかドライアイとかはコンタクトレンズが原因なんだろう。
眼鏡、確かに楽なんだけど、鼻のところに汗が溜まるとか電車で曇るとかの不便もあるので、辞める、というのも踏ん切りが付かない。 そういえば今のレンズは2年前に作ったから、もう交換しなければならないんだな。
電車で目の前にいるお姉さんの鞄がコレクターズ武道館のグッズ。 全然それっぽくない格好なのだが、今の姿は仮の姿なんだろうなぁ。 他のアーティストのグッズでもそういう人はちらほらある。 みんな普段は擬態しているんだ。
2019年06月11日(火) |
ふとんのなかからでたくない |
最近、朝子どもを起こすときの音楽が『打首獄門同好会」である。 アマゾンミュージックに入っていて、サウンドが適度にうるさく、歌詞が子どもにも聞き取れる変な曲、というセレクトをしていったら、こうなった。 「みかんのうた」は歌詞が聞き取れないし、「日本印度化計画」も微妙な反応、「踊るダメ人間」はそこそこ。ブルーハーツは食いつく。ユニコーンや奥田民生はいけると思うが、いかんせん入っていない。 我ながら酷いチョイスだが、これが効くんだよなぁ。
日曜日の午後、アゲハチョウが羽化したので、そのまま学校に持っていって放した。 羽化したての蝶は本当に美しい。 残りは4匹。こちらはもう少し時間がかかりそう。
足立区生物園に夜間開館のホタルを見に行く。あいにくの雨だったが、逆に人は少なめで、あまり並ばずに見られたのは良かった。 以前昼間の展示でガラス越しに見たことはあったけど、紗幕越しといえ直接目にしたのは初めてかもしれない。思ったよりも明るいな。
午前午後とPTAの会議。夜は懇親会。 私自身は酒も好きだから、懇親会を全廃すべきとまで思わないけど、会長さんなどの行動予定を見ると、懇親会多すぎやしませんかねぇ。 あと複数の会議を一日にまとめてもらえませんか。会社でも地方支社からの出張組に配慮して同じ日に複数会議を開催したりしてる。平日の夜の開催&懇親会というパターンが多すぎ。自営業もしくは地元勤務の男性が会長であるという大前提で予定を組んでませんかね。男性は会議に出席するだけでいいけど、ワーキングマザーの場合、晩御飯・保育園のお迎え・子どもの世話をどうするか問題がもれなく発生するのですよ。 偉い人にメールしてみるか。
通勤電車で、隣に座ったお嬢さんの香水の匂いがキツイ。もはや「匂い」や「香り」を超えて「臭い」レベル。 ダウニーが流行した後、柔軟剤でも香水でもキツイ人が増えたなぁと思う。 まったく使うな、とは言わないけど、もうちょっと抑えてもいいんじゃないのかな・・・
新井素子「星へ行く船」シリーズ読了。 コバルト文庫版は中学生のときに読破しているが、数年前に「決定版」が発行され、今回読んだのはそちらのもの。 30年ぶりの「星へゆく船」、いやぁ内容を忘れているもんだなぁと・・・。特に第1作。 2作目以降の「レイディ」「カレンダー・ガール」「ネメシス」「そして、」は割と覚えていたんだけど、第1作はすっかりストーリーが頭から抜けていた。 こうして一気に読み返すと、あちこちに伏線が張ってあって、なるほどなぁと感心。
あとがきによると決定版を発行するにあたってもう一般的でなくなってしまった製品などについては直したとのことだけど、そこはあくまで枝葉であって、根本的なところは変わっていないんだなぁと。(単語の修正は星新一氏を思い出す。氏も普遍的な表現になるように修正し続けていたとのこと)今読んでも面白かった。 「星から来た船」の決定版が今月来月で発売されるので、そちらも楽しみにしている。
このところ高齢者の自動車事故が相次いでいる。 義父も80歳近い。周囲では免許更新しなかった人、のんびり構えすぎていて高齢者講習の予約が取れず失効 した人がぽつぽつ出てきているらしい。 義父はトラックドライバーなどをしてきたので、自動車を運転できるというのがアイデンティティになっているだろう。それでもまーさんから見ると運転技術は落ちてきているようで、次の更新が最後だろうなぁと思う。 今乗っているミニバンもそろそろ買い換えようか、という話はしているのだが、義父が車に乗っている間はサイズ感を掴んでいる車のほうがいいだろうし、万が一こすっても心理的ダメージが少ないんじゃないかな、ということで先送りしている。
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