世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2002年10月31日(木):万霊節
(木曜日の日記を、金曜日に書いています)

昨日はハロウィンであった。
MILETは午後からどこかへ出かけてしまい、
大切な祭礼を俺様と過ごさなかった。

欧米では子供達が家々の玄関を巡り
「お菓子をくれなきゃ、悪戯するぞ」
と家人を脅しても良い日だとされているらしい。

そういうことであるから、
俺様も昨夜は
「遊んでくれないと悪戯するぞ」
と夜中に騒いでやった。
当然のことであるが、MILETも薔薇職人もベッドに入っており、
俺様は悪戯三昧である。

いい気味だ。



2002年10月30日(水):終わり
日本シリーズが
早々と終わってしまった。
巨人が四連勝で
シリーズを決めてしまったのである。

当然であるが
MILETの機嫌が悪かったのは言うまでもあるまい。

といっても
試合の様子を見ていたわけではない。

結局
MILETは野球ファンではなかった、ということかもしれない。



2002年10月29日(火):話好き
MILETの数少ない道楽の一つが
長電話だ。

それを察知したものたちが、
MILETに電話をしてくる。
昨日はMILETの兄が電話してきた。

話の最後には必ず
「また、電話してきてね」
と、言う。
普通の人は、これを社交辞令で言うのだろう。
MILETは本気だ。

MILETの道楽に付き合ってくれている
奇特な人々に
俺様から感謝の言葉を捧げたい。

それからMILET。
長電話はいいかげんにしておけ。



2002年10月28日(月):機能美
今日もMILETは珍しく一日仕事をしていた。
午前中、写真を撮りに外へ出かけた以外、
来客も取り合わずに
ひたすら仕事していたようである。
なんでも
先日仕上げたデザインで
物言いがついたらしいのだ。

MILETのデザインセンスがいいかどうか分からないが、
信条だけはあるようだ。

MILET曰く、デザインには二つのやり方があるそうだ。
一つは装飾を付け加えていくというやり方。
例えば、ロココ調と言われている様式がそれにあたる。
もう一つは
装飾をそぎ落としていくやり方である。
北欧の現代家具がその方式だといえるだろうか。

どちらも
デザイナーとユーザーの好みで
作られていくデザインであることは、言うまでもない。

MILETはどちらかというと
後者のデザインを好むタイプらしい。
俺様のサイトが味も素っ気もないのは
そんな理由である。
そのMILETのデザインに付いた物言いが
「字が小さい」
というものだったらしい。
字の大きさとMILETの感性にどういう関連があるのか
俺様には理解できないが…

とにかくMILETが目指すのは
「機能美と様式美」
だそうである。
相変わらず、計画だけは壮大である。



2002年10月27日(日):カメラ
朝から薔薇職人は
カメラを携えてどこかへ出かけてしまっていた。
出かけるときに
「私のカメラ持っていきなよ」
とMILETが声をかけていたようだ。

MILETは我が家のデジカメを
「私のカメラ」
と称している。
俺様の記憶が確かであるなら、
MILETのカメラではなかったはすである。
もっとも
普段使っているのはMILETであるし、
薔薇職人よりも機能を理解していることは
確かである。

そんなわけであるから、
時折薔薇職人をMILETはからかう。
今日も
「ここを隠すと、シャッターが降りないんだよ」
と嘘を教えていた。
真に受けて、試してしまう薔薇職人も薔薇職人だが。

MILETも薔薇職人も
カメラで俺様を撮影するのが好きなようだ。
勿論、俺様もまんざらではない。
だが、撮っても構わない時と
そうではないときがある。
それをわきまえて貰いたいものだ。



2002年10月26日(土):野球狂
今日はMILETの兄が遊びに来た。
午後から来た彼は
夕方までMILETとなにやら楽しげに話していた。
いや、楽しそうに見えただけかも知れないが。

来客時にテレビをつけることをしないMILETが
5時半になるとテレビをつけた。
なんでも今日からプロ野球の日本シリーズとやらが
始まるらしい。
MILETの贔屓のチームは
ペナントレースでさんざんな成績だった。
当然日本一を決めるこのシリーズに
出られるはずもない。
どうやら兄に気を遣っているつもりらしい。

観戦を始めると
気を遣っているのではなく、兄を苛めるのが
主な目的だったと判明した。
彼が応援しているチームではないチームを
一所懸命応援していたのでそれとしれたのだが。

観戦途中に帰宅した薔薇職人は、
そんな可哀想なMILET兄のために、
ご馳走を作っていたようだ。

俺様は、といえば
MILET兄に持ち上げられたり、撫でられたりされた。
少々迷惑であったが、
落ち込むことがあったと聞いていたので
我慢していた次第である。



2002年10月25日(金):ご機嫌
(金曜日の日記を土曜日の朝に書いております)

え…っと。

昨日は陛下のベッドをお掃除申し上げたのです。

陛下は毛が生え替わる時期なので、
大変抜け毛が多うございまして。
一所懸命、お掃除させていただきました。

でも、それがお気に召さなかったご様子。

日記もお書きにならないと
ふて寝されてしまわれました。

MILET著



2002年10月24日(木):暖房機
昨日から陋屋にも暖房が入った。
まだ10月だというのに、気が早い話ではある。

しかし
陋屋の一階部分は殆ど日が当たらないため、
すでに冬並みの寒さなのだ。
特に朝晩はかなりの冷え込みである。

今日は天気も悪かったので
二階の寝室から殆ど出ないつもりだった。

MILETがヒーターのスイッチを入れる音を聞きつけて、
階下に下りた次第である。
だが…
日中にヒーターは
流石に暑すぎたようだった。
久しぶりに
食事を戻すという粗相をやってしまったのだ。
明日は少々、気をつけるとしよう。



2002年10月23日(水):暖かみ
今日はあまり天気が芳しくなく、
したがって気温も低めであった。
俺様は暑さよりも寒さに強い方であるが、
やはり涼しくなれば暖かいところを求める。

今一番暖かいところは
MILETの布団である。
特に足元に敷いてあるハーフケットの辺りは
肌触りも良く、また、暖かだ。
だから俺様は
MILETの足元で丸くなって眠る。

それをMILETは勘違いしているらしい。
すなわち、俺様がMILETを好いているから
傍に寄ってくるものと思っているのである。

まぁ、そう思われているのは
俺様にとっても都合が良いので、
誤解を解く真似は控えている。

そろそろ俺様のベッドも
冬支度をして貰わねばなるまい。





2002年10月22日(火):交渉事
今日もニュースは北朝鮮関連に
沢山の時間を割いていた。
目下、国交正常化交渉の再開を目指して
様々な権謀術数が影で行われている、といったところか。

アメリカは
北朝鮮が核開発を即座に目に見える形で止めることを
期待しているような口振りであった。
しかし、その真意はどうなのだろうか。
現在は違う火種で戦争中のアメリカである。
本音は火種を飛び火させたくはないのではあるまいか。
出来るなら、日本にどうかして貰いたいと
思っているのかも知れない。

その日本は
はっきり言えばアメリカの愛人である。
アメリカの気に入るようなことは
なんでもしてきた国だ。
その日本が、北朝鮮に対してどういう態度に出るのか。
楽しみではある。

現在一時帰国中の埒被害者達が
国交正常化交渉の行われる前日に、北朝鮮へ帰るらしい。
これはみすみす、相手に人質を預けるようなものだ、
といった見方もある。
それもそうかもしれない。

しばらく
この問題から目が離せない俺様である。



2002年10月21日(月):外圧に
日本という国は
昔から外圧に弱かったらしい。

「太平の眠りを覚ます大砲の音」

とは良く言ったものである。

現在日本は景気がどん底だという。
毎日東証平均は続落し、九千円台を大台と言うまでになった。
先行き不透明な経済状況に
投資家達は買い控えているという。

いつも高圧的な態度で押してくるアメリカも
同じような状況になっている。
そのアメリカが
またもや日本に外圧をかけてきた。

日本のことをとやかく言う前に
自分の国ではないのだろうか?
それにしても
他国に言われないと、重い腰を上げない日本という国も
甚だ情けないのではないだろうか。



2002年10月20日(日):Drive.
久しぶりにドライブへ出かけた。
行き先は山中湖である。
真夏の暑い時期に
出かけるのも良いのであるが、
今頃の季節は道も空いていてなかなか良いのだ。
途中、道志という山の中の村を通った。
すっかり紅葉した木々が美しかった。
残念ながら、雨模様ではあったが。
雨に濡れて黒々とした幹と、
紅葉した葉が対照的で、それもまた美しく思えた。

久しぶりのドライブであったため、
俺様も少々興奮気味だったのだろう。
帰りはすっかり眠ってしまった。

そう言えば薔薇職人はカメラを持っていったが、
写真を撮っていなかったような気がする。

MILETが本人に聞いたところ
曇天での撮影は疲れるからやらないんだと、答えたそうだ。

俺様が思うに
単に存在を忘れていただけに違いあるまい。



2002年10月19日(土):境界線
時々MILETは
薔薇職人に枕やクッションを投げつけることがある。
その現場を初めて見たとき、
俺様はてっきりMILETが怒りを発散させているのだと
思いこんでしまった。
慌てて諫めたりもしたものである。

歳を重ねると
その行為が必ずしも怒りの発作でないことが
分かってきた。

人間特有の「諧謔的なお遊び」とやらの
一環であると分かったのである。

しかし、そのお遊びの動作と本気の動作が
MILETの場合は区別が大変つきにくい。

声の調子や顔の表情などから
怒っているのか、それとも楽しんでいるのかを
区別すれば良いのだろうが…。

一番MILETが怒りを感じているときは
どうやら無表情になるらしく、判断に困るのである。

まぁ、笑っているときは
流石に天の邪鬼のMILETでも怒っているわけではないだろうが…
最近は少々、その推理にも自信がなくなってきている
俺様である。



2002年10月18日(金):疑問点
現在日本に、北朝鮮に拉致されていた人々が
一時帰国している。

なんのために拉致したのか。
また、あと何人、拉致されているのか。
そして
亡くなったとされている人々は
本当に亡くなったのか。
ならば、その理由はなんなのか。

何一つ、解決されていない。
深まるのは疑惑ばかりである。

今、このタイミングで帰国させた理由はなにか。

聞けば北朝鮮は
今まで頑として認めなかった、核開発事業を認めたそうだ。

世界からの孤立を避けようというのか。
それとも
アメリカの攻撃を恐れているのか。

あの国に関しては
流石の俺様も分からないことだらけである。



2002年10月17日(木):歯医者
今日は薔薇職人が歯医者へ行く日だったそうだ。
人間は
色々な病気に罹っては
それ専用の病院へ駆け込むと来ている。
その点、
俺様達の病院は一つきりだ。
腹が痛くなっても、歯が痛くなっても、
行くべき所は一つだけである。

歯医者というのは
苦痛をもたらす場所らしい。
まぁ、俺様も病院と言うところは嫌いだが。
しかし
痛みを取って貰うために行っているのに、
治療の痛みに耐えなければならないとは
おかしな話である。

そう言えば
薔薇職人は何度か歯医者に出かけているが、
MILETは一度も行っていないようだ。
歯医者にかかる人間と
かからない人間の線引きはどの辺りで行われるのだろうか。



2002年10月16日(水):祝の日
今日は
薔薇職人こと
BOBこと
MILETのダーリンこと
masaoの誕生日だった。

といっても
特に何かしたわけではない。
流石の俺様も可哀想に思ったので、
甘えた声などを出してやった。

「ごめんねー、誕生日なのに」

と相変わらず口だけのMILETである。

まぁ、MILETが何かしようとしたら
それだけ薔薇職人の仕事が増えるというものだろうが。

掲示板に薔薇職人宛の祝辞が寄せられているようだ。
しかも女性ばかりから、である。
鼻の下を伸ばしていたから
間違いないだろう。

ある意味、幸せな男だ。



2002年10月15日(火):雷と雨
夕方から遠雷が聞こえていたが、
23時30分になろうとしている現在、
本格的に雷と雨がやってきた。
俺様は
稲光の饗宴を眺めていた。
ところがMILETが
俺様を抱き上げると、窓をぴしゃりと閉めてしまった。

「ほらほら。ぽんぽんが濡れちゃったじゃない」

言われてみると、確かに脇腹が冷たくなっている。
夢中になっていたので
気がつかなかったのだ。

青や白や紫に輝き、轟音を発しながら天地を揺るがす雷。

その圧倒的な力と美しさに
俺様はしばし現実を忘れてしまったようだ。



2002年10月14日(月):来客2
今日はMILETを訪ねて
らいみ嬢が陋屋に遊びに来てくれた。

彼女と会うのは久しぶりである。

MILETとばかり話していたので、
俺様も会話に加わるべく
ちょっかい出してみたりしたのだが…

MILETの機関銃のようなおしゃべりの前に、
敢えなく玉砕してしまった。

夕方になって、薔薇職人が帰宅したのだが
それでもMILETたちのおしゃべりは続いた。
薔薇職人は薔薇職人で、
一日外で遊んできたせいか、寝室で寝てしまう始末。
俺様も寝ることにした。

時計が九時を回る頃、目を覚ました俺様に
MILETの馬鹿笑いが聞こえた。
なんと、まだらいみ嬢を引き留めている。
驚いた俺様は
慌ててMILETの元に行くと時間を教えてやった。
それでやっと、MILETは話を打ち切る始末。
まったく、非常識なヤツだ。

らいみ嬢を遅くまで引き留めてしまったが、
無事に帰宅できただろうか。
それが心配である。



2002年10月13日(日):客来る
今日は陋屋に初めて
MILETの両親が訪れた。

実際には、初めてではないらしいが…
俺様の記憶では
初めてである。

MILETが昨日から
「明日はママが来るからね〜。イイコにね〜」
と、例によって甘ったれた口調で言っていたが
本気にはしていなかった。

しかし。
果たして、来たのである。
薔薇職人は料理人となって、次々と料理を披露していた。
MILETは、といえば。
出来損ないのプリンを供しただけであった。
全く。何も出来ないヤツだ。
久しぶりに真面目にピアノを演奏してはいたが。

今度は是非とも、5月に来ていただきたいものだ。
そして、俺様自慢の薔薇達を
観賞して貰うつもりである。
もっとも
そう遠くに住んでいるわけではないし、
もっとしょっちゅう遊びに来てくれることを
俺様は願っているのだが。



2002年10月12日(土):化学賞
ここ一週間、
ニュースは北朝鮮の松茸と、ノーベル賞で持ちきりだ。

松茸を貰ったなら貰ったで、
そう言えば良いではないか。
何故隠すのか、俺様には分からない。

…それとも、密輸品扱いにでもなるのか?
国交のない国から物品を受け取るのは?

ノーベル賞。
物理学賞はニュートリノの研究だったか。
岐阜にその観測所があると聞いている。
役に立つのかという質問に対し、
「まぁ、役にはたたんでしょうな」
等と言っていたような気がするが。
現文明レベルでは
役立たずなのだろう。
それに対して化学賞は
医療の現場でも大いに役立っているそうである。
しかし、なんとまぁ、対照的な受賞者二人であろうか。

MILETは
「ダーリンも、いつノーベル賞貰えるか分からないね」
と、たわけたことを抜かしていた。
それに対して
「じゃ、ダンスの練習しておかないとな」
と答えた薔薇職人も、薔薇職人だが。



2002年10月11日(金):過ちで
昨日は早々に就寝してしまったので、
日記を書くことが叶わなかった。
従って、この日記は十二日の土曜日に書いている。

MILETが
ここ2日ほど忙しそうにしていた理由が判明した。
あのドジは
自分のサイトの一つを誤って、削除してしまったのだ。
しかしMILETの言葉を借りるならば
「ID削除する時、入るところ間違えたのは確かだけど
違うID入れたのに、削除しちゃったのは向こう」
と言うことだった。
なんだかよく分からないが…
要するに、同じ会社から二つのディスクスペースを借りていて、
先日削除しようとしたのは、
二つのうちの一つ。
つまり、AとBというIDが、その会社には存在していたわけだ。
MILETが消そうとしていたのを、仮にBとする。
Bを消すためには、B専用の管理画面に行かなければならない。
ところがMILETは
間違えてAの管理画面に行ってしまったのである。
それに気が付かないまま、MILETはBのIDを消去した。
つもりだった。
ところが、相手が気を効かせたのかなんなのか。
消えたのはAだったのである。

そう言うことがあったため、MILETはきぃきぃ言いながら
作業をしていたわけだ。

まぁ、結局言えることは
確認しなかったMILETが悪い、と言うことである。



2002年10月10日(木):ふて寝
今日はMILETが
生意気にも忙しかったらしい。
俺様の相手を、ちっともしなかった。

申し訳程度に、ベランダを開放していたが。

いつもなら
しつこいぐらいに、俺様を構うのに。
何を一所懸命やっているのか
時々舌打ちをしたり、文句を言ったりしていた。

まぁ、こう言うときは
「触らぬMILETに祟りなし」
である。

ところが、夕方になると
突然俺様が休んでいる寝室に入ってきて
寝てしまったのだ。
どうやら
何か面白くないことがあったらしい。
そういう場合、MILETは大概ふて寝をするのだ。

寝て起きて、気持ちの整理がついたのか
またもや
俺様に目もくれずに忙しそうだった。

まことにつまらない一日であった。



2002年10月09日(水):戸惑い
今日「赤い羽根募金」とやらが
拙宅に訪れた。
なんのための募金であるか
おそらくMILETは理解していないに違いない。
MILETたちの所属している「自治会」とやらが
募金を集めて回っているので
いくばくかを募金している程度の意識だろう。

そこで俺様は気になることがあった。
募金を集めて回っているのは結構だが
「300円です」
と言うのはおかしいのではないか?
俺様は募金というのは、自由意志で行うことだと思っている。
募金に「一口いくら」というのは
おかしいのではないのだろうか。
殆ど強制というのも
納得がいかない。
MILETも納得しなかったのだろう。
去年の「領収証」を見て呟いていた。
「去年は150円しか募金しなかったんだけど」
…それを集金していた本人に言わないで
俺様に呟いても仕方ないだろうに。



2002年10月08日(火):.Mac…
MILETは自他共に認めるMacファンである。
それゆえか、
Apple社が提供するサービスを
ことごとく利用するつもりらしい。
そのサービスの一つが
.Macである。

このサービスの前身はiToolという
無料提供サービスであった。
それがこの秋から
リニューアルと共に有料化することになった。
無論、
ケチなMILETは憤慨していた。
しかし
そのサービスを当たり前のように利用してきたMILETは
更新せざるを得なかったのである。

年間99.99米ドル。
相場によっては割安感も出てくるかも知れないが、
突然の有料化に戸惑いを覚えるユーザーも
多いのではないだろうか。

ちなみに
アメリカの本社と直接取り引きしたMILETは
税金がかからない。
日本円で支払えるサービスも出てきたらしいが、
そちらは消費税がかかる上、
当然固定金額である。
日本語での契約完了メールサービスと、
コンビニでも支払える利便性(?)が売りらしい。
MILETは税金と変動金額を
サービスよりも重視したらしいが。



2002年10月07日(月):激しさ
今朝は酷い天気であった。
風は唸りを上げ、雨は陋屋の窓を叩きつける。
大げさな表現ではなく
屋根が飛ぶかと思われた。
実際、横須賀では
学校の体育館の屋根が飛んだという。
どうやら竜巻だったらしいが、
夜明け前の事だったためか、
確たる証言者はいなかったが。
日中は夏が戻ってきたような
蒸し暑さだった。

最近俺様は思うのだが、
日本の天候が大陸的になっているのではあるまいか。

竜巻や例年にない暑さや
激しい雨風。

穏やかで中間的で曖昧な
日本の気候とは相容れないような気がするのだが。

このまま
日本の天候もどんどん激しさを増すのだろうか。

そして
十年も経ったら日本は温暖気候ではなく
熱帯気候になっているに違いない。



2002年10月06日(日):移り気
昨日の天気予報では、今日は曇りのち雨。
しかし
朝から良く晴れて、日中は暑かった。
夕方から
風が湿気を帯びて、雨を知らせてくれたが。

秋の天気というのは
周期的に変わるらしい。
決して気紛れに変わるわけではないのだ。
しかし
人間の言葉では
「女心と秋の空」
と言って、秋の空模様は女心のように移り気だ、と
決めつけているのである。

確かに女心と秋の空は似ているかも知れない。
それは移り気だからではなく、
予測がつきにくい点が似ていると思うのである。

ちなみにMILETは
梅雨時の日本列島のような気性の持ち主である。



2002年10月05日(土):慌て者
MILETの様子が、今日は朝から変であった。
起きた時間は8時頃だっただろうか。
起きてしばらくしたら、掃除を始めた。

…おかしい。これは何かある。

俺様が警戒していると、
今度は服を着替えはじめたではないか。
しかも、いつもはクローゼットにしまい込んである服だ。
いそいそと眉毛などを整えている。

どうやら
俺様を捨て置いて遊びに出かけるらしい。

出かける寸前になって、
急にどたばたと慌てだした。
俺様へ「行ってきます」のキスもそこそこに、
出かけていった。

…MILET。
ガスのスイッチ、点けっぱなしだったぞ。



2002年10月04日(金):寂しい
俺様にも苦手なものが
この世にはいくつもある。
その一つが
独りで夕食を摂ることだ。

俺様は家族揃っての食事を理想としている。
大体、
独りっきりだと食欲が湧かないのだ。
いや、もっと言えば
薔薇職人が食卓にいないと、俺様の食欲は減退する。

そもそも
MILETがいけないのである。
ヤツは薔薇職人がいないと、食事を摂らないのだ。
それを見越して
薔薇職人が何か用意していく。
それなのに、その好意を無惨に踏みにじり
食事を摂らないのである。

俺様もそんなMILETの気持ちに感化されるのだろうか。



2002年10月03日(木):思わず
今日は日中、良い天気だった。
暑いほどであったが、
開け放たれた窓からは、秋風が吹き込んでいた。
MILETは
鼻歌交じりで洗濯をしていたようだ。
いや、鼻歌ではなく、思い切り歌っていたようだったが。
それとも、あれは唸っていたのだろうか?
とにかく、ベランダへ俺様も出てみた。
日の当たっている場所は
暑くて堪らなかったが、日陰はひんやりとして気持ちよい。
腹這いになると、
思わずうとうとしてしまった。
だが、このままでは
腹が冷えてしまうに違いない。
そう察した俺様は部屋に戻ると
ベッドで仰向けになった。
そしてそのまま、寝てしまったようである。
MILETが嬉しそうに俺様の腹を撫でたので、
目が覚めてしまった。
「残念〜。陛下のセクシーショット、写真に撮れば良かった」
等と、とんでもないことを呟いていた。
MILETの行動力が鈍くて
助かった。



2002年10月02日(水):嘘と真
今日、昼間テレビを見ていたら
臨時ニュース番組をやっていた。
何かというと
北朝鮮埒被害者の家族達が会見していたのである。
政府の調査団が
北朝鮮へ出かけていって「生死確認」をしてきたらしい。
北朝鮮側が出してきた
報告書を確認するため、とかなんとか…そういう理由である。
だがその「確認」も
確認になっていなかったような印象を受けた。
本当のところは
一体どうだったのか。
結局、今回は分からずじまいだった。

真実は一体、どこにあるのか。
そして、誰と誰が嘘をついているのか。

これから先、暴かれていくことを願って止まない。



2002年10月01日(火):最大級
台風である。
なんでも戦後最大級の勢力を持った
強い台風らしい。
速さもかなりのものらしく、
現在陋屋近辺では風こそ強いものの、
雨は上がっているようだ。
秋の台風というのは
気流の関係で勢力を保ったまま、
日本列島に近づくことが多いそうだ。
迷惑な話である。

長崎では
建設中の豪華客船が炎上したそうである。
「もったいなーい」
とMILETが言っていた。
客船の名前は「ダイヤモンド・プリンセス」。
俺様の記憶に間違いなければ、
「小公女」という小説の主人公に冠せられた
ニックネームだったように思う。
確か、不幸な目にあって後、
ご都合主義な結末を迎えたと思ったが…
船はそういう訳にはいかないのだろう。
不幸な話である。







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