世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2002年02月28日(木):雨模様
今日はしっとりとした雨の日だった。
久しぶりの雨で、俺様も少々はしゃいでしまった。
MILETに言いつけて、ベランダに出して貰ったが、
やはり雨は冷たかった。
馬酔木の写真を撮ってくるようにも言ったのだが、
「イヤよー。私のライカが濡れちゃうもーん」
などと、甘ったれたことを言って、撮りに行かなかった。
MILET。
お前のデジカメはライカじゃなくて
Panasonic製だろうが。
俺様が困っていると、みち猫嬢から
俺様宛にメールが来た。
みち猫嬢家のみゃぁ嬢と俺様のツーショット写真を
送ってきてくれたのである。
写真はこれである。



2002年02月27日(水):銀木犀
今日、MILETが久しぶりに日中出掛けた。
自分の昼食と、それから庭の写真を撮るためだったらしい。
花粉症が酷くなるからと、
最近滅多に外出しないのだが。
鼻が詰まったMILETには香らないらしいが、
世の中は花の香りが満ち始めているようである。
白梅は当たり前のように咲き誇っており、
陋屋の近所では銀木犀と馬酔木が咲き始めた。
俺様の庭の薔薇は、まだまだ咲くに至らない。
MILETが近所の庭先で咲いていた銀木犀を、
こっそり撮影したのでここにupさせてもらおう。
…明日は馬酔木を撮影させようと思っている。



2002年02月26日(火):公正さ
オリンピックも終わった。
これでMILETたちも平和な時間を過ごせるようになるだろう。
今回の冬季オリンピックは
様々な問題点が浮上した大会だったようだ。
審判の公正さ、アメリカという国の傲慢さ、
そして日本人の気弱さ。
MILETは冬のオリンピックの方が、
夏のオリンピックより好きである。
その話は以前したと思うので、省略するが
すなわち冬の競技にはうるさいのだ。
だからこそ、今回の審判の公正を欠いた判断に
抗議の声を上げる。
しかし、いかんせんこちらはブラウン管を隔てたところから
ただ見ているだけの「観客」に過ぎない。
どんな不正が目の前で行われていようと、
それに対して直接抗議することは殆ど不可能だ。
今大会で大きく取り上げられた話題は
フィギアスケートの「贔屓票」だった。
だがフィギアというのはそういうものだと、MILETは言う。
カナダのペアが抗議で金を獲得したというのが
逆にMILETは腑に落ちないようだった。
それよりも問題にすべきは
ショートトラックと、スピードスケートだと力説している。
あれこそ、公平ではない審判だと。
そして冬の大会唯一の「格闘技」、アイスホッケー。
ロシアが大会から選手団を引き上げると言いたくなったのも、
分かる気がした。
アメリカ対ロシア戦では明らかに、アメリカ側が行ったファールを
審判がとらなかった場面が何度もあった。
そうまでして勝利することに、
いったいどんな意味があるというのだろう。
MILETが今朝の新聞でこんな一文を見つけ、
俺様に読み聞かせてくれた。
「アメリカは勝利することになれているが、敗北にはなれていない」



2002年02月25日(月):処方箋
日記を書くことを失念してしまった。
ということで、一日遅れで書いている。
昨日は一日中、MILETと過ごした。
MILETの花粉症は酷くなるばかりで、
就寝前に薔薇職人に向かって
「耳鼻科に行く?」
と聞いていた。
それを言うなら
「耳鼻科に行きたい」
だろう。俺様は内心そう突っ込んだのだが、
薔薇職人は答えた。
「週の中に一度行く」
「じゃ、飲み薬もお願いね」
つまり、薔薇職人も花粉症である故に、
MILETは病院へ通わずして病院の薬を処方して貰っているのだ。
まぁ、安上がりは安上がりだろうが…



2002年02月24日(日):続き物
昨日は俺様も流石に不機嫌だった。
理由は昨日の日記に記してある。
MILETたちの帰宅時間が、そろそろ夜中の一時になろうという頃だったし、
待ちくたびれたというのもあるが。
MILETたちは映画を見ると、
興奮して寝付けないたちのようだ。
映画の話で三時ぐらいまで盛り上がり、なかなか寝ようとしなかった。
俺様は眠くて仕方なかったというのに。
俺様も映画を見たことはある。
今回も見に行きたかったのだが、俺様が見られる映画館ではなかった。
俺様が見られる方は、なんだかほのぼのした映画を
上映しているという。
俺様が見たい映画を上映して貰いたいものだ。
MILETたちが今回見た映画は、
続き物だったらしい。
「これから良いところなのに、終わっちゃって、消化不良」
とかなんとか言っていた。
頭の宜しくない二人のことだ。
続編が出る頃には、今回のストーリーを忘れてしまうに違いない。



2002年02月23日(土):指輪?
今日の俺様はとことん不機嫌である。
理由はMILETたちが夜俺様を置いて、映画を見に行ったからだ。
ということで。
今日の日記はこれまで。



2002年02月22日(金):猫の日
今日は2並びで猫の日だそうだ。
俺様は一年中猫の日の家庭にいるので、
改めて猫の日と言われても何をさせるべきか、悩んでしまう。
しかし
MILETに迷いはなかった。
俺様をおもむろに抱き上げると
「わぁ。くさぁぁい。陛下、臭いよー。抱っこしたくないなぁ」
などと、心外なことを言い出したのだ。
猫の日には俺様を侮辱すると決めたのだろうか。
しかし、MILETの言うとおり、確かに俺様は
本来の匂いでは無くなっている。
というのも、最近薔薇職人の布団で寝ることが多くなったため、
ヤツの匂いが俺様に染みついてしまったらしいのだ。
それだけではない。
MILET兄が陋屋を訪れる度に、俺様の頭や腹に
顔をなすりつけるという行為を繰り返していたのだ。
俺様がヤツらのニオイになってしまったのも無理はない。
MILETは最初から俺様にシャンプーを施す気でいたのだ。
だから前述のような
俺様を「その気にさせる」言葉を吐いたのだろう。
確かに、俺様もその気にはなった。
シャンプーと言っても、ドライシャンプーだから
それほど毛衣が濡れたりするわけではない。
それでもイヤなものはイヤなのである。
MILETはお構いなしに
俺様をごしごしやりだした。
こうなったらどんなに抗議の声を上げても無駄である。
大人しく、シャンプーが終わるのを待つだけだ。
やっと苦痛から解放された俺様に、
MILETは鼻を近付けた。
「うーん。イイ匂い。陛下はこうじゃなくちゃねー」
実に満足そうである。
俺様は不満だ。



2002年02月21日(木):麗らか
今日も良い天気だ。
青空が広がり、そよぐ風は春の匂いである。
MILETに申しつけて、ベランダに出てみた。
良い風だ。
俺様が外でひなたぼっこをしている間は
ベランダの入り口が開け放たれる。
俺様が飽きて部屋に戻るまで、その状態だ。
当然、こういう日は花粉が飛んでいる。
MILETは俺様のために、
くしゃみを連発させながらも入り口は開け放ってくれた。
ちょっと気の毒になってので、
今日はあまり長い間外にいるのを控えた。
それでもMILETのくしゃみは止まらない。
俺様の所為であることは、明白である。
仕方ない。
俺様はMILETにすり寄ると、抱っこさせてやった。
それだけでMILETは感動しているようだ…
俺様の毛衣に花粉がついているだろうに。
お前ってヤツは…なんて単純なんだ、MILET。



2002年02月20日(水):来訪日
今日もMILET兄が陋屋にやってきた。
しかし
いつもとどうも様子が違う。
とりあえずビールを飲み、その後俺様と遊びたがるのだが…
今日もダイニングにつくやいなや
たこ焼きつまみにビールを飲みだした。
しかし、その後が違った。
ビール一本飲んだ後、
なにやらノートとファイルを取り出したのである。
その後はMILETと真剣に話し合い始めた。
なんの話だろうかと、耳をそばだてていたが、
どうやらMILETがMILET兄にCGIの作成を依頼したらしい。
今日はその打ち合わせにやってきたのである。
仕事の邪魔を俺様はしない。
なにしろ俺様の食費がかかっているのだ。
一時間はたっぷり打ち合わせをした後、
俺様と遊びたいとMILET兄が言い出した。
仕方ないから遊んでやったが、
俺様も今日は体調が万全ではなかったので、
そうそう相手にしてやらなかった。
MILET兄が訪ねてきた日は、
早めに休むことにしている。
ということで、今夜はもう寝よう。



2002年02月19日(火):仏映画
今、テレビはどこもかしこも冬季オリンピックだ。
俺様には全く興味のないオリンピックである。
なにしろ、サッカーがないのだ。
ワールドカップが今から楽しみである。
そんな中、MILETはフランス映画にはまっている。
リュック・ベッソンのことは一昨日記したのだが、
その他にもフランス映画をテレビで見ているようだ。
といってもいわゆるヌーベルバーグとか言われていた時代の
あの救いのないフランス映画ではない。
昨日見ていたのは
将来を約束されていたクラシックピアニストが
自分がやりたい音楽「ラテン」に転向した話だった。
明るくて音楽が溢れている映画である。
その映画の中で主人公が美しい女性の肖像を見ながら、
老齢の女性と会話するシーンがあった。
「この美人は誰ですか?」
彼が聞くと、彼女はスイングしながら
「目でも悪いの?」
と彼に逆に聞く。彼はそれで慌てて答えるのだ。
「いや、一目で分かりました、マダム」
フランス映画らしいと俺様は思った。
言っておくが、この映画はコメディである。
アメリカのコメディ映画だったらこういう会話は成立しない。
おそらく若者が
「ワーオ!三十年前に会いたかったよ!」
とか言うのがオチだろう。
フランス映画は嫌いだという方が多い。
俺様もこう言っては何だか、ヌーベルバーグは嫌いだ。
だが、最近のフランス映画はやはり見ていて楽しいものである。
そう言えば昨日、MILETは
なにやらやたらとご馳走が並べ立てられる映画も見ていたな。
…そのご馳走を見ながらスナック菓子を食べていたが。
哀しいヤツだ。



2002年02月18日(月):Cahnt.
MILETたちが昨日、グレゴリオ聖歌のCDを買ってきた。
本当の目的は
「TAXI2」と「RONIN」という
リュック・ベッソン監督作品のDVDをレンタルすることだったらしい。
勿論、そのDVDは借りてきた。
しかし俺様への土産がないことに気がついたMILETたちは
わざわざ別のCDショップへ行って
俺様のためにグレゴリオ聖歌を買ってきたのである。
教育の賜だろう。
その他にもマリア・カラスのCDも買ってきたようだ。
両方とも俺様は好きだ。
さて。
今日はそのグレゴリオ聖歌を聴いた。
男声合唱というのはなかなか落ち着くものだ。
俺様は前にも言ったと思うが、
宗教というものは持っていない。
聖歌と言うぐらいであるから、当然グレゴリオ聖歌も
宗教音楽だ。
キリスト教は俺様にしてみるとお粗末な宗教であるが、
それを信仰する者たちには芸術の力を
呼び覚まさせるらしい。
もっともキリスト教だけではなく、仏教もヒンズー教も然りである。
イスラム教は絵画や彫刻、また、音楽を良しとしないらしいが、
荘厳な建築やモザイクにはやはり芸術性があると認めて貰わねばなるまい。



2002年02月17日(日):曇り空
薔薇職人が朝から出掛けてしまった。
西側に花壇を作るため、
その材料を仕入れに行ったのである。
しかし今日は午後から雨が降るという予報だった。
見るからに雨粒が落ちそうな空模様である。
大丈夫なのだろうか。
天気の良かった昨日のうちにやっておけばよいものを、
昨日はバイクに乗りに出掛けてしまっていたのだ。
未明、MILETが目を覚ました。
なんとなく不安に駆られたという。
その所為で、俺様も絶好調に目覚めてしまった。
夜中の三時過ぎから俺様は活動スイッチを
押されてしまったわけである。
お陰で、今は眠いばかりだ。
そう言えば、今日も花粉が飛んでいるらしい。
雨が降れば収まるのだろうが、MILETは今日も辛そうである。
薬を飲めよ、MILET。



2002年02月16日(土):憂鬱日
「時々、何もかもを放りだして逃げ出したくなるよ」
MILETはそう言いながら、
俺様の頭を撫でた。
MILETは病気を持っている。
自分の両親には話していないらしいが、
結婚前に会社を辞めざるを得なかった本当の理由は、
その病気の所為だ。
その病気がまだ治っていない証拠に、
MILETは時々酷い憂鬱の中に落ち込んでいくのである。
俺様が傍にいて
頭を撫でさせてやったり、喉を鳴らしたりすると
MILETは少しだけ浮上していく。
先日俺様が夢に見た「サイト閉鎖」も
このままでは現実になってしまいそうだ。
春はホルモンバランスが崩れて
体調や精神状態が不安定になる。
これは人間も猫も変わらないらしい。
MILETはその上花粉症で、益々憂鬱になるらしい。
しかし、俺様は敢えて苦言を呈したい。
MILET。
お前、放り出すものがあるのか?
逃げるとは、何からだ?



2002年02月15日(金):愛の味
今日は一日遅れのバレンタインチョコレートを
くぅ嬢より賜った。
彼女の写真も送っていただいた。
お返しをしなくてはとMILETに言うと、
「陛下。それは来月のホワイトデーにするんだよ」
と言われてしまった。
…本当だろうか。
さて。チョコレートの味であるが…
熔けるような話は避けようと思う。
チョコレート画像を見る



2002年02月14日(木):恋の日
今日はバレンタインデーだそうである。
俺様には
あまり関係のない記念日だが…
今年はそうも言っていられない。
俺様に恋人ができたのである。
先月の俺様の誕生日から開催されていた
恋人を捜すイベントで
俺様の恋人が決まったのだ。
…俺様は全ての♀を愛しているのではあるが…
恋人がいても良いと思ったのである。
そういうことで
今年はバレンタインデーらしい一日となった。
それから
今日は風千女史よりラブレターを賜った
文面はプライバシーに関わるので掲載できないが
葉書の画像を掲載しよう。



2002年02月13日(水):怠惰に
今日、俺様は怠惰に過ごした。
中原中也の詩ではないが、
何となく過ごしていると我が手に残っているのは
この怠惰という名の寂しい響きだけであったりする。
それでも
俺様が傍にいるだけでMILETは癒されるようだ。
簡単なものである。
今日はとことん怠惰に陥るため
日記も手抜きさせていただこう。
この画像はMILETが今日描いていたものだ。
「どこにupしていいかわからん」
と抜かしていたので
ここに小さい画像の方をupさせてやろう。

これは先日のMILET兄とのツーショットを
前から見た図だそうだ。
…こう言ってはなんだが、俺様はマイナス九割五分
MILET兄は九割五分増しといったところだろう。



2002年02月12日(火):熱心に
今日、MILETは朝の十時まで起きていた。
昨日の朝九時からである。
「寝よう」
宣言して寝床に入ったのが十時ごろだったのだが、
それから目覚めたのは昼の一時半過ぎだった。
俺様は付き合いきれないので、
あくまでも自分のペースで睡眠をとらせてもらった。
しかし睡眠時間を削ってまで、
何をそんなに熱心にやっていたかと言えば、
「キリ番のリクエストイラストの構図が決まったので
覚えている内に描く」
と夜中に起きていた。
昼間は昼間で
「陛下の恋人発表映像作らないと!
今回は化粧品のコマーシャル風♪」
と、いそいそと作業していた。
その合間に
「兄に頼むスクリプトの見本をダウンロードしないと!」
と、ネットサーフィン。
熱心なことである。
それにしてもMILETはオンとオフの差が激しすぎる。
俺様にはついていけない時がある。
ところでMILET兄と言えば、
今日も俺様にラヴコールを送ってきた。
…俺様はオスは基本的に嫌いなんだがな。



2002年02月11日(月):最終日
今日は連休の最後の日だった。
昨日の疲れから
俺様は一日寝て過ごした。
寒い日だったので、それが良いと思ったのである。
MILETたちは
寒い中どこかへ出掛けてしまった。
買い物だったらしい。
薔薇職人は本格的に
活動を開始している。
先日購入した薔薇を庭に植えたり、
春苗で購入する薔薇のリストを捻っていたりしていた。
今年の五月には
去年とは比べものにならないほどの
薔薇の花が咲くことを俺様も期待している。



2002年02月10日(日):風花が
今日はこの冬になって
初めての雪を見た。
積もるほどの雪ではなかった。
初めて冬らしい冬日だったような気がする。
こんな天気の中、
俺様はMILETの実家へ遊びに出掛けた。
例によってMILET兄が俺様と遊びたがったのである。
ということで
今日も俺様は疲れてしまった。
そういえば
ソルトレイクで冬季オリンピックが
開幕したらしい。
MILETはMILET父と
ノルディック複合やバイアスロンについて
熱く語り合っていた。
変わった親子だ。
今日はMILET兄が俺様を抱き上げている写真を
貼り付けておこう。



2002年02月09日(土):微笑み
今日はMILETたちが薔薇苗を
またもや購入しに出掛けた。
まぁ、その話はおそらく薔薇日記のほうに
掲載されるであろう。
俺様は何事もなく、のんびりとした休日だった。
特筆すべき出来事もないので、
恐縮であるが昨日の話をしたいと思う。
昨日はMILETたちとテレビを見ていた。
そのテレビの中でレオナルド・ダビンチが紹介されていた。
彼の描いた「モナリザの肖像」が
何故名画と言われるのかという話をしていた。
その答をテレビで言う前に、MILETが口を開いた。
「あのアルカイックスマイルは、
見ている側の感情によって、表情が変わって見えるのよ。
だから、あの絵は名画なのよ。
京都広隆寺の弥勒菩薩像を見るときに、
その人が嬉しい気持ちだったら弥勒菩薩は微笑んでいるし、
哀しいときは泣いているように見える。それと同じだよ」
テレビでもその「曖昧で完全な表情」について
言及していた。
果たして、モナリザは微笑んでいるのだろうか。



2002年02月08日(金):時差?
最近MILETは
まともな時間に寝ることが少なくなった。
何か作業に熱中すると、
寝ることも食べることも忘れてしまうのだが、
今回もその類のようである。
朝の十時頃まで起きていて
それから昼の3時頃まで寝ることもあるのだが、
大体は十時に起きても十二時ぐらいまでしか寝ない。
MILET曰く
「ロンドン時間で生活してるから」
だそうだ。
…ロンドンの人間だって睡眠はとっていると思うが?
ちなみに俺様は自分の時間で生活している。
いちいちMILETに付き合って、
起きていられるわけがない。
とはいうものの、やはりMILETが作業しているとなれば
俺様も落ち着いて寝ていられないのだが。
俺様の健康のためにも、
まともな時間に寝起きしてもらいたいものである。



2002年02月07日(木):羨望す
最近毎日のように
MILET兄から電話があることは話したように思う。
今日も例によって電話があった。
内容は大したことではない。
旅行へ行く話や
どれだけ自分が閑かということを
MILETに話しているようである。
その会話の中で
MILETはしょっちゅう俺様に同意を求める。
その度に俺様の喉を撫でたり、
頭を撫でたりするのである。
どうやらMILET兄に自慢しているらしい。
俺様が喉を鳴らしてやったりすれば、
それこそ鼻高々に話すのである。
「ちっくしょー」
と、MILET兄が言う声が聞こえる。
俺様とMILETがいつも一緒にいることが
羨ましいらしい。
そして決まって
「ターより可愛い子がくるもんね」
と言うのである。
その台詞を受けて
「ターより可愛い子なんていないもんね」
とMILETがやり返すのだ。
…くだらない会話である。
まったく。なんて閑な兄妹だろうか。
そうそう。
MILET兄曰く俺様と自分の「LoveLoveツーショット」写真を
載せろ載せろとうるさいので
日記に貼り付けておこう。
ここをクリックすると別ウィンドウで見られるので
興味ある方はご覧頂きたい。
勿論、俺様は「lovelove」だなどと思っていない。
まぁ、写真をご覧頂ければ一目瞭然だが。



2002年02月06日(水):痩身術
薔薇職人がダイエットに挑戦している。
…これで何度目のチャレンジだろうか。
わけのわからない
腹筋を鍛えるための器具なども
購入したことさえあったが…
長続きした試しはない。
ちなみにMILETにダイエットという言葉は
無縁のようである。
「ちょっと太ったかな」
という言葉の三週間後には
「痩せすぎたかな?」
という言葉を吐くほど体重管理はお手の物らしい。
その技術を
薔薇職人にも教えてやればいいのだが。
俺様とダイエットも無縁である。
何故なら食べ過ぎたら戻してしまうのが
俺様の常だからだ。
薔薇職人のダイエットが成功するよう
俺様も影ながら応援することにした。
とりあえず、朝は腹筋を鍛えさせるために
腹の上に飛び乗ることにしよう。



2002年02月05日(火):カラス
今日は一日中、オペラアリアが部屋に流れていた。
MILETが大好きだという
マリア・カラスのCDをMacに入れていたためだ。
俺様も勿論、カラスは好きである。
ついでに言うと、若かりしころの声よりも
晩年の声の方が好きである。
特に俺様が好きなのは「ワリー」のアリアだ。
MILETが歌詞カード見ながら歌うのだが、
それは聞こえない振りをしている。
まともに聴いていたら、
俺様の耳が腐って落ちてしまうに違いない。
音楽というのは想像力を高めるらしい。
MILETはカラスを聴きながら、
サイトの改装をするのである。
今日は天気も思わしくなかったのだが、
カラスのCDのお陰で
一日を芸術家的アンニュイで過ごすことが出来た。



2002年02月04日(月):偽小説
MILETが黒い古ぼけたトランクを開けた。
中からオレンジ色の分厚いファイルを取り出すと、
ページをめくり始めた。
好奇心に駆られて、俺様もファイルを覗き込んだ。
そこにはMILETが
書き溜めた小説もどきがしこたま収められていた。
ワープロ書きのものもあれば、
例の悪筆による肉筆もある。
どれも共通して「暗い内容」だった。
MILETはそれをニヤニヤ顔で読み返している。
「私も青かったなぁ」
などと呟いていた。
今もMILETは小説を書くのが好きなのだが、
昔の方が多作だったようである。
その証拠に古ぼけたトランクには
びっしりとノートだのワープロ書きの原稿だのが
収まっていた。
MILETはオレンジのファイルを閉じると、
しばらく感慨に耽っていたようである。
おそらく最近は小説のネタか切れてきたので、
このファイルからネタを引っ張り出そうと思案しているのだ。
MILETは「青かった」のではなく
未だに「青い」ままなのだ。




2002年02月03日(日):脱走劇
昨日の事件はMILET兄が訪ねて来たことだけではない。
実は陋屋の近所で飼われている
ゴールデンレトリーバーが脱走したのである。
以前にもゴールデンレトリーバーが脱走したことがあるが、
今回も同じ家のレトリーバーだった。
しかも前回のレトリーバーよりも大型の、
オスの方が脱走してしまったのである。
その事を知ったのは
MILETが兄を迎えるために掃除をしているときだった。
呼び鈴に答えたMILETは慌てて外に出ていった。
俺様は何事だろうと思い、
ベランダから様子を窺うことにした。
相当苦労しながら、
MILETは近所の女性と共に自分より大きな体を持つ
ゴールデンレトリーバーに引きずられながら
戻ってきた。
そのレトリーバーを留守をしているらしい
飼い主の家に引きずって行き、
なんとか鎖につなぎ止める。
MILETは帰宅早々、服に消臭スプレーをかけていた。
俺様に見つかる前に、犬のニオイを消すつもりだったのだろう。
愚か者め。
俺様は一部始終を見ていたのだ。
MILETは大型犬が苦手である。
しかし、これで二度も大型犬を保護している。
溜息混じりにMILETが愚痴った。
「留守番させるときはちゃんと繋いで欲しいよ」
その通りだと俺様も思う。
それを飼い主に伝えるべきだろうが、
小心者のMILETにその勇気はないらしい。
情けない奴だ。



2002年02月02日(土):遊び人
今日、MILET兄が俺様に会いに来た。
本人がそう言ったのである。
遊びたいというので、
遊んでやった。
MILET兄は俺様にすっかり夢中だ。
今日は何としてでも俺様を抱き上げようと
心に決めていたらしい。
MILETに俺様の抱き方講習などをしてもらい、
俺様を抱き上げた。
勿論、俺様は抗議の声を上げた上、
奴に噛みつく。
全く。自分が俺様の立場だったらと、考えないのか。
男が男に抱かれて喜ぶはずがあるまい。
それでもMILET兄が帰るという段になって、
やはり俺様も少々寂しくなった。
何しろこの男、俺様ととことん遊びまくってくれるのだ。
飽きると言うことを知らないらしい。
先日も言ったのだが、しつこい位なのだ。
まさに「遊び人」なのである。
しかし一日中遊び呆けていたら、
流石に俺様も疲れてしまった。
今日は早々に床に入ることにしよう。



2002年02月01日(金):請求書
今日、夜になってからMILETと薔薇職人が
買い物に出かけた。
明日はMILETの兄が俺様に会いにくるので、
そのもてなし料理の材料を
買い込んで来たのである。
米や俺様の鰹節も買って来た。
MILETたちは一ヶ月に一度程度
大きなスーパーまで出かけて、
保存の効くものを買い込むのである。
今日はその買溜めの日にも当たっていたらしい。
帰宅早々に
薔薇職人は今月のカードの請求書をチェックしていた。
この家は薔薇職人が家計も切り盛りしているのである。
MILETは本当に何も出来ないのだ。
情けないやつだ。
しかし薔薇職人は請求書を見て
首をひねっていた。
思い出せない請求が含まれていたのである。
「この日は何をしてたっけ」
そう言う薔薇職人にMILETは得意満面で日記を読み上げていた。
まぁ、MILETが人様に
大きな顔が出来るのは、こんな時ぐらいだろう。
しかし、結局薔薇職人は何にその金を使ったのか
思い出せないようだ。
…困ったやつだ。







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