世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
MAIL:HOME

My追加

2001年07月31日(火):バンク
インターネットバンキングというものが
存在しているらしい。
MILETと薔薇職人は
その申し込みをするそうである。
しかし…
確か、MILETは先日既に新しい口座を
インターネット上に開設したはずだが…
今回のは先日開設した銀行の、いわば
ネット上支店らしい。
ようやくこの預貯金無関心度100女も
定期貯金なるものに興味を示したと見える。
が。
その実体は…
定期貯金についてくる特典目当てであったらしい。
本末転倒とはこのことだ。
いや、あるいは、企画側の意図にまんまと載せられた、
と言う方が正しいのかも知れない。
まったく。
MILETは単細胞だ。



2001年07月30日(月):暑さが
ぶり返してきた。
暑い日々がまたぞろ、続くという。
今日は庭に2匹の蝶が飛んできた。
立派なキアゲハである。
蝶と薔薇は絵になる光景ではある。
だが、MILETは冷や冷やしながら、眺めていた。
何故なら、蝶が卵を産まないかと
心配していたからだ。
蝶が産んだ卵からは、当然だが芋虫が表れ出る。
芋虫は当たり前だが、薔薇の新芽をはむだろう。
すなわちそれは、薔薇にとって宜しくない事態だ。
俺様は優雅に舞い飛ぶ蝶を目で追いながらも、
蝶が「不敬」な行為におよばないかと
注意を払った。
暑い暑いといいながらも、
前日のあの異常な暑さとは違い、
例年通り海風が渡り、カーテンを揺らす午後だった。





2001年07月29日(日):参院選
今日は参議院議員通常選挙だそうだ。
人間どもの代表を選ぶイベントだ。
俺様には残念ながら、選挙権はないが…
MILETたちは行くようである。
よく「今の政治はダメだ」と言う輩がいるが、
そう言う輩は当然、投票しに行くのだろう。
投票することもしないで批判する権利はないと、
俺様は思うのだ。
大体、投票するのは義務だと捉えがちだが、
これは権利なのだ。
一票の重さに地方格差があるらしいが、
とにかく自ら投じた一票で自分の意志を、貫ける、
ということは確かなはずである。
民主主義を声高に唱えるのであれば、
当然投票しに行くべきだ。
俺様が世界征服をした暁には、
今の選挙制度は変えようと思ってはいるが。
何しろ、わかりにくすぎる。
もっと分かりやすく、また投票しやすいシステムを
考え出して実行するべきだ。
例えば、これほどインターネットが普及しているのだから
自宅からインターネットで投票できるような
システムを構築するというのはどうか。
勿論、二十四時間受け付ける。
自宅にいなくても、例えば出先からでもネットで投票。
そうすれば、仕事で投票にいけない、とか
不在者投票がめんどくさいとか…あるいは、体の自由がきかない
などといった場合でも、簡単に投票できる。
とりあえず、俺様が天下を取ったらその辺から改変するつもりだ。
某党首のように、口先だけの改革は
しないつもりである。

さて。
MILETが俺様の薔薇園を紹介するサイトを構築した。
既にPOWDERROOMの書き込みで、
来訪してくださった篤志の方々もいらっしゃる。
閑あれば是非、ご覧頂きたい。
まだまだ完成にはほど遠いサイトであるが、
感想など頂けるとMILETの今後の作業の指標に
なるだろう。
URLは
http://www.blue-angel.net/~milet/
である。



2001年07月28日(土):今日迄
この過ごしやすい陽気は本日限りだそうだ。
このまま、秋になってくれれば
どんなにか心地よいだろう。
しかしそれは、自然に反することではあるが。
それにしても。
俺様の薔薇を育てている薔薇職人は、
何故にあそこまで、元気なのだろうか。
今朝も早くから、庭の土を掘り返していた。
その上、花壇のレンガを積み直し、
土を入れ替えるという大仕事までこなしている。
今日はチャールズ・レニー・マッキントッシュが
咲いた。
ヘリテージの花が「レース状に」になっているのだが、
その原因である虫をMILETが発見した。
重箱の隅をつくような真似なら、得意なのだろう。
今日はMILETたちが演奏会に出掛けてしまったので、
午後から夜まで俺様は一人きりだった。
ゆっくりと庭の薔薇を眺めて過ごすことが出来た。
涼しかったからである。
暑いのは苦手なのだが…
夏である限り、仕方ないだろう。



2001年07月27日(金):涼やか
今日も風が涼しかった。
日中、時折覗く青空が暑いのは相変わらずだが、
曇りがちの空は、暑い日差しも遮っていた。
今日、MILETは久しぶりに駅まで出掛けていた。
写真の現像と、なんでも「リフレクソロジー」
なるものを受けに行ったそうである。
いわば、足裏マッサージ英国版といった
ものなのだそうだ。
しかし、本当は一時帰国しているMILETの師匠へ
贈り物を買うはずだったんだが。
いいのだろうか?
今日はミニバラの写真を載せておこう。
名前が分からない。
MILETが発表会の時に
たぁ殿より拝領したものである。
元気に花を咲かせているということを、
見せたいのだそうだ。



2001年07月26日(木):一休み
昨日より気温が三度から五度ほど
下がった。
俺様はまだ暑いのだが、
MILETは涼しいと思っているらしい。
日中、殆どエアコンをつけなかった。
仕方ないので、俺様は涼しいところを探して
一日を過ごすことに決めた。
庭の薔薇もこの涼しさに、ほっとしているらしい。
名前の分からないオランダ産の薔薇も咲き、
庭中よい香りが漂っている。
暇を見つけては、
俺様は薔薇を眺めていた。
今日はそれが苦にならなかった。
窓さえ開けてあれば涼風が吹き込んでくるからだ。
明日も天気は宜しくないらしい。
その分、涼しくなるのだろうか。




2001年07月25日(水):驟雨が
久しぶりに雨の匂いを嗅いだ午後だった。
唐突に雷の音が響き、
俺様は窓外を眺めた。
しかし、曇ってはいたものの雷の鳴るような
雲行きではない。
遠雷にしては近い。
そう思ったらテレビの中から聞こえていたのだ。
中継で東京に雨が降っている様子を
伝えていた。
「こっちはぜんぜんだね」
MILETが俺様にそう話しかける。
ところが、にわかに雲行きが怪しくなり、
とうとう本物の雷が鳴り始めたのだ。
濃厚になる水の匂いに、俺様は鼻をうごめかす。
MILETも窓外を眺めると、心配そうに薔薇を見つめる。
「大丈夫かなぁ」
薔薇の葉に、ぽつぽつと雨だれが落ちたのも束の間。
急激に激しくなった雨足に、
MILETは家中の窓を閉めた。
この雨のおかげで、薔薇は元気いっぱいになったようだ。
明日は久しぶりに気温が三十度を下回るらしい。
とはいうものの、まだまだ暑いのだが。



2001年07月24日(火):レンガ
今日も朝から暑かった。
薔薇職人は俺様の庭を見栄えよくするために、
朝から汗みどろになって
働いていた。
庭の南東角にあったMILETの「書庫」を
南西角に移動させ、
跡地にレンガを敷き詰めた。
そこにイングリッシュローズを移動させるためだ。
作業が終了した途端、
薔薇職人は車を飛ばして何処かへ出かけてしまった。
帰宅した途端に、今度は俺様とMILETを伴って、
三島へとドライブ。
三島にある銀行に用があったらしい。
MILETと俺様は車中に残り、しばらく暇つぶしに励んだ。
用事が済み、帰宅するやいなや、
また薔薇職人は出かけてしまった。
俺様はエアコンの効いた部屋で一眠り。
MILETは洗濯物を干したあと、俺様と昼寝をしていた。
その暑い暑い午後。
薔薇職人は帰宅すると、大量のレンガをクルマから降ろし、
庭へ敷き始めたのである。
その数、およそ百八十。
昨日よりも気温が下がっていると言うが、
外はとんでもない暑さである。
俺様はヤツを励まそうと窓に貼り付いていた。
MILETも何かと声をかける。
…声をかけるだけ、と言うのがMILETらしいところだ。
そうこうするうちに、庭がなんとなく
「庭」らしい趣になってきた。
今年の秋には、薔薇たちも咲き競うことだろう。
楽しみだ。



2001年07月23日(月):汗だく
今日の暑さは異常だ。
この時間になっても、ちっとも気温が下がらない。
今朝はMILETが早起きをして
バラの苗の様子を見ていたが…
早朝だったのにもかかわらず、すでにじりじりと
暑かった。
咲いたばかりのヘリテージも
すっかり花が開ききっている始末。
涼しいうちに仕事を、とMILETは思っていたらしいが
全く計画倒れだった。
俺様は最近運動不足気味だったので、
MILET相手に軽くスパークリングをしてみた。
しかし、すぐに暑くなって
ほんの3分も続けられなかった。
いったい、この暑さはどうすればいいのだろうか。
明石と言うところでは
人災のために多くの人間が死んだという。
これも、暑さの所為で注意力が散漫になったからだろうか。
早く秋にならないかと
今から思っているのだが…責められはしまい?



2001年07月22日(日):英国産
昨日の疲れのためか、
今日は殆ど寝て過ごした。
クルマの中が過ごしやすかったので
よく寝たはずなのだが…
やはり旅というのは、疲れるらしい。
MILETも俺様と共にぐっすりだった。
それに引き替え薔薇職人は
今日も元気に出かけていった。
夕方になって帰ってきたら、
今度は昨日購入した苗を大鉢に移している。
つくづく、元気な男だ。
昨日購入した苗の名前を、記していなかったな。
ヘリテージ、エブリン、そして
チャールズ・レニー・マッキントッシュだ。
3本とも、とてもよい香りがするらしい。
それからミーのママ女史に頂いた苗は…
何?名前を言うな?
…しかたないな。白薔薇だというだけに、留めておく。
これもとても愛らしい花だと言うことである。
頂いたハーブは鉢に植えたが、
このハーブ達も柑橘系の爽やかな香りがする。
そうそう。忘れてはいけない。
実は俺様用に女史からラベンダースティックなるものを
頂戴したのだ。
玄関にMILETが勝手においてしまったが、
これもよい香りで、俺様は気に入っている。
英国産の薔薇もこのスティックも、
女史にMILETが巡り会わなかったら
我が陋屋には来なかったものだ。
つくづく、ネットというもののありがたさを
この二日間は感じた。



2001年07月21日(土):岐阜へ
今日は夜明けと同時に起きだし、
遠出の準備をした。
日帰りで岐阜まで行って来たのである。
目的は俺様の薔薇園に植える、
イングリッシュローズの買い付けだ。
途中、高速道路が事故で通行止めになったりして、
予定外の時間を食ってしまった。
その上、イングリッシュローズの苗業者のある場所が
非常に、分かりにくかった。
なんとか俺様達は辿り着いた。
季節はずれでありながら、そこで3鉢もの
イングリッシュローズを買うことが出来た。
しかも、案内してくれた従業員の女性が、
とても愛らしく…言うなれば、美人だったのだ。
俺様のことを誉めてくれた。
無論、悪い気はしない。
その後、今度は岐阜に住まっている
ミーのママ女史宅へ図々しくも、訪問を決めた。
彼女はすらりとした…
これまた美人だ。
女史の家にはジジ嬢とブービー君なる同朋がいた。
ジジ嬢は奥ゆかしいのか、殆ど顔を見せてくれなかったが、
ブービー君はじっと、俺様の方を見ていたようである。
MILETは女史より色々なものをせしめたようだ。
MILETになりかわり、俺様から御礼申し上げる。
帰りは渋滞にも巻き込まれず、スムーズだった。
長い長いドライブだったが、
薔薇の香りとミーのママ女史より頂戴した
ハーブの香りで、俺様はいつもよりリラックス出来た。
それにしても。
岐阜は暑いところだった。



2001年07月20日(金):枯れ木
薔薇職人がバイクをクルマに搭載し、
熱いさなか出かけていった。
バイクを河原で乗り回すためである。
その、筈だった。
MILETと俺様が涼しい部屋で微睡んでいると、
薔薇職人から電話がかかってきた。
「あの。プリンスって薔薇、持って帰るから」
「プリンスって、イングリッシュローズでしょ」
「今にも死にそうで可哀想だったんだよ」
そうして薔薇職人は、
バイクに乗らずに薔薇を持ち帰ってきたのだ。
それは哀れにも葉を一枚もつけず、
枝にいたっては茶色く変色した一本の枯れ木だった。
「いくらですか、ってきいたら、お金はいらないって」
そういうと、彼はその木を鉢に植え替えた。
無事に元気を取り戻せばよいのだが。
その日のうちに、薔薇職人は
もう二本の枯れ木を購入してきた。
物好きなものだ。
花の名前は緑光とコティオンである。
プリンスはイングリッシュローズで、普通に買えば
かなり高価な花だ。
緑光も白薔薇の中では人気のある品種である。
売れ残ったこれらの苗は手入れもされずに、
捨て置かれていたのだろう。
商業主義、ここに極まれり、だ。
花にも命はあるのだ。
もう少し、気を遣うべきだろう。



2001年07月19日(木):応対法
今日はWBCA会員の諸氏に暑中見舞いを
MILETから出させた。
無事、諸氏の手元に届いていればよいが。

今日、珍しくMILETが電話をかけていた。
拙宅ではかかってくることはあっても、
かけることは稀である。
いつだったかは基本料金以外、
電話料金の請求がなかったという。
今日の電話は、なにやら
「事務仕事」的な内容だったらしい。
好奇心に駆られて、耳をそばだてた。
どうやらMILETは、携帯電話料金の振替口座を変更する方法を
電話会社に聞きたいらしい。
「…契約者様ですか?」
「いえ、違います。契約者の配偶者です」
「契約者ご本人様からご連絡は頂けないんですか?」
「今日は無理です。本人じゃないとダメなんですか?」
「いえ、そんなことはありません。できればご本人から
お電話いただきたいんですけど」
「分かりました。言ってみます」
電話の相手は一方的に、電話を切ってしまった。
「振替口座を変える方法聞きたかっただけなのに」
電話を切られて、ショックなようだ。
MILETはぶつぶつ文句をたれると、
しばらく受話器を眺めていた。
三十分ほど、MILETはテレビを眺めたり、
新聞を眺めたりしていたが、意を決したように、
受話器を取り上げた。
先程と同じ処に、電話をしたようだ。
今回は、すんなりと上手くいったようである。
同じ会社の同じセクションに同じ問い合わせをした結果、
全く違う対応をしたのだ。
人間はマニュアルが好きなようだから、
どんなことにもマニュアルがあると思っていたのだが、
そうでもないのだろうか?






2001年07月18日(水):大切事
今日は午前中、留守番だった。
MILETの母親に付き添って、
MILET達は出かけてしまったからである。
午後早々に、MILETたちは帰宅すると
慌ただしく再び出かける準備を始めた。
今度は、俺様の食事も用意しての出発だ。
つまり、俺様も同行したのである。
それもその筈である。
なにやら、重大な契約をしに銀行まで
出かけたのだ。
俺様が立ち会わねばならない程の、だ。
銀行の中はエアコンが効いていて、
とても過ごしやすかった。
その上、静かであるし…
俺様は事の成り行きに耳をそばだてていた。
どうやら無事に
(思った通り、2、3の『追加事項』はあったが)
契約は終わったようだ。
「これで、薔薇園を作ることに目処が立ったねぇ」
帰りの道すがら、MILETたちはそんなことを
言っていた。



2001年07月17日(火):一日中
今日は本当に一日中、
寝ていた。
その為、書くことも少ない。

エアコンを効かせた部屋から、殆ど出なかった。
MILETもご同様だ。
ヤツの場合は、遊びすぎだろう。
明日、俺様は再び留守宅を預かる。
ま、エアコンを効かせてくれるなら
いくらだって、留守番をする。
留守番自体は、苦にならないからだ。



2001年07月16日(月):意地悪
昨日、俺様は一日中留守番だった。
あのくそ暑い中、
一日中である。
それというのも、MILETは母親と共に
河口湖までオペレッタを観劇しに出かけていたし、
MILETの相方は相方で、
俺様を無視してバイクなんぞに、うつつを抜かしに
出かけてしまったのだ。
出かけ際に、クーラーを入れていくことは
させたのだが。
MILETが帰宅したのは、夜中になってからだった。
余程楽しかったのだろう。
俺様のことを忘れて、
オペレッタの内容を相方に話して聞かせていた。
気にいらん。
俺様を捨て置くとは。
そんなわけで、今日はMILETを完全無視してやった。
いつもは、呼ばれたら返事ぐらいしてやるのだが、
今日はそれもナシだ。
だが。
なんと逆恨みしたMILETは、俺様のクッションに
猫だか狸だかのぬいぐるみを置いたのだ!
許し難い暴挙である。
だが、そこで抗議行動に出たらMILETの思うつぼだ。
ヤツは、俺様にかまって欲しくて
そういう愚行をしているのだから。
その手に乗る、俺様ではない。



2001年07月15日(日):さぼり
今日、俺様は朝から不愉快だった。
一日、不愉快であった。
その理由は、明日にでもゆっくり書きつづる。
あまりにも暑くて、
今日は日記をつけられそうにない。

諸君、夏バテには重々留意されよ。



2001年07月14日(土):山中湖
今日は久しぶりに山中湖へドライブした。
目的は「お中元」とやらを
買いに行くと言うことだった。
地上は猛暑。
だが、さすがは避暑地である。
山中湖はかなり涼しかった。
それでも、地元民に言わせれば
「暑い」のだそうだ。
夜になって、二十度以上あるというのは
当地の人にとって酷暑なのだろう。
俺様は、キャリアーに入ったままだったが、
涼しい山の空気に触れて、
気持ちよかった。
林の中にある別荘地なので、
虫は大変多かったが…
しかし、湿気はかなりのものだった。
やはり、近くに湖があるからだろうか?
そう思っていたら、帰りがけにぽつぽつと
雨が降り出した。
湿気は、雨雲がもたらしたものだったらしい。
しかし、エアコンをつけている陋屋の部屋より、
山中湖の屋外の方がよっぽど涼しいとは。
夏の間だけでも、山中湖に居を構えたいものだ。



2001年07月13日(金):酷暑だ
毎日暑い暑いと言っているが、
今日はまた格別暑かった。
夜になってからも、エアコンを効かせていない部屋は
うだるような暑さだ。
けちなMILETも、流石に今日はエアコンを
入れっぱなしである。
陋屋は、一部屋を除いた全ての部屋に
エアコンが付いているのだが、
稼働するのは常に一部屋だけである。
たった一匹と二人のためには、
各部屋のエアコンを入れるわけにはいかないと言うのだろう。
この暑さの中、
MILETの相方がテレビを見ている部屋にだけエアコンを入れ、
仕事をしているMILETのいるところには
エアコンを入れない。
優先順位を間違ってないか?お前達?



2001年07月12日(木):西の陽
今日も暑かった。
強風が吹き付けて、開け放ったドアを
勢いよく閉めたりしていた。
だが、その風すら暑い。
いつもなら、涼やかなのだが
今日はそういうわけにはいかなかった。
MILETは仕事に夢中で
ちっとも俺様を構わない一日だった。
MILETが仕事部屋にしている場所は、
強烈な西日が差す。
冬の間は温かいのだが、夏は堪らなく暑い。
そんな中、クーラーを入れて
MILETは仕事に励んでいた。
俺様はその脇で、監視する。
西日を避けるために、
厚手のカーテンを引いていたが、部屋自体が
熱を持っているようだった。
ようやくクーラーが利いてきたのは、
日が陰ってきてからと言う有様だ。
日が陰ってきた事にも気がつかずに、MILETは
仕事をしていた。
珍しいこともある。
「あ。しまった!」
唐突に声を上げて、席を立った。
…朝、干した洗濯物のことを、どうやら
すっかり忘れ去っていたようである。
慌てて取り込む。
俺様も屋根の上に出て夕涼みを、と思って
ベランダへ出てみた。
その俺様の上に、MILETは洗濯物をわざと落とす。
そして、洗濯物ごと俺様を抱き上げると、
部屋に戻った。
外は蒸し暑かった。
こういう日は、涼しい家の中にいるに限る。
そう思った一瞬でもあった。



2001年07月11日(水):梅雨明
どうやら、殆ど梅雨らしいこともなく
梅雨が明けてしまったようだ。
このままでは、水不足になるという。
「梅雨明けたっていうと、翌日から雨なのよ」
MILETはニュースを見ながら呟いた。
たしかに、これから台風のシーズンである。
水不足だと声高に叫んでいると、
まるで天から「これでもか」と言うほどに、
豪雨が降り注ぐものだという。
まぁ、それが真実かどうかは分からないが、
確かにこのままでは、干上がってしまいそうだ。
拙宅の近辺も乾ききっている。
だが、夕方になると海からしめった風が
吹き込んでくる。
その風は潮の匂いだ。
けっして、雨の降る前兆の「水の匂い」がする
風ではない。
雨が降らなければ、俺様の薔薇も
しなびてしまうのではないだろうか。
それが、気がかりだ。



2001年07月10日(火):出来事
俺様は時折、MILETに新聞を音読させる。
その日、何があったか知りたいときなどだ。
今日も、音読させた。
今日の記事は、大阪の小学校に乱入し、
児童を死傷させた男のことだった。
その記事によると、男は以前に犯した罪で、
精神鑑定を受け、その結果「重度の精神障害がある」と
診断されたそうである。
その診断を受けて、男は罰を免れたのだそうだ。
味を占めた男は、その後次々と精神科クリニックを渡り歩き、
様々な病名を医者につけさせた。
そして、その病名を盾に傷害事件などを
起こしていたというのである。
男は「精神病を装えば、罪にならないと思った」と
うそぶいているそうだ。
男に「重度の精神障害」との診断をつけた医師は、
「今思えば、軽度だった可能性もある」
と、前言を翻している。
精神鑑定というのは、そもそも医者に患者が
真実を話すという前提の元に、テストされるという。
ある程度の嘘は、医者も見抜くだろう。
しかし、天才的な嘘つきは…
嘘発見器にも引っかからないと言うのだ。
嘘を話しているとき、その嘘は被験者の中では「真実」に
すり替わるのだろう。
なんにせよ、本当に病気で苦しんでいる人々の
心の傷をえぐり取るような行為をした意味でも、
あの男は重罪だ。

そうそう。
この暑い中、俺様の薔薇も少々お疲れ気味のようだ。
それでも元気に、シュートをのばしている。
新しく購入したツルバラも、シュートが伸びていた。
夏というのは、植物にとって、まさに成長の季節だ。



2001年07月09日(月):休みに
MILETは昨日から趣味と実益を兼ねた
web素材作りに励んでいる。
この作業が、いつかは「金」に化けるそうだ。
昨夜も遅くまで作業していたので、
今日は休みにするとか言っていたのだが、
結局熱心に仕事をしていたようである。
俺様もMILETがさぼらないように
監視に勤しんだ。
今日は俺様にとってもショックなことが
あった。
と、いうのも
俺様の薔薇の一つが、元気を失っていたのだ。
根本の方の葉が、ぱりぱりになっていた。
MILETにそれを教えると、
MILETは相方に携帯メールを送った。
枯れた葉はとっておくように、という指示だったらしく、
MILETは暑いさなか庭へ出ると
薔薇の根本を探る。
しかし、その葉は枝ごと枯れているようだった。
手で取るのを諦めて、
再びMILETは携帯でメールを送りつける。
結局、薔薇職人が帰宅した後に処理することになった。
下手にいじると、本当に枯らしてしまうと
MILETは思ったらしい。
庭に出て気分転換したMILETは
益々仕事に励んだ。
俺様の気遣いを、ありがたいと思って欲しいものだ。



2001年07月08日(日):星月夜
七夕の時期に晴天に恵まれるとは
大変珍しいそうだ。
日本では、この時期、梅雨のまっただ中
ということが多いからだ。
七夕の日というのも、
雨の特異日と言うぐらいに雨天が多いらしい。
昨日の七夕は、
天気は上々だった。
世界でも珍しい星祭りの夜である。
俺様も夜空を見上げてみた。
残念ながら、陋屋近辺の空は雲に覆われていて、
星は見えなかったのだが。
月にも霞がかかり、
湿気っぽい夜だった。
今日も夜空を眺めてみる。
やはり、雲が多くて星は望めそうになかった。
山の中や荒野や大海原に於いては
さぞや美しい星々が眺められるに違いない。
残念である。



2001年07月07日(土):迷い道
今日は久しぶりにMILETの実家へ
遊びに出かけた。
MILETの母親も薔薇が大好きで、
狭い庭に見事な薔薇を咲かせている。
残念ながら、薔薇は落ちてしまっていたが、
月下美人が蕾を付けていた。
明日には咲いてしまうだろうとのことだ。
月下美人は、夜に開花して
昼間は萎んでしまうと言う。
見られないのが残念である。
さぞや、見事な花を咲かせ、匂い立つことだろうに。
MILETの母親は自分で薔薇を摘み、
ポプリを作っていた。
俺様も嗅がせて貰ったが、
なかなかのよい香りである。
俺様の薔薇は、匂いの強いものは、
まだ咲いたことがない。
今年の秋が、益々楽しみになった。
さて。
夕方から、MILETがミーのママ女史に紹介された
薔薇園へ出かけた。
薔薇園の場所はいわゆる高級住宅街の真ん中で、
一見すると普通の家だった。
おかげで、何度も見落とし、近くをぐるぐると
徘徊する羽目になった。
3回目にやっと、そのささやかな看板を見つけて、
車を止めた。
中がどのようになっているのか分からないので、
俺様はとりあえず、クルマに残った。
MILETたちが偵察に出かけて、
しばらくすると苗を一つもって、戻ってきた。
話によると、「家」の裏手が斜面になっていて、
そこに所狭しと薔薇を置いてあるそうだ。
薔薇の季節は、アーチやガゼボに仕立てた薔薇が、
さぞかし美しいだろうと、
MILETたちが話し合っていた。
秋の薔薇の季節にもう一度、来るという。
俺様も、その時は散策しようと目論んでいる。
ちなみに、今日購入した薔薇は
「ピエール・ド・ロンサール」の新苗である。



2001年07月06日(金):完成迄
MILETが新たにディスクページを
構築し始めた。
俺様の薔薇園に関するコンテンツの
サイトになるようである。
変なデザインにしないように、
俺様は一部始終を見守ることにした。
今度のサイトは
MILETが自分でCGIを設置することに
チャレンジするそうである。
果たして、上手くいくだろうか。
今日はCGIの配布サイトを、
うろうろしていたが…
この目標は達成できるとは…甚だ、
怪しい限りである。
javaスクリプトなるものを
書き込むだけでも四苦八苦しているというのに。
いつになったら、完成できるのか。
道程は遠そうである。



2001年07月05日(木):光化学
今日も日本列島は暑かった。
陋屋近辺では「光化学スモッグ」注意報
なるものが発令されていた。
光化学スモッグというのはなんであるか、
俺様が知る由もないのだが、
なんでも体には悪いものらしい。
天気が良く、気温が高くて空気が淀んでいる
今日みたいな日は、
必ずと言っていいほど
光化学スモッグの注意報か警報が
発令されるようだ。
この辺りは田舎で、
見渡す限りでは、川と山と海に囲まれた
静かな場所である。
しかし、駅の近くには工場地帯があるそうだ。
人間はこうやって、自分の首を絞めている。
本当に、呆れて言葉も出ない。



2001年07月04日(水):かほり
今日、MILETの相方は、また夏休みだった。
連休でとれないので、
バラバラに何度もとることにしたそうだ。
そんなわけで、今日は静岡にある「EL Rosa」へ
薔薇を眺めに出かけた。
ヤツは他の場所に用事があったらしいが、
MILETと俺様は薔薇園の方にしか興味がなかった。
暑い暑い昼下がり、
薔薇は芳香を放ちながら、蒼天に伸びている。
フェンスや、アーチに絡ませた薔薇も、
その花は天を仰いでいた。
今日は俺様はキャリアーから出て、
薔薇園のなかを散策した。
但し、あまりにも暑かった故に
薔薇の木陰に入り込み、動かなかったが。
薔薇園の地面には緑の芝が植わり、
腹の下に敷いていると実に気持ちがよい。
俺様の庭も、早く芝が生えそろうと良いのだが。



2001年07月03日(火):祭の前
俺様の住む町には年に一度
大きなイベントがある。
それは、七夕祭りだ。
今週末から、そのイベントが始まるらしい。
それによって、バスの運行だの
電車のダイヤだのが変わると、
MILETの相方が文句をたれていた。
俺様には何のことだか分からないのだが、
なにしろ大きなイベントで
毎年沢山の人間どもが集まるらしい。
MILETが顔を真っ赤にして
病院から帰宅すると、俺様に言った。
「七夕の飾り、陛下も見たいでしょ」
別に、見たくはない。
どうやら、通院の道すがらに祭りの準備をする連中を
目に留めていたらしいのだ。
「お祭りって、準備の時が一番楽しいのよね」
というのが、MILETの持論である。
では祭が始まったら、もうつまらないのだろうか。
毎年のように、俺様を夜の間一人にさせて
MILETたちは出かけているようだが。




2001年07月02日(月):庭の芝
今日はMILETの相方がまた休みだった。
夏休みらしい。
昨日から月が変わり、いよいよ夏という感じだ。
まぁ、夏休みにはいい日和だったのだろう。
いつも唐突に休暇をとるヤツだからな。
今日は昨日の約束通り、
本職の庭師が俺様の庭を見にやってきた。
まだ造園も半ばどころか、
やっと手をつけただけの段階である。
ここから先、どのように庭を造るべきかの
アドバイスを、貰うのである。
「芝はもっと詰めて下さいね。建物の縁は生えません」
とか
「ここには目隠しになるフェンスをつけましょう」
とか
「コンクリの工事は大体、一週間程度」
等の意見をMILETたちは聞いていた。
駐車場スペースもついでに整地するらしい。
「今のままでは、小学生の観察日記状態だから」
とMILETが薔薇の花壇にけちを付ける。
それを受けて庭師は
「そうですね」
と応える。
俺様も気にしていたところだ。
そんなわけで、俺様の庭には新しくフェンスが
立てられることになり、
芝も全面に植えられることとなるようだ。
今のままでは花の種類も少ないので、
花も増えるようである。
来年の五月に完成を目指して、
俺様も尚一層の監視を続ける所存である。



2001年07月01日(日):勤勉性
人間の血液にはABOの型があると聞く。
それと同じように、
勤勉にもABOの型があるそうだ。
まず、A型。
これは「生活のための勤勉」であり、
賃金のために勤勉であると言うことだ。
つまり、金のために働く、ということである。
次ぎにB型。
これは「生活の楽しみのための勤勉」。
日曜大工や趣味の時間を充実させる勤勉さだ。
A型は不況に弱く、仕事を失うと
抜け殻状態になる事が多いそうだ。
その点、B型は世間的には「不真面目」だが、
不況や定年後にも「勤勉」であるという。
MILETの相方は典型的なB型だ。
今日も暑いさなか、造園に勤しんでいた。
土を掘り起こし、新しい土を入れて
芝を敷き、水をまく。
花壇を整地し、薔薇の育成具合を観察していた。
俺様もよい薔薇職人を持ったものだ。
残るはO型である。
これはどちらの勤勉さからも無縁ということだ。
つまり、MILETはこのO型である。
俺様は?
俺様を人間の尺度で測られては困る。
俺様は「支配者」であり、労働とは無縁だからだ。
労働は下々のすることで、俺様はその監視者だ。
さて。
勤勉な薔薇職人のおかげで、
俺様の薔薇園も少しずつ形になってきた。
明日、本職の庭師が庭造りの相談に来てくれるらしい。
いよいよ、本格的な庭造りが始まったのである。







↑vote↑
My追加