Waned Moon,Lonesome Rain - 2004年07月16日(金) 真っ当な人なのだと思った。 相手の話を全く聞く気がない人或いは聞く能力がない人、話を分かったつもりで勘違いしている人、とにかく自分の意見ばかりを押し付ける人。 そういう人は幾らでもいる。もしかしたら自分だってそっちの人種かもしれない。 けれどこの人は違うのだ。 頭でっかちでもなく、自己中でもなく天然ボケでもなく。 別段大切というわけでもない人間の話をきちんと聞けて、自分の意見を言える。押し付けがましい態度を取ることもなく。 ちゃんとそういうことが出来る人なのだ。 この人はきっと病んだりしない。 フィクションの中でならこういう人間をひとりだけ知っている。 蒼月潮が大人になったならばきっとこういう感じだろう。 羨ましいとか斯くありたいとか思う以前に、自分にはもう眩しくて手の出せない存在で。 もし羨ましく思うとすればそれはこの先この人と関わっていくであろう人々に対してで。 応える言葉は未だ見つからなくて。 - 月に降る雨 - 2004年07月15日(木) ともあれ、考えるべきことは沢山あった。反省すべき点も。 問題はまだ残っているし、そうそう簡単には変われない。殻を破ることはとても難しい。でも沢山迷惑をかけた上に時間を言葉を割いて貰ったんだ。 感謝してもし足りない、その恩には報いなければ。 身から出た錆とはいえ結構しんどい。それでも貴方の言葉に応えるべくもう少しだけ頑張ろうと思うのですよ。 - 僕のヒーロー - 2004年07月11日(日) 京極夏彦『百器徒然袋 風』読了。 最高に面白かった。本を読みながらげらげら笑ったのは多分久しぶりだ。 相変わらずの隙のない職人芸に脱帽。出来のいい法螺話は大好きです。 小説、特に娯楽小説には、現実にいそうもない或いはいたら大迷惑な奇人がまま出てくるわけで。んでその迷惑千万な行動を読んで、「こいつ最悪」と思ったり「こいつ最高」と思ったり。そして榎木津礼二郎という人は後者に当たるというわけで。 現実には存在しない(少なくとも自分の周囲には存在しない)、もしいたとしら迷惑なことこの上ない。でも、フィクションの中なら、中だからこそ最高に愉快痛快なひと。やっぱり榎さんは僕のヒーローなのです。 しかし帯がまた金色になってしまった。自分の本棚では刊行順に並べてあるので『陰摩羅鬼の瑕』の白帯が浮いてる……『雨』の隣に置いたほうがいいのか? 読み終えて、取り敢えずここ数日の仕事絡みの苛々が引っ込みました。少なくとも明日の朝までは。 - 百景繚乱 - 2004年07月01日(木) THE BOOMニューアルバム『百景』。 デビュー15周年。真摯にうたを歌い続ける彼らの心意気がまっすぐに伝わってくる。 BOOMの音楽を今こうして聴けることに心から感謝。 見たこともない表情。聴き慣れた声。 BOOMの新しい音はいつも新鮮で、いつもどこか懐かしくて安心する。 足を止めて、手を休めて 顔を上げて、耳を澄まして 僕らが聴くべき音楽がここに在る。 -
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