ブルーにこんがらかって...月人

 

 

レンアイアレルギー - 2004年05月24日(月)

恋愛ものの物語には詳しくない、と前日の日記に書いた。
内容が被るけれど、自分が好きな数少ない恋愛ものは以下の通り。
【小説・漫画】
田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(映画も観たい)
ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(映画も観たい)
吉田基己『水と銀』
【映画・ドラマ】
『月とキャベツ』
『(ハル)』
『センセイの鞄』
ハッピーエンドでも悲恋でもいいけどせつない話がいい。好みの条件は、
(1)登場人物が少ない
(2)あまり揉めない(他人に引っ掻き回され過ぎない)
(3)なるべく他人に迷惑をかけない
……それじゃ面白くないじゃん! というツッコミが入りそうだけど個人的な好みなので勘弁して戴きたい(笑)。某韓国純愛ドラマ全20話も確かに面白かったけど、あまりにも揉めすぎてもう疲れた……って感じでもう一度見直す元気は無い。あ、ドラマで『君が教えてくれたこと』は良かった。これはすったもんだあるけど主人公ふたりが大好きなのでOK。DVD化強く希望。
たぶん普通のおなごはもっと恋愛ものとか好きなんだろうな。自分はりぼんもちゃおもティーンズハートも殆ど素通りしてこの年になってしまったからなあ……。現実でも他人の色恋沙汰とか殆ど興味ないし(人の恋愛話を根掘り葉掘り聞きたがる人の気持ちが分からん)。自分にはそんな浮いた話もないし(爆)。おかしな子に育ってしまったもんだ。今更どうしようもないけど。

THE BACK HORNの新曲『夢の花』が7月発売との情報に浮かれていたら、BUMP OF CHICKENも本格始動。同じく7月に『オンリーロンリーグローリー』発売! 待ってましたっ!! 早く来い来い7月。


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サムライ・フィクション - 2004年05月23日(日)

『新選組!』の芹沢鴨はどうしてあんなにせつないんだろう……。
殿内を斬った理由を「お前が騙されてると思ったんだよ」と言った、あれはたぶん本心なんだ。自分に無いものを持ってる近藤勇が羨ましくて腹立たしくもあるんだ。ああもうなんてせつないんだ……。
いまだに新選組に関して史実をきちんと把握していない。すべきなんだろうが今は物語を楽しみたいので(バガボンド@宮本武蔵に関してもそう)……でもこれって無知に対するただの言い訳か? でもでもキャラメルボックス『風を継ぐ者』の新選組隊士・立川迅助とか漫画『風光る』の斉藤一とか大好きなんだよー……駄目ですか。なんだかんだで作り話大好きだからなー自分。

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』をようやく読了。
思えばこの本の存在を知ったのは小学生の頃だった。当時買っていた雑誌に付いていた、『BOOK・VIDEO・CD・COMIC感動300選』という小冊子に載っていた(この冊子はいまだに手元にある)。各ジャンルお勧めしてくれているのが荒俣宏とか萩原健太とかかなり豪華な面子で、小学生向け雑誌の付録としてはかなり気合が感じられる(気がする)。
そしてお勧め本100冊の中で、荒俣先生が恋愛小説の中でイチオシとしていた(囲み記事になっていた)のが『うたかたの日々』。当時は全集に収録されているのみで、図書館でも見つからず読みたいと思いながら何年もたってしまった。
そして今から二年前。映画化された影響なのか、やっと文庫化された『うたかたの日々』(ハヤカワ文庫)を発見。即購入。早速読み始める……がなかなか進まない。翻訳物は苦手なんだやっぱり……。
読みたいのにちっとも読めないまま日がたっていく。先に映画(利重剛『クロエ』)を見ようかと思っていたある日、岡崎京子の漫画『うたかたの日々』の存在を知る。これはもしやと思って買ってみるとやっぱり同じ話。そこで岡崎版をまず読んでから原作を読むという少々邪道な方法を取ることにした。
そして原作を無事読み終えたので、また岡崎版も再読。
せつない。細かく感想を述べられないのが情けないけど読んでよかった。岡崎京子が漫画化してくれたことはとても素晴らしいことだと思う。
たぶん恋愛小説にはあまり詳しくない。進んで読もうと思ったことがあまり無いからだ。映画や漫画を含めても好きな恋愛ものといえば『月とキャベツ』『(ハル)』『ジョゼと虎と魚たち』『水と銀』くらいしか思いつかない。あ、ドラマだと『センセイの鞄』もだ(まだ原作読んでない)。そんな数少ない好きな恋愛ものの中にこれからは『うたかたの日々』が入る。『クロエ』も早く観なくては。



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三題噺 - 2004年05月20日(木)

『蹴りたい背中』『蛇にピアス』『世界の中心で、愛をさけぶ』
さてこれらの本の共通点とは何でしょう?

正解は「本文用紙がちょっとだけ分厚い」。
たまたまNHKのニュースで見たのだけれど、最近のベストセラーには「かさ高紙」つまり一般的な書籍の本文に使われている紙よりもちょっと分厚くてざらざらした紙が使われているのだそうだ。
この紙を使うと、少ない頁数の本にも見た目ボリュームが出る。つまり見た目の本の厚さの割に早くサクサク読み終わる。すると普段あまり本を読まない人でも「厚い本を読み通す」ことができ、結果多くの人が本を手に取るようになる……ということらしい。実際、出版社に返ってくるアンケート葉書にも「本を読むのは苦手だがこの本は最後まで読めた」等とあったりするらしい。
これを聞いて、そういえば児童書って本文用紙が分厚い本が多かったっけ……とふと司書補時代を思い出した。あれも、少ない頁数の本にそれなりのボリュームを出すためなんだろうか。あと、漫画週刊誌(少年ジャンプとか)も確か、わざと質の悪い紙を使うことでボリュームを出していると聞いたことがあるような。
常々、本を読まない人を見ると「こんなに面白いものが沢山あるのに何故気がつかないんだ……」と思うことが多いので、紙を変えたりフォントを大きくしたりすることで本を読もうと思う人が増えるのであればそれはまあいいことなんではないかなと思う。
ただ個人的な好みを言ってしまえば、「かさ高紙」を使った本はあまり好きじゃない。分厚い紙を使った本(特にハードカバー)はどういうわけか壊れやすいからだ。
「かさ高紙」使用の本は、ちょっと開きすぎるとすぐに綴じてある背中の部分が割れてしまう。割れてしまうとそこの頁が抜け落ちてしまったりするので、ちょっとばかし具合が悪い。図書館にある児童書等には特に切実な問題だ(友人の司書は「もっと丈夫な本ってできないのかなあ」といつもこぼしている)。このへんは製本技術とかで何とかならないもんだろうか。先日図書館で借りた『世界の中心で〜』も、真ん中あたりからぱっくり割れてしまっていた。

ところで、『世界の中心で、愛をさけぶ』というタイトルを初めて聞いたときに某新世紀アニメを連想してしまったのは私だけだろうか。


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ドキドキしちゃう - 2004年05月17日(月)

演劇集団キャラメルボックスサマーツアー『ブラック・フラッグ・ブルーズ』はダブルキャスト(ヴィーナスorマーズ)! んー、ここはひとつヴィーナスキャストで! だって岡田達也さん&中村恵子さんのダイゴとアラシ(そういやここではまだヤマアラシじゃないんだった)が生で観たいもの……。あーでもレイは坂口理恵さんと前田綾さんだ。うわーどちらも捨て難い。てかマーズキャストには青山千洋さんもいるんだよなー。両方観たいよどうしよう……こんなときはつくづく都内在住の方々が羨ましく、慢性的金欠の己を情けなく思うわけです。
ダイゴとアラシ。とにかくこのふたりはすんごく好きなキャラクターだ。主役でもないのに。『スケッチブック・ボイジャー』で海賊を取り締まる刑事コンビとして登場した彼らがどうやって出会ったのかがこの『ブラック〜』の中に出てくる。彼らのモデルは、神林長平『敵は海賊』シリーズに登場するラテルとアプロなんだそうだ。
それにしても、『ヒトミ』の次がこの作品、て必ずしも無関係とは思えない気が……。どちらの主人公も事故で身体が動かなくなり、ひとりは身体にハーネスをつけ、ひとりは宇宙船のコンピューターに脳神経を移植する。物語の雰囲気は180度違うのだけれど……。

久しぶりに書店とCDショップをゆっくり見て回り、気になるDVDのチラシを発見。
『レオン』他リュック・ベッソン作品がいよいよ出直すとな! しかも『レオン』は20,000セット限定版も出るって!! かかか買わねばー!! いやー、今まで買わずに待ってて良かったよ……。踊る2ももうすぐ発売だし早く予約せねば(なるべく安いところで……)。

ところで「『夜空ノムコウ』みたいな曲書いてくれへん?」と浜田さんは言うわけですが(byHEY!×3)、しかもどうやら詞は松本さんに書かせたいらしいのですが(途中から見たので詳細は不明)、この曲でスガシカオは“作詞”を担当したのであって、曲を書いたのは川村結花なのですヨ……というツッコミはナシですか。ナシなんだろうなきっと。


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注意一秒。 - 2004年05月14日(金)

倉知淳『過ぎ行く風はみどり色』『幻獣遁走曲』を再読。
国内ミステリは割と好きでよく読む。そして中でも猫丸先輩は私が好きな探偵ふたりの内のひとり(もうひとりは榎木津礼二郎←京極夏彦作品に登場)だ。
一見非常識に思えるのだけれど、実は誰よりも物事をよく分かっていて、どうすることがいちばんいいことなのかをいつも考えている。でもそんなことはおくびにも出さずに笑って煙草をふかしている。榎木津が好きな理由もこれと似ている。
そんなわけで好きな探偵は猫丸先輩と榎木津礼二郎なんだけど、ついでに言うと好きな怪盗はルパン三世一味と怪盗クイーン(はやみねかおる作品に登場)、好きな海賊は麦わらのルフィ一味とジャック・スパロウ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』)、好きな賞金稼ぎはビバップ号のクルー・特にスパイク・スピーゲル(『COWBOY BEBOP』)。……あ、これってもしかして好きな作品を並べただけか?(←駄目じゃん)

あと、連休中に浦賀和宏『彼女は存在しない』を読了。
以前、装丁に惹かれて買ったものの時間がなくて、積読状態にしていたら文庫版が出てしまった(笑)。
感想を書くとたぶんネタバレになってしまうので詳しくは書かないけれど、自分はこの手のトリックにいつもいつも簡単に引っかかってしまう。倉知淳の某作品にもしてやられたもんなぁ……。
読み終わって、トリックに関するところをもう一度改めて見直してみると確かにちゃんと書き込まれている。今回は注意して読んでたつもりだったんだが……自分の注意力の無さを嘆く(思い込みに騙されすぎ)。てか浦賀和宏は凄い。

ところで痛恨のミス発覚。
4/24(土)のナイナイサイズ、ゲストが上川隆也だったってマジっすか!!(さっき調べたら本当だった……)うあー観たかった!! 全然知らなかったっすよ……。ビデオに録ってそうな知り合いもいないしなぁ(泣)。


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聴く耳。 - 2004年05月01日(土)

この前『ヒトミ』を観に行ったときのこと。
劇場のロビーではいつもキャラメルの舞台で使われた音楽がかかっているのだけれど、そこで洋楽っぽい気になる曲が。知ってる筈なのに誰の曲か、どの舞台で使われた曲か思い出せない……んで家に帰ってからパンフレットを見てびっくり。
『ヒトミ』の前の公演、『我が名は虹』のサントラにOCEANLANEが参加してる!!
うあー全然知らなんだ!! ロビーでかかっていたのはまさにこれだったわけだ。やっぱり『虹』観に行けばよかった……。取り敢えずDVD化待ち。てかその前にサントラ買うかも。

最近またNHK-FM「ミュージック・スクエア」を聴きだした。
中学・高校とよく聴いていて、良い邦楽と出会うきっかけを沢山貰った番組だ。くるりもフィッシュマンズもthe pillowsも皆この番組で初めて知って、今も愛聴している(そういえばゆずを初めて聴いたのもここだ)。高校を卒業してからはたまにしか聴かなくなっていたのだけれど、それでも時々ラジオのスイッチを入れれば気になる曲に必ず出会う。BUMP OF CHICKEN、THE BACK HORN、Akeboshi、平川地一丁目、レミオロメン、OCEANLANE、古里おさむ。慢性的な金欠なのに、この上CDを買いたいアーティストが増えていくのは辛くもあるのだけれど、良いと思える音楽を知ることはやっぱり嬉しい。

養老孟司『死の壁』を読む。
『バカの壁』を読んだ時ほどの劇的な「得たり!」感は無かったものの、なるほどと思ったり、そうなんだよなァと思ったり。押し付けがましさは共同体の持つ性質のひとつか……嗚呼なんてタイムリーなんだ。やっぱり養老先生は心の師匠だ。
それにしても、ベストセラーの後には必ずといっていいほどコバンザメ的な本が色々出回るわけで。しかしまさかあの人まで……と書店で見つけて思わずがっくり。読みたいような読みたくないような。まあもともとこの人が好きだったというより、昔椎名誠が好きだった頃の延長みたいなもんだからいいんだが……。


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